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映画『ワン・モア・ライフ!』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

イタリアで大ヒットを博したドタバタコメディが、とうとう日本上陸。自分の身の回りにある大切なものについてもう一度考えさせてくれる、ハートウォーミング。あなたにとって大切な人とぜひ一緒に見よう。

映画『ワン・モア・ライフ!』の作品情報

ワン・モア・ライフ!

タイトル
ワン・モア・ライフ!
原題
Momenti di trascurabile felicita
製作年
2019年
日本公開日
2021年3月12日(金)
上映時間
94分
ジャンル
ヒューマンドラマ
コメディ
監督
ダニエレ・ルケッティ
脚本
ダニエレ・ルケッティ
製作
不明
製作総指揮
不明
キャスト
ピエルフランチェスコ・ディリベルト
トニー・エドゥアルト
レナート・カルペンティエーリ
アンジェリカ・アッレルッツォ
フランチェスコ・ジャンマンコ
製作国
イタリア
配給
アルバトロス・フィルム

映画『ワン・モア・ライフ!』の作品概要

冷めきってしまっている家族との仲を修復できたとしても、92分後に待っているのは永遠の別れ。普通に考えれば、身を引き裂くような辛い出来事が主人公を待ち受けている。しかし、パオロは前に進むことを決してやめない。そんなパオロの姿に、見ているこちらが勇気づけられていく。イタリア全土を沸かせたコメディ映画ではあるが、見ているものの心を必ず温める、ハートウォーミングストーリーに仕上がっている。また、作中の舞台になっている、シチリア島のパレルモの美しい光景も中々海外旅行もできない世の中ではあるが、本作を通して多い異国の地に想いを馳せよう。

映画『ワン・モア・ライフ!』の予告動画

映画『ワン・モア・ライフ!』の登場人物(キャスト)

パオロ(ピエルフランチェスコ・ディリベルト)
事故で命を落としてしまった中年男性。自分の寿命の短さに納得できず、天国で猛抗議したところ92分の猶予を与えられた。
アガタ(トニー・エドゥアルト)
パオロの妻。自分勝手な行動ばかりをとるパオロに愛想を尽かせていた。
天国の役人(レナート・カルペンティエーリ)
天国に着いたパオロを担当した役人。パオロの寿命が間違って計算されていたことに気づいてしまう。

映画『ワン・モア・ライフ!』のあらすじ(ネタバレなし)

シチリア島のパレルモという場所で暮らす中年男性パオロら、自らの不注意のせいでスクーター事故を起こしてしまい、そのまま命を落とす。そして、天国へと運ばれたパオロ。しかし、パオロはあまりに短いすぎる自分の人生に納得がいかなかった!天国の入り口で駄々をこねるパオロ。すると、なんと前代未聞のミスがあったことが発覚する。彼の寿命は、あと92分間だけ残っていたのだった。92分間を与えられたパオロは、最後の時間を家族と過ごそうとする。しかし、パオロはこれまであまりに自分勝手な生き方をしてきたため、家族からは半ば見放されていたのだ。残りの時間を使い、彼は家族との絆を取り戻すことができるのだろうか。

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映画『ワン・モア・ライフ!』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『ワン・モア・ライフ!』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『ワン・モア・ライフ!』の感想・評価

92分の使い方

92分という時間、あなたはどう感じるだろう。約1時間半、大学生からすれば、一つの講義の時間とそう変わらないかもしれない。勿論、92分あれば映画を一本見て新しい知見を得るなど、十分意味のある時間は送ることができるかもしれない。しかし、それが、これまでの自分の身の振り方を見つめ直し、周囲と新しく関係性を構築するというところまでいけるか、と聞かれると話は別である。この主人公は、これまで自分本位な生き方をしてきたため、家族との仲は良好とは言い難い。勿論、人間関係は努力次第では修復可能である可能性は高いものの、関係性が冷めきっているところを元通りにするのは中々困難だ。果たしてこの残された92分で、主人公はどのように自分の気持ちを周囲に伝えていくのだろうか。

映画化される可能性が低い一本

本作は元々、複数の短編を組み合わせて作られた作品。執筆者はフランチェスコ・ピッコロ。これまで映画の脚本をなども勤めてきた彼によるベストセラー『モメンティ ディ トラスクラビレ フェリチタ』と、『モメンティ ディ トラスクラビレ インフェリチタ』が巧みに融合してできたのが本作である。元々ダニエレ・ルケッティ監督が、原作の大ファンだったということで動き出した企画。そんな原作だが、ピッコロ氏は、本作を『最も映画化される可能性が低い作品』と思っていたという。そんな原作者の予想に反して、映像化された本作は、イタリアで大ヒットを博することになった。監督と原作者がタッグを組んで行った脚本にも注目。

