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映画『メゾン・ド・ヒミコ』のネタバレあらすじ結末と感想

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この記事では、映画『メゾン・ド・ヒミコ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『メゾン・ド・ヒミコ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『メゾン・ド・ヒミコ』の結末までのストーリー
  • 『メゾン・ド・ヒミコ』を見た感想・レビュー
  • 『メゾン・ド・ヒミコ』を見た人におすすめの映画5選

映画『メゾン・ド・ヒミコ』の作品情報

メゾン・ド・ヒミコ

製作年:2005年
上映時間:131分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:犬童一心
キャスト:オダギリジョー、柴咲コウ、田中泯、西島秀俊 etc

映画『メゾン・ド・ヒミコ』の登場人物(キャスト)

岸本春彦(オダギリジョー)
卑弥呼の恋人でゲイ。実質、メゾン・ド・ヒミコの運営を行っている。感じの良い美青年だが、その裏には苦悩の影が見え隠れする。
吉田沙織(柴咲コウ)
卑弥呼の娘。自分と母を捨てて我が道を進んだ父親を憎んでおり、ゲイの存在を受け入れられない。亡くなった母親の医療費を払い続けている。
卑弥呼(田中泯)
本名、吉田照男。結婚し沙織を儲けるも、妻と離婚して自分の性に従って生きることを決断。卑弥呼として夜の店でママを務め、伝説と言わしめるほど一世を風靡する。引退後はゲイのための老人ホームを開設。現在は末期ガンで自宅療養中。独特な空気感を持つ人物。
細川専務(西島秀俊)
沙織が働く工務店の専務。誰とでも寝るような軽い男。
ルヴィ(歌澤寅右衛門)
老齢のニューハーフ。髪をピンクに染め、派手な出で立ちで口も悪いが、疎遠な家族と過ごせない寂しさを抱えている。

映画『メゾン・ド・ヒミコ』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『メゾン・ド・ヒミコ』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『メゾン・ド・ヒミコ』のあらすじ【起】

1958年、東京銀座に一軒のゲイバーが開店。店の名は卑弥呼。このゲイバーには著名人が通うようになり、次第に名を馳せる名店へと成長。
1985年、初代ママが肝硬変のため、引退。その時、彗星の如く現れた吉田照男40歳が、2代目ママに就任。照男は初代ママに劣らぬ魅力と才覚を発揮し、ゲイバー卑弥呼は更に繁盛するも、2000年に突然、引退すると共にゲイバー卑弥呼も閉店となった。
その2か月後、神奈川県は大浦海岸の近くに、1軒の老人ホームがひっそりと開設。施設の名前はメゾン・ド・ヒミコと言った。

吉田沙織はしがない工務店の事務職だった。化粧っ気もなく、地味な服装を身に着けた彼女には近頃、岸本春彦という男から連日、連絡が入っている。沙織の父親と深い関わりのある春彦は、沙織の父親が末期癌のため、最期を迎える前に1人娘の沙織とのわだかまりを解き、安らかな最期を迎えて欲しいと願っていた。彼は沙織の父親、卑弥呼の恋人だった。

春彦は沙織に、毎週日曜1日だけのアルバイトで、3万円の報酬を用意すると言う。事実、沙織は金に困っていた。卑弥呼とは縁を切っていた沙織だったが、報酬の話はあまりに魅力的である。彼女は熟考した上で、日曜日にメゾン・ド・ヒミコへと向かった。

施設が開設されてから5年が経過していた。恐る恐る、中へ入った沙織。リビングと思しき場所には、女装したお爺さんがソファーに掛けてテレビを観ている。突然の電話に驚いた沙織は身を隠すこともできず、女装お爺さんの隣に身を縮めて腰かけてしまった。
電話に対応したのは、春彦である。彼は沙織を見て一瞬、固まってしまうも、逃げ帰ろうとする彼女を引き止めることに成功した。

