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映画『プレデターズ(2010)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『プレデターズ(2010)』の概要:1987年にジョン・マクティアナンが監督した名作を、ロバート・ロドリゲスがプロデュースして作り上げた続編。前作まではプレデターが地球にやってくる設定だったが、本作では逆転の発想で、人間が別の惑星に拉致されてハンティングされる内容となっている。

映画『プレデターズ』の作品情報

プレデターズ

製作年:2010年
上映時間:107分
ジャンル:アクション、SF
監督:ニムロッド・アーントル
キャスト:エイドリアン・ブロディ、ダニー・トレホ、トファー・グレイス、ローレンス・フィッシュバーン etc

映画『プレデターズ』の登場人物(キャスト)

ロイス(エイドリアン・ブロディ)
傭兵。目的のためならば、たとえ人間だろうと道具にように利用する非情さを持つ。一匹狼的な思考が強い。
イザベル(アリシー・ブラガ)
イスラエル軍のスナイパー。非情になりきれず、つい人を助けてしまう。時のその優しさが仇になることも。
クッチーロ(ダニー・トレホ)
メキシコの麻薬カルテル『ロス・セタス』に属する暗殺者。
ニコライ(オレッグ・タクタロフ)
スペツナズのアルファ部隊に所属するロシア人。
ハンゾー(ルイ・オザワ)
日本のヤクザ。英語が喋れるが、口はわざわいの元だと考えており、無口。
ウォルター(ウォルトン・ゴギンズ)
強姦殺人の死刑囚。死刑執行まで、あと2日だった。
モンバサ(マハーシャラ・アリ)
シエラレオネの兵士。ウォルターとよく対立するが、彼が猟犬に襲われた時は助けている。
エドウィン(トファー・グレイス)
医者。他の者は戦闘や殺しのプロたちだが、エドウィンだけ違う。
ノーランド(ローレンス・フィッシュバーン)
以前に拉致され、生き延び続けている軍人。長いこと極限状態に一人でいたため、空想の人物と話をするなど、少し精神を病んでいる。

映画『プレデターズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『プレデターズ(2010)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『プレデターズ』のあらすじ【起】

アメリカ軍上がりの傭兵・ロイスは、気がつくと空中から落下していた。何事か分からぬまま、大急ぎでパラシュートを開く。落ちた先はジャングルの中だった。しばらくすると、他にもパラシュートで落ちてくる者たちがいた。彼らは皆、不思議な光を見た後、突然に空中から落下し、ここに連れてこられたという。

落下してきた人間は全部で8人。ロイスの他に、イスラエル軍のスナイパー・イザベル。麻薬カルテル暗殺集団のメキシコ人・クッチーロ。スペツナズのニコライ。ヤクザのハンゾー。死刑囚のウォルター。シエラレオネの殺人部隊にいたモンバサ。医者のエドウィン。エドウィン以外は、皆、人殺しのプロや凶悪犯たちだった。

彼らは、まず、ここがどこなのかを調べることにした。辺りを散策してみると、神経毒を持つ太古の植物などが生息していた。彼らは同じように空から落ちてきたコンテナの数々を発見する。中身は空だったが、何かの生物が入っていたようだ。

他にも、罠を仕掛けていた軍人の死体も発見した。ロイスたちではない、別の生物を仕留めるための罠だった。生き物の骨が集められた場所などを見つけたことから、凶悪な生物がいることは明らかだった。

見渡せる場所に出た彼らは驚いた。そこから見えた空には、太陽以外に三つの惑星が見えたのだ。どうやら、ここは地球ではなく、別の惑星のようだった。

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映画『プレデターズ』のあらすじ【承】

混乱する彼らの前に、未知の動物が襲い掛かる。それは全身に牙のような角を生やした四足歩行の動物だった。銃器で一掃するが、どこからともなく笛の音が聞こえてくると、それに応えるように退散していった。どうやら、主人のような存在がおり、この動物は猟犬らしい。

ロイスは、何者かが自分たちを獲物にして狩りをしていると推測。気がつくと、クッチーロの姿がなかった。彼を発見するが、何者かに囮役にされていた。助かるにはクッチーロを見捨てなくてはいけない。イザベルは反対したが、皆は彼をその場に残す選択をした。

自分たちを狙うのは何者なのか、それを突き止めるため猟犬の足跡を追ったロイスたちは、生き物が吊るされて解体されているデッドキャンプへと辿りついた。そこで彼らは、木に縛りつけられた宇宙人・プレデターと遭遇する。

縛りつけられて死んでいると思われたプレデターは、まだ生きており、彼らが近づくと声をあげて暴れた。すると、何もない空間から突然に攻撃が始まり、モンバサが死亡。光学迷彩を使って姿をカモフラージュしていた他のプレデターたちが、ロイスたちを攻撃してきたのだ。彼らは大急ぎでその場から逃げだした。

プレデターは他に三体いた。リーダー格のミスター・ブラックに、ファルコナーとドッグ・ハンドラーだ。彼らがロイスたちをこの星に呼び寄せ、狩りを楽しんでいるようだ。

イザベルはプレデターのことを知っており、皆に説明した。ロイスは皆でプレデターを狭い場所に追い込み、やっつけようと計画する。近くまでは来るのだが、なかなか接近してこない。そこでエドウィンを囮にし、敵をおびき出すことにした。作戦は上手くいき、仕留めることに成功するが、そこに転がっていた死体はプレデターではなく、別のエイリアンだった。それはどうやらコンテナに入っていた中身のようだった。

