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映画『陰陽師 二つの世界』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『陰陽師 二つの世界』の概要:夢枕獏の人気小説『陰陽師』を原作に中国のRPGゲームを映画化。人と妖怪が棲み分けをした世界。陰陽師は古の妖蛇の封印に日々、勤しんでいたが、ある日事件が勃発。半妖でありながら陰陽師である清明がその犯人とされてしまい、彼はやむを得ず都から逃れる。

映画『陰陽師 二つの世界』の作品情報

陰陽師 二つの世界

製作年:2021年
上映時間:113分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー、歴史
監督:リー・ウェイラン
キャスト:チェン・クン、ジョウ・シュン、チュー・チューシャオ、シェン・ユエ etc

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映画『陰陽師 二つの世界』の登場人物(キャスト)

清明(チェン・クン)
古の妖蛇、相柳の血を引く半妖。陰陽師として幼い頃から陰陽寮で修行をするも、ある事件によって追われる身となる。妖怪と人との狭間で思い悩むも、幼馴染である百旎に救われ式神として令を交わす。はみだし者の妖怪を使役することで助けている。
百旎(ジョウ・シュン)
びゃくじ。陰陽寮一の陰陽師。清明とは幼馴染で共に競い合う仲だった。兄弟子慈沐の仇を取るため、清明を追い相柳の復活を阻止しようと奮闘する。美しく強い女性。
源博雅(チュー・チューシャオ)
金吾衛の剣士。真っすぐな気性で少々、頑固な面があるが、非常に勇敢。献上品を清明に奪われ、清明を捕まえるべく捜査を続ける。妖怪に詳しい神楽と出会い、清明と和解することで妖怪のことを受け入れるようになる。
神楽(シェン・ユエ)
捨て子だったところを妖怪に拾われ育てられた人間の女の子。陰陽寮によって育ての親である妖怪を封印されるも、妖怪を害さない清明と出会い式神にして欲しいと追い回している。博雅と出会い妖怪のことを教える。
慈沐(チェン・ウェイティン)
じぼく。清明と百旎の兄弟子だったが、7年前の事件の折、死んだとされていた。幼少期に半妖である清明の力に魅入られ、相柳の復活を密かに目論む。鱗石を取り込み俄か妖怪となる。
雪女(ワン・ズーシュエン)
陰陽寮の封妖庫に封印されていた妖怪だったが、慈沐によって式神にされ相柳の復活を助ける。主人である慈沐に傾倒しており、命を捧げる。
海坊主(声:孫紅雷)
妖域を掌る大妖怪。相柳を倒した神器、涂山剣を賜り邸の奥深くにて強靭な封印を施して保管している。

映画『陰陽師 二つの世界』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『陰陽師 二つの世界』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『陰陽師 二つの世界』のあらすじ【起】

人間と妖怪を分かつ者を陰陽師と呼び、修練と妖怪を封印する地を陰陽寮と呼ぶ。
天地開闢の頃、人と妖怪は共存していたが、9つの頭を持つ妖蛇、相柳(そうりゅう)が自らを妖皇と宣い妖怪を率いて人間を襲撃。陰陽師は対抗策として神器、涂山剣(とざんけん)を作り上げ相柳を討伐した。この件を機に人と妖怪は住む場所を別にし、城内と妖域とに分かれることに。人間は城内に侵入する妖怪を敵と見なし、陰陽師によって封妖庫という場所へ封じていた。

ある夜、陰陽寮の封妖庫より妖怪が逃走。相柳を封じている鱗石のある金塔が溶解し、多くの陰陽師が命を落とすという事件が発生した。たった1人だけ生き残ったのは妖怪と人の間の子と噂される陰陽師、清明だけであった。彼は兄弟子である慈沐(じぼく)が命を落としたと告げたが、駆け付けた老師は清明を信じず、事件の犯人は彼だと断定してしまう。同僚から攻撃を受けた清明は、咄嗟に術を使ってその場から逃走するのだった。

7年後、平城京。金吾衛が献上品の護送をしながら城外へ出て行き案の定、妖怪の襲撃に遭う。金吾衛を率いるのは剣士の源博雅。彼は妖怪と互角に渡り合ったが、そこへ一人の陰陽師が現れ3匹の鎌鼬を懲らしめてしまう。陰陽師は清明と名乗り、小物の妖怪を率いて献上品を根こそぎ持って行ってしまうのだった。

