映画『櫻の園』の概要:私立櫻華学園高校という女子校では、創立記念日に演劇部による「櫻の園」が毎年上演されていた。部員達の甘い恋心や自由に焦がれる青春を、美しくも力強く描かれた一作。若さ溢れる女優達の演技にも注目。
映画『櫻の園』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:ラブストーリー、青春
監督:中原俊
キャスト:中島ひろ子、つみきみほ、白島靖代、梶原阿貴 etc
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映画『櫻の園』の登場人物(キャスト)
- 志水由布子(中島ひろ子)
- 演劇部の部長。開演前、突然パーマをかけて登校してくる。自由を求めているところがあり、刺激を求めている。自由な紀子に嫉妬していた過去がある。部員の知世子のことが好き。
- 杉山紀子(つみきみほ)
- 小間使いのドゥニャーシャ役。タバコを吸って、指導される。それが原因で上演中止にまで追い込まれそうになる。自由な性格。由布子に憧れを抱いている。
- 倉田知世子(白島靖代)
- 演劇部の人気役者。主役のラネフスカヤ役。緊張でうまく演技できなくなり、本番前に人一倍緊張している。女らしくなりたいと思っている。由布子と両思い。
- 城丸香織(宮澤美保)
- 高校二年生の女の子。演劇部の部員で、舞台監督。舞台にかける情熱は人一倍。真面目で、リーダー的存在。彼氏がおり、稽古場でキスをするくらいませた部分もある。
- 里美(岡本舞)
- 教師。演劇部の顧問でもある。紀子のタバコ問題で舞台を中止に追い込まれるが、必死で他の教師やPTAに上演を訴える。情熱のある教師。
映画『櫻の園』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『櫻の園』のあらすじ【起】
女子校の私立櫻華学園高校。その高校の演劇は毎春、チェーホフの「櫻の園」を上演することが伝統だった。その日も、稽古場で練習が行われようとしている。全員が集まる前、部員の一人の城丸香織が、彼氏と一緒にそこで時間を過ごしていた。
香織は彼氏に、「櫻の園」について説明する。それはチェーホフのお芝居で、舞台はロシア。櫻の園と呼ばれている屋敷の女主人のラネフスカヤがお金を散財し、屋敷を売り払うまでに転落していく話だと説明する。香織は舞台監督で、舞台には出ないのだと言う。
小間使いのドゥニャーシャ役で、部長の志水由布子が稽古場にやってくる。香織は、由布子がパーマをかけていることに気づく。
今まで大人しく学校生活を送っていた由布子の変化に驚きを見せる香織。由布子は、エスカレーターで短大にいくより、刺激を求めて他の大学にいきたいと言いだす。
他の部員が集まってくる。みんな、由布子の変化に驚きを隠せない。部員は集まると、雑談を始める。
映画『櫻の園』のあらすじ【承】
部員達は、昨夜の連絡網で回ってきた話を始める。それは、従僕ヤーシャ役の紀子が他校の生徒とタバコを吸って指導されたという話だった。その頃、屋上に声出しに行った由布子がタバコを吸う。それは、香織の彼氏が落としていったものだった。
教師の里美が稽古場に入ってくる。里美は部員達に、一度教室に戻って再び稽古場に戻るように伝える。
里美は、由布子と香織を稽古場に残す。由布子の髪について指導した里美は二人に、紀子の話を始める。中止を心配する由布子に里美は、大丈夫だからしっかり準備しろと伝える。
香織だけが残った稽古場に、ラネフスカヤ役の倉田知世子がやってくる。緊張から上手く演技ができずにいた知世子は、一人でセリフの練習をする。その頃、教師達は職員会議を開いていた。
稽古場に戻ってきた部員達。女子ならではの雑談を始める者や、個人練習をする者、各々が自由に行動し始める。そんな中、ホームルームに行った知世子と香織が稽古場に帰ってくる。彼女達は、もしかしたら「櫻の園」が中止になるかもしれないと部員達に告げる。
映画『櫻の園』のあらすじ【転】
それを聞いた部員達は、急いで教師達のもとへと駆けていく。由布子だけが残った稽古場に、紀子が入ってくる。すると放送が入り、由布子と紀子が進路指導室に呼ばれる。
二人と入れ違いに部員達が戻ってくる。紀子は部員達に、ごめんなさいと謝る。稽古場を出た由布子は紀子に、謝らなくてもいいのだと言う。
里美が、泣きながら上演のお願いをしていたと話す部員達。香織は、年に一回しかないこの演劇は、三年生にとって最後だから絶対に上演したいと胸中を語る。他の部員達も、上演に向けて準備を始める。
指導室で、由布子と紀子が会話をしている。紀子は、他校の生徒の方が刺激があって面白いと由布子に言う。由布子はその話に興味を持つ。
紀子が由布子に、知世子のためにパーマをしたのかと尋ねる。紀子は、由布子が知世子のことを好きだと気づいていた。二人は、なぜ女子校に来たのかという話をする。そこへ里美が入ってきて、「櫻の園」は上演できると皆に伝えてと二人に言う。上演は、数時間後に迫っていた。
映画『櫻の園』の結末・ラスト(ネタバレ)
知世子と由布子が教室で二人きりになる。知世子は、舞台への不安を吐露する。女っぽくない自分が、なぜ女主人の役をやらなければならないのか分からないと言う。本当は、中止になって欲しかったと本音を語る。
上演が迫り、部員達はメイクなどの準備で慌ただしくなる。そんな中、知世子が火災報知器のサイレンを押す。それほどに、知世子は追い込まれていた。
メイクも終了し、各々が台詞の確認などを始める。稽古場には、由布子と知世子の二人がいた。二人は台詞の練習をした後、記念に写真撮影をする。由布子はそこで、知世子に告白をする。知世子も、由布子の愛を受け止める。その一部始終を、紀子が見ていた。由布子への憧れがあった紀子はショックを受ける。そして、持っていたタバコに火をつけて、一服する。
観客も入り、いよいよ上演が始まろうとしていた。ベルが鳴り、いよいよ幕が上がる。舞台裏で出番を待つ部員達。紀子が、今日が誕生日じゃないかと由布子に尋ねる。そうだと答えた由布子を、部員達が祝福する。そして、幕が上がるのだった。
映画『櫻の園』の感想・評価・レビュー
女子校ってこんな感じなのかなと微笑ましく見られる作品でした。自分の経験したことの無い世界を疑似体験出来るのが映画のいい所だと思います。今作は互いに想いを寄せ合う女の子たちや、自分自身のコンプレックスに悩んだり、少し悪いことをしてみたい年頃だったり…と誰もが経験したことのある青春時代の喜びや葛藤に、女子校ならではの秘められた雰囲気を合わせたとても面白い作品でした。舞台の幕が上がるラストシーンは彼女たちの道が開けるような明るさを感じました。(女性 30代)
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