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映画『超高速!参勤交代』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『超高速!参勤交代』の概要:2011年第37回城戸賞にて、前人未到の全審査員満点という高評価を得た脚本を元に映画化された。出演者には佐々木蔵之介や西村雅彦といった大物俳優陣から、知念侑李などジャニーズまで幅広く肩を並べている。

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映画『超高速!参勤交代』の作品情報

超高速!参勤交代

製作年:2014年
上映時間:119分
ジャンル:コメディ、アクション
監督:本木克英
キャスト:佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文 etc

映画『超高速!参勤交代』の登場人物(キャスト)

内藤政醇(佐々木蔵之介)
1万5千石の小さな領地の藩主。心優しくお人好しな性格で、家臣、領民達を大事にしている。
雲隠段蔵(伊原剛志)
信祝から刺客として送られた忍。政醇達と関わるにつれその心境に変化が見られるようになる。
松平信祝(陣内孝則)
政醇達の持つ金山を独り占めにする為、今回の事態を引き起こした黒幕。
相馬兼嗣(西村雅彦)
政醇の家臣で家老の役職につく参謀。今回の超高速参勤交代の計画を立案する。

映画『超高速!参勤交代』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『超高速!参勤交代』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『超高速!参勤交代』のあらすじ【起】

舞台は江戸時代、1万5千石という小さな領地であったが、住民や家臣達の絆が深い、まるで全体が一つの家族の様な雰囲気を醸し出す場所があった。当時の江戸には参勤交代制度という決まりがあり、一年に一度、江戸の中枢部までお上に挨拶に伺わなければいけませんでした。この1万5千石の藩主である政醇とその家臣達は、ようやくその長い参勤交代から帰ってきたところでした。

しかし、一息ついていたところに老中の瀬川が血相を変え飛び込んできます。そして「藩の金山の届けに偽りの疑い」、つまり、政醇達の領地には金が取れる金山があるのですが、お上に自分達の所持する金品の報告をする際にその収穫量を偽り、虚偽を申し立てた可能性がある、というのです。勿論それは事実無根、 政醇達は一銭も違える事なく、正確にその報告を行なっていました。そして、その件に関する報告をする為に、再度参勤交代を命じられてしまったのでした。

参勤交代には莫大な費用がかかる為、貧乏領地である政醇達一行にそんなお金はありません。また、通常8日間はかかるであろう道程を、なんと5日で参上せよという厳しい条件まで課されたのでした。

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映画『超高速!参勤交代』のあらすじ【承】

5日で参上できなければ藩は取り潰し、というお達しに家臣達は沈みます。しかし、そこで立ち上がったのは政醇その人でした。彼は班の取り潰しを防ぎ自分の家族を守るために、超高速で参勤交代をする事を決意するのでした。

それから、如何に早く参勤交代を行うかという議論が政醇を含む家臣内で夜遅くまで交わされました。そして、家老という役職につく参謀的存在の相馬が結論を出しました。それはとにかく出来る限り少人数で身動きを取れやすくしたうえで、山中の道無き道を行く、というものです。そもそも参勤交代では、要所に政府が監視の目を光らせる関所があるものの、常に見張られているというわけではないのです。その為、そういった関所に近づいた時に人を雇い大人数での参勤交代に見せかければ良いというのです。

一方、政府では静かにほくそ笑んでいる男がいました。その男の名前は信祝、彼は政醇達を陥れ、彼らの持つ金山を自分が独占する為にこの騒動を起こしたのでした。そして念には念をと、信祝は段蔵という忍びを送り、一行の参勤交代を阻止せんと動き出したのです。

映画『超高速!参勤交代』のあらすじ【転】

段蔵はまず政醇達の懐に潜り込む為、一行の用心棒を買って出て接触を図りました。勿論一行としてはプロの忍びが味方についてくれるという事は願ったり叶ったり、彼らは依頼金を段蔵に払い、森の中を進んでいきます。しかし道は荒れ放題の獣道、およそ人が歩く事など不可能と思われるその道の途中、政醇が足に怪我を負ってしまいます。そこで政醇は1人馬を使い、仲間とは二手に別れ別行動をとることとなりました。

政醇を除く一行を率いるのは段蔵です。しかし途中忍の軍に襲われた一同は命辛々逃げ出し、バラバラになってしまいます。依頼金を既に受け取っている段蔵は知った事ではないとその金で豪遊の限りを尽くします。しかし誤ってその金をばら撒いてしまった段蔵は、その銭が泥に汚れていることに気がつきます。これらは、政醇達が領民達の力も借り、なけなしの金を掻き集め何とか用意したものだったのです。段蔵の心は大きく揺さぶられ、彼は再度一行の前に姿をあらわすのでした。

