映画『パラノーマル・アクティビティ3』の概要:2007年に公開され大ヒットした、低予算ホラームービーの3作目。すべてのきっかけとなった、18年前の出来事を描いたモキュメンタリー映画。シリーズ生みの親であるオーレン・ペリは製作を担当。
映画『パラノーマル・アクティビティ3』 作品情報
- 製作年:2011年
- 上映時間:84分
- ジャンル:ホラー
- 監督:ヘンリー・ジュースト、アリエル・シュルマン
- キャスト:ケイティー・フェザーストン、スプレイグ・グレイデン etc
映画『パラノーマル・アクティビティ3』 評価
- 点数:50点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★☆☆☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★☆☆☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『パラノーマル・アクティビティ3』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『パラノーマル・アクティビティ3』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『パラノーマル・アクティビティ3』 あらすじ【起・承】
2005年、カリフォルニア州。
妊娠中のクリスティと夫ダニエルは、生まれてくる息子ハンターのために家を改装していた。
クリスティの姉ケイティは、恋人ミカと同棲するので地下室に荷物を置かせてほしい、と訪ねてくる。
その中には、亡き祖母ロイスの形見である昔のVHSもあった。
その後、ダニエル家は空き巣被害にあうが、そのVHSが入った段ボールがなくなっていた。
1988年。
幼い頃の姉ケイティと妹クリスティは、母ジュリーとボーイフレンドのデニスと一緒に暮らしていた。
祖母ロイスは男の子の孫を欲しがっていたが、ジュリーにその気はない。
結婚式のカメラマンとして働いているデニスは、常にカメラを持ち歩いていた。
そしてクリスティには、空想上の友達“トビー”がいた。
超常現象がよく起こる家で、その証拠映像を撮りたいデニスは子供部屋、ベッドルームにカメラを設置。
さらには助手のランディの提案で、改造した扇風機を利用して、キッチンとリビングにもカメラを付けた。
クリスティは夜中にベッドから出て、トビーとお喋りしたり、リビングをうろうろしていたが、物音以外の怪奇現象はなかなか映らない。
やがてランディは、図書館で見つけた本を見て、クリスティに悪魔が憑いているのではないかと疑い、デニスに打ち明けた。
映画『パラノーマル・アクティビティ3』 結末・ラスト(ネタバレ)
ジュリーとデニスが外出することになり、シッターのリサがケイティとクリスティの面倒を見ることに。
しかしその晩、恐ろしい体験をしたリサは、逃げるように帰って行った。
“トビー”の存在を馬鹿にしたケイティは子供部屋の物置に閉じ込められ、デニスはそこの天井に謎のマークを見つける。
やがてクリスティは原因不明の高熱を出し、ランディはケイティの面倒を見ることに。
ケイティにせがまれて幽霊を呼び出す遊び「ブラッディ・マリー」をするが、奇妙な現象が起こり、ランディはデニスたちとの縁を切る。
ランディに何が起こったのかビデオで確認したデニスは、ジュリーに全てを打ち明ける。
子供部屋で見つけた印は、1930年代に存在した魔女たちのシンボルマークだった。
魔女たちは、娘に儀式を行いながら男の子の赤ちゃんを奪ってきたのだ。
それを信じないジュリーは、デニスと大喧嘩。
その晩、トビーに襲われるケイティとクリスティ。
超常現象は一気に激しくなり、祖母ロイスの家に避難することになる。
夜中に物音で目覚めたデニスは、ロイスを中心とする魔女たちによって殺害されてしまった。
ジュリーは魔女たちに操られ、ケイティとクリスティはロイスに連れられて“トビー”と一緒に去っていった。
映画『パラノーマル・アクティビティ3』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『パラノーマル・アクティビティ3』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
派手になった怪奇現象
1988年という設定なのにもかかわらず、ビデオの映像の映りの良さや手ブレ感の少なさが都合よくできているように思える。
また、デニスのカメラマンという職業柄、モニターなどの機材が揃っているものの、現代的なものが多くてツッコミどころは多い。
しかし扇風機を分解して動く監視カメラを作るなど、80年代を思わせる工夫はうまくできている。
動きながらリビングとキッチンを映し続けるカメラは、進化を続ける怖がらせ方に一役買っている。
1作目と2作目ではとにかくわかりにくく、大きな音でごまかしていた怪奇現象の数々だが、本作では派手で分かりやすいものに変わった。
中には誰も入っていないシーツがリサの後ろに存在したり、ケイティとランディが「ブラッディ・マリー」を行って大騒ぎになるなど、これでもかというほど怪奇現象が連発。
骨組みがしっかりしてきたストーリー
デニスとジュリーがイチャイチャするシーンがあったり、ヒモ状態のデニスがジュリーに怒られたり、ランディがケイティの「ブラッディ・マリー」に付き合わされるなど、記録映像のつなぎ合わせでは無くストーリーがあって、飽きさせない工夫もされている。
ジュリーが男の子を生む気がないと断言するシーンや、祖母ロイスが魔女という設定から、1作目と2作目との関連性が明らかになっている。
ケイティとクリスティが、怪奇現象に付きまとわれる原因の一端が見えてくるのも面白い。
見れば見るほど謎が明らかになり、それ以上の謎が出てくるという、次回作が気になるストーリー展開になった。
しかし、1作目でケイティが言っていた火事になった家という設定が無くなっているのは、大きなツッコミどころ。
映画『パラノーマル・アクティビティ3』 まとめ
ヘンリー・ジューストとアリエル・シュルマンの2人が監督を務め、「パラノーマル・アクティビティ」の生みの親であるオーレン・ペリは、2作目に続きプロデュースに回った本作。
ケイティとクリスティの過去が描かれているが、姉妹に起こる怪奇現象の始まりの記録であって、これといった謎の解明にはなっていない。
時系列としては本作、2作目「パラノーマル・アクティビティ2」、1作目「パラノーマル・アクティビティ」という順番で、クリスティの息子ハンターが狙われる原因の裏付けのような意味合いも含まれている。
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