映画『おとぎ話みたい』の概要:ダンサーになるために東京へ行くという夢と、学校の先生への恋心のどちらにも全力投球な女子高生の姿を描いた青春映画。ロックバンド・おとぎ話のライブ映像と主人公・しほを追った映像が交互に映し出される。
映画『おとぎ話みたい』の作品情報
上映時間:51分
ジャンル:ラブストーリー、青春
監督:山戸結希
キャスト:趣里、岡部尚、小林郁香、井土紀州 etc
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映画『おとぎ話みたい』の登場人物(キャスト)
- 高崎しほ(趣里)
- 田舎の高校に通う高校3年生。ダンス一筋だったしほは、学校の社会科教師・新見先生に初恋をする。
- 新見先生(岡部尚)
- しほの通う高校の社会科教師。東京の大学院まで出て、地元で就職した。放課後は社会資料室で本を読んでいる。
- 河西さん(小林郁香)
- しほの学校の卒業生で、ダンスをやっていた女性。新見先生がしほに紹介する。はっきりとした性格。
- おとぎ話
- しほの先輩として登場する実在の4人組ロックバンド。東京に行くことが決まっており、しほに刺激を与える。劇中ではライブ映像が時折流れる。
映画『おとぎ話みたい』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『おとぎ話みたい』のあらすじ【起】
高校の廊下で女子生徒3人が掃除をしながら、卒業後の進路について話している。高崎しほは東京へ行くと言ったが、東京で何をしたいかは言わなかった。言っても理解してもらえないと思ったからである。
2人がゴミを捨てに行くと、しほは廊下で踊り始めた。そこに、社会科教師の新見先生が通りかかる。しほと目が合った先生は「上手だね」と言い、社会資料室に有名なダンサーのビデオがあると教えてくれた。しほはその瞬間恋に落ちた。それは、ダンス一筋で孤独に努力してきたしほにとっての初恋であった。こんな田舎にダンスのことを理解してくれる人などいないと思っていたからである。
翌日、社会資料室へ行くと、何人かの生徒と新見先生がいた。しほはDVDと哲学書を借り、その日から社会資料室へ通うようになる。新見先生は東京の大学院を出ており、地元に戻って就職していた。そんな彼が、しほには特別な存在に思えた。
新見先生と一緒に下校しているしほは、喜びに満ち溢れている。
映画『おとぎ話みたい』のあらすじ【承】
新見先生に勧められ、しほは伝説の先輩たちに会いに行く。彼らは4ピースバンドで、学校の屋上で演奏をしている。ボーカルの有馬は「俺たちは東京へ行く。俺たちの曲は東京だけじゃなく、世界でも、宇宙でも響く」と言った。それを聞いたしほは「おとぎ話みたい」と思った。しほは、彼らと一緒に週末東京へ行くことにした。
しほが社会資料室へ行くと、この学校の卒業生で、東京でダンスをしていたという河西さんを新見先生から紹介された。河西さんは、週末東京で有名なダンスの先生・杉本先生のワークショップがあるとしほに教えた。
週末、しほは東京へ行き、おとぎ話のライブを観た。おとぎ話のメンバーが武道館を目指していると聞くと、「その時はバックダンサーとして出してください」とお願いをした。
ダンスのワークショップを終えたしほは感想を求められ、「身体性について考えている。ダンスをするのに子供のままじゃダメ。ダンスはいやらしいものだから」と言うと、杉本先生はしほのダンスを含め、とても褒めてくれた。しほの言葉は、新見先生から借りた哲学書に影響されたものであった。
映画『おとぎ話みたい』のあらすじ【転】
ワークショップで褒められたことを早く新見先生に話したいしほが、社会資料室の扉を開くと新見先生の姿はなく、河西さんが座っていた。河西さんにも杉本先生に褒められたことを嬉しそうに話すしほだったが、「ダンスはいやらしいもの」と言ったことを告げると、河西さんは怒り出した。
ダンスに対する考え方の違いからしほと河西さんが口論していると、新見先生が入って来た。新見先生が河西さんの肩を持つと、しほは新見先生へも暴言を吐き、部屋から出て行った。
衝動的に酷いことを言ってしまったと反省したしほは、翌日新見先生へ謝りに行くが、彼は謝罪を受け入れてくれなかった。
夜、しほが社会資料室へ忍び込むと、新見先生に見つかった。しほはそこで新見先生のことが好きだと告白した。しほは新見先生も自分のことを好いていると感じていたが、新見先生は「(しほのことを)生徒としか思っていない。東京でダンス頑張って」とだけ言った。
失恋したしほは、カラオケでおとぎ話の曲を熱唱している。
映画『おとぎ話みたい』の結末・ラスト(ネタバレ)
翌日、しほは社会資料室の前まで行くが、扉を開くことができなかった。
図書館で勉強しているしほを見つけて、河西さんが声をかけてくれた。河西さんはしほに昔の自分を重ねてしまい、ほっとけないのだという。河西さんがいい人なので、しほは余計に辛かった。
しほはダンスの専門学校に無事合格した。しほとおとぎ話の先輩たちの上京ももうすぐである。
卒業式、しほが式場を抜け出すと、新見先生も後を追った。新見先生は、外をふらつくしほを見つけ、しほのことを「全然子供」だと言ったが、しほは「私は踊れる」と反論した。しほは新見先生と結ばれることを望んでいたが、新見先生は「おとぎ話みたいに上手くいかない」と言った。
しほは一つに結んでいた髪をほどき、踊りながら屋上へ向かった。しほは屋上で一人きり、新見先生のために踊り続けた。
おとぎ話のライブ映像がパソコンで流れている。そこにはバックダンサーとして踊るしほの姿があり、新見先生はそれを観ながら涙を流した。
映画『おとぎ話みたい』の感想・評価・レビュー
田舎の女子高生が年上の男性教師に恋をして、それっぽい「クサイ」ことを言い続ける、かなりマニアックで見る人を選ぶ作品でした。
先生に恋をすると言うありがちなストーリーをここまで「暴走」させて「青春」っぽく描いているのが素晴らしいと思いました。何を言っているんだか…と呆れてしまうほど、ひねくれたキャラクターでしたが趣里の表現力と作品の世界観が相まって、癖になる、何度も見たくなる作品です。(女性 30代)
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