その頃、相柳を封印している陰陽寮では、妖怪が侵入するという騒動が発生。清明の幼馴染でもある百旎(びゃくじ)が咄嗟に対応したものの、鱗石が盗まれてしまう。
侵入した妖怪は二手に別れて逃走。1匹は山中で討ち取られ、その場に居合わせた鎌鼬の1匹が鱗石を飲み込んでしまう。仲間の鎌鼬は異変を察して山奥にある清明の邸へと逃げ帰った。意識を失った鎌鼬から相柳の気配を察知した清明は、すぐさま結界を張って鎌鼬を小屋に閉じ込め、急いで妖域へと向かう。

その頃、陰陽寮では鱗石を盗んだのは清明だと老師より報告された百旎は、慈沐の仇を取るために清明を捕縛せんと意気込む。
同じ頃、金吾衛の博雅も献上品を取り返すべく清明の捜索へと乗り出すのだった。

映画『陰陽師 二つの世界』のあらすじ【承】

博雅はまず、妖域に入るための手がかりを探し、神楽という若い女と出会う。彼女から妖域へ入るには妖怪か陰陽師の霊符が必要で、清明が妖怪と人の間の子だと知る。博雅は捕まえた神楽を連れて以前、清明から手に入れた霊符を手に妖域へ。神楽曰く、清明は妖怪を使役できる高貴な血を持つ半妖らしい。妖域の入り口である山頂へやって来た博雅と神楽は、霊符を破ることで妖域への道を開いた。

2人はまず、妖域を掌る海坊主という大妖怪の元へ。彼らはその道中でようやく目当ての人物、清明と遭遇。だが、清明は厄介な相手である博雅に術を施し、追って来られないようにしてしまう。

海坊主と交渉した清明は博雅と神楽を生贄に差し出し、奴が隠し持っている神器、涂山剣を入手。その頃、妖怪の闘技場へ急遽、投げ入れられた博雅は殴れば殴るほど力を増すという妖怪、天邪鬼と対峙していた。

ところが、涂山剣を入手した直後、陰陽寮が突入。清明は彼らを率いる百旎と対峙し、神器の奪い合いを展開。一方、博雅は天邪鬼の弱点を神楽から聞いて戦いに勝利し妖怪を殺そうとしたが、寸前で命を助けることにする。すると、天邪鬼は恩義を感じ、逃走する博雅と神楽の手助けしてくれる。上階では清明が百旎と剣の奪い合いを行っていたが、剣を納めていた箱が崩壊。階下で戦っていた博雅の元に剣が落下してしまう。

妖怪を滅することができる涂山剣をそうとは知らず手に取った博雅と神楽は、海坊主の邸を脱出。途中で清明が駆け付け、周囲を囲む陰陽寮と対峙した。だが、清明一人では博雅と神楽を守り切ることはできない。そこへ、百旎が助けに入り清明を庇って傷を負ってしまう。清明は彼女を助けるため、転移の術を使って自分の邸へと早々に帰宅した。

しかし、傷を癒し意識を取り戻した百旎は、清明が明かした7年前の事件の真相を信じようとしない。清明が相柳の血を引く半妖だからだ。
その頃、博雅と神楽は邸の横にある小屋から獣の唸り声がすることに気付く。博雅は事の重大さを知らず、小屋に張ってあった護符を剥がしてしまう。中からは鱗石を飲み込み悪妖と化した鎌鼬が現れる。幸いにも清明が現れ鎌鼬を抑えてくれたため、博雅は彼の指示に従って涂山剣で鎌鼬を刺した。鎌鼬は灰になる寸前に自我を取り戻し、消えて行く。しかし、灰から現れた鱗石は、一瞬の隙を突いた百旎に奪われてしまうのだった。

映画『陰陽師 二つの世界』のあらすじ【転】

7年前、封妖庫から逃走し、慈沐を殺した犯人は妖怪、雪女だった。事件があった日が、妖力が強まる鬼祭と呼ばれる日であったことから、半妖である清明が犯人とされてしまったが、雪女の目的は相柳を復活させることである。
逃走した清明は城外の山奥に居を構え、妖域からも弾かれた妖怪たちを式神として使役することで、彼らを救い悪妖とならないよう共に助け合ってきた。神楽もまた、清明に救われた一人であり、清明の式神となることを望んでいるが、人間であるために式神にはできないと断られていた。そんな清明に反発してばかりいる博雅だったが、共に酒を飲むことで意気投合する。

翌朝、転移の術で陰陽寮に帰ろうとしていた百旎だったが、何者かの罠により目的の場所へ転移できずに疑問を抱く。そこへ、件の雪女からの攻撃を受け激しい戦いが繰り広げられる。雪女の目的は鱗石。老師と他の陰陽師は容易く倒され、百旎もまた危うく殺されそうになる。そこへ、涂山剣を手にした清明が登場し、雪女を追い返すのだった。