パオロが取る手段

92分という人生のロスタイムを手に入れ、その時間を家族のために使うことにしたパオロ。これまでの人生の積み重ねの結果を、92分で覆すことは容易ではない。かなり衝撃的な方法でなければ、冷めきまってしまっている家族の注目を集めることも難しいだろう。果たしてパオロは、どのような奇策を持って家族の信頼を再び勝ち得るのだろうか。そして、パオロが92分後に命を落とすということは決定事項。例え家族との仲を修復できたとしても、その先に待っているのは永遠の別れなのだ。果たしてパオロは、最後に無事家族との仲を取り戻し、今度こそ満足して天国へ行くことかできるのだろうか。パオロとその家族を待っている運命とは。

映画『ワン・モア・ライフ!』の公開前に見ておきたい映画

映画『ワン・モア・ライフ!』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『ワン・モア・ライフ!』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

カラフル(2000)

人生にボーナスステージがあった!最新作も本作も、死後に思いがけぬ形でボーナスタイムが貰えたところからストーリーが動き出す。『ぼく』はその日、命を落とした。しかし、なんと『抽選に当たった』という理由から、他の誰かの体に乗り移って時間を過ごすことになる。その乗り移った相手は、自殺の末、死亡宣告を受けたばかりの中学校3年生、『小林真』。小林は、学校でのいじめや両親の不倫や父親の悪行を苦に、命を経とうとしていたのだ。そんな小林として生きていくことになった『ぼく』。まっすぐな『ぼく』の生き方に、周囲も少しずつ変化していく。その末に『ぼく』が取る選択は。森絵都が手がけ、第46回産経児童出版文化賞を受賞した名作を原作とした感動作。

詳細 カラフル(2000)

クリスマス・キャロル(1984)

ふとしたキッカケから自らのこれまでの立ち振る舞いを恥じ、周囲との関係性を再構築しようとする映画と言えば、本作を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。題材は、英国が誇る超有名作家、チャールズ・ディケンズが残した有名小説。後に、あのディズニーからも3DCG映画としても公開されている。主人公、スクルージは、冷酷な金持ちで、弱気を見捨て自身のことしか考えないという人物。当然、周囲との関係はうまくはいっていない。クリスマス前日の夜、スクルージの前に3人の亡霊が現れる。それは、過去、現在、未来を司る精霊で、精霊達はそれぞれ、スクルージの生き方を変えさせるため、彼にとある光景を見せていくのだった。 自分自身の人生を見せられ、スクルージが感じたこととは。

詳細 クリスマス・キャロル(1984)

しあわせはどこにある

最新作の主人公パオロは、これまで自分がやりたい、楽しいことだけを追い求めて生きてきた。しかし、決定づけられた自分の死をキッカケに、自分の大切にすべきものが家族であったことに初めて気付く。本作の主人公、ヘクターも、幸せとは何かという問題に直面する。精神科医として働くヘクターは、日々患者の悩みに耳を傾けてきた。そして、幸せとは一体何なのか、といった疑問に苛まれるようになってしまったのだ。その答えを見つけるべく、ヘクターは上海やアフリカ、チベットなど様々な場所へと足を運ぶ。しかし、それは同時に、最愛の恋人であるクララと一時的に離れることを意味していたのだった。コメディ作品に出演することが多いサイモン・ペグか出演した、上質のヒューマンドラマ。

詳細 しあわせはどこにある

映画『ワン・モア・ライフ!』の評判・口コミ・レビュー

映画『ワン・モア・ライフ!』のまとめ

『親孝行したい時に親はなし』という言葉がある。大切なものがあることに、後になってから気がつくのだ。また、大切なものは気がついていながらも、その感謝の気持ちを伝えていないこともあるのではないだろうか。しかし、その相手がいつまでも自分のそばにいてくれるとは限らない。もしかすると、自分の方がそれを伝えられなくなってしまう可能性だってあるのだ。本作の主人公のように、突如命を落としてしまうこともある。幸いなことに、本作の主人公は92分という短い時間ではあるが、人生をやり直す機会を与えられた。しかし、現実では中々そうもいかない。自分の周りにある何気ない幸せに気付くきっかけをくれる一作。

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