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映画『ミス・ポター』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ミス・ポター』の概要:童話作家のミスポターは、いつか本を出したいと出版社に足は運ぶが用無しにされていた。唯一好反応のウォーン社は、新米のノーマンにミスポターを担当させる。ミスポターは経験ゼロのノーマンに不安を抱くが…。名作児童文学『ピーターラビット』の著者の半生を描いた優しい愛の物語。

映画『ミス・ポター』の作品情報

ミス・ポター

製作年:2006年
上映時間:93分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、伝記
監督:クリス・ヌーナン
キャスト:レニー・ゼルウィガー、ユアン・マクレガー、エミリー・ワトソン、ビル・パターソン etc

映画『ミス・ポター』の登場人物(キャスト)

ビアトリクス・ポター(大人:レニー・ゼルウィガー / 子供:ルーシー・ボイントン)
主人公。32歳。裕福な家庭で育ったが、絵を描くことに夢中で未婚。動物が何より好きで自身の友達だと言う。ノーマンと協同で『ピーターラビット』を生み出し大成功を収める。
ノーマン・ウォーン(ユアン・マクレガー)
ウォーン家の末息子で老齢の母を世話していた。兄の仕事を手伝うため、編集者として初めてミスポターを担当する。柔軟な思考の持ち主で、ミスポターの作品を次々に世へ送り出す。ミスポターに恋愛感情を抱く。
アメリア・ウォーン(エミリー・ワトソン)
愛称ミリー。ノーマンの姉で、独身を貫く。弟を通じてミスポターを知り、同じように未婚でありながら社会進出をするミスポターに好感を抱く。ミスポターにとっては両親よりも信頼できる友人となる。
ヘレン・ポター(バーバラ・フリン)
ポター家夫人でビアトリクス(ミスポター)の母。娘がまだ結婚していないことを気にしており、絵を描くことより早く良い相手を見つけろとうるさい。ミスポターの活動が理解できない。
ルパート・ポター(ビル・パターソン)
ポター家当主でミスポターの父。元々画家を志していたため、娘の作家活動に寛容的である。妻ヘレンより頭は柔らかいが、結婚に関しては相手の階級を気にする。
ウィギン(マテロック・ギブス)
ポター家の家人でミスポターの世話係の老女。ミスポターが出版社に行く際も同行し、その行動に目を光らせている。気難しいがお酒には弱い。
ウィリアム・ヒールズ(大人:ロイド・オーウェン / 少年:ジャスティン・マクドナルド)
ポター家所有の別荘地管理人の息子。ミスポターとは昔馴染みで、彼女が物語を作るきっかけを与えた。成長してからは弁護士となる。

映画『ミス・ポター』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ミス・ポター』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ミス・ポター』のあらすじ【起】

雄大な自然を望める湖水地方。ビアトリクス・ポター(以下ミスポター)は山辺に腰かけて素晴らしい景色をスケッチする。そして、この平和な場所に行き着くまでの過程を、ゆっくりと回想しだす。

1902年、ロンドン。ミスポターは32歳になるが未だ独身だった。熱中していることはスケッチ、童話の制作。数々の出版社に働きかけたが反応は悪かった。目を留めたウォーン社の社長は、末弟のノーマンを担当編集者に抜擢する。もし絵本が売れなくても、ノーマンの職務責任として処理しやすいはずだろうと踏んでの任命だった。

ミスポターと対面したノーマンは上着を着たうさぎの絵を見るなり、目を輝かせる。一見頼りなげなノーマンだが、実際の原稿量を1/3に減らして製本することを提案する。渋るミスポターに、そうすることで自由な色使いができ作品の質を上げることが狙いだと語った。

ミスポターは少女時代に別荘で体験したことを思い出す。ミスポターは他の子どもが遊びまわる横で、スケッチブック片手に動植物を夢中で描いていた。ある日、野原を探検中に出会った野うさぎは、ミスポターたちが追いかけると赤かぶ畑に潜り込んだ。そして、幼い弟に聞かせた物語が、ミスポターの絵本の基礎となった。『ピーターラビット』のプロットは、子どもの頃に作ったお話から着想を得て組み立てられていった。

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映画『ミス・ポター』のあらすじ【承】

ミスポターは『ピーターラビット』が製本されたことでノーマンとの絆を深める。彼の邸宅に招かれ、姉アメリア(以下ミリー)を紹介される。ミリーはミスポターの話を聞いてぜひ友人になりたいと好意を示した。

『ピーターラビット』の売れ行きは好調だった。ミスポターは、成功をもたらしたノーマンの貢献に感謝の意を示す。もう会うことはないと推測するミスポターに対し、ノーマンは惜しそうにそれを否定。そして、他の物語も書いたらどうかと提案する。刺激されたミスポターは別荘地での友人とのあるやり取りを語る。管理人の息子ウィリアム(以下ウィリー)とは仲が良く、彼にアヒルの「ジマイマ」の話を聞かせた。ウィリーはミスポターの才能をほめ、それが絵に限らず物語をつくるきっかけとなった。

