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映画『プリティ・ウーマン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『プリティ・ウーマン』の概要:リチャード・ギアとジュリア・ロバーツが共演し人気を博した、1990年公開のラブコメディ。実業家とコールガールの恋を描いた現代版シンデレラストーリーで、ジュリア・ロバーツの出世作でもある。

映画『プリティ・ウーマン』の作品情報

プリティ・ウーマン

製作年:1990年
上映時間:119分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:ゲイリー・マーシャル
キャスト:リチャード・ギア、ジュリア・ロバーツ、ローラ・サン・ジャコモ、ラルフ・ベラミー etc

映画『プリティ・ウーマン』の登場人物(キャスト)

エドワード・ルイス(リチャード・ギア)
金持ちでハンサムな実業家。会社を買収して切り売りし、莫大な利益を得ている。母を捨てた父に復讐するため父の会社を乗っ取ったのが、今の道に進むきっかけとなった。気まぐれからヴィヴィアンと1週間のアシスタント契約をするが、次第に彼女に恋し、自分の仕事のやり方に疑問を持ち始める。
ヴィヴィアン・ワード(ジュリア・ロバーツ)
ハリウッドの道端で働くコールガール。ダメ男を追って故郷を出たが捨てられ、金欠で困っていたところキットに出会い、コールガールの仕事を始めた。体は売っても心は決して売り渡さない気位の高さがあり、エドワードを感心させる。エドワードを次第に好きになるが、夢物語が叶うはずはないと思っている。
ジェームズ・モース(ラルフ・ベラミー)
エドワードが買収しようとしている造船会社の社長。孫のデイヴィッドを後継者に、買収を食い止めようと海軍との造船契約や株の買い集めなどを行うが、エドワードの会社の策略に手も足も出なくなる。お茶目で従業員想いの、人から好かれる人格者。
フィリップ・スタッキー(ジェイソン・アレクサンダー)
エドワードの会社の顧問弁護士。利益第一の考え方で、エドワードとは10年来のビジネスパートナー。ヴィヴィアンがコールガールだと知り、次第にエドワードを変えていく彼女を疎ましく思う一方で、彼女にモーションを掛ける。
キット・デ・ルカ(ローラ・サン・ジャコモ)
ヴィヴィアンの同居中の友人。コールガールとしてはヴィヴィアンより先輩で、彼女をこの道に誘った人物。ドラッグ中毒で、家賃用のお金を使いこむこともしばしば。ドラッグの売人に200ドル借金し、返せずにいる。
デヴィッド・モース(アレックス・ハイド=ホワイト)
ジェームズ・モースの孫で、モース社の後継者。M&Aを仕掛けようとするエドワードに敵対心をむき出しにしている。会食に同席したヴィヴィアンには好感を持っている。
バーニー・トンプソン(ヘクター・エリゾンド)
エドワードが宿泊するホテルの支配人。上客のエドワードのため、コールガールであるヴィヴィアンの存在を黙認することにする。ヴィヴィアンのために服屋の手配をしたりテーブルマナーを教えたりと、親身に接してくれている。

映画『プリティ・ウーマン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『プリティ・ウーマン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『プリティ・ウーマン』のあらすじ【起】

ウォール街で活躍する実業家のエドワード・ルイスは、情け容赦なしのM&Aで名を馳せていた。ある日恋人と喧嘩し破局してしまったエドワードは、友人の車を借りて夜のハリウッドに出る。しかしマニュアル車の運転に不慣れなうえ、道がわからなくなってしまった。一方、コールガールとして働くヴィヴィアン・ワードは、同居している友人でコールガールのキットに家賃を使いこまれ困っていた。ヴィヴィアンが道端で客を探していると、エドワードが通りかかる。ヴィヴィアンは道案内を買って出た。無事高級ホテルに辿り着いたエドワードは、そのまま彼女を部屋に連れ帰った。ヴィヴィアンは豪華なペントハウスにはしゃぎぎみだ。2人はそのまま一夜を共にし、エドワードは彼女の内面的な魅力に興味を持ち始めていた。