卑弥呼の部屋へ案内された沙織だったが、居室の主は不在だった。卑弥呼の部屋からは穏やかな海が眺められる。そこへ、部屋の主である卑弥呼が戻って来る。父親は最初、成長した沙織に気付かない様子だったが、じっと見つめることで実の娘だと気付くのだった。

施設には卑弥呼の他に7人のゲイとニューハーフが住んでいた。ブランチをご馳走になった沙織は、卑弥呼にバイトなど務まらないと断言されてしまう。思わず言い返してしまう娘。親子の確執は深いものに思えた。

映画『メゾン・ド・ヒミコ』のあらすじ【承】

沙織には借金がある。それは、3年前に病気で亡くなった母親の医療費だった。卑弥呼には初耳だったようで、どうやら母親は自分が病気であることを、知らせていなかったらしい。

買い物から帰宅した沙織。近所の中学生にいたずらされて、転倒してしまう。助けに入ったのは口の悪いルヴィ。仏頂面で可愛くない沙織を何かとからかうため、互いの仲は険悪だった。そもそも、沙織はゲイやニューハーフに強い嫌悪と偏見を持っている。理解のできない存在。否、理解などしたくないのだった。

毎週日曜にせっせとメゾン・ド・ヒミコへ通う沙織。そんなある日、ルヴィが沙織に謝って来る。彼女の事情を聞いた沙織は、ルヴィが知りたがっていたことを2000円で教えた。
その日の夕方。リビングに飾られている写真に見入った沙織。その中に母親が映っている1枚を見つける。

翌週の日曜。施設の前に黒塗りの高級車が停まっていた。持ち主は大企業の会長で、ゲイバー卑弥呼にも出資していたらしく、閉店後はメゾン・ド・ヒミコへ出資していると言う。会長は卑弥呼のためにずっと出資をしてくれたが、卑弥呼が亡くなったら出資はやめるつもりでいた。しかし、春彦の美貌に目を止め、彼に取引を持ちかける。春彦は身体を差し出して、施設への出資継続を取り付けるのだった。

ある朝、ゴミ出しをした春彦は、施設の外壁に盛大な罵詈雑言の落書きを発見し、沙織の工務店に壁の塗り替えを依頼。落書きを見た沙織は、少しだけ気の毒に思った。
そんなある日、施設出資者である会長が、脱税で逮捕されたというニュースが報道される。これは、メゾン・ド・ヒミコ存亡の危機であった。
その日の夕方、ルヴィに異変が現れる。彼女は泡を吹いて意識を失っていた。

病院へ緊急搬送されたルヴィは、脳卒中により全身に麻痺が残ると言う。相談の末、ルヴィは家族の元へ引き取ってもらうことになった。ここでは、介護体制が整っていないため、ルヴィの面倒を見ることができないのである。
沙織は決心して、卑弥呼の元へ向かい遺産放棄の意思を示すも、卑弥呼に遺産などないと言われてしまう。施設の開設に全財産を使ってしまったのだ。沙織は父親に今までの不満をぶちまける。卑弥呼はそれを黙って聞くだけなのだった。

映画『メゾン・ド・ヒミコ』のあらすじ【転】

建設会社の子息だった春彦は、卑弥呼と出会うまでずっと1人だった。同性愛者であることを隠し、生きてきた春彦。彼は卑弥呼と出会うことで救われたのだろう。故に、彼女のために、彼女が全てを捧げて開設したメゾン・ド・ヒミコを守りたいのだった。

工務店の仕事中、卑弥呼が大量の吐血をしたと春彦から連絡をもらった沙織。彼に乞われて日曜日でもないのに、メゾン・ド・ヒミコへ向かった。春彦も不安なのだ。彼にとっての卑弥呼は大きな存在で、それを無くすということは、未来を無くすに等しいのであった。

卑弥呼の容態は日々、悪くなっていく。施設の雰囲気は沈んでいた。そんな中、刺繍とコスプレが趣味のゲイと共に、ひとしきりコスプレをして楽しんだ沙織。勢いに乗ってみんなで遊びに行こうと言い出す。気弱なレディをエスコートするため、卑弥呼の口添えもあり仲間達は正装して懐メロクラブへ向かった。

