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映画『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』の概要:1945年5月8日ヨーロッパ戦勝記念日。エリザベス王女と妹のマーガレット王女は、両親に頼み込みお忍びで外出することを許可される。喜んだのも束の間、行動には制限があった。リリベットは護衛の目を盗み街へと繰り出した妹を追った。

映画『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』の作品情報

ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出

製作年:2015年
上映時間:97分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:ジュリアン・ジャロルド
キャスト:サラ・ガドン、ベル・パウリー、ジャック・レイナー、ルパート・エヴェレット etc

映画『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』の登場人物(キャスト)

エリザベス王女(サラ・ガドン)
愛称リリベット。ジョージ6世国王とエリザベス女王の娘。真面目な性格。世間のことには疎い。王位継承者。
マーガレット王女(ベル・パウリー)
リリベットの妹。天真爛漫で奔放な性格。軍服を着ている姉とは対象に、可愛くておしゃれな衣服を身に着けている。
ジャック・ホッジ(ジャック・レイナー)
空軍兵。とある理由から軍に愛想を尽かし、脱走を行う。ひょんなことからリリベットに出会い、一緒にマーガレットを探すことになる。無骨な性格だが、心優しい一面も持ち合わせている。

映画『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』のあらすじ【起】

ロンドン。1945年5月8日ヨーロッパ戦勝記念日。戦争が終結したことを喜び、バッキンガム宮殿の前に集まった多くの人が歓声を上げた。エリザベス王女ことリリベットは、母であるエリザベス女王に外出の許可を求めるが断られてしまう。妹のマーガレット王女は姉から報告を受け、頼み方が悪いからだと責めた。

リリベット姉妹は両親の元を訪れた。そして、父のジョージ6世が行う演説の国民達の反応を間近で見ることができると言葉を重ね、外出させて欲しいと説得した。エリザベス姉妹は戦争が起きていた6年の間、宮殿の中で尼僧のように閉じこもって生活を送っていた。始めは頑なに拒否していた両親だったが、王位継承前の最後の機会としてジョージ6世が許可を出した。

リリベット達は街に繰り出す予定を立てていた。しかし、エリザベス女王は、監視下の元ホテル・リッツで過ごすようリリベット達に指示した。しかも、リリベット姉妹の付き添い役として近衛兵のプライス大尉とバリッジ中尉が一緒に来ることになり、門限を0時に設定される。リリベット姉妹が不満の声を上げると、ジョージ6世が門限を1時に変更した。終戦が12時だったため、帰ったら国民達の様子を報告するようリリベットに頼んだ。

街中お祭り騒ぎで、人がごった返していて車がなかなか進まないような状態だった。リリベット姉妹は興味深そうに人々の様子を眺め、ホテルの中へと足を運んだ。2人はお忍びで来たつもりだったが、ホテルのホールには貴族達が待ち構えていた。エリザベス女王の仕業であることは明らかだった。リリベットは貴族達と話し、プライス大尉達は出口の外で警備を行った。

バリッジ中尉が女性に誘惑されて持ち場を離れ、プライス大尉が連れ戻しに行った。その隙にマーガレットはホールを抜け出した。それに気づいたリリベットは後を追いかけるが、マーガレットは海軍将校の男性と一緒にバスに乗ってどこかに行ってしまう。リリベットは次に来たバスに飛び乗った。

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映画『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』のあらすじ【承】

リリベットの乗っているバスとマーガレットの乗っているバスの行先は違い、途中の道で分かれてしまう。リリベットは慌ててバスを降りることにした。隣の席に座っていた男性(ジャック・ホッジ)はリリベットが荷物を忘れていったことに気づき、後を追った。リリベットはジャックから荷物を受け取りバスを止めるためにベルを鳴らそうとするが、誤ってジャックを押し倒しながら道路に落ちてしまう。しかも、そのときに手を怪我をしてヒールを折ってしまった。ジャックは汚れを落とさせるため、リリベットを連れて近くのパブを訪れた。

ジョージ6世の演説が行われ、パブの中でも放送された。リリベットは父の話す言葉に静かに耳を傾けた。パブにいた人達も静かに聞き入っていたが、ジャックだけが愚か者と国王のことを罵った。パブにいた人々はジャックを非難し店から追い出した。リリベットもジャックを非難するが、ジャックの国王を嫌う態度は変わらなかった。

リリベット達はマーガレットが向かったトラファルガー広場に辿り着いた。ジャックはリリベットを置いて立ち去った。リリベットはマーガレットを探すが、人が多くて見つけることができなかった。捜し歩いているときジャックを見つけるが、2人の女性(メリーとジェーン)と一緒だった。ジャックはリリベットに協力する気はなく、メリー達に乞われてバッキンガム宮殿に向かった。

