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映画『ポリーナ、私を踊る』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ポリーナ、私を踊る』の概要:両親の期待に応え、幼少期から古典バレエを習い才能を見せていたヒロイン。成長した彼女はボリショイ・バレエ団へのオーディションに合格するが、入団を前にしてコンテンポラリーダンスに魅入られてしまう。ダンサー、振付家としての成長を描いた作品。

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映画『ポリーナ、私を踊る』の作品情報

ポリーナ、私を踊る

製作年:2016年
上映時間:108分
ジャンル:ヒューマンドラマ、青春
監督:ヴァレリー・ミュラー
キャスト:アナスタシア・シェフツ、ニールス・シュネデール、ジェレミー・ベランガール、ミグレン・ミルチェフ etc

映画『ポリーナ、私を踊る』の登場人物(キャスト)

ポリーナ(アナスタシア・シェフツォワ)
黒髪で美しいダンサー。古典バレエを幼少期から習い、両親の期待に応えプリマを目指していた。コンテンポラリーダンスに魅入られキャリアを蹴って宗旨替えする。元より類稀なダンスの才能を持っている。
アドリアン(ニールス・シュナイダー)
フランス人ダンサー。ボリショイ・バレエ学校を経て、地元の南フランスにてコンテンポラリーダンスカンパニーへ入る。ポリーナと恋人関係にあったが、徐々にすれ違い別れてしまう。
リリア・エルサジ(ジュリエット・ビノシュ)
コンテンポラリーダンスカンパニー、エクス・アン・プロヴァンスの振付家。内なる情熱と孤独、秘める深い愛をダンスにて表現する。ポリーナの才能に気付いてはいるが、うまく導くことができない。
カール(ジェレミー・ベランガール)
ベルギーのアントワープにて、即興ダンスの教室を開き子供達に教えている。ダンサーとしてはかなり優秀で、ポリーナの要求にも応えられる力量を持つ。ポリーナとはルームメイトでもあり、特別な絆を築く。
ホジンスキー(アレクセイ・クシュコフ)
ロシアのバレエ・アカデミーの講師。厳格で強面だが、ポリーナの才能を見出し幼少期から古典バレエを徹底的に仕込む。実はとても愛情深い人物。

映画『ポリーナ、私を踊る』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ポリーナ、私を踊る』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ポリーナ、私を踊る』のあらすじ【起】

4歳からバレエを習い才能の片鱗を見せていたポリーナ。彼女は母親の勧めでバレエ・アカデミーへの入学試験を受けることになった。アカデミーの講師ホジンスキーは強面で厳格な人物であったが、試験の段階からポリーナに指導を行い、合格を言い渡した。

入学して最初の頃、ホジンスキーはポリーナへ自分にとってダンスとは何かと問いかけた。ポリーナは幼いながらも身体から自然に生まれるものだと答える。講師は彼女の答えを聞きながらも、何も言わず指導もしないのであった。

ポリーナの家はさほど裕福なわけではない。だが、両親は娘がプリマになるのを夢見ていて、娘にかかる金を必死に働いて捻り出していた。ポリーナも両親が苦労しているのを知っていたため、レッスンがない日はほとんどの時間を両親の手伝いで費やしている。だが、練習不足はダンスへと如実に現れるものだ。

ホジンスキーは他の生徒には指導をするものの、練習不足のポリーナは怠けていると見て指導しなかった。彼女はなぜ自分にだけ指導してくれないのかと聞きに行き、ホジンスキーからバレリーナの仕事は踊ることだと言われるのだった。

それから数年後、美しく成長したポリーナはアカデミーでも優秀な生徒となっていたが、ホジンスキーの厳格さは相変わらずであった。
家族仲は良好だったが、父親は娘のためにより大金を稼ごうと危険な仕事へも手を広げてしまう。

翌日、不安を抱えたままレッスンを受けたポリーナは、全てをホジンスキーに見破られてしまう。ダンスに身が入っていないと叱責を受け、練習場から追い出される。
その日の夜、個人練習をしていた彼女は、ホジンスキーから欠点を指摘され個別レッスンを受けることに。バレリーナとして重要なことを教わる。そうして、講師は彼女へとボリショイ・バレエ学校の入学試験を受けることを勧めるのだった。

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映画『ポリーナ、私を踊る』のあらすじ【承】

ボリショイ・バレエ学校へ入学して2年後、ロシアでも名門のボリショイ・バレエ団へのオーディションが迫っていた。ポリーナは試験で踊るダンスをホジンスキーに見てもらい、上々だと評価を得る。

翌日、自宅へ帰ると室内が酷く荒らされていた。何があったのか、おおよそのことは想像がつく。父は未だに危険な仕事を続けているのだ。父親は娘に才能があると信じ、オーディションにはきっと合格すると激励するのだった。

そんなある日、同じクラスのフランス人ダンサー、アドリアンと恋人関係になる。ポリーナはボリショイ・バレエ団へのオーディションに合格するも、母親を泣かせてまでアドリアンと共に南フランスへ渡った。

アドリアンと離れたくなかったのはもちろんのこと、バレエとは根本的に違うコンテンポラリーダンスに強く魅せられたためだ。そうして、アドリアンと共にコンテンポラリーダンスカンパニー、エクス・アン・プロヴァンスのオーディションへ参加したポリーナ。振付家のリリア・エルサジから試験期間に訓練を行い、良い結果を出せたら正式に採用すると言われる。そうして、ポリーナはカンパニーへの仮入団を果たすのであった。

