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映画『テスラ エジソンが恐れた天才』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

誰もが知る天才、ニコラ・テスラの半生を追った伝記作品。ニコラ・テスラはどのようにして数々の発明品を残したのか、エジソンと対立したのか、その謎に迫る。

映画『テスラ エジソンが恐れた天才』の作品情報

テスラ エジソンが恐れた天才

タイトル
テスラ エジソンが恐れた天才
原題
Tesla
製作年
2020年
日本公開日
2021年3月26日(金)
上映時間
103分
ジャンル
ヒューマンドラマ
監督
マイケル・アルメレイダ
脚本
マイケル・アルメレイダ
製作
マイケル・アルメレイダ
ユーリ・シンガー
クリスタ・キャンベル
ラティ・グロブマン
アイゼン・ロビンズ
パー・メリータ
製作総指揮
ジェフ・ライス
リー・ブローダ
アビ・ラーナー
トレバー・ショート
ジェフリー・グリーンスタイン
ジョナサン・ヤンガー
ロブ・バン・ノーデン
キャスト
イーサン・ホーク
カイル・マクラクラン
イブ・ヒューソン
エボン・モス=バクラック
ジム・ガフィガン
製作国
アメリカ
配給
ショウゲート

映画『テスラ エジソンが恐れた天才』の作品概要

発明家ニコラ・テスラが亡くなってから、既に80年以上が経過する。しかし、未だに彼を慕う人は後を立たない。近年においては、オバマ元大統領や、イーロン・マスク、スティーブ・ジョブズらの名が上がる。彼らもまた、世界を大きく動かしたインフルエンサーばかり。そんな彼らから羨望の眼差しを向けられるニコラ・テスラとは、一体どのような人物なのだろうか。実は、ニコラ・テスラの人生は謎に包まれている。本作は、そんなニコラ・テスラの半生を追った伝記作品。イーサン・ホークら、有名俳優陣が起用された。

映画『テスラ エジソンが恐れた天才』の予告動画

映画『テスラ エジソンが恐れた天才』の登場人物(キャスト)

ニコラ・テスラ(イーサン・ホーク)
稀代の発明家。彼がいなければ、世界は100年遅れていたと言われる多大なる功績を残した。
トーマス・エジソン(カイル・マクラクラン)
ニコラ・テスラが敬愛する発明家。後に、電流に関する考え方でテスラと対立し、『電流戦争』を引き起こすことになる。

映画『テスラ エジソンが恐れた天才』のあらすじ(ネタバレなし)

1850年代のオーストリアで、一人の男児がこの世に生を受けた。後に天才として世界中に名を知らしめることになる、ニコラ・テスラである。幼い頃から、特に数学の分野において類い稀なる才能を発揮したテスラは、一人の人物に憧れを抱く。その人物とは、当時から発明家として知られていたトーマス・エジソン。エジソン伝統会社に就職したテスラだったが、新たな電力事業を考えつく。しかし、それは会社の理念とは正反対のもので、このことをきっかけに、テスラは発明家の大先輩、エジソンと真っ向から対立していくことになるのだった。テスラの激動の半生に迫った、伝記作品。天才が見えていた世界とは一体どのようなものだったのか。

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映画『テスラ エジソンが恐れた天才』の感想・評価

天才、ニコラ・テスラ

ニコラ・テスラと言えば、誰もが認める天才である。LIFE誌が発表した『この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人』にも名前が上がっており、彼本人だけでなく彼が残した資料までも、ユネスコ記憶遺産に登録されている。さらに、電気関連だけでなく、なんと、8か国の言語を堪能に操ったという。まさしく、神に愛された天才と言ってもいい。世界中に名を轟かせる彼だが、一体ニコラ・テスラが何を成し遂げた人物なのか、何を発明して世界を大きく変えたのか、あなたは思い浮かぶだろうか。天才的な発明家であるということは分かっても、その具体的内容を知る人は案外少ない。本作を通して、ニコラ・テスラという人物がどのような存在だったのか、より詳しく知ろう。

エジソンとの確執

ニコラ・テスラという人物を語る際、何かと比較されがちなのがこのエジソン。誰もが知る、発明王である。元々は、既に発明家として名を馳せていたエジソンに憧れる形で、ニコラ・テスラはエジソン電灯会社に入社している。しかし、次第に電気に関する考え方などをキッカケに、両者の間には大きな溝ができていく。後に『電流戦争』と呼ばれる大きなトラブルまで起こしてしまった両者。同じ天才、発明家、電気に精通する者として、両者の間には決して譲れないプライドがあったのだろう。今作では、そんな二人の天才による頂上決戦も描かれる。あなたは、どちらの天才に加担するだろうか。

