映画『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』の概要:エーゲ海に浮かぶカロカイリ島。母のドナが残したホテルのリニューアルに向け、ソフィは忙しく過ごしていた。彼女のために、3人の父も島に集まる。ドナは若い頃、同じ時期に3人の男と恋に落ちていたのだ。
映画『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』の作品情報
上映時間:114分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー、音楽
監督:オル・パーカー
キャスト:アマンダ・セイフライド、ピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド etc
映画『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』の登場人物(キャスト)
- ソフィ(アマンダ・セイフライド)
- ドナの一人娘。母が残した島のホテルをリニューアルするため、ニューヨークに住む夫とは離れて暮らしている。
- ドナ(メリル・ストリープ / 若い頃:リリー・ジェームズ)
- ソフィの母。若い頃に3人の男と同時期に交際し妊娠、ソフィを産む。カロカイリ島でホテルを経営する。
- サム(ピアース・ブロスナン)
- ソフィの3人の父のうちの1人。婚約者がいながらドナと恋人同士になり、しばらく同棲した。職業は建築家。
- ハリー(コリン・ファース)
- 2人目の父。本当はゲイだが、唯一愛した女性がドナだった。一途でまっすぐな性格の銀行員。
- ビル(ステラン・スカルスガルド)
- 3人目の父。性格は大らかで明るい。船を操縦できるが、本業は小説家。世界中を旅する自由人。
- ターニャ(クリスティーン・バランスキー)
- ドナとは学生時代からの親友で、恋多き女。ロージーと3人で、ドナ&ザ・ダイナモスというボーカルグループを結成していた。
- ロージー(ジュリー・ウォルターズ)
- ターニャと同じくドナの親友で、料理研究家。ドナを追悼するため、ターニャと共に島を訪れる。
- スカイ(ドミニク・クーパー)
- ソフィの夫。ニューヨークで多忙な日々を送り、ソフィとはすれ違いの生活を送っていた。
映画『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』のあらすじ【起】
1979年。ドナは大学を卒業後、広い世界を知るため、一人旅へ出る。パリに着くと、ハリーと出会った。彼女に一目惚れした彼は、すぐにデートに誘った。
彼は大胆にも、「女性経験がないから、今夜君と過ごしたい」と猛アプローチ。ドナは呆れながらも、その夜のうちにベッドインとなった。
朝になり、ドナはハリーに気づかれないよう、手紙を置いて去った。ギリシャへ行き、カロカイリ島行のフェリーに乗ろうとしたが、船は出航したばかり。困っているところにビルが声をかけ、ボートで島まで送ってくれることに。陽気な性格のビルは、彼女とすぐに気が合った。
一方、現代のカロカイリ島。ドナの娘ソフィは、母が残したホテルのリニューアルで大忙し。1年前に亡くなった母の追悼パーティーも兼ねていた。ソフィの夫スカイはニューヨークに住み、すれ違いの生活を送っていた。
ソフィには父が3人いる。母が青春時代、同時期に付き合ったハリー、サム、ビルだ。建築家のサムは、ホテルのリニューアルに協力していた。
パーティーの準備は進んでいたが、晴天だった天候が急変。嵐が近づいてきた。
映画『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』のあらすじ【承】
1979年。島に到着したドナは、一人で島を探索。青い海と空に包まれた、美しい島を満喫していると、天気が嵐に変わった。雨宿りのために廃屋に入ると、そこに通りすがりのサムも現れた。サムもまた、一人旅の途中だった。
ドナは島が気に入り、定住することを決意した。島の食堂で、専属歌手の仕事も決まる。サムとも恋人同士になり、充実した日々を送り始めた。