エドワードは買収予定の造船会社のジェームズ・モース社長との取引を円滑に進めるため、ヴィヴィアンに1週間のアシスタントを依頼する。報酬は3000ドル、自分の連れとして相応しい服を買うよう命じる。ヴィヴィアンは大喜びでキットに事情を打ち明け、買い物に出た。しかし高級ブランドの店員は、ヴィヴィアンを見るなり門前払い。ホテル支配人のバーニーにも見咎められ落ち込んでしまう。事情を聞いたバーニーは上客のために、ヴィヴィアンをエドワードの姪ということにし、洋服店を紹介してくれた。

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映画『プリティ・ウーマン』のあらすじ【承】

エドワードは見違えたヴィヴィアンの美しさに目を見張る。エドワードとヴィヴィアンは、モース社長と後継者で孫のデイヴィッドとの会食にやってきた。慣れないテーブルマナーに苦戦するヴィヴィアンをよそに、モース社長とデイヴィッドはエドワードへの敵対心を顕わに途中で帰ってしまった。エドワードが自分たちの会社を解体しようとしており、起死回生策だった海軍との受注契約もつぶしたと言われたからだ。ヴィヴィアンはエドワードがモース社長に好感を持っていることを見抜いていた。

翌日、エドワードはヴィヴィアンを買い物に連れて行き、店員にVIP対応で接客させる。ヴィヴィアンは高級でエレガントな服に身を包み、大変身を遂げた。一方エドワードは、自分のしている仕事が正しいのか疑問を持ち始めていた。

エドワードはヴィヴィアンを連れポロの高所得層が集まるポロの集まりを訪れる。ヴィヴィアンを紹介された顧問弁護士のスタッキーは、エドワードから彼女の正体を聞き、ヴィヴィアンに失礼な言葉を投げかける。次の客にしてくれとモーションを掛けられたヴィヴィアンは、正体をばらしたエドワードに憤慨する。金も受け取らずペントハウスを出ていこうとするのを見て、エドワードは後を追い心から謝罪した。エドワードはヴィヴィアンとデイヴィッドが話しているのを見て嫉妬し、つい口を滑らせてしまったのだ。2人は仲直りする。

映画『プリティ・ウーマン』のあらすじ【転】

4日目。エドワードは会社を早めに抜け、ヴィヴィアンをオペラの観劇デートに連れ出す。エドワードは彼女のために、宝石店から豪華なダイヤのネックレスを借りていた。ヴィヴィアンは始めて観るオペラに心を強く打たれる。5日目。ヴィヴィアンの頼みでエドワードは会社を休み、1日中2人で過ごした。ヴィヴィアンはキットを訪ねるが、キットは借金の取り立てを恐れ、姿を隠してしまっていた。

6日目になり、明日にはエドワードはNYに戻る。エドワードはヴィヴィアンに一緒に来てほしいと頼むが、彼女は囲われ女になるのは嫌だと断る。その時スタッキーから電話がかかってくる。策を失ったモース社長がエドワードに会社を売る決心をしたのだ。エドワードは話をまとめるため会社へ向かう。その直後キットがホテルを訪ねて来た。キットはすぐにヴィヴィアンがエドワードに恋をしていると気付いた。

モース社長は従業員を解雇しないことを条件に、買収に応じることにした。スタッキーは話を進めようとするが、エドワードはそれを遮りモース社長と2人きりで話す。エドワードはモース社を守るため、提携して造船のプロジェクトを行おうと持ちかける。買収が反故になり、スタッキーは怒り心頭だ。エドワードは会社を出て1人散歩する。

映画『プリティ・ウーマン』の結末・ラスト(ネタバレ)

