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映画『オーヴァーロード』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『オーヴァーロード』の概要:第二次世界大戦中、アメリカ軍の空挺部隊はナチスに占領されたフランスの村に降下し、極秘研究所の存在を知る。そこで遭遇したのは、千年生きる兵士として作られた不死身の怪物だった。

映画『オーヴァーロード』の作品情報

オーヴァーロード

製作年:2018年
上映時間:110分
ジャンル:アクション、ホラー、戦争
監督:ジュリアス・エイヴァリー
キャスト:ジョヴァン・アデポ、ワイアット・ラッセル、マチルド・オリヴィエ、ピルー・アスベック etc

映画『オーヴァーロード』の登場人物(キャスト)

エドワード・ボイス上等兵(ジョヴァン・アデポ)
アメリカ軍の兵士。ネズミも殺せないような心優しい性格。怪物を相手に戦ううちに強気になる。フランス語を話せるため、最初にクロエに話しかける。
ルイス・フォード伍長(ワイアット・ラッセル)
ボイスたちを率いる隊長。爆破任務に長けていることで、ドイツ軍の妨害電波塔の爆破作戦の指揮を執る。
クロエ(マチルド・オリヴィエ)
ドイツ軍に占領されたフランスの村の娘。弟のポールと叔母の3人暮らし。ボイスたちを屋根裏部屋に匿う。
ワフナー大尉(ピルー・アスベック)
ドイツ軍の大尉。夜にクロエの家を訪れていた時にボイスたちに捕まり、捕虜となる。
ライル・ティベット上等兵(ジョン・マガロ)
アメリカ軍の兵士。鼻っ柱の強い勝ち気な性格。クロエの弟ポールが懐き、隣に座りたがる。
モートン・チェイス二等兵(イアン・デ・カーステッカー)
アメリカ軍の兵士。戦争を記録するためカメラを持ち歩いていたが、伍長に捨てられる。ボイスに血清を打たれて怪物となる。
ジェイコブ・ローゼンフェルド上等兵(ドミニク・アップルホワイト)
アメリカ軍の兵士。移送機が墜落した直後にドイツ軍の捕虜になる。人体実験をさせられる直前にボイスに助けられる。

映画『オーヴァーロード』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『オーヴァーロード』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『オーヴァーロード』のあらすじ【起】

1944年6月、第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦前夜。連合軍の空挺師団はドイツ占領下にあるフランスの村に降下し、ドイツ軍の妨害電波塔の破壊作戦に向かおうとしていた。しかし、地上からの攻撃で移送機は森に墜落する。

生き残ったフォード伍長は任務を遂行することを決断。妨害電波塔がある村へ徒歩で向かう途中、ドーソン上等兵が地雷を踏んで死んだため、残るはフォード、ボイス、ティベット、チェイスの4名となった。一行は奇妙な生き物の死体を見つけながら森を進み、うさぎ狩りに来ていた村の娘クロエと出会う。最初は警戒する彼女だったが、彼らが連合軍だと分かると安心し、自宅の屋根裏部屋に匿うことにした。

ドイツ軍に占領された村で、クロエは弟のポールと叔母の3人で暮らしていた。彼女によると、村人の多くがドイツ軍によって教会へ連れ去られたまま戻らず、彼女の両親も戻らないのだと言う。叔母は戻って来たものの、一言も口を聞かないのだそうだ。

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映画『オーヴァーロード』のあらすじ【承】

ティベットとチェイスが電波塔の下見に行っている間に、ドイツ軍のワフナー大尉がクロエの家へやって来る。大尉はいつもそうしているかのようにコートを脱ぎ、彼女の体を求め始めた。苦痛で顔を歪めるクロエ。屋根裏部屋で隠れていたボイスは耐えられなくなり、背後から大尉を取り押さえる。伍長はボイスに、ティベットを呼び戻しに行けと向かわせた。ボイスは電波塔の入り口で、皮膚のただれた村人が火炎放射器で燃やされる瞬間を目撃。すると敵に見られたため、ボイスは死体運搬車に隠れて電波塔の中に潜入した。