一世一代の晴れ姿。沙織は気弱で心優しいゲイを嫌えずにいた。しかし、気弱なゲイと以前同じ職場にいた客に発見され、嘲られた沙織。彼女は腹を立てて謝罪要求をする。強い偏見を持ち彼らを拒否していた沙織だったが、一緒に過ごす内に自然と受け入れるようになったのだろう。彼女のそんな姿を見た春彦は、沙織の心境の変化を嬉しく思うのだった。

楽しい時間を過ごした後、その勢いで沙織にキスをしてしまった春彦。彼は真正のゲイであったが、もしかしたら沙織となら関係を持てるかもしれないと思う。
沙織は沙織で、他のゲイに女性と関係を持てるのかを聞く。過去に結婚して子供を儲けるゲイもいるため、完全に関係を持てないわけでもないのだろう。

部屋の一室を借りて、沙織と2人きりになった春彦。彼にとっては初体験となるため、両者共にぎこちない。しかし、キスまで進むことはできるも、それ以上を進めることができず。何とも気まずい雰囲気で終わってしまった。

映画『メゾン・ド・ヒミコ』の結末・ラスト(ネタバレ)

盆休み初日。ルヴィが家族に引き取られることになった。施設でもお盆の準備が着々と進む。今や寝たきりとなった父親の部屋で、亡くなった家族の写真を出していた沙織。目を覚ました卑弥呼が、静かに語り始めた。父と子はここに来て、初めてまともな会話を交わす。そこで沙織は初めて、卑弥呼からの好意を聞かされるのであった。

ルヴィの息子家族が迎えに現れた。ルヴィは本人が望まないであろう恰好で、引き取られていく。息子家族にはルヴィがニューハーフであることは隠していた。
沙織は施設の皆へ、ルヴィを見放したと責める。好き勝手に生きてきたツケは自分が払うべきなのに、家族に払わせるのだから本当に勝手だ。

沙織は怒ったまま、工務店へ。そこでは細川が1人で仕事をしていたが、むしゃくしゃして彼を誘惑し、衝動で身体を重ねてしまうのだった。

翌朝方、卑弥呼が静かに息を引き取った。沙織は父親の荷物を全て引き取り、処分することにする。これでもう、メゾン・ド・ヒミコへ来ることもなくなるだろう。
細川と沙織が関係を持ったことを知った春彦は、彼女を簡単に抱くことができる細川を少しだけ羨ましいと言う。沙織と春彦は互いに惹かれてはいるけれども、肉体関係には至らない親愛を育んだのであった。

冬の初め。沙織は相変わらず工務店で事務仕事をしていたが、メゾン・ド・ヒミコの外壁塗り替えの依頼が、再び舞い込む。沙織は日を改めてメゾン・ド・ヒミコへ赴いた。外壁には、サオリに会いたいと落書きされていた。

映画『メゾン・ド・ヒミコ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

ストーリー、テンポ、全編通して感じられる暖かい空気感がとても心地よい作品でした。監督、脚本、音楽の相性の良さがそうさせているのだと思います。この作品では男性同士の恋愛と、恋愛関係とは別の絆をつくっていく男女が描かれます。世間はまだまだゲイはマイノリティで、男女が親しくなったら恋愛関係になるだろうという視野の狭い方も多いと感じます。
この作品のように男だから女だからというのではなく、一人一人と向き合ってそれぞれのちょうど良い関係をつくっていける世の中になって欲しいし、自分自身もそういう人間になりたいと感じました。(女性 20代)


父に捨てられたという思いを抱えた沙織が、ゲイの老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」で働くことになる設定がとても印象的だった。最初は偏見や怒りを抱えていた彼女が、そこで暮らす人々と接するうちに少しずつ心境を変えていく過程が丁寧に描かれている。特に、病に伏した父ヒミコと対面する場面は複雑な感情が交錯していて胸が痛かった。春彦の静かな優しさも印象的で、三人の関係性が切なくも温かい。ラストで沙織が父を完全に許したわけではないが、少し前に進んだように感じられる余韻がとても良かった。(30代 男性)


