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映画『選挙の勝ち方教えます』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『選挙の勝ち方教えます』の概要:ボリビア大統領選の候補者に雇われた米国人の選挙コンサルタントが、対立陣営の側に付いたライバルを打ち負かすべく、熾烈な競争を繰り広げる政治コメディ。『スピード』のサンドラ・ブロックが主演を務める。

映画『選挙の勝ち方教えます』の作品情報

選挙の勝ち方教えます

製作年:2015年
上映時間:108分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン
キャスト:サンドラ・ブロック、ビリー・ボブ・ソーントン、アンソニー・マッキー、ヨアキム・デ・アルメイダ etc

映画『選挙の勝ち方教えます』の登場人物(キャスト)

ジェーン・ボディーン(サンドラ・ブロック)
有能な選挙コンサルタント。パットと関わった過去の選挙で起きた事件を機に一線を退いていた。ボリビア大統領選候補のペドロに雇われる。
パット・キャンディ(ビリー・ボブ・ソーントン)
ジェーンの宿敵の選挙コンサルタントで、リベラという名の対立候補に雇われている。汚い手段を使ったジェーンとの競争を楽しんでいる。
ベン・ソーヤ(アンソニー・マッキー)
ペドロに雇われた選挙コンサルタント。不利な形勢を逆転させるために、引退していたジェーンを説得してチームを組む。
ベドロ・カスティーヨ(ヨアキム・デ・アルメイダ)
ボリビア大統領選の候補。元大統領だが実績に乏しく、支持率が低迷している。ボリビアでは国際通貨基金加盟を巡り、政治が揺れている。

映画『選挙の勝ち方教えます』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『選挙の勝ち方教えます』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『選挙の勝ち方教えます』のあらすじ【起】

ベンは、現場の第一線から退いていたジェーンの元を訪ね、ボリビア大統領選に立候補しているカスティーヨの陣営で選挙コンサルタントとして働くことを勧誘する。最初は渋ったジェーンだが、対立候補リベラの選挙コンサルタントが宿敵のパットだと知って、仕事を引き受ける。ベンとジェーンはボリビアに降り立ち、カスティーヨとの戦略会議に臨むが、高山病にかかってしまったジェーンは全く使い物にならなくなってしまう。

カスティーヨは大統領選候補者による討論に臨むが、精細を欠いてしまう。更に聴衆の一人から卵をぶつけられ、相手を殴り倒してしまう。ジェーンはそれがパットの仕掛けた罠だと見抜き、一気に闘志を燃やす。そして謝罪文を用意しようとしていたベンを制止し、危機に立ち向かう指導者としてカスティーヨを売り込むように助言する。ジェーンは強いイメージを抱かせるために公衆ではカスティーヨに腕捲りをさせ、支持率を伸ばすことに成功する。一方、パットはジェーンに圧力を掛けようと、ジェーンの宿泊するホテルの向かいの部屋に泊まり始める。

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映画『選挙の勝ち方教えます』のあらすじ【承】

ベンはカスティーヨがラマと一緒に登場する選挙コマーシャルを撮影し、労働者階級に訴えようとする。しかし、撮影に用意したラマが車に轢かれて死んでしまい、計画は失敗する。実はその事故もパットの仕組んだものだった。ジェーンは対立相候補を貶めるためのネガティブキャンペーンを始めることを提案し、助手に身辺調査をさせる。そして対立候補が公用車の購入を通じて私腹を肥やしていた疑いがあることを掴む。しかし、カスティーヨはネガティブキャンペーンに反対してしまう。そこで、ジェーンは対立候補がカスティーヨの不倫に関するネガティブキャンペーンを始めたように見せ掛け、カスティーヨをその気にさせる。

ジェーンはベンや選挙ボランティアの若者らを誘って飲みに出掛ける。そして若者らを自分の部屋に連れ込み、泥酔した勢いでパットの部屋に悪戯を仕掛ける。パットは直ちに警察に通報し、ジェーンは逮捕されてしまう。ジェーンの奇行はマスコミにも叩かれる。しかし、カスティーヨはジェーンの説得に折れて、雇い続けることにする。

映画『選挙の勝ち方教えます』のあらすじ【転】

実はジェーンとパットはかつても選挙コンサルトとして対決したことがあった。その時はパットの候補の娘が麻薬中毒という噂が流れ、娘が自殺してしまった。その噂を流したのがジェーンとされていた。カスティーヨは地方での選挙活動も開始する。そしてバスで移動中に前方を走る対立候補のバスに遭遇する。そのことに火が付いたジェーンは運転手を煽って、相