コンテンポラリーは古典バレエより重心が低い。これまでの技術とは一転して、覚えることが多く練習はかなり厳しいものだった。古典バレエにはそもそも元の型が基本としてあり、それを忠実に踊り尚且つ、内面の情熱を表現するものだが、コンテンポラリーは全身を使って内側から溢れるものを自由に表現する。型はあってないようなものだった。

映画『ポリーナ、私を踊る』のあらすじ【転】

アドリアンとペアになり日々、練習へ精を出すポリーナ。リリアからは内に迸る感情を剥き出しにしろと言われる。ポリーナは休日でもアドリアンの誘いを断って、練習に励んだ。すると、たまたま通りかかったリリアに声を掛けられる。彼女がどのような気持ちで振付を行っているか、特別に教えてもらった。

翌日からは更にダンスへと身を詰めたが、アドリアンとは徐々に息が合わなくなる。型を突き破るための練習がポリーナには必要なのに、アドリアンからは情熱や必死さが感じられない。焦ったポリーナは自分の邪魔をするなと彼を詰るのだった。
しかし、その後もアドリアンとは息が合わず、ポリーナは練習中に足を負傷してしまう。しばらく後、足の怪我は完治し練習へ復帰するものの、リリアからはこだわりが強すぎるため、まだ役を踊るべきではないと言われてしまうのだった。

アドリアンは別のダンサーとペアを組む。ポリーナはカンパニーでも役を下ろされる。思い詰めた彼女は、衝動的に列車へ乗り込みベルギーのアントワープへ降り立った。
まずはダンサーとして仕事を得ようと考えたポリーナ。自分はダンサーだと言うが、面接官からはダンサーなら踊れて当然だと言う。相手はダンスの技術ではなく、それ以上のものを求めている。それすらも表現できないポリーナは面接をやめてしまう。

仕事も見つからず、両親にも真実を話せず。当然、金もないのでホテル代も払えないポリーナ。とうとう路頭に迷ってしまい、その夜はコインランドリーで一夜を明かした。
翌日も夕方まで仕事を探したが、見つけられずに途方に暮れてしまう。そこで、彼女はふらりとクラブへ踏み入り、ようやくウェイトレスとしての仕事を得ることができたのだった。

職を得た後は部屋探しだ。ポリーナはルームメイト求人の募集を見に行き、子供達に即興ダンスを教えるカールと出会う。彼もルームメイトを探しているようだったので、自分ではダメだろうかと打診。すると、彼は快く了承してくれるのだった。

映画『ポリーナ、私を踊る』の結末・ラスト(ネタバレ)

ダンスができる環境を整えたポリーナは、カールのダンス教室へ参加することにした。彼女はボリショイで学ばなかったことを、カールから教わりダンスの楽しさを思い出す。すると、今まで凝り固まっていたものがなくなり、本来の彼女のダンスを踊ることができるようになるのだった。

そんな折、娘を心配した父親がとうとうポリーナを見つけ出し、彼女の前に現れる。父親はポリーナが自分のダンスを取り戻し、新たな道を模索していることを知って肩を落としたが、娘が進もうとしている道を塞ぐことはせず、見守ろうとするのだった。

モンペリエ・フェスティバルにて振付家を探しているという話をカールが見つけてくる。彼はポリーナの才能を開花させるべきだと言うが、彼女はどうするべきか迷い仕事へ行っては引き籠るという状態を数日過ごした。カールはそんな彼女を見かねて、半ば無理矢理に夜の散歩へ連れ出す。港にて即興ダンスを踊ったポリーナ。やはり自分にはダンスしかないと思い直すのである。

早速、カールに相手役を頼み、振り付けを開始。2人の息はぴったりだったが、毎回順調というわけでもない。音楽を決めひたすら練習を繰り返し、内面から絞り出すように振り付けを行う。ポリーナとカールは共に1つの作品を作る同志となり、密接な生活を送った。当然、そこには信頼の他に強い絆が生まれ、恋人以上の関係が構築されていく。

そんな時、母親から職場へ電話がかかってくる。父親の訃報だった。すぐに実家へ戻り別れを惜しんだポリーナ。
翌日は振付家としてのダンスを披露する日だった。ポリーナは地元を回り、時間ギリギリに戻ってカールと共にダンスを披露。ポリーナが作り出したダンスは、厳冬の静寂さの中で、静かに燃え滾る炎のように情熱的だった。

映画『ポリーナ、私を踊る』の感想・評価・レビュー

ポリーナにはそもそも、ダンサーとしての才能があった。幼少期、彼女はダンスとは内面から生まれるものと口にしている。両親の期待に応え古典バレエを踊っていたが、本来はそのジャンルでのダンサーではなかったのだと思われる。当然、バレエ団入団前にコンテンポラリーダンスに魅入られる。

何のジャンルでもそうだが、新たなものを作り出すということは、苦痛を伴う作業でもある。創作家はその作業を出産に例えることが多い。物語終盤のダンスシーンは素晴らしく秀逸であるため、作品での見どころとなっている。(MIHOシネマ編集部)

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