全体的にとても静かな映画だけれど、人の孤独や家族の関係について深く考えさせられた。沙織は父に捨てられた過去をずっと引きずっていて、最初はメゾン・ド・ヒミコの住人たちにも冷たい態度を取る。でも彼らと関わるうちに、少しずつ見方が変わっていくのが印象的だった。特に、ヒミコが死に向かう中で父と娘が再会する場面は切なくて胸が苦しくなる。完全な和解ではないけれど、沙織の表情が少し柔らかくなるラストが心に残った。(20代 女性)


映画『メゾン・ド・ヒミコ』は、家族の断絶と再生を静かに描いた作品だと思った。ゲイの老人ホームという舞台設定がユニークで、そこに集まる人々の人生がそれぞれ垣間見えるのも興味深い。沙織が最初は偏見を抱いていたのに、徐々に住人たちの人間味に触れていく過程が自然だった。特に父ヒミコとの関係は複雑で、過去の傷が簡単に消えるわけではないところがリアル。最後に彼の死を前にして沙織が見せる表情には、言葉にならない感情が詰まっているように感じた。(40代 男性)


派手な展開はないけれど、登場人物の感情がじんわりと伝わってくる作品だった。沙織は父に捨てられたことを恨んでいるが、メゾン・ド・ヒミコで働くうちに少しずつ心が変わっていく。住人たちは個性的でユーモラスな場面もあるが、彼らが抱えている孤独も感じられる。ヒミコが病気で弱っていく姿を見ると、沙織の気持ちが揺れるのも理解できる。ラストははっきりした結論が出るわけではないが、それが逆にリアルで印象に残った。(30代 女性)


この映画は人間関係の複雑さをとても丁寧に描いていると思った。沙織は父を許せないまま大人になったが、メゾン・ド・ヒミコでの生活を通して少しずつ感情が変わっていく。春彦との関係も独特で、恋愛とも友情とも言えない距離感が面白い。ヒミコが死に向かう中で、沙織が完全に許すわけではないという描写がリアルだった。感動的というより、心の奥に静かに残るタイプの映画だと感じた。(20代 男性)


観終わったあとにじんわりと余韻が残る映画だった。沙織がメゾン・ド・ヒミコで働く理由はお金のためだが、次第にそこにいる人たちの人生に触れていくことで変化していく。特に父ヒミコとの関係はとても複雑で、恨みだけでは割り切れない感情が伝わってきた。住人たちが楽しそうに過ごす場面もあるが、その裏にある孤独が切ない。最後に沙織が少し前を向くような雰囲気で終わるところが印象的だった。(50代 女性)


テーマは重いが、ところどころにユーモアがあるのが良かった。メゾン・ド・ヒミコに暮らす老人たちは個性的で、明るいシーンも多い。しかし彼らが社会から少し離れた場所で暮らしていることを思うと、どこか寂しさも感じる。沙織は最初かなり冷たい人物に見えるが、父と向き合う過程で少しずつ変わっていく。ヒミコの最期を前にした場面はとても切なく、家族という存在について考えさせられた。(30代 男性)


とても独特な雰囲気を持った作品だと思った。メゾン・ド・ヒミコの色彩や音楽も印象的で、現実と少し違う世界のように感じる。沙織は父を嫌い続けてきたが、そこで暮らす人たちと触れ合ううちに心境が変わっていく。春彦の優しさも物語の大きな支えになっていた。父の死を前にしても完全に和解するわけではないところがリアルで、人生の複雑さを感じさせる作品だった。(20代 女性)


この映画は、普通の家族ドラマとは少し違う視点で描かれているのが面白い。父ヒミコは家族を捨てた人物だが、単純に悪い人として描かれているわけではない。沙織の怒りも理解できるし、父の生き方も否定しきれない。その曖昧さがリアルだった。メゾン・ド・ヒミコの住人たちも魅力的で、それぞれの人生が垣間見えるのも良かった。派手ではないが、じっくり味わうタイプの映画だと思う。(40代 男性)

映画『メゾン・ド・ヒミコ』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『メゾン・ド・ヒミコ』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

彼らが本気で編むときは、

この映画を一言で表すと?

