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映画『麗しのサブリナ』あらすじとネタバレ感想

映画『麗しのサブリナ』の概要:『麗しのサブリナ』(原題:Sabrina)は、『ローマの休日』でヒットしたオードリー・ヘプバーン主演のロマンティック・コメディ映画。作中でのオードリーのファッションは注目された。

映画『麗しのサブリナ』 作品情報

麗しのサブリナ

  • 製作年:1954年
  • 上映時間:113分
  • ジャンル:ラブストーリー、コメディ
  • 監督:ビリー・ワイルダー
  • キャスト:オードリー・ヘプバーン、ハンフリー・ボガート、ウィリアム・ホールデン、ジョン・ウィリアムズ etc

映画『麗しのサブリナ』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『麗しのサブリナ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『麗しのサブリナ』のあらすじを紹介します。

金持ちのララビー家の運転手の娘サブリナ。彼女はこの家の次男デイヴィッドに恋をしていた。
しかし社会的地位も違うし、肝心のデイヴィッドは別の女性に熱を上げていた。
サブリナの父は不毛な恋を諦めさせるため、サブリナをフランスの料理学校へやる。

二年経ち、サブリナはパリ仕込みのセンスを磨き、美しくなって帰ってきた。この姿にデイヴィッドは興味を持ち、婚約者をほったらかしてサブリナに熱を上げる。サブリナと結婚したいと言い出したデイヴィッドに、兄のライナスは困り果てる。
ライナスはデイヴィッドにけがをさせ、彼が動けない内にサブリナを再びパリへ送ろうと考える。

だが、ライナスとサブリナは二人で過ごす内にお互いを想うようになる。サブリナはライナスもパリに行くと聞いて喜ぶが、ライナスは当日デイヴィッドに行かせるつもりでいた。
その計画を知ってしまったサブリナは深く傷つき悲しみ、一人でパリへ行くことを決意する。そしてライナスはサブリナへの恋心にやっと気づくのだった。

旅立ちの日、ライナスは会社にいた。この日、デイヴィッドとサブリナの婚約を発表するつもりだったのだ。
しかし、そこにデイヴィッドが現れる。彼は、ライナスとサブリナが結婚すると書かれた新聞を持っていた。兄とサブリナがお互いに愛し合っていることに気付いたデイヴィッドは身を引き、二人の後押しをしたのである。
ライナスはサブリナの元へと向かうのだった。

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映画『麗しのサブリナ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『麗しのサブリナ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

「サブリナパンツ」の名を生み出す

この映画でのオードリー・ヘプバーンのファッションは話題となった。
オードリーとデザイナーであるジバンシーの出会いは、この映画がきっかけだったと言われている。まだ二十代で若い二人はここで初めて出会い、その後のオードリーの出演作にもジバンシーの洋服が使われているのは有名である。
この映画の衣装で、特に印象深いのは、黒の膝下丈のパンツであろう。
女優にしてはかなり細身で、グラマラスなスタイルが好まれた時代ではあまりよく思われなかったオードリーのスタイル。しかしこの映画の衣装は彼女のスレンダーな体型を引き立てている。黒の膝下丈パンツは、たぶんグラマラスな体型では似合わず、オードリーのすらっとしたスタイルだからこそ魅力的に見える。まだ映画がモノクロだった頃なので、白い肌とのコントラストでかなりシャープに美しく映っている。オードリーがこの映画で着用したことにより、50年代「サブリナパンツ」と呼ばれて爆発的にヒットする。
他にも、白いホットパンツ姿にポニーテールというアクティブなファッションなども注目された。
ファッションは常に変わっていくものだが、50年代のファッションをけん引していたオードリー、そして長年の友人となるジバンシーのセンスは抜群である。
世界的にスレンダーなスタイルが好まれ始めるのも、一つはオードリーの影響によるものかもしれない。

サブリナのキャラクター

運転手の娘という立場でありながら、富豪の家の次男に恋をするサブリナ。
女好きのデイヴィッドは確かに女性受けする見た目で、プレイボーイなのもうなずける。サブリナが彼に恋をしたのも、ミーハー的なものだったように思う。
恋に恋するというところが、少女らしくてチャーミングなのである。
そして、二年間パリで過ごしてから帰ってきたサブリナはさらに可愛く美しくなり、プレイボーイのデイヴィッドだけでなく堅物のライナスをも虜にする。
二人の男性を惹きつける天真爛漫でチャーミングなキャラクターがとても良かった。


本作は、大富豪の運転手の娘サブリナが、主の次男デイヴィットに恋心を抱くも、身分の違いに翻弄する姿を描いたオードリー・ヘップバーン主演のモノクロラブコメディー作品。
主人公サブリナのパリに飛ぶ前のポニーテール姿ももちろん美しいのだが、帰国後すっかり変身した彼女のエレガントなファッションや自信溢れる姿は異様な輝きを放っていた。
また、その逞しく前向きな性格が身分など感じさせない程かっこよくて素敵だった。(女性 20代)


オードリー・ヘップバーンがとにかく可愛くてファッションやメイク、髪型まで全ての女性が憧れる存在と言っても過言ではないでしょう。先日アリアナ・グランデのウェディングドレスがオードリーのドレスを意識した物だったことでも注目されました。そんな彼女の魅力がたっぷり詰まった今作。サブリナはもちろん魅力的なのですが、私はデイヴィッドとライナスの兄弟がめちゃくちゃ好きです。今の時代のイケメンとは少し違いますが、品のある佇まいがお金持ち感を醸し出しています。
ラブコメ的なキュンとできてクスッと笑えるストーリーなので多くの人が楽しめる作品になっているでしょう。(女性 30代)


とにかく、オードリー・ヘプバーンが可愛くも美しい作品です。モノクロ映画ですが、ラブコメの原点として楽しめ、色褪せていません。オードリー・ヘプバーン演じるサブリナは、パリの料理修行で洗練されて帰ってきます。過去に憧れていた顔がハンサムなライナスよりも、大人っぽい紳士のライナスに惹かれるようになります。少女から大人の女性となったサブリナの精神的成長が伺えます。人間、顔だけでなく、中身も大事ですよね。単純なストーリーですが、真の美しさについて考えさせられます。(女性 30代)

映画『麗しのサブリナ』 まとめ

映画の内容は、典型的なラブコメディで、かなりコミカルに作られている。最後、ライナスがサブリナを追いかけて船まで向かい、抱き合って終わるのも劇的でロマンティックである。

オードリー・ヘプバーンの映画でのファッションが話題になるようになったのも、この映画からではないだろうか。
それほどこの映画でのさまざまなファッションは魅力的で、注目を浴びたのである。特にすらっと伸びる脚を見せるパンツスタイルは、シックで美しい。モノクロの映像からも良さが十分伝わってくる。
また、髪型にも注目したい。服装に合わせてサブリナの髪型は常に変わる。髪型によってはエレガントに見えたり、幼くかわいらしく見えたりする。
ストーリーだけでなく、ファッションを見て楽しめるのもこの映画のポイントである。

みんなの感想・レビュー

  1. ラララ より:

    オードリー2作目。兄弟の父や秘書まで面白く、よく出来た作品。日本ではオードリーや吉永小百合のように清純可愛いお利口さんが人気だが、欧米ではキャサリンヘプバーンやマレーネデートリッヒのような強い大人の女優も人気だ。