ペントハウスで待つヴィヴィアンの元に、スタッキーがやってきた。莫大な利益を棒に振られ、スタッキーはエドワードを変えたヴィヴィアンに乱暴を働こうとする。その時エドワードが帰ってきて、スタッキーとの縁を切り力ずくで追い出した。ヴィヴィアンはエドワードとの別れを告げる。夢物語は叶わないものだと知っていたからだ。バーニー支配人は彼女のために、リムジンでアパートまで送らせる。

ヴィヴィアンはきちんと高校を卒業し人生を再出発させるため、キットのアパートを出ることにした。ヴィヴィアンはエドワードから貰った金をキットに渡し、キットにも再出発を促す。

傷心のエドワードはホテルをチェックアウトする。エドワードはバーニーに、宝石店に返すネックレスを手渡した。それを見たバーニーは、リムジンの運転手がヴィヴィアンの居場所を知っていると教えてくれた。エドワードは思い出のオペラの曲を流しながら、ヴィヴィアンのアパートに駆け付ける。エドワードはヴィヴィアンの夢見た騎士のように、花束を持って非常階段をよじ登った。エドワードとヴィヴィアンは固く口付けを交わすのだった。

映画『プリティ・ウーマン』の感想・評価・レビュー

とにかく女性を元気で清々しい気持ちにしてくれる映画。コールガールが貴婦人に。これは現代的かつ永遠のシンデレラストーリー。キュートな笑顔と明るさの中に影を潜めたジュリア・ロバーツ。紳士的で優しさと知性に溢れた男性リチャード・ギア。こんな恋愛してみたい。女性なら必ずそう思うだろう。
ネックレスの箱を開いてから、一瞬閉じるユーモラスなシーンは実はアドリブであることは有名。最大限にジュリアロバーツの笑顔が光る大好きなシーンである。お互いが抱えるバックボーンや生きる世界の違いを超えて、愛を選ぶラストは涙と笑顔をもたらすこと間違いなし。(女性 30代)


女性の幸せな人生の例え話としても題材に上がるほど、素晴らしい恋愛作品である。気まぐれから始まった2人の出会いも、次第に2人の立場の違いすらも忘れ、純粋に男女として惹かれあっていく様がとても心地よいのである。それでも、ヴィヴィアンの現実主義的な考えから、エドワードとの恋物語は諦めようとするのだが、そこはエドワードが非常に男らしく、理想的な誘い方でヴィヴィアンを再び迎えに行く。女性にとっての憧れだけではなく、男性にとってもある意味憧れてしまう程の見本になるのではないだろうか。(男性 30代)


今の表現に直したら、玉の輿というのでしょうか。ただ、お金持ちにしか分からない気持ちや普通の人にしか分からない気持ちがあり、主人公が今まで体験した事のない事ばかりで嬉しい反面戸惑っていきます。主人公の服のコーディネートは観ていて、女性陣の気持ちをワクワクさせてくれます。

現実的にはありえませんが、「ああ、こんな恋がしてみたい。」「こんな男性、何処かにいないかな。」と思わせる代表的な映画です。(女性 30代)


この世で一番いい男はリチャード・ギアであり女性は彼に好意を抱かれるために存在する。みたいな映画が作られていた時代。観客はそうした世代のある種の罹患者であり、この映画はそうした中毒者の為の医療品に近い。この視点で観れば、この凡庸極まりないストーリーが、いかに効果的にリチャード要素をお客に届けられるかが考えつくされているか思い至るだろう。もちろん今見ても悪い映画ではないが、時代の中で生まれた作品。(男性 30代)


ロマコメ界を代表する作品。ジュリア・ロバーツの笑顔が眩しくてとてもキュート、リチャード・ギアはまさに王子様でハリウッドきって美男美女カップルが素敵すぎる。ロマンティックなシーンも沢山あり、特にピアノの上でのラブシーンがセクシーでロマンティックの最高のシーン。女性が美しく変身するのは女性として見ていて爽快だし憧れる。一生に一度で良いから、あんな経験してみたい!とにかくロマンティックと素敵がいっぱい詰まった何度も見たくなる名作中の名作。なにもかもがパーフェクト!!(女性 30代)