それを聞いたノーマンは感激してミスポターに愛を告白。ミスポターも同じ気持ちで、二人はキャリアの関係を超えて相思相愛になる。

ミスポターは実家のクリスマスパーティーにウォーン姉弟を招く。ミリーの計らいで二人きりになったミスポターとノーマン。ミスポターはノーマンを自室へ招き入れる。ミスポターはノーマンにクリスマスプレゼントを用意していた。ロマンチックなムードに感化されたノーマンは、言葉少なにミスポターにプロポーズする。ミスポターは大きく戸惑い、思わず部屋を飛び出す。気持ちを鎮めるために訪問客の前でプレゼントの絵本を読んで聞かせる。それは未完成だったが、客たちには評判だった。

返事に迷ったミスポターはミリーに相談する。ミスポターは自分が結婚すると、ミリーだけが独身で肩身の狭い思いをするのではないかと心配していた。ミリーはあっさりその不安を跳ね除け、愛されるチャンスを逃すな、とミスポターを激励する。勇気がわいたミスポターは、ノーマンに恥ずかしげに肯定の返事をする。予想外の春の到来に、ミスポターはただ胸を躍らせた。

映画『ミス・ポター』のあらすじ【転】

実際、ポター家から結婚の承諾を得るのは難航した。キャリアに関しては受容的になっていたポター夫人やポター氏でさえ、ミスポターの結婚に反対した。特に母はノーマンの家柄を気にしており、ミスポターに遺産は相続させないと言い出す。激昂したミスポターはしばらく両親と口を聞かなくなる。

見かねた両親は熟考し、ミスポターにある提案をする。二人の結婚は認めるが、ウォーン家にはそのことを打ち明けないことが条件とされた。夏の休暇を別荘で過ごした後も愛が冷めていなかったら正式に婚約してよい、とポター氏が付け加える。ミスポターは数ヶ月離れているだけで変わるはずがない、と自信を持って両親の提案を了承する。

別荘地へ旅立つ日。駅まで見送りに来たノーマンと、ミスポターはしばしの別れを分かち合う。指輪も貰って、二人の絆は絶対に解れないと確信していた。それを確かめ合うように二人はキスを交わす。

別荘地で、ミスポターは何十年ぶりかウィリーに再会する。弁護士になったウィリーは故郷で、売りに出された農場の手続きの世話をしていた。売り家を見せられたミスポターは、ノーマンとの新居に適するのではないかと思う。

何週間か続いていたノーマンからの手紙が途絶える。不思議に思いつつもミスポターは気長に待とうと思う。しかしミリーから手紙を受け取ると、血相を変えてロンドンへ発った。ノーマンは重い夏風邪を患い、完治しないまま急逝してしまっていた。葬儀もミスポターが来る前日に催され、もはや未来の妻が夫に別れを告げることはできなかった。

映画『ミス・ポター』の結末・ラスト(ネタバレ)

実家へ戻ったミスポター。ずっと気を張っていたせいか自室に入った瞬間、涙が溢れだす。以後しばらく意気消沈していたが、スイッチが切り替わったかのように絵を描き始めた。メードの心配もよそに、ミスポターは一心不乱で絵筆を走らせていく。

しかし、自らのキャラクターたちに拒絶されるイメージに襲われる。ミリーの訪問でようやく部屋の扉を開けた時、ミスポターはすっかり弱り切ってスランプに陥っていた。ミスポターは実家を出ることを苦しみながら決意する。

湖水地方に行ったミスポターは、ノーマンとの新居に、と夢見ていた売家を買い取る。ウィリーが手続きを助け、以後ミスポターの田舎での生活に手を貸すようになる。

新居を訪れたポター氏に家を出る必要はなかったと言われるが、ミスポターは穏やかに否定する。ポター氏は娘の自立を認め、連れ戻すことはしなかった。

一人の生活でも悲しみは癒えていなかったが、絵が描けるようになるとミスポターは快復していく。自作農をしながら絵を描く、ミスポターにはこの上ないほど幸福の日々だった。
ある日、ミリーが新居を訪ねる。ミリーは、かつてミスポターがノーマンに贈った絵本を持ってきていた。

ウィリーから、開発事業者が農地を買い占めている問題を聞いたミスポターは競売に参加する。参加者が次から次へと高額の買い取り額を挙げる中、ミスポターは堂々と最高額を言ってみせる。そして競り落としに成功した。開発会社から咎められると、美しい景観と村の保存は子孫に受け継がれるべきだとミスポターは主張する。以来、村の保存のため競売会に挑戦するようになる。

ウィリーをミスポターは家に招く。ウィリーはかつて聞いた話のアヒルの絵を見つけると、目を輝かせる。そして少年に戻ったかのように、額縁のキャラクターたちに話しかける。ミスポターはそんなウィリーを好ましく思う。

二人は緩やかに親睦を深めていき、8年後、ミスポターはウィリーと結婚する。そして、後に世界的なベストセラー作家として知られるようになった。

映画『ミス・ポター』の感想・評価・レビュー

ピーターラビットの著者の伝記物語です。ミス・ポターの生い立ちや恋愛、結婚や死別を描いてますのでストーリー自体に深みはありませんが、海外をロケ地としているのでとても綺麗で映像を観るだけでも価値はあります。

ピーターラビットやキャラクター達が動いていて、観ていてとても可愛いらしいです。ピーターラビット好きにはお勧めの映画です。(女性 30代)

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