雪女の誘いに乗って戦いへ向かった清明は、激戦を経て雪女を討伐。その頃、一人残された百旎の前に新たな敵が現れる。その者は7年前に死んだと思われていた慈沐だった。彼は幼少期に清明の半妖としての強大な力に魅せられ、密かに相柳の復活を目論んでいたのである。百旎を仮死状態にし、鱗石をその身に取り込んだ慈沐は、クモのような姿へと変容し妖域へ。そして、その強大な力で全ての妖怪を使役した。

その頃、清明の邸では彼の式神達が都を守るべく出陣の準備を整えていた。雪女から事のあらましを聞いた清明も様相を一変させた妖域へ向かう。
雪女を従えた慈沐は金塔を守る陰陽師を殺害し、封印を解いた。ところが、鱗石は妖怪でなければ取り込むことができず、当時は手にすることもできなかった。だが、今は鱗石を取り込み相柳の力を我が物とし、清明など及ぶべくもない。それでも清明はかつての兄弟子と対峙し、涂山剣で奴を貫くことに成功。しかし、100年もの間、封印されていた鱗石もまた力を蓄え涂山剣では滅することができないほど強大になっていた。

映画『陰陽師 二つの世界』の結末・ラスト(ネタバレ)

妖域へ渡る界橋へとやって来た清明の式神達は、この時のために長年、練っていた作戦を決行。桃の木の精が橋を塞ぎ、ネズミの妖怪たちが橋を砕く間、人間界へ向かう妖怪達を足止めする。博雅もこの戦いに参戦。

慈沐が放った暗雲は平城京へと流れて行き人々を不安にさせた。ところが、戦いが苛烈を極めようとしていた時、獣の一声で妖怪達の動きが止まる。慈沐によって囚われた清明は、奮闘する式神達の目の前で命を奪われてしまう。愕然とした式神達だったが、彼らは主人亡き後のことも己の意思に従って生きろと指示されていた。
ネズミの妖怪達により橋が崩壊したのを見計らって、博雅を筆頭に式神達は尚も橋の前に立ち塞がり、妖怪達の足止めを行った。

その頃、橋の下に投げ捨てられた清明は、夢の中で百旎に甘言を説かれる。だが、清明は相手が本物の百旎ではなく幻覚を見せる相柳であることを見抜いた。暗闇の中、相柳は告げる。自分の血を引かない慈沐では復活したとは言えない。血を受け継ぐ清明だからこそ、完全なる復活を遂げることができるのだと。

清明が相柳と対峙し惑わされている頃、博雅に危険が迫る。彼を救ったのは恩義を感じる天邪鬼だった。博雅は命を賭けて自分を助けてくれた天邪鬼のために慈沐と対峙。
しかし、その時。地の底から相柳の力を得て白髪となった清明が現れる。彼の力は慈沐をも上回る凄まじいものだった。

激しい戦いを展開し、慈沐から鱗石を奪い取った清明。慈沐は灰になって散り、彼の禍々しい妖力に囚われていた百旎もまた助かった。清明は鱗石を破壊し、妖域へ去ろうとする。彼は相柳と対峙した折、護身呪を逆から唱え人としての自我を消失させて相柳を脅した。そうして、奴を式神として使役することに成功する。強大な力を得た清明は、全ての式神令を解き妖怪達を従えて妖域の世界へと去った。

都へ無事に帰還した博雅は、乱を平定したとして官職を与えられ人々の安寧は守られた。あれ以来、清明は人前に二度と姿を現さなかったが、博雅は都で神楽と再会し互いに笑みを浮かべ合うのであった。

映画『陰陽師 二つの世界』の感想・評価・レビュー

NETFLIX公開作品で、『陰陽師:とにしえの夢』とは全く関係はない。人と妖怪の二つの世界がある時代に半妖として生きる清明の懊悩と古の妖蛇の復活を阻止するために奮闘するという内容。

今作に登場する妖怪達の表情が実に感情豊か。彼らは人とは違う言語で話すが、表情や眼差しは言葉以上に感情を表している。半妖として人の世界でも妖怪の世界でも馴染めない清明の懊悩も描かれているが、それよりも博雅と神楽の存在感が派手なのでそちらの方に印象を持っていかれてしまう。内容は非常に濃く満足のできるものだったし、CGもさすが中国であったが、清明の活躍をもっと前面に押し出して欲しかったように思う。(MIHOシネマ編集部)

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