2人が出会って1週間が過ぎた頃、ドナはサムの荷物から、女性の写真を見つけた。問い詰めると、婚約者だと言う。「親が決めた結婚だ。本当に愛しているのは君だけだ」と言うが、ドナは許せなかった。サムは島を出て行った。
一方、現代。せっかく準備していたパーティー会場が、猛烈な嵐でめちゃくちゃになった。船は欠航で来客も来られなくなり、ソフィは落胆した。
2人目の父・ハリーは、仕事の関係で東京にいた。退屈な仕事の最中に、ハッと気づく。「ソフィは宝物だ。娘のために島に行かなくては!」と、仕事を放り投げた。
3人目の父・ビルもまた、ストックホルムでの表彰式を抜け出し、島に向かった。
映画『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』のあらすじ【転】
1979年のカロカイリ島。ドナはサムの裏切りで、すっかり落ち込んでいた。そこにビルが再訪。彼女を励まそうと海に誘い出す。ビルの明るい性格のおかげもあって、ドナは笑顔を取り戻した。その夜、2人は結ばれた。
一方、現代のフェリー乗り場。駆けつけたハリーとビルが、港でばったり会う。フェリーが欠航と聞き、がっかりする2人だったが、ビルが顔見知りの漁師と再会し、島に行けることになった。
島に着くとソフィとサムが待っていた。娘と3人の父は、久しぶりの再会を喜ぶ。乗船客の中には、夫のスカイもいた。ニューヨークから駆けつけたのだ。ソフィは妊娠したことを伝えると、2人のわだかまりは解け、幸せを噛み締め合った。
1979年のドナもまた、妊娠が発覚した。相手はハリーなのか、サムなのか、ビルなのか、本人にも分からない。彼女はシングルマザーの道を選び、島でホテルを経営することにした。
映画『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』の結末・ラスト(ネタバレ)
現代のカロカイリ島。ドナの親友ターニャとロージーも到着した。かつて3人は、ボーカルグループ「ドナ&ザ・ダイナモス」を結成した親友で、島には何度も訪れていた。彼女らはドナを思い出し、涙ぐんだ。
夜になり、いよいよパーティーが始まった。島中からドナを知る友人たちも集合。メインステージでは、ソフィをメインボーカルにダイナモスが再結成し、歌を披露する。みんながリズムに乗って踊り出し、会場は幸せなムードに包まれた。
そこへドナの母、ルビーもヘリで来場。世界的歌手として多忙な彼女だったが、娘と孫のためにやってきた。会場には彼女のかつての恋人が来ており、再会した2人は青春時代を思い出しながら、デュエットを披露。その歌声に観客は酔いしれた。
9か月後。丘の上の教会に、みんなが笑顔で集まる。ソフィの赤ちゃんの洗礼式のためだ。ソフィは生まれた我が子を抱き、参列客に振り返ると、そこにドナの幻が見えた。ソフィは母の愛を感じ、幸せで胸がいっぱいに。母は穏やかな表情で見守りながら、静かに姿を消していった。
映画『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』の感想・評価・レビュー
母親ドナの青春時代と、娘ソフィの現代を交互に描いている。前作の「マンマ・ミーア!」では、ソフィには3人の父親候補がいて、誰が本当の父なのかわからないという騒動を描いていた。本作ではそれを裏付けるような、若い頃のドナが、奔放な性格ゆえに起こすドタバタを、明るく描いている。ABBAの名曲を歌うシーンはどれも圧巻で、自然と体がリズムに揺れて、思わず大声で歌ってしまう。ハッピーな気分に浸れる映画だ。(MIHOシネマ編集部)
今でもアバをこよなく愛する者にとって、アバの音楽が現代に鳴り響いているというだけでこの作品には価値がある。きちんとアバのメンバーが監修に入っているだけあって、曲が残念な使われ方をする心配はないし、随所でベスト盤には入っていないような曲にもスポットが当てられていて音が鳴り出すたびに涙が出てくる。メリル・ストリープの扱いがあんまりな気もしないではないしストーリーに多少無理があるとしても、アバの音楽と美しいロケ地に豪華なキャストで十分お腹一杯だ。(男性 40代)
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