一方、政醇は途中宿泊した旅先にて、お咲という女と出会います。彼女に心惹かれた政醇は彼女を連れて行く事を決意するのでした。

映画『超高速!参勤交代』の結末・ラスト(ネタバレ)

これまで何とか関所を突破してきた一行でしたが、とうとう財源も尽き、新たに人を雇う余裕がなくなってしまいます。これでは次の関所を潜ることができない、と頭を抱えていた時、一行の前を本家の大名行列が通り掛かります。そしてこの大名とは以前政醇が助け、政醇に恩を感じている大名だったのでした。政醇達の現状を知ったその大名は、彼にその恩を返すべく、参勤交代に必要な人数を貸してくれたのです。

その先で相馬と政醇はようやく落ち合うことができました。そんな彼らを刺客達が執拗に襲いますが、段蔵や家臣達の決死の活躍により、日が落ちる寸前、政醇はギリギリ場内へと駆け込みます。まさか本当に5日以内に参勤交代を行い、さらに自分の放った刺客達の手を逃れてきたという事実に信祝は驚愕します。そして政醇はその場にもう1人いた政府の役人、松平に自分達が虚偽を申し立てていないこと、そして途中多くの刺客に狙われたなど事の顛末を報告しました。

そして信祝の企みは明るみに出る事となり、松平の手によって罷免となります。班の取りつぶしから逃れた一行は歓喜の声をあげますが、何と彼らは帰り道に関する財源のことをとんと忘れていたのです。そして一行は、再び領地へと向かって走り出すのでした。

映画『超高速!参勤交代』の感想・評価・レビュー

笑える。大真面目にやっているからすごく滑稽だ。
立派なお侍さんたちが文字通り必死で知恵を巡らして、走り回っているのが何とも面白い。
鬼気迫る表情が切迫した経済状況を訴えてくるのに、全力をかけている感じがどうにも笑ってしまう。
こんな無理強いしてくるのか?とも思えるし、実際につぶそうと思ったらやるだろうなとも思える、この時代だからこその妙な説得力のある設定で、そこがまた魅力的な作品だった。(女性 30代)


時代劇好きには単純に笑える映画です。「あり得ない!いや、でもあったかも?」の連続で当時の大名や武士の在り方や、大名行列が通過する時の町の様子を想像するのも楽しかったです。上からの命令には何があっても逆らえない、藩や家名を守るためには命もかける時代ならではのコメディでした。
コメディ仕立てですが、参勤交代は各地の大名、藩政の財力を削るための制度だという事が改めて良くわかる作品でした。(女性 40代)


作品全体に流れる明るく元気な雰囲気がとても良く、日本人の感性に寄り添った押しすぎず引きすぎずの笑えるシーンが素晴らしかった。お人好しと言われようが民のことを第一に考える器のある殿様が、全ての人の心を一つにしていく様は気持ち良い。深田恭子の着物姿も美しく、それぞれのキャストのキャラクターに思い入れを込めて見てしまうだけに、終盤にかけての乱闘シーンでは多少心にストレスがかかる。派手なシーンで見どころではあるが、誰かが死ぬだろうなと悲しい邪推をしてしまう。
しかしこの映画の最大の魅力と言えるポイントは、全員生きて目的を全うするところにある。無駄に悲しみやスパイスの演出を入れず、ハッピーエンドで終わるのが非常に良かった。(女性 30代)


想像よりもコメディに振り切っていた作品。
コメディを演じる俳優が上手いかどうかで、面白さはだいぶ変わってくる。今作の主演は佐々木蔵之介であり、彼の独特な表情と安定した演技は最高だった。
アクションシーンまでコメディに寄っていて、もう少し時代劇のような雰囲気になるのかと思ったが意外だった。しかし、期待外れというわけではなく、途中からは気持ちを切り替えたため楽しめた。
これから観る人は、頭を空っぽにして、コメディと俳優陣の演技を楽しんでもらいたい。(男性 20代)


貧乏でみっともないように見せかけてきっちりと訓練を積んだ手練れぞろいという設定が本当にかっこいい。大名のキャラクターも非常に好感が持てて清々しい。ただ、当時の大名なら商業とか新興して皆を食わすことも仕事だったわけで、そういう意味では描き方に公平さが欠ける。貧乏だけどめっちゃ強いって政権からしたら怖すぎるから。エンタメとして割り切るべきかもしれないが、歴史を描いてこその歴史ものじゃないだろうか。(男性 30代)


