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映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

ワン・デイ 23年のラブストーリー』などを世に送り出したデンマーク出身のロネ・シェルフィグ監督。そんな彼女が新たに手掛けるのは、人と人との繋がりを丁寧に描いた感動のヒューマンドラマ。

映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』の作品情報

ニューヨーク 親切なロシア料理店

タイトル
ニューヨーク 親切なロシア料理店
原題
The Kindness of Strangers
製作年
2019年
日本公開日
2020年12月11日(金)
上映時間
115分
ジャンル
ヒューマンドラマ
監督
ロネ・シェルフィグ
脚本
ロネ・シェルフィグ
製作
マリーヌ・ブレンコフ
サンドラ・カニンガム
製作総指揮
不明
キャスト
ゾーイ・カザン
アンドレア・ライズボロー
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
タハール・ラヒム
ジェイ・バルチェル
ビル・ナイ
ジャック・フルトン
フィンレイ・ボイタク=ヒソン
製作国
デンマーク・カナダ・スウェーデン・ドイツ・フランス合作
配給
セテラ・インターナショナル

映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』の作品概要

これまで『17歳の肖像』、『ワン・デイ 23年のラブストーリー』を世に送り出してきたロネ・シェルフィグ監督による新作。これらの作品に共通しているのは、人と人との関わりが持つ力、というところに焦点を置いている点。人間関係という複雑で曖昧なものを、丁寧に描き出している。そして、本作もそういった人間関係の美しさを描いた話。まさしく、ロネ監督が得意とするジャンルであると言える。ゾーイ・カザンなどの名優を揃え、とある落ちぶれた店を通して人々の人生が大きく動き出す。

映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』の予告動画

映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』の登場人物(キャスト)

クララ(ゾーイ・カザン)
二人の子供達を抱え、ウィンター・パレスに逃げ込んできた。夫に暴力を振るわれているらしい。
マーク(タハール・ラヒム)
ウィンター・パレスの店のマネージャー。刑務所から出てきたばかりという札付きの人物。
アリス(アンドレア・ライズボロー)
ウィンター・パレスの常連。仕事に身を捧げ、他人のために生きている。

映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』のあらすじ(ネタバレなし)

『ウィンター・パレス』は、ニューヨークのマンハッタンに位置するロシア料理店。創業100年を超える歴史ある料理店だが、しかし、長い歴史の中で店はすっかり落ちぶれていた。外見も古く、さらには肝心の料理の味まで悪いという、目も当てられない事態に陥っていたのである。そんな中、店を立て直すために新たにマネージャーとして雇われたのがマークだった。しかし、マークはなんと、刑務所を出たばかりという危険人物。そんな店に足を運ぶのは、これまた一風変わった客ばかり。しかし、そんな店である日事件が起こる。クララという女性が、二人の子供を抱え飛び込んできたのだ。夫から逃げてきたというクララを中心に、ウィンター・パレスに関わる人々の人生が動き出す。

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映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』の感想・評価

どん底の中の幸せ

本作に登場する人物達は、幸せとは到底言い難い生活を送っていた。店を経営するマークは刑務所から出たばかり、常連客のアリスも社畜で他人のためだけに生きている。そして、ヒロインであるクララも、子供を抱えて旦那から逃げ回るという日々。しかし、そんな彼らにもようやく幸せな日々が訪れる。マークとクララの出会いが、店に関わっていたうだつの上がらない毎日を送っていた人物達にも作用していくのだ。人との関わりは、思ってもいない形でその人の人生を動かすことがある。人の優しさ、暖かさを再確認できる一本。本作を見れば、あなたも周囲の人に優しくしようと思えるはず。

大都会の片隅で

本作の舞台になっているのは、アメリカにある大都会、ニューヨーク。物も人も多い大都会だが、大都会であるが故、人間同士の関係性は希薄になりがち。日本でも、東京などが同様の環境としてあげられるのではないだろうか。今時、隣の家に誰が住んでいるかを知らないといったこともザラにあるのだ。しかし、本来人間とは助け合い生きていくもの。忘れかけていた人との繋がりの大切さを、本作は改めて私達に教えてくれる。こういった大都会が舞台になっているからこそ、人間同士の暖かさをより強く感じるのかもしれない。人恋しさを感じた時に見ると、滲み入るものがある作品に仕上がっている。

映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』の公開前に見ておきたい映画

映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

ワン・デイ 23年のラブストーリー

最新作の監督も務めたロネ・シェルフィグが、2011年に手がけた作品。しっかり者のエマと、どこか適当で恋愛に対してもルーズなデクスター。まるで正反対の二人であったが、何故か互いに惹かれあっていた。しかし、友人という関係のままでいることを自分達で選ぶ。彼らは親友となり、そして、毎年7月15日は共に過ごすという約束を交わすのだった。約束通り、彼らはその日に旅行をしたり何気ない話をしたりなど、交流を続けていた。その心地よい関係に、エマは密かにデクスターを思い続けていた。しかし、ある時デクスターが別の女性と結婚することになり…?主演にアン・ハサウェイとジム・スタージェスを起用した豪華な一本でもある。

詳細 ワン・デイ 23年のラブストーリー

マリーゴールド・ホテルで会いましょう

人と人との繋がりが、その人のその後の人生を大きく変えることがある。重要なのは人間同士の関わりであって、その舞台となる場所は、決して華やかである必要はない。最新作の舞台になっているのも落ちぶれたレストランであるし、本作も、いつかゴージャスリゾートになる予定というオンボロホテル。しかし、そこでの関わりを通して、登場人物達は確かに救われるのだ。このオンボロホテル、マリーゴールド・ホテルに集ったのは7人の熟年男女。夫を亡くしたばかりの未亡人の女性、いつも文句ばかりを言っている悲観的な女性、そんな妻に嫌気がさしている男性など、様々な事情を抱えた登場人物達の人生が交差する。

詳細 マリーゴールド・ホテルで会いましょう

ラブ・アクチュアリー

普通であれば、会うこともなかったはずの人々。そんな人々の人生が思いがけない形で交差し、そして、人生が変わっていく。そういった映画を群像劇という。そんな群像劇には一定のファンがおり、数多くの群像劇が年々発表されているが、その中でも本作は有名な部類に入るのではないだろうか。マーティン・フリーマンやヒュー・グラント、コリン・ファースなど超豪華俳優しか出演していない今作。大統領、妻を失った子持ちの男性、AV男優など、全く職業も年齢も違う人々の人生が、思わぬ形で交差する。クリスマスの映画ということもあって、時期的にもぴったりな作品。見たら、必ずハッピーになれること間違いなし。

詳細 ラブ・アクチュアリー

映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』の評判・口コミ・レビュー

映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』のまとめ

あなたは、ふと人恋しさを感じることはないだろうか。一人でいる時誰かと話したくなったり、会いたくなったり、温もりを感じた経験は誰しもあるのではないだろうか。もしかすると、誰かと一緒にいる時でさえ、そういった一抹の寂しさを感じることがあるかもしれない。ただその場に誰かと一緒にいるというだけでは満たされないことがある。自分以外の誰かと、心が通って初めて、人は満たされるのだ。心が通う相手は、これまで親密にしていた相手でなくてもいい。思わぬ形で出会った人が、自分にとってかけがえのない存在となることだってある。一期一会、人との出会いを大切にしようと思わせてくれる作品。

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