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映画『無伴奏』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『無伴奏』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『無伴奏』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『無伴奏』の結末までのストーリー
  • 『無伴奏』を見た感想・レビュー
  • 『無伴奏』を見た人におすすめの映画5選

映画『無伴奏』の作品情報

無伴奏

製作年:2015年
上映時間:132分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、青春
監督:矢崎仁司
キャスト:成海璃子、池松壮亮、斎藤工、遠藤新菜 etc

映画『無伴奏』の登場人物(キャスト)

野間響子(成海璃子)
当時世間を賑わせていた学生運動に感化され、同級生たちと委員会を結成し意思表示することで生きた感覚を得ていた。しかし、年上の渉と出会い違った形の青春を手に入れ始める。
堂本渉(池松壮亮)
哲学的で大人しい大学生。幼い時に親を亡くし、心を病んだ姉と一緒に生きている。響子出会い、新たな感情に戸惑い葛藤しながらもきちんと向き合おうとする。
関祐之介(斎藤工)
渉の同級生。落ち着いた雰囲気で、響子と同じ年の恋人・エマを大切にしている。友人であるはずの渉のことになると、熱くなってしまう。
高宮エマ(遠藤新菜)
関の恋人。響子と同じ年でありながら、大人びている容姿の持ち主。精神的には少し子供な部分が多く、関ときちんと話し合えずにいる。
堂本勢津子(松本若菜)
渉の姉。幼い頃に母親を亡くし、二人で生きてきたため少し渉に依存気味である。恋人の響子に関してもすぐに受け入れたが、実は心を病んでいる一面もある。

映画『無伴奏』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『無伴奏』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『無伴奏』のあらすじ【起】

高校生の響子は「制服廃止斗争委員会」と称して意思表示を始めた。大学生の学生運動に感化され同級生のジュリ・レイコと立ち上げたのである。制服という縛りに対峙する少女たちは、「無伴奏」という喫茶店に出向いた。その店で偶然相席することになった青年・渉と出会う。渉は響子が持っていた詩集に目にとめた。その詩集を街頭で手売りしていたのは渉の大学の同級生だというのだ。渉と一緒に来店していた関とエマも詩集を読み、自己満足の塊であることに唖然とする。ムッとした響子ではあったが、渉との心地よい会話に内心安堵していた。

学生運動は社会的に問題視されていた。響子の両親ももちろん反対派である。厳しい両親の前では優等生を演じている響子は、自宅へ戻る前に制服へ着替えていた。しかし門限はとうに過ぎており、父親から平手打ちされてしまうのだった。響子が我慢できているのは、父の転勤が決まり、両親と離れて暮らすことが決まっているからだ。響子は叔母と一緒暮らし始めた矢先、全校集会中に委員会の活動を公にした。見事に学校から罰則をくらった響子。「自宅謹慎」という通知は離れて暮らす父親にもすぐに伝わり、電話でこっぴどく叱られてしまうのだった。

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映画『無伴奏』のあらすじ【承】

父親への反抗心から、学生運動に積極的に参加するようになった響子。想像よりも過激化している現実に打ちのめされた響子は、一人で無伴奏に立ち寄った。偶然にも渉と関もおり、きちんと自己紹介をするのだった。関は迎えに来たエマとデートに向かい、残された響子と渉も一緒に過ごした。当時17歳の響子は「変わらないもの」を追い求めていた。渉は「人を愛すること」と何気なく答えたが、その様子が響子には大人びて見えるのだった。

誘いを受け渉の家に出向いた響子。実は関が渉の家に居候していたため、二人っきりのデートではなかったと落胆したが、母親を亡くしていることを知るきっかけとなった。夜を迎え、酔いも回った関は渉と響子を前にエマを抱こうとした。気まずくなった響子は一人帰ろうとするが、渉は咄嗟に追いかけ「君が好きだ」と告白するのだった。

グループでのデートを重ねた二人。響子は二人っきりでデートがしたいと願い出る。渉はすぐに動物園でのデートを企画した。しかし当日、待ち合わせ場所には姉の勢津子も同行した。彼女として認めてもらえたものの、兄弟間の距離と接し方が異様に近いことに違和感を覚えるのだった。

映画『無伴奏』のあらすじ【転】

響子の誕生日には、サプライズで自宅に訪ねてきた渉。叔母が居ないことから、二人は夜まで響子の部屋で一緒に過ごすことができた。恋人である以上、渉は身体を重ねようとしたが、勢津子のことが頭によぎり響子は拒否してしまう。きちんと話し合おうとした矢先、関から響子の家に電話があり、勢津子が自殺未遂をして入院したという知らせを受けた。実は、勢津子は恋人と別れ心を病んでいたのだった。勝手に先走った想像をしていたと気づいた響子は、自ら立ち上げた委員会の運動もおろそかになっていくのだった。