その時、後ろから声を掛けられる。そこに立っていたのは人間で、かなり前にここに連れてこられた生き残りだった。ノーランドと名乗った男は、ロイスたちを自分の隠れ家へと案内した。ノーランドの隠れ家には日本刀があり、ハンゾーはそれを手に入れる。

ノーランドの話では、プレデターたちは毎回、人間を拉致してきては狩りを楽しんでいるのだという。ノーランドが来てから、もう10回は狩りが行われており、その度に奴らは学習し、進化しているのだそうだ。また、プレデターたちの間でも上下関係のようなものがあり、争っているのだとか。

プレデターたちが宇宙船でやってきていることを聞いたロイスは、それを奪って逃げられないかと考える。

映画『プレデターズ』のあらすじ【転】

ロイスたちはノーランドの隠れ家で休息していたが、どこからか煙が充満してきた。長いこと一人でいたノーランドはすっかり頭がおかしくなっており、食いぶちが増えると困るため、ロイスたちを殺そうと考えたのだ。

この場を脱出するため、ロイスはわざと大きな音を立ててプレデターを呼び寄せた。音に反応したドッグ・ハンドラーは、ノーランドを発見して殺害。ロイスたちはなんとか脱出するが、逃げ遅れたニコライはドッグ・ハンドラーに捕まってしまう。だが、ニコライは爆弾で自決し、ドッグ・ハンドラーと共に死亡した。

一度はプレデターたちに追いつかれるが、傷を負ったウォルターが自らを犠牲にしてくれたおかげで、再び奴らから逃げることができた。ハンゾーはプレデターと対決することを選び、やってきたファルコナーと日本刀で戦った。斬りあった末、同士討ちという結果に終わる。

逃げる途中、罠に掛かって足を怪我したエドウィン。足手まといとなるのは必至だ。ロイスは彼を囮にして逃げようと言うが、イザベルは反対する。ロイスは二人を残して先にいってしまった。案の定、エドウィンはお荷物になり、二人はミスター・ブラックが仕掛けた罠で捕まってしまった。

映画『プレデターズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

木に縛られたプレデターの元へとやってきたロイスは取引を持ちかけた。自由にする代わりに、宇宙船で地球に帰してくれと。鎖を切られ、動けるようになったプレデターは宇宙船を起動した。

そこに、ミスター・ブラックがやってくる。ミスター・ブラックは穴の中にイザベルとエドウィンを放り込むとプレデターと一騎打ちを始める。その隙に、宇宙船へと走るロイス。

二体のプレデターの対決は、ミスター・ブラックの勝利で終わった。ミスター・ブラックは宇宙船へと向かっていく。だが、辿りついた時には宇宙船は飛び立ってしまっていた。諦めたミスター・ブラックは宇宙船を爆破する。

唯一、善良な医者だと思われていたエドウィンは、実は殺人鬼だった。エドウィンは太古の植物から採取した神経毒を使ってイザベルを動けなくする。そして、この惑星にとどまりたいと言う。だが、そこにロイスが現れた。彼は宇宙船に乗らなかったのだ。エドウィンの正体に気がついたロイスは、彼を動けなくし、ミスター・ブラックをおびき寄せる餌にした。

戻ってきたミスター・ブラックはエドウィンを発見。彼に爆弾がついていることに気がつかずに吹っ飛び、ダメージを負う。ロイスはかがり火を焚きまくり、ミスター・ブラックの視力を奪うと攻撃を仕掛けていった。不意を突かれてピンチになるものの、イザベルの助けで見事にミスター・ブラックを倒す。

無事に朝を迎えた二人は、空から再びたくさんの落下傘が降り注いでいることに気がつく。新たな狩りが始まる気配の中、二人はこの惑星から脱出する術を探し始めるのだった。

映画『プレデターズ』の感想・評価・レビュー

非常な戦闘型宇宙人として人気の高いプレデターと、人間の戦いを描いた作品。プレデターは、戦いを狩りと称して自らの力を試していくという風習があり、本作品は、プレデターが狩場として使用している惑星に人間を送り込み、狩りを行っていく。送り込まれた人間がそれぞれ戦闘のプロだったりする事から、弱者をいたぶるという考えよりは、あわよくば自らの命をおびやかす可能性がある生物を選んでいるのである。非情ではあるが、ある意味戦闘に対する考えは真っ当であるところが、ファンが多い理由であると言えるだろう。(男性 30代)


まあ普通の出来栄え。『プレデター』と『プレデター2』は奇跡のように全てがうまくいった作品だと理解していなければ落胆するだろう。透明の宇宙人を出せば映画が面白くなるわけではない。制作もいろいろとアイディアを練りに練って小うるさいファンに納得してもらえるシチュエーションを考えた結果、こんなにわけのわからない設定が生まれた。自分で作らず、相手を慮らず、ただ要求するだけの人間の意見を聞き続けると物事は遠い惑星の彼方まで飛んで行ってしまうという事を体現した映画。(男性 30代)


殺人のプロフェッショナルである男女8人がパラシュートでジャングルに振り落とされるも、そこは進化したスーパープレデターたちが待ち受ける地球とは別の惑星だったというところから物語が始まる。
エイドリアン・ブロディ演じる主人公ロイスは一匹狼で非情な性格でありながらも、最後にはイザベルを救う姿がかっこよかった。
彼の鍛え上げられた逞しい肉体も美しくて見事だった。
ただ、物語は抑揚なく淡々と進んでいき、予測可能な展開が少し退屈に感じてしまった。(女性 20代)

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次作 ザ・プレデター
前作 プレデター2

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