家族の形とは何かを優しく問いかける、温かくも切ない人間ドラマ。

どんな話?

母親に置き去りにされた少女トモは、叔父のマキオとその恋人リンコの家で暮らすことになります。リンコはトランスジェンダーの女性で、最初は戸惑うトモでしたが、やがて彼女の優しさや強さに触れていきます。編み物をしながら穏やかな時間を過ごす中で、三人の間に少しずつ家族のような絆が生まれていきます。

ここがおすすめ!

社会の中で居場所を探す人々の姿を丁寧に描いている点で、映画『メゾン・ド・ヒミコ』が好きな人におすすめです。登場人物の感情が静かに描かれ、温かさと切なさが同時に心に残ります。派手な展開ではなく、人と人との関係性をじっくり描く物語が好きな人にぴったりの作品です。

怒り

この映画を一言で表すと?

信じることの難しさを描く、重厚な人間ドラマ。

どんな話?

八王子で起きた凄惨な殺人事件の犯人が逃亡し、社会は不安に包まれます。それから一年後、千葉、東京、沖縄の三つの場所にそれぞれ素性の分からない男が現れます。彼らは本当に犯人なのか、それとも別人なのか。彼らと関わる人々は、疑念と信頼の間で揺れ動いていきます。

ここがおすすめ!

人間の複雑な感情や社会の中での孤独を描く点で、映画『メゾン・ド・ヒミコ』と共通する深みがあります。登場人物それぞれの人生や葛藤が丁寧に描かれており、観る者に強い余韻を残します。人間関係の繊細な描写が好きな人には特におすすめの作品です。

そして父になる

この映画を一言で表すと?

血のつながりと家族の意味を問いかける感動のドラマ。

どんな話?

仕事に打ち込むエリート会社員の良多は、ある日病院から衝撃の事実を告げられます。育ててきた息子が出生時に取り違えられていたというのです。血のつながった子どもと育ててきた子ども、どちらが本当の家族なのか。二つの家庭は複雑な感情の中で選択を迫られていきます。

ここがおすすめ!

家族とは何かというテーマを深く掘り下げている点で、映画『メゾン・ド・ヒミコ』を楽しめた人におすすめです。静かな演出の中で登場人物の感情が丁寧に描かれ、観る人にさまざまな問いを投げかけます。派手な展開ではなく、心に残るドラマが魅力の作品です。

かもめ食堂

この映画を一言で表すと?

静かな日常の中で人と人がつながる、心温まる物語。

どんな話?

フィンランドのヘルシンキで小さな食堂を営むサチエ。最初は客もほとんど来ない店でしたが、日本から来たミドリやマサコと出会い、少しずつ店に人が集まり始めます。特別な出来事は起きないものの、食事や会話を通して人々の距離がゆっくりと近づいていきます。

ここがおすすめ!

穏やかな雰囲気と人間関係の温かさが魅力で、映画『メゾン・ド・ヒミコ』の空気感が好きな人にぴったりです。日常の何気ない瞬間を丁寧に描いており、観ているだけで心が落ち着きます。登場人物たちのささやかな交流が心に残る、優しい映画です。

万引き家族

この映画を一言で表すと?

血縁を超えた絆を描く、心に深く残るヒューマンドラマ。

どんな話?

東京の片隅で暮らす一家は、表向きは普通の家族に見えますが、実は血のつながりがない者同士で支え合っています。万引きなどで生活をつなぐ彼らは、ある日虐待を受けていた少女を家に迎え入れます。しかし、ささやかな幸せの日々はある事件をきっかけに崩れていきます。

ここがおすすめ!