天才の苦悩

全てを手にしているように見える、天才ニコラ・テスラ。しかし、天才には天才の苦悩があるのだ。ニコラ・テスラも、多くの苦悩に満ちた人生を送った天才の一人。一つ目の苦悩は、尊敬する人との敵対。元々テスラはエジソンに憧れて社会人になったが、その後、後世に語り継がれるトラブルが勃発する。その事件はテスラの勝利で幕を下ろしたが、敬愛する人を打ちのめす気分は、果たしてどのようなものだっただろうか。二つ目の苦悩は、資金源の確保。実験には、莫大な費用を要する。いくらテスラが天才とはいえ、先立つ物がなければ、頭の中に描いた発明を再現できないのだ。そこで、あらゆる資産家との交流が必須になるのだが、テスラはこういった社交場を得意としていなかった。少しずつ社交会との間にも溝ができていくテスラ。誰にも認められた天才でありながら、孤独な人生を送った彼の一生に迫る。

映画『テスラ エジソンが恐れた天才』の公開前に見ておきたい映画

映画『テスラ エジソンが恐れた天才』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『テスラ エジソンが恐れた天才』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

エジソンズ・ゲーム

ニコラ・テスラの生涯のライバル、エジソンを主人公に描いた作品。本作は、前述した『電流戦争』について詳細に記した伝記映画になっている。日本では2020年に映像化されたばかりという最新作。最新作の主人公はニコラ・テスラであるため、テスラ側からの視点で物事が描かれている。一方で、エジソン側の視点から描かれた本作を見ることで初めて、二人の関係性を俯瞰的に眺めることができる。一体、二人の間にはどのような確執があったのだろうか。果たして、どちらが正しかったのだろうか。二人の天才のプライドをかけた個人的な戦いではあるものの、この二人の戦いが後の世界の進化を急激に推し進めていくことになる。物語に置いていかれないよう、心して見よう。

詳細 エジソンズ・ゲーム

イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密

歴史上、何にもの天才達が世の中を変えてきた。彼らがいなければ現代の発展はなく、世界は全く別の姿をしていたかもしれない。そんな天才の一人が、本作の主人公、アラン・チューリングである。チューリングは、第二次世界大戦の時代に活躍した数学者。天才でありながら、人付き合いを得意とせず、孤独の人生を送ったという点でも、最新作の主人公、テスラと共通している。映画のタイトルにもなっている『エニグマ』。これは、世界大戦においてドイツ軍が使用していた暗号機の名前。チューリングは、途方もない試行錯誤の上、このエニグマ暗号機を破ってみせたのだ。映画の最後の方で描かれる、エニグマ解読機を開発したチューリングの最期は、涙なしでは見られない。

詳細 イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密

グレイテスト・ショーマン

脳内に、他者を圧倒するアイディアのイメージがあったとしても、それをアウトプットできなければ意味がない。そして、大抵の場合、それを実現するためには莫大なコストがかかる。そのコストを賄うために、資産家や先達から支援を受けることがあるが、最新作や本作のように、彼らとの間にトラブルが起きてしまうこともある。主人公バーナムは、超一流オペラ歌手のジェニーとタッグを組む。ジェニーとのタッグによって、これまでイロモノ扱いを受けていたバーナムの株は急上昇。しかし、名声を浴びるようになったバーナムは、その名声に酔いしれ、元々の仲間を軽んじるようになってしまう。さらには、最愛の妻をも裏切ることになってしまったのだ。果たしてバーナムは、自分の大切なものを取り戻すことができるのだろうか。

詳細 グレイテスト・ショーマン

映画『テスラ エジソンが恐れた天才』の評判・口コミ・レビュー

映画『テスラ エジソンが恐れた天才』のまとめ

ニコラ・テスラが、もしこの世に存在しなかった世界を想像してみよう。勿論、天才というのは時折現れる。きっと、ニコラ・テスラに匹敵する天才が現れ、同じように世界を変えていただろう。しかし、あの時代あの場所にもしニコラ・テスラが生まれていなければ、世界の進歩は約100年遅れていたのだ。テスラコイルやネオンサインなど、約300もの特許を獲得しているニコラ・テスラ。私達の生活には、ニコラ・テスラの発明が基となっている物で溢れている。一人の天才の発明が、人類の生活をここまで大きく変えたと思うと、ただただ驚愕するばかり。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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