映画『女と女と井戸の中』の概要:父親と二人暮らしをしていた中年の女は、施設出身の少女を家政婦として雇う。二人は親子のように仲良くなるが、ある事件をきっかけに関係は悪化。二人の中で錯綜する、愛や憎しみを描いた作品。
映画『女と女と井戸の中』の作品情報
上映時間:102分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:サマンサ・ラング
キャスト:パメラ・レーブ、ミランダ・オットー、ポール・チャッブ、フランク・ウィルソン etc
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映画『女と女と井戸の中』の登場人物(キャスト)
- ヘスター(パメラ・ラーブ)
- 父親と二人暮らしの女。施設からキャスリンを連れて家に帰り、家政婦として雇う。キャスリンを本当の娘のように可愛がる。事故で男を轢いて以来、狂ってしまったキャスリンとの関係は悪化してしまう。後先を考えない性格。
- キャスリン(ミランダ・オットー)
- 施設出身の少女で、ヘスターの家で家政婦として雇われる。わがままで、娘のように扱ってくれるヘスターに甘える。事故で男を轢いて以来、狂ってしまう。
- ハリー(ポール・チャブ)
- ヘスターの知人。土地の売買を生業にしている。ヘスターの家族とは仲が良く、キャスリンに入れ込んで散財するヘスターを心配する。
映画『女と女と井戸の中』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『女と女と井戸の中』のあらすじ【起】
オーストラリアの田舎町。父親と二人で暮らす中年女性のへスターは、若い家政婦のキャスリンを雇う。父親はキャサリンを雇うことに対し、人手が足りているから必要ないと思っている。
夜中、部屋を出たキャスリンは、へスターがピアノを弾いているのを見つける。キャスリンはヘスターの弾くピアノに合わせて歌を歌う。へスターは、キャスリンに歌の指導をする。
キャスリンは、仕事が多すぎて割に合わないと言って家を出ていく。それを追いかけるヘスター。彼女はキャスリンに、重労働は別の家政婦にやらせるから戻ってきて欲しいと伝える。
キャスリンが戻ってきて、ヘスターは笑顔を見せる。それから、ヘスターはキャスリンを娘のように扱う。誕生日を祝ったり、プレゼントをしたり、それはまるで本当の母と娘のような関係だった。
ヘスターの父親が死んでしまい、遺産を相続したヘスター。彼女とキャスリンの関係はどんどん深くなっていく。刺激を求めるキャスリンに、ヘスターは必死で合わせようとする。
映画『女と女と井戸の中』のあらすじ【承】
草原で、キャスリンとヘスターが話をしている。キャスリンは施設出身で、そこにいる頃は、牧場で家族と暮らすような夢をいつも見ていたと話す。ヘスターは、一緒に欧米へ旅行に行こうとキャスリンに話す。
ヘスターの父親の友人であるハリーが、土地と家を売らないかと持ちかける。それを断るヘスターだが、蓄えがないのだから考えろとヘスターはハリーに言われる。
ヘスターの体調が悪くなり、ベッドで寝込んでしまう。そこへハリーが訪れてくる。キャスリンはヘスターの代わりに話を聞き、自ら伝令の役目を買ってでる。ハリーは、買い手が迷っているから急いで決めて欲しいと言う。それをヘスターに伝えるキャスリン。ヘスターは、絶対に売らないと言う。しかしキャスリンはハリーに、ボロボロのコテージ以外は売っても良いと伝える。
二人は家を追い出されるようにコテージへと引っ越す。新たな住人と談笑するキャスリンの姿に、ヘスターは少しの怒りを覚える。
映画『女と女と井戸の中』のあらすじ【転】
家と土地を売ったお金を、ハリーが運んでくる。ヘスターとキャサリンはそれを見て、はしゃいで喜ぶ。その様子を見たハリーは、どこか悲しげな様子を見せる。倹約第一だとヘスターたちに忠告するハリーを、キャスリンとヘスターは馬鹿にする。
現金を手に入れたキャスリンとヘスターは、散財を繰り返す。ある日、キャスリンは友人から手紙を受け取る。少年院上がりのその友人は、キャスリンの家に遊びにくると言う。キャスリンは喜び、いろんな準備をしなくてはならないと言い出す。ヘスターは、まるで嫉妬するかのように表情を曇らせる。しかし、わがままなキャスリンのために、ヘスターは友人とのお出かけ用のドレスを買い与える。
キャスリンとヘスターは、ハリーと酒場に出かける。その帰り道、キャスリンが運転する車が人を轢いてしまう。キャスリンとヘスターは、遺体を車に乗せて連れ帰り、庭の井戸に遺体を投げ入れる。
家に置いてあった現金がなくなってしまう。ヘスターは、井戸に投げ入れた人間が盗んだのだと推測する。ヘスターはキャスリンに、ロープを買ってくるから井戸に降りて調べろと命令する。キャスリンは、怯えるようにそれを断る。
映画『女と女と井戸の中』の結末・ラスト(ネタバレ)
狂ってしまったキャスリンは、井戸の中の男はまだ生きていて、自分は殺していないと言い張る。
執拗に井戸の中の遺体とコミュニケーションを取ろうとするキャスリン。その様子に、ヘスターは恐怖を覚えるほどだった。
その後二人は、お互いに責任をなすりつけあったり、お金のことで揉めたりするようになる。そして、関係はどんどんと悪化してしまう。
大雨が降った翌朝、井戸の水位は見えるほどに上がっていた。ヘスターは井戸へと向かい、浮かび上がる遺体を棒で沈めようとする。
近所の人の手助けもあり、井戸の蓋が修理される。井戸は完全に閉じられ、その様子を見たキャスリンは家を出る決意をする。
キャスリンを止めようとするヘスターだが、キャスリンはそれを振り切って出て行ってしまう。
キャサリンは道中、着替えをする。彼女のトランクには、井戸の中にあるはずの大金が入っている。キャサリンはヒッチハイクをして、急いでその土地を離れようとする。残されたヘスターは、全てを失ってしまうのだった。
映画『女と女と井戸の中』の感想・評価・レビュー
本作は、オーストラリアの牧場を舞台とし、深い井戸のある家に住む2人の女性を描いたおとぎ話のようなヒューマンドラマサスペンス作品。
キャスリンの運転によって引き起こしてしまったひき逃げ事件をきっかけに2人の日常が狂っていく過程に冷や冷やした。
へスターが何故そこまでキャスリンに親切にできるのか疑問を感じ、2人のやり取りにモヤモヤとしてしまった。
青みがかった映像が特徴的で、それがより一層不気味な雰囲気を醸し出しており不思議な気持ちになった。
繊細で残酷で、何とも後味の悪さが残る作品。(女性 20代)
「女」って本当に強かで怖いなあと感じる反面、優しさや親切心が仇になることもあるのだと感じる作品でした。スッキリする展開では無いので好き嫌いが分かれると思いますが、私個人的には「胸糞悪い」ラストは最高でした。
まるで「一目惚れ」したかのように家政婦の面倒を見て、尽くし、言いなりになる女。そして我儘を聞いてもらい、どんどんと自分勝手になる家政婦。ストーリーの最初から2人の関係はハッキリしていて、最後までその関係が変わらないのが面白かったです。(女性 30代)
みんなの感想・レビュー
結局キャスリンは演技してただけなんだろうか?
トランクから札が見えたとき、そう思ったけど。
ならば後味悪い作品だな。