最初から最後まで、ずっと笑える作品でした。知恵を絞った参勤交代の節約術が、あーなるほど!となって、とても面白かったです。特に、行列の先頭の人が見えなくなった所で、後ろに回って行列を長く見せるシーンがツボでした。完全なコメディですが、戦闘シーンの殺陣は中々見応えがあり、コメディとアクションが丁度良く飽きることなく楽しめました。キャストも豪華で、佐々木蔵之介演じるメリハリのある殿様も良かったです。それぞれのキャラも個性的で良くできていて、ゆる~く楽しめる時代劇コメディです。(女性 30代)


家族で見れる痛快娯楽劇。タイトルからして「くだらないコメディ映画なのかな?」と思っていたら、なんと意外なことに名作だった。

時代考証とか殺陣のクオリティとかそういうのを期待する映画ではないということは分かり切っていたので、その辺は対して気にならなかった。次から次へと起こる問題を一丸となって解決していく姿が心地よい。しっかりした役者たちが出演しているから安定感も抜群で、安心して見ることができた。深田恭子は可愛かったけど、「その役どころいる?」という感じではあった。(男性 30代)


普通だったら半年かけて準備をし、8日かかる道のりの参勤交代を5日でしなければならなくなってしまった貧乏な藩の知恵を絞りまくった参勤交代のお話。藩主を演じる佐々木蔵之介が本当に適役で、お金はないけどお人好し、藩を守るために協力してなんとかしようとする姿はコメディ色が強いながらも、なるほどなと感心してしまいました。
Hey! Say! JUMPの知念侑李が出ていることに驚きましたが、しっかりと役者の顔になっていてゲストとして呼ばれたアイドルの雰囲気はありませんでした。
個性豊かなキャラクターが多いので笑って楽しく見られる作品でしょう。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. 月夜 より:

    江戸時代の時代背景が丁寧に再現されていたので、日本史好きとして楽しく見れた。現代で考えたらありえない日程、ありえない金額がかかる参勤交代。これが数百年前には本当に行われていたことなんだと思うと感慨深い。

    また、佐々木蔵之介演じる藩主が、見ていてとても好感の持てる人物で、晴れて汚名返上する瞬間は痛快だ。コメディ要素が多く散りばめられている中、劇中の藩士は皆真剣で、その真剣さにまた笑ってしまう。

  2. チーズ より:

    主人公役の佐々木蔵之介が好きで観に行きました。話しは昔に遡ります。私自身、歴史が好きなので割と直ぐに話の内容も飲み込めました。歴史が苦手な人も、きっと楽しく観て頂ける作品だと思います。

    意外性とユーモアがあり、観客を笑いの渦に飲み込んでいきます。ただ、少しご年配の層が多かった感じがしました。

  3. ゆゆぽん より:

    主人公の内藤政醇が本当に良い人で、見ていて応援したくなるような人物だった。そんな彼を演じたのが、佐々木蔵之介さんというのも良かったと思う。皆で一生懸命知恵を絞って超高速で参勤交代を頑張ったにも関わらず、帰り道のことまで考えていなかったというところで思わず笑ってしまった。どこか抜けている内藤と家臣らしい終わり方だった。時代劇だが全く堅苦しくなくて、気軽な気持ちで楽しめる作品だと思う。

  4. 匿名 より:

    近年の時代劇コメディは、かなり出来の悪いものばかりでした。おどけ演技だけで笑わせにきているような状態で、あざとさばかりが目についていました。しかし、『超高速!参勤交代』は笑えます。もちろんおどけ演技はあるのですが、設定の素晴らしさとバカバカしさがこれを見事にカバーしています。さすがに優れた脚本でした。終盤にはやや迫力のあるアクションシーンもあり、家族連れで楽しめる映画ですね。

  5. 匿名 より:

    深田恭子が久々にヒロインとして映画に出演しています。登場シーンから途中までは魅力的な役を演じていたのですが、途中から存在感が全くなくなってしまいましたね?ただの置物にしかなっていません。画面に写っているからいいじゃないかって、そういう問題でもないので…。彼女の演じるお春は複雑な経歴を持つ人物なのですが、ラストでの進化?にはがっかりしましたよ!退化じゃないの…。せっかく代表作になりえそうな映画だったのに、もったいないですね。

  6. 匿名 より:

    超高速!参勤交代は、肩の力を抜いて楽しめるコメディ映画ではあります。さすが松竹制作のコメディ映画だな〜といった感じ。しかし、ところどころに納得がいかないところがあるのが残念。
    解説にも書いた深田恭子の魅力を生かし切れないヒロインの出番の少なさと福島県を題材にしているのにフィルム・コミッション無視のほか、
    全体的に迫力にかけるストーリー展開、ありきたりなラスト、やっぱり気になるおどけ演技など、もうちょっとなんとかなったんじゃないのか?と思いますね。