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映画『マイケル・コリンズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『マイケル・コリンズ』の概要:アイルランドを独立に導いた実在の英雄マイケル・コリンズを描いた壮大な歴史ドラマ。アイルランドの出身であるニール・ジョーダンとリーアム・ニーソンがそれぞれ監督と出演を務めている。

映画『マイケル・コリンズ』の作品情報

マイケル・コリンズ

製作年:1996年
上映時間:133分
ジャンル:歴史、伝記、ヒューマンドラマ
監督:ニール・ジョーダン
キャスト:リーアム・ニーソン、エイダン・クイン、アラン・リックマン、ジュリア・ロバーツ etc

映画『マイケル・コリンズ』の登場人物(キャスト)

マイケル・コリンズ(リーアム・ニーソン)
アイルランドを独立に導いた英雄で、ゲリラ戦術に長けている。
ハリー・ボーランド(エイダン・クイン)
マイケルの盟友で、常に行動を共にする。
キティー・キールナン(ジュリア・ロバーツ)
マイケルとハリーに愛されるが、マイケルを選んで婚約する。
エイモン・デ・ヴァレラ(アラン・リックマン)
アイルランドの初代大統領。マイケルが交渉してきた英国との条約に反対する。

映画『マイケル・コリンズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『マイケル・コリンズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『マイケル・コリンズ』のあらすじ【起】

英国の植民地となっていた1916年のアイルランドで、独立運動の活動家は武装蜂起を起こすが、英国軍に鎮圧される。蜂起の首謀者らは銃殺刑にされてしまうが、米国籍のデ・ヴァレラは処刑を免れる。蜂起に加わっていたマイケルとハリーも収監され、2年後に釈放される。

マイケルは政治活動を再開させ、街中で演説を始める。警察の妨害で頭を殴られたマイケルは、キティーの手当を受ける。マイケルとハリーはキティーに惹かれるようになり、キティーはハリーとデートするようになる。

マイケルは仲間を集めて警察の武器庫を襲撃するなど、ゲリラ活動を始める。警察はそうした独立派の動きを封じるためデ・ヴァレラら指導者を逮捕するが、マイケルとハリーだけは難を逃れる。警察の諜報能力の高さを知ったマイケルは同じように英国側の情報を集めるように指示し、警官に脅迫文を送りつけて全面戦争を宣告する。暗殺部隊を組織し、白昼堂々と英国に協力する警官を暗殺していく。

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映画『マイケル・コリンズ』のあらすじ【承】

マイケルはデ・ヴァレラを英国の刑務所から脱獄させることに成功し、デ・ヴァレラは英雄としてアイルランドに帰還する。デ・ヴァレラはアイルランド独立に向けた国際的な支持を得るために、ハリーを同行させて米国に渡ることにする。マイケルはハリーの渡米に反対だったが渋々従い、マイケルとキティーに見送られてハリーは旅立ってしまう。

そうした間も、マイケルは警官暗殺を継続させる。遂に英国は新たな警備隊をアイルランドに派遣する。同時に、マイケルを抹殺するために英国情報部のエリートたちも送り込む。マイケルも直ちに情報収集を開始する。そして、ホテルのメイドを通じて情報部員たちの所在地を把握すると、早朝に一斉攻撃を仕掛けて全員を暗殺してしまう。その報復に英国の警備部隊はラグビーの試合会場で一般市民を大量に銃殺する。

米国からデ・ヴァレラとハリーが何の成果も生み出せないまま戻ってくる。デ・ヴァレラはマイケルの反対を押し切って英国総督府への軍事攻撃を仕掛けるが、多くの犠牲を出しただけで失敗に終わる。

映画『マイケル・コリンズ』のあらすじ【転】

マイケルとハリーはキティーを連れて桟橋を散歩し、つかの間の安らぎを満喫する。レストランで食事をしていると、マイケルの元に英国が休戦を求めてきたとの知らせが届けられる。3人は英国を屈服させたことを喜んで抱き合う。

デ・ヴァレラは和平の交渉役にマイケルを任命し、英国に派遣する。マイケルが不在の間にキティーはハリーに対し、意中の人がマイケルであることを告げる。ハリーは大いに傷付いてしまう。

4ヶ月後にマイケルはアイルランドに戻ってくる。条約交渉は難航し、アイルランドは自由国となるが英国に忠誠を誓わねばならず、北アイルランドは分断されて英国領として留まることになってしまう。新聞で交渉の内容を知ったハリーは、国を分断する条約に反対する。デ・ヴァレラもまた条約の内容をマスコミに明かしてしまったマイケルに激怒する。

条約を受け入れるかどうかが議会で諮られることになり、投票により条約は承認される。しかし、デ・ヴァレラやハリーは受け入れを拒んで議場を後にしてしまう。

映画『マイケル・コリンズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

デ・ヴァレラとマイケルはそれぞれ支持を得るために街中で集会を開き、国民は条約の支持派と反対派に二分されていく。マイケルはキティーに求婚し、2人は婚約する。国民投票が行われ条約承認が多数となるが、それでも対立は深まっていく。

条約反対派は遂に武器を手に政府の建物に籠城してしまう。内戦の危険が高まり、マイケルの命も狙われるようになる。マイケルはこれ以上の衝突を避けようとハリーに会いに行くが説得に失敗し、遂には内戦に突入する。

戦闘が激しさを増す中、ハリーは地下通路に逃げ込むがアイルランド軍兵士に見つかり射殺される。マイケルは内戦を終結させるために、デ・ヴァレラとの会談を要請する。

会談の場に向かおうとしていたマイケルは、条約反対派の若者が仕掛けた罠にはまって射殺されてしまう。マイケルとの挙式の準備をしようとしていてキティーの元に悲報が届き、キティーは悲しみに暮れてしまう。

マイケルの葬儀が盛大に営まれ、大勢の国民がその死を悼む。

映画『マイケル・コリンズ』の感想・評価・レビュー

恋愛や友情、裏切りと様々な要素が盛り込まれていて見応えがあり、非常に娯楽性の高い歴史ドラマに仕上がっている。物語もテンポ良く進行し、マイケル・コリンズがゲリラ戦術を使って警察を暗殺していくところなどはマフィア映画を彷彿とさせる。史実と異なる部分もあるが、アイルランド独立の歴史を知るにはうってつけの教材と言えるかもしれない。ベネチア国際映画祭金獅子賞の名に恥じない名作と言える。(MIHOシネマ編集部)

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