ジョージ6世とエリザベス女王は、国民達の呼びかけに応じてバルコニーに姿を見せた。リリベットが国民達と同じように両親の姿を見ていると、メリーに終戦の感謝を示して手を振らないのかと問われる。リリベットが終戦に感謝しているのは本心かどうか問うと、メリーは口を噤んだ。メリーは戦争によって誰か大切な人を亡くしていた。

映画『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』のあらすじ【転】

プライス大尉達はリリベット達がいないことに気づき、慌てて行方を捜した。一方、マーガレットは海軍将校に連れられ、怪しげな場所(娼館)に足を踏み入れていた。そこで、海軍将は薬入りのカクテルをマーガレットに渡した。

リリベットに説得されたジャックは、一緒にマーガレットを探した。2人はマーガレットが行きたいと言っていたカーゾン・クラブを訪れ、警備をしていた男性から彼女の行先を教えてもらう。ジョージ6世は宮殿の前で騒いでいる国民達を見ながら、リリベットが国王になるときには戦後の厳しい現実に気づくだろうと憂えた。

マーガレットは自分の意識が朦朧としていることに異変を感じ、外へ出ようとして隠し部屋に足を踏み入れてしまう。そこには娼館のボスがいた。マーガレットは自分が第二王女であることを明かした。娼館のボスは海軍将校を追い出した。マーガレットはチェルシー兵舎でのパーティーに参加したいと思っていることを娼館のボスに話した。娼館のボスは商売のため、マーガレットと一緒に娼婦達を連れていくことにした。

リリベットは娼館を訪れるが、ジャックは店の者に追い返されてしまう。ジャックはこっそり店の中に侵入し、リリベットと共にマーガレットの姿を探した。そして、店にいた娼婦からチェルシー兵舎に向かったと教えられる。ジャックが店の者に見つかったため、2人はダンスを踊って人々の中に紛れた。その時、リリベットはジャックに、憲兵から逃げている理由を尋ねた。ジャックは今夜の外出許可証を持っていないことを明かした。捕まれば処罰されるのだ。

映画『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』の結末・ラスト(ネタバレ)

リリベット達はチェルシー兵舎に向かうため、タグボートに乗った。その時、ジャックはリリベットに脱走した理由を話した。ジャックがベルリンへの爆撃に参加し帰投する夜、高射砲によって機体1基のエンジンが炎上した。それにより、友人が亡くなった。ジャックは司令官のグロソップ中佐に一時休暇を願い出たが、「意欲低下」の印を軍隊手帳に押され日本との戦いの前線へと送り出されることになった。

リリベット達を見つけられなかったプライス大尉達は、処刑されることを覚悟した。だが、その前にお酒を飲んで楽しむことにした。リリベット達はチェルシー兵舎を訪れ、マーガレットを探した。そこには、お酒を飲みに来たプライス大尉達の姿もあった。

リリベットはマーガレットと再会し、念願のダンスを踊って楽しんだ。そして、ジャックともダンスを踊り、幸せな時間を過ごした。しかし、憲兵に見つかりジャックが捕らえられてしまう。リリベットはエリザベス王女であることを明かし、ジャックを救った。ジャック今まで嘘を吐かれたことにショックを受ける。

リリベットは去っていくジャックを追いかけ、王女として自由がない生活で苦しんでいる胸の内を明かした。ジャックはリリベットを受け入れ、一緒に母親の家に向かった。その家には、ジョージ6世やジョージ6世一家の写真が飾られていた。ジャックの母はジョージ6世の頑張りを称えた。リリベットはその言葉を喜ぶ。

リリベットはマーガレットとプライス大尉達を先に帰らせた。そして、ジャックと一緒にバッキンガム宮殿に帰ることにした。リリベットは王女を辞めて自由な日々を過ごすことを語るが、それは夢物語でしかなかった。寂しく思いながらも、ジャックと一緒に両親の元へと帰った。

リリベットはジャックを誘い、両親と一緒に食事を食べた。始めはジャックのことを警戒していたリチャード6世だったが、リリベットを助けたことを知り握手をして感謝を示した。食事の席を去る前、リチャード6世はアメリカ大使との昼食の席を共にするかリリベットに尋ねた。リリベットは同席することを申し出た。リチャード6世はその返答を喜んだ。

ジャックが軍に戻ることを決めたため、リリベットは車で送ることにした。そして、ジャックには特別任務を与えていたとして、脱走の咎が与えられないようにした。ジャックは野に咲く花をリリベットに贈り、キスをして別れた。リリベットは笑顔で車を運転しながら宮殿へと帰っていった。

映画『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』の感想・評価・レビュー

リリベットとジャックの恋が描かれている一方で、リリベットの王女としての自覚を芽生えさせるための物語だったと思う。王女として自由がなく、好きなように行動できない苦痛は一般人にはなかなか分からないものだと思う。リリベットは王女としての重圧に苦しむが、ジャックと出会い国民達と触れ合うことで王女としての自覚を芽生えさせる。最初の頃とは違い、晴れ晴れとした表情で車を運転するリリベットが印象的だった。(MIHOシネマ編集部)

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