何年経っても色褪せないシンデレラストーリーである。ストーリーのテンポがよく、しっかりとしたコメディなので飽きずに見ることができる。意外と言っては失礼かもしれないが、軽過ぎず見応えのある作品だ。
特に注目したいのが衣装である。1990年に公開された作品だが、衣装が古いとは感じない。この作品の細かい部分の新しさが、長年愛されている秘訣なのだと思う。
主人公のキャラクターに好感がもてるという点も好きだ。応援したくなる主人公を作り上げたゲイリー・マーシャル監督は素晴らしい。(男性 20代)


この作品、あらためて聞かれるとどこが良いのかよく分からない。しかしそういう理屈を越えて「ほら、ハッピーエンド!」とやりきってくれる潔さが心地良い。
また日本人にとっては、まだアメリカに夢を見ていた時代だったのも大きい。ビバリーヒルズもロデオドライブもデンタルフロスもこの映画で知った。身近な場所が舞台ではないからこそ、ありえない話やおとぎ話も何も考えずに受け入れやすくなるというものだ。だからこそ楽しいし、時々見返したくなるのだろう。(男性 40代)


リチャード・ギアとジュリア・ロバーツの組み合わせだなんて、2人がただそこに存在しているだけで、品のある高級な何かを見ている気にさせてくれます。「シャンパンにはイチゴ」だなんて洒落たことを言う人は、きっとこの映画から学んだのではないかと思うほど、ハイセンスな言動やしぐさがそこら中に散りばめられています。そういったものを探すのも楽しくなります。女性にとって、こんな風になりたいと心から思わせてくれる、モチベーションを高める作品の代表格です。(女性 20代)

みんなの感想・レビュー

  1. RAI より:

    ありえない設定の作品で、この2人が結婚した後は絶対苦労しそうと思いながらも何だかんだでしっかり最後まで楽しんでしまうラブコメディです。
    門前払いされたブティックに再度向かって悪態をつくシーンにはスカッとします。レストランでナイフやフォークをどの順番で使うか分からなくなった時は、バーニーにマナーを習うシーンを思い出してしまいます。
    ハッピーエンドのシンデレラストーリーなので、見ていて楽しいです。

  2. hamataro より:

    王道のシンデレラストーリーです。主役二人の成長を終始見守っている感覚でした。エドワードのポーカーフェイスはビジネスにおいては強みとなっていたでしょう。嫉妬したり怒ったりしてしまう姿を見せるのは、ヴィヴィアンの前でだけというのが良いですね。まさしく運命的な出会いですよね。そしてヴィヴィアンが綺麗!特に最初のドレス姿にはドキッとしてしまいました。お金を使って優越感に浸るも変わらない言葉遣いや態度に彼女の芯の強さが感じられます。エドワードが惹かれていく気持ちには共感しかないです。

  3. yukachi より:

    とても心温まるシンデレラストーリー。全く違った世界にいる二人が恋に落ち、距離を少しずつ縮めていく。それぞれをとても応援したくなる。そして観ている方も、とてもポジティブで明るい前向きな気持ちになれる。ビビアンが少しずつ変わっていく姿には、とても目を見張るものがある。彼女の美しさにはため息が出るというのは、私だけではないはずだ。観ているだけで優雅な気分を味わえるだろう。ストーリーの流れはわかっていても観たいと思える映画だ。

  4. kobo より:

    はじめて観たのは中学生ぐらいの頃だったので、ジュリア・ロバーツの美しさとリチャード・ギアのカッコ良さに加え、あのつい口ずさんでしまう有名な音楽の良さで『カッコいいな、素敵な映画だな』と思った。

    今改めて主人公二人の境遇を考えると、コールガールと大富豪では、ファンタジー作品以上に現実では起こり得ない設定だと思ってしまう自分がいる。しかしこのようなハッピーエンドのシンデレラストーリーは多くの女性に希望を与えるものだし、夢があるという意味では最高の作品なのだろう。