映画『ムーラン(2009)』の概要:『レッドクリフ』のヴィッキー・チャオを主演に迎え、古代中国の女闘士ムーランの物語を実写化した一作。武術に長けた女性が病弱な父親に代わり、男装して領土争いの内戦へと赴いた末を描く。
映画『ムーラン』の作品情報
上映時間:114分
ジャンル:アクション、ラブストーリー、歴史
監督:ジングル・マ
キャスト:ヴィッキー・チャオ、チェン・クン、フー・ジュン、ジェイシー・チェン etc
映画『ムーラン』をフルで無料視聴できる動画配信一覧
U-NEXT | × |
---|---|
Hulu | × |
Amazonビデオ | × |
dTV | × |
TELASA | × |
TSUTAYA DISCAS | × |
ビデオマーケット | × |
Netflix | × |
※動画の配信情報は2022年5月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービス(VOD)の公式サイトでご確認ください。
映画『ムーラン』の登場人物(キャスト)
- ムーラン(ヴィッキー・チャオ / シュー・チャオ)
- 小さな村で、女性らしく過ごすよう父親に躾けられてきた少女。実は武術に長けていて、一家に流れる「戦士の血」を継いだ存在。病弱な父親に代わり、黙って戦場へと出向く。
- ウェンタイ(チェン・クン)
- ムーランと同じ頃軍に入った男性。実は魏国の皇子だが、身分を隠し軍で訓練に明け暮れていた。ムーランと過ごすようになり、心惹かれながら切磋琢磨していく。
- シャオフー(ジェイシー・チェン)
- ムーランと同じ村出身の幼馴染。黙って軍に参加したムーランを助けながら支えている。出世していくムーランを見守り、力を貸していく存在。
- メンドゥ(フー・ジュン)
- 多くの民族を統一しているシャン・ユーの長男。父親の甘さに納得がいっていないため、力を示そうとうずうずしている。
映画『ムーラン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ムーラン』のあらすじ【起】
シャン・ユー率いる民族の中央大平原の略奪により、9つの部族が結集された。機嫌のいいシャン・ユーだが、長男のメンドゥは無力な捕虜を意味もなく殺戮し、命を弄んでいた。
シャン・ユー一族からの奇襲を恐れた軍はすべての村に徴兵令を下した。ファ家の長女としてムーランが育った村も例外ではない。幼いころから武術を極め、並大抵の男性では勝てないほどの強く育ったムーラン。早くに母親を亡くし、難病を患う父と二人暮らしのムーランは徴兵令に従おうとする父親に反対する。しかし、父親はムーランの中の「戦士の血」を掻き立ててはならないと、女性らしい振る舞いをするように言いつけ直すのだった。
ムーランは父親に黙って軍の宿舎に向かった。しかし早々に幼馴染のシャオフーに見つかってしまう。女が紛れ込んでいるとしれれば一大事だと慌てるシャオフーだが、ムーランは黙っていてもらうよう協力を仰ぐのだった。
顔の広いシャオフーのおかげで、宿舎での生活にすぐに慣れたムーラン。ウェンタイという青年と出会い、すぐに意気投合する。しかし、夜な夜な隠れて温泉に入っていたムーランはウェンタイと鉢合わせてしまい顔は見られなかったものの、乱闘の末手に傷を残されるのだった。
映画『ムーラン』のあらすじ【承】
ある夜、軍の中で盗難事件があった。犯人捜しのため全員の前で服を脱ぐことになるのを恐れたムーランは、自ら濡れ衣を被るため申し出た。打ち首を宣告されたムーランの手元に大きな傷があることに気づいたウェンタイは、真相を確かめると申し出てムーランを救うのだった。
宿舎から隔離され処罰を受けていたムーラン。ウェンタイは常にムーランを気にかけ食事を与えてくれた。その夜、軍は奇襲を受け事態は急変する。ウェンタイはムーランを逃がし戦場へと向かった。軍が劣勢に追い込まれたとき、突如馬を乗りこなしたムーランが軍を救うのだった。
互いに感化しあうムーランとウェンタイ。軍の中で際立って戦闘能力の高い二人は、それぞれに将軍となり軍を率いた。二人の噂はシャン・ユー一族へも届き、危機感を煽り立てることとなる。しかし戦果をあげるほど、仲間が命を落としていく姿にムーランは心をすり減らす。さらにムーランの心の支えであるウェンタイが戦場で命を落としてしまったと知らせが届くのだった。
映画『ムーラン』のあらすじ【転】
自分の名前が刻まれた札をムーランへ渡すようシャオフーに託し、ウェンタイが亡くなったと知るとムーランは抜け殻のように気力を失ってしまった。見かねたシャオフーはウェンタイの言葉を借りて再びムーランを奮起させる。
軍の先頭に立ち、逃げないことを誓ったムーラン。その姿を見たシャオフーは安堵し、ウェンタイに報告氏に向かった。実は、ウェンタイは大怪我を負ったものの命は助かっていた。しかし共に戦えなくなるとムーランは戦意を失うと見込み、奮起させるため死んだことにするようにシャオフーへ命じていたのだった。
シャン・ユー一族内でも混乱が起きていた。メンドゥは父親へ反乱を起こし、独断で軍を動かし始めたのである。メンドゥ率いる4万の軍に立ち向かうと決めたムーラン。たった2万の兵力ながらメンドゥの軍を追い込んだムーランたちだが、不運にも砂嵐に巻き込まれてしまうのだった。
シャン・ユー一族の矢による奇襲攻撃で負傷したムーラン。兵に紛れていたウェンタイは必至でムーランの姿を探し、二人は再会する。ムーランを逃がすため、シャオフーはシャン・ユー一族を引き留めようと少人数で最前列に立つのだった。
映画『ムーラン』の結末・ラスト(ネタバレ)
ウェンタイの手当のおかげで回復したムーラン。しかしシャオフーたちが人質に取られ、軍は窮地に追い込まれた。それでも戦うことを諦めないムーランは、兵士たちの士気を高め降伏することはないと宣言する。
ムーランの姿勢に感化されたウェンタイは、一人でメンドゥの前へと出ていった。そして魏国工程の第7皇子であると名乗り、人質となった数千の兵と奪われた物資の代わりに自分の身を差し出すと交渉したのである。
捕らわれたウェンタイを救うため、ムーランは一人でシャン・ユー一族の拠点に潜り込みメンドゥを暗殺した。将軍として認められたムーランはさらなる飛躍を求められるが、父の元に戻るため女であることを明かし皇帝に帰郷を申し出る。処罰を覚悟していたムーランだが、皇帝はムーランを認め称えるのだった。
皇子として決められた相手との結婚が迫っていたウェンタイは、ムーランと生涯を共にしたいと考えていた。心からウェンタイを想っていたムーランだが、互いのあるべき道を進むことを選び二人はそれぞれに歩みだすのだった。
映画『ムーラン』の感想・評価・レビュー
2020年にディズニーが手掛けた一作が色々な面で話題であるが、今作も味わい深い仕上がりであった。この作品を機に主演女優賞をいくつか獲得したヴィッキー・チャオは監督から厳しい監視を受けダイエットに挑んだという。アニメ映画のイメージよりも少し暗い雰囲気が漂う実写版であるが、華のあるヴィッキーの存在が印象を変えたように見えた。辛辣なほどに容易く多くの命が奪われていくが、人間関係がシンプルな分感情に訴えてくる展開であった。(MIHOシネマ編集部)
みんなの感想・レビュー