電波塔の地下室では、おぞましい光景が広がっていた。人間とは思えない声と姿の生き物がいる監禁部屋、液体が入った袋に密封された人間、首だけを残して生きている女などが並ぶ中、ボイスは手術台に乗せられたジェイコブ上等兵を見つける。墜落した連合軍の兵士たちが捕虜となり、人体実験にされていたのだ。ボイスはジェイコブの腹に挿入されていた管を引き抜き、2人で下水道から脱出した。

映画『オーヴァーロード』のあらすじ【転】

ボイスはジェイコブを連れてクロエの家に戻り、電波塔で見た出来事を報告する。フォードはドイツ軍の人数を聞き出すため、ワフナー大尉を拷問した。気絶した大尉をチェイスがひとりで運び出そうとした時、大尉に銃を奪われ撃たれてしまった。

死にかけたチェイスに、ボイスは研究所から持ち帰った血清を注射した。するとチェイスは生き返り、しかも異常なスピードで回復する。体が熱いからと服を脱ぐと血管がうごめき、骨格が音を立てて変化し始めた。もはや人間とは思えない姿となったチェイスは興奮状態で、仲間を投げ飛ばして手が付けられなくなる。銃で撃っても死なないため、ボイスが彼の頭部を叩き割ることで、チェイスはようやく絶命した。

ドイツは千年生きる兵士を作ったのだ、ワフナー大尉はそう言うと、ポールを人質にして逃げてしまった。大尉は研究所に戻るとすぐに、自分の体に血清を注射した。

ポールを取り戻すため、クロエも彼らの作戦に加わった。捕らえた敵兵に爆弾を仕掛けて入り口を突破し、フォードとボイスとクロエは研究所に潜入する。

映画『オーヴァーロード』の結末・ラスト(ネタバレ)

クロエはポールを見つけて外に逃がした。その直後、彼女は不気味な怪物に襲われるが、火炎放射器を浴びせて怪物を殺害。ポールは無事に地上に脱出し、ティベットたちに助けられる。

フォード伍長は地下室に時限爆弾をセット中に、怪物となったワフナー大尉に襲われる。ボイスが伍長を助けようとして捕まり殺されそうになった。すると伍長は、自分の体に血清を打って怪物に変身。怪物同士となったフォードとワフナーは互角の力で、壮絶な戦いを繰り広げた。

ボイスはガス爆発を発生させワフナーを吹き飛ばし、フォードと逃げようとした。しかし血清を世に出すべきではないと思ったフォードはドアの内側から鍵を掛け、ボイスにひとりで逃げるように言う。フォードの思いを理解したボイスは単独で脱出。その直後、研究所は時限爆弾によって粉々に爆発した。

ボイスは埃まみれの姿で地上に戻って来た。ラジオでは連合軍がフランス北部への上陸作戦を開始したと伝えている。ボイスは上官から地下室で何があったかと聞かれるが、何もなかったと答えるのだった。

映画『オーヴァーロード』の感想・評価・レビュー

第二次世界大戦が舞台で、本格派の戦争ものだと思って選んだこの映画。冒頭の空挺部隊の映像はゲームみたいで臨場感に溢れ、ナチスの人体実験は過剰な演出だけどあるかもしれないと思いながらじっくりと見ていた。

ところが、チェイスが怪物となったところで雰囲気が変わり、思わず「え?」と固まった。これは戦争映画ではなくホラー映画だと気付いてからは、お気楽にホラー気分を満喫し、なかなか楽しめた。憎っくきワフナー大尉を演じたピルー・アスベックは、『エイプリル・ソルジャーズ ナチス・北欧大侵略』では、心優しいデンマーク軍のサン少尉を、『ある戦争』ではアフガニスタンに駐留するデンマーク軍の隊長を演じている。この先も注目したい俳優だ。(MIHOシネマ編集部)

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