大学受験を控えた頃、父親が浮ついた響子の素行を正しに戻ってきた。しかし響子は聞く耳など持たない。渉が風邪をひいたと知り家を訪ねた。両親の住む東京の大学ではなく、渉のいる仙台に残ろうと思っている意思を伝えた響子。その素直な気持ちが嬉しかった、渉は響子を抱くのだった。二人は愛し合ったのち、響子はふと視線を感じた。入口に目をやるとなんと覗いていたのは関。怯える響子を渉は抱きしめるが、関をかばうのであった。

映画『無伴奏』の結末・ラスト(ネタバレ)

響子は高校卒業後も渉と交際を続けていた。仲はどんどん深くなり、一緒に暮らすことも視野に入れていた。その週末は叔母がいないため、一緒に過ごす約束をした二人。しかし当日は、大雨と雷が鳴り響く悪天候で、いつまでたっても家に来ない渉を心配した響子は家を訪ねてみた。すると、小さな入り口から中を覗いた響子の目に入ってきたのは、身体を重ねる渉と関の姿であった。信じがたい現実に動揺をした響子。響子の存在に気付いた渉は、咄嗟に追いかけるが響子はどう接していいか戸惑いを隠せない。「女性」として好きなのは響子だという渉。関との関係に揺らぎずっと葛藤しながら過ごしていたという。響子は告白を受けてもなお、渉への感情は抑えきれなかった。関との距離を置きながら関係を続けることになった二人。しばらくは4人で集まることもなかったが、突然エマが訪ねてきた。実は関の子供を妊娠していたのだ。子供を産む気のエマに対して、二人は事実を知りながらも伝えることができなかった。

再び、4人で集まる機会ができ始めた矢先、関は感情のぶつけ先を見失いエマを殺してしまった。渉は目の前で逮捕される関を救うことができなったと、自分を責め続けた。響子に最期の電話を残し、渉は自らの意思で海に身を投げた。浜辺には彼がいつも持ち歩いていたスケッチブックが残され、そこにはたくさんの関のスケッチと眠る響子の姿、そして自画像が描かれていた。「これでゆっくり眠れる」と書き残された渉の最期の言葉。響子は、渉と関の関係性を決して誰にも明かさず、両親の住む東京に身を移すのであった。

映画『無伴奏』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

パッヘルベルの「カノン」の柔らかく美しい音色が似合う物語であった。時代の流れが作った意思表示方法。1969年という時代には、同性を意識することはどうとらえられていたのだろうか。「女子高生」から卒業するのは、女性の多くが経験するターニングポイントだが、この時期にどんな恋愛をしたかはその後の人生にも影響は大きい。ドラマチックな喪失は響子のその後に何を残すのだろうか。池松壮亮、斎藤工は体当たりな作品が本当に多いように感じるが、古めかしい言い回しでも嫌味ない巧みな存在である。(MIHOシネマ編集部)


直木賞作家・小池真理子の半自伝的小説を映画化した作品で、淡々とした中に揺らぐ心と彼らの成長、そして悲劇を描いている。
無伴奏という喫茶店は実在していたそうで、今作でも忠実に再現したらしい。そのアンティーク調で色合いの良い落ち着く喫茶店でヒロインは恋人となる大学生と出会うのだが、彼が親友と関係を続けていたというシーンがとても印象的だった。その後の展開も予想外で衝撃的。淡々とした流れで物語が進むので、途中でちょっと退屈になってしまったところもあるが、彼らの心情の揺らぎがしっかりと描かれており深みのある作品になっている。(女性 40代)


1969年の仙台を舞台に、学生運動の空気と少女の揺れる心情を繊細に描いた作品。響子がバロック喫茶で出会う大学生たちとの関係は刺激的で、特に堂本との恋は甘くも危うい。やがて彼の裏切りや無責任さに直面し、理想が崩れていく展開が切ない。最後に一人で歩き出す姿は、青春の終わりと自立の始まりを感じさせた。静かな余韻が残る。 (30代 女性)


若い世代として観ると、響子の背伸びした恋に共感と不安を覚えた。年上の大学生に惹かれながらも、彼らの政治的理想や空虚さに戸惑う姿がリアル。堂本との関係が終わる場面は痛みが強いが、それが彼女の成長に繋がる。理想と現実の落差を描く青春映画だと感じた。 (20代 男性)


学生運動の時代背景が物語に重みを与えている。だが中心にあるのは、ひとりの少女の恋と目覚めだ。響子が体験する失望は残酷だが、同時に彼女の強さも浮き彫りにする。堂本の無責任さは腹立たしいが、若さゆえの未熟さとしても映る。淡々とした演出が心に沁みた。 (50代 男性)


女性として、響子の繊細さに心を重ねた。憧れや恋に酔いながらも、相手の本質を知って傷つく過程がリアル。バロック音楽が流れる喫茶店の空気感も印象的で、青春の儚さを象徴しているようだった。ラストの静かな決意が胸に残る。 (30代 女性)


物語は大きな事件が起きるわけではないが、心の揺れが丁寧に描かれる。堂本の裏切りや、理想を語る青年たちの空虚さが浮き彫りになる展開は痛烈。響子が幻想から醒めていく姿に、青春のほろ苦さを感じた。余韻の深い作品。 (40代 男性)


1960年代末の空気感が見事に再現されている。学生運動という激動の時代に、個人的な恋と葛藤が交錯する構造が興味深い。響子の純粋さが傷つく場面は辛いが、それでも彼女は自分の足で立とうとする。静かな成長物語だと思う。 (60代 女性)


恋愛映画として観ると切なさが際立つ。堂本の態度に振り回される響子は痛々しいが、その経験が彼女を大人へと近づける。政治や思想の理想が、実は個人の弱さと矛盾している点も印象的。静かなトーンが心に残る。 (20代 女性)


若さゆえの理想と裏切りがテーマ。堂本たちの言葉は美しいが、行動が伴わない。響子がその矛盾に気づき、距離を置く決断をする場面は象徴的だった。派手さはないが、内面を深く描いた作品。 (30代 男性)

映画『無伴奏』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『無伴奏』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

リリイ・シュシュのすべて

この映画を一言で表すと?

孤独と音楽が交差する、痛切な青春の記録。

どんな話?

地方都市で暮らす中学生たちが、いじめや家庭問題に揺れながら、歌手リリイ・シュシュの音楽に救いを求める。現実の残酷さと、心の拠り所としての音楽が対照的に描かれ、若者の内面の孤独が浮かび上がる青春ドラマ。

ここがおすすめ!

繊細な心情描写と時代の空気感は『無伴奏』と共通。音楽が登場人物の心を映す装置となり、痛みと美しさが同居する。静かな映像表現が心に深く残る一本。

風立ちぬ

この映画を一言で表すと?

理想と現実の狭間で揺れる若者の、静かな成長物語。

どんな話?

飛行機設計士を志す青年が、夢と時代の荒波の中で生きる姿を描く。関東大震災や戦争の影が迫る中、愛する人との時間も限られていく。理想を追い続ける姿勢が静かに胸を打つ。

ここがおすすめ!

理想に憧れながらも現実と向き合う構図は『無伴奏』と響き合う。時代背景と個人の恋や葛藤が交差する物語が印象的で、余韻の残るドラマを味わえる。

ブルーバレンタイン

この映画を一言で表すと?

愛の始まりと終わりを冷静に見つめる、切実な恋愛劇。

どんな話?

情熱的に出会った男女が、結婚生活の中で少しずつすれ違っていく。幸せだった過去と冷え切った現在が交錯し、理想と現実の落差が浮き彫りになる。感情の変化を丁寧に描いた大人のドラマ。

ここがおすすめ!

理想に酔い、やがて失望へと至る流れが『無伴奏』と重なる。甘さと苦さが混在する恋愛描写がリアルで、登場人物の未熟さも含めて誠実に描かれている。

愛のむきだし

この映画を一言で表すと?

若さと信仰と欲望が爆発する、型破りな青春叙事詩。

どんな話?

歪んだ家庭環境の中で育った少年少女が、愛や信仰、暴力に翻弄されながらも強く惹かれ合う。過激でありながら純粋な感情が交錯し、予測不能な展開へと進む青春群像劇。

ここがおすすめ!

若さの危うさや理想への憧れを描く点で『無伴奏』と通じる。過激な描写の裏にある純粋な思いが胸を打ち、観る者の価値観を揺さぶる力を持つ作品。

ジョゼと虎と魚たち

この映画を一言で表すと?

ひと夏の恋が残す、甘くて苦い余韻。

どんな話?

大学生の青年が、車椅子で生活する女性ジョゼと出会い、次第に心を通わせていく。自由を夢見る彼女と現実的な彼の関係は、やがて切ない結末へと向かう。恋と自立を描いた青春映画。

ここがおすすめ!

恋に憧れ、理想と現実の間で揺れる若者の姿は『無伴奏』と重なる。静かなトーンで描かれる心の変化が印象的で、観終わった後に深い余韻が残る一作。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

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