家族の形や社会の中で生きる人々の孤独を描いている点で、映画『メゾン・ド・ヒミコ』と通じるテーマがあります。登場人物たちの関係は複雑でありながらも温かく、観る者の心に深く残ります。人間ドラマとして非常に完成度が高く、余韻の強い作品です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

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ヒューマンドラマ映画

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    高齢化が進み、認知症の介護問題など厳しい現実があります。同性愛者というマイノリティーであればなおのこと、閉ざされた環境の中で生きてゆかなければなりません。

    この映画は、同性愛者の偏見や家族の問題を温かく描いた作品です。一種のファンタジーだと受け止める人もいるでしょう。そう感じるほど、老人ホーム”メゾン・ド・ヒミコ”は集う人々や絆、友情が心地よいのです。

    見どころはなんといっても、春彦を演じるオダギリジョーの存在感です!ヒミコの隣に寄り添う姿や沙織をからかうシーンは必見です!

    また、ヒミコ役の田中泯の重厚さにも注目して下さい。老人ホーム”メゾン・ド・ヒミコ”を一歩外へ出ると、偏見の嵐が吹いていますが、ディスコで尾崎紀世彦の曲に合わせて、春彦や沙織、ホームの仲間たちが躍るシーンはとても楽しい。

  2. 匿名 より:

    ①中性的な魅力~オダギリジョー、魔性のゲイを体現。

    ゲイ映画はあまり好きではないのですが、この映画だけは特別です!オダギリジョーの魅力を、演技とファッションの両面から探ってゆきたいと思います。まずは演技から。とても柔らかく春彦役を演じています。

    台詞はゆっくり落ち着いていて、好感が持てます。不愛想、そして大声でヒステリー気味にしゃべる柴咲コウの演技とは対照的です。オダギリジョーの演技はいい意味で脱力感があり、他の役者や周りの雰囲気に流されない点が魅力。

    ゲイの役をする時、ギラギラした色気を放つ人もいますが、オダギリジョーはほんのりと香る色気といった感じ。次にファッションセンスを見てゆきます。

    オダギリジョーは、普段から黒と白を基調としたシックで、帽子など小物に凝ったファッションを展開しています。この映画では、全身白のスーツや青を生かしたコーデネイトが光っています。

    シンプルだけど、少しゆるめで清潔さを感じさせます。またあえて生活感を出さない服を選んでいるハズしのテクニックがすごい!おしゃれ男子にぜひ、オダギリジョーのファッションセンスを取り入れてもらいたい。

    春彦は、ヒミコにとってピュアで天使のように自由な存在です!

    ②ずっと舞踊は終わらない!~田中泯の世界。

    NHKの連続TVドラマ「まれ」の塩じいこと、桶作元治役を演じ、味わい深い演技を魅せた田中泯。俳優だと思っている人が多いと思いますが、彼はずっと舞踊やダンスを追究している芸術家です。

    「まれ」以外では、映画「たそがれ清兵衛」(02)や「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」(14)の柏崎念至役で活躍しています。「メゾン・ド・ヒミコ」では、主人公・沙織の父親ヒミコを重厚な存在感で印象つけました。

    沙織との揺れる親子関係が現れるシーンでは、こんな一言が!父親を許せないという沙織に対して、”まっとうな結論だと思うわ。あなたが好きよ。”という言葉が胸に突き刺さります。

    ゲイという役柄だが、変ないやらしさはなく、深い人間性が表現されています。また、オダギリジョーと2人並んだ時の姿が美しく絵になります。この2人がいなかったら、この作品は完成しないでしょう。

    田中泯は、前衛的な舞踊を追究してゆくなかで、内面の衝動を舞踊やダンスを通じて外へ表現しょうとしています。舞踊だけでなく、その姿勢が演技に生かされている点に注目して下さい。

  3. 深田のりやすの より:

    ゲイと言われる人とその人々の姿を描いているが、真面目に描いた犬童監督の静かに描いた作品、感動的な作品で日本アカデミー賞物である。