映画『パラノーマル・アクティビティ4』の概要:1作目の大ヒットによりシリーズ化された「パラノーマル・アクティビティ」シリーズ4作目。2作目で伯母ケイティに誘拐されたハンターのその後と、隣人の子供を預かった家で起こる怪奇現象を描いた。
映画『パラノーマル・アクティビティ4』 作品情報
- 製作年:2012年
- 上映時間:88分
- ジャンル:ホラー
- 監督:ヘンリー・ジュースト、アリエル・シュルマン
- キャスト:ケイティー・フェザーストン、キャスリン・ニュートン、ブレイディ・アレン、マット・シヴリー etc
映画『パラノーマル・アクティビティ4』 評価
- 点数:55点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★★☆☆☆
- 設定:★★☆☆☆
[miho21]
映画『パラノーマル・アクティビティ4』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『パラノーマル・アクティビティ4』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『パラノーマル・アクティビティ4』 あらすじ【起・承】
2006年、ハンターは伯母のケイティに誘拐された。
2人はまだ見つかっていない。
2011年、ネバダ州。
表面的には仲が良いが形だけの夫婦に見える両親、長女アレックスと弟ワイエットの隣の家に、シングルマザーの母とワイエットと同世代の少年ロビーが引っ越してきた。
ロビーには空想上の友達“トビー”がいた。
ロビーの母親が急に入院し、アレックスの家でロビーを預かることに。
アレックスに片思い中のベンが彼女とビデオチャットをしていると、寝ているアレックスの隣にロビーが入り込む。
変わった子供だと思っていたロビーの事を、不気味に感じ始めるアレックスとベン。
そして、ロビーを預かり始めてから、家の中で怪奇現象が起こるようになる。
アレックスはベンに頼み、パソコンやゲーム機のカメラを監視カメラ変わりにして、家で何が起こっているのかを明らかにしようとする。
超常現象が激しくなり、身の危険を感じたアレックスは両親に相談するが、聞く耳を持たない。
さらに、誰もいないはずの隣の家に、真夜中に人が集まっているのを見て恐怖を感じ始めるアレックス。
一方、ワイエットはロビーから“彼”に会わせてあげると言われ、体に落書きをされる。
やがてワイエットの様子が変わっていく。
映画『パラノーマル・アクティビティ4』 結末・ラスト(ネタバレ)
ロビーとワイエットが一緒にいると、不思議な印が目に付くようになっていく。
ネット検索したアレックスは、「古代ハットゥシャの豊穣の印」というページを見つけ、ロビーの行動に当てはまると驚く。
ロビーに連れられ、勝手に家を出て隣の家に入っていったワイエット。
それを見つけたアレックスは後を追うが、そこには退院したロビーの母親がいた。
そしてロビーは、アレックスの家から去っていった。
だが養子のワイエットに、自分も養子だと告げたロビーと母親は、もうひとつの家族のもとへ帰るよう促していた。
ワイエットは夜中に、自分はハンターではないと騒ぎ、準備が出来たから自分の番になるとアレックスに言う。
バスルームでお湯の中に沈んだワイエットは、別人のようになった。
そして、自分の前の名前はハンターだと言うように。
不眠症気味のアレックスは母親から睡眠薬を与えられ、ぐっすり寝ている間に宙に浮いていた。
アレックスは、ベンにワイエットのことを相談するが、ビデオチャットを切った直後に車庫に閉じ込められて死にかける。
ワイエットの元には、彼をハンターと呼ぶケイティの姿が。
翌日、アレックスは父と外出し、その間にベンがやってくる。
彼は不思議な印が魔女と係りが深いものだと調べていた。
しかしアレックスの母とベンは、ハンターを迎えに来たケイティに殺されてしまう。
帰宅したアレックスと父も、ケイティと魔女たちに殺されてしまった。
映画『パラノーマル・アクティビティ4』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『パラノーマル・アクティビティ4』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ツッコミどころだらけのストーリー
時系列ではシリーズ1作目のその後にあたる作品で、2作目のラストでケイティに誘拐されたハンター、その2人の行方を描いたストーリー。
アレックスのベッドに侵入したり、「オーメン」のワンシーンのように階段の上から見下ろすロビーは怪しさ満点だが、彼が何者なのかは最後まで明らかにされていない。
また、わざわざ誘拐したハンターを、なぜ養子に出してワイエットとして暮らさせたのかという謎が多すぎる。
警察に追われる身だから養子に出したとも想像できるが、ケイティの家にいた魔女集団の顔を見る限り、仲間に託したほうが手間が省けたようにも思える。
ガレージに閉じ込められて死にかけたアレックスに対し、気にしすぎという言葉で収めようとする両親の姿も、表面的にしか仲良くない夫婦では説得力不足。
ホラー映画の定番シーンのひとつである宙に浮くアレックスの姿や、「エクソシスト」関連作品に登場しそうなキーワードである処女の血も、放り出しただけで終わっている。
また、シリーズ3作目にも登場し、ワイエットの体にも書かれた三角と丸を組み合わせた印も、ベンが魔女と言おうとした時にケイティに殺害されてしまったので中途半端なまま。
派手で手が込んだ怪奇現象
本作では、他のシリーズ作品と違い、パソコンのカメラやゲーム機を使って映像を記録している、という設定。
現代っ子らしく、パソコンでのビデオチャットも使われていて、ハンディカムカメラなどを使うよりも違和感がない。
また、怪奇現象は派手な上に手が込んでいて、料理中に浮かび上がって消えた包丁が、数日後に落ちてくるという時間技も使われた。
悪魔にとり憑かれたケイティの力でアレックスの母親が吹き飛んだり、アレックスの父が宙に浮いて吹き飛ばされるという、シリーズ定番となったシーンも登場する。
映画『パラノーマル・アクティビティ4』 まとめ
前作「パラノーマル・アクティビティ3」の監督、ヘンリー・ジューストとアリエル・シュルマンが再びメガホンを取った本作。
脚本は、シリーズ生みの親で1作目の監督、オーレン・ペリが担当している。
誘拐されたハンターがどうしてアレックスの弟として養子になったのか、ロビーは何者なのかという疑問は残る。
隣に引っ越してきたロビーのママがケイティだったり、ロビーの見えない友達「トビー」の存在など、徐々に他のシリーズ作品につながっていく展開は面白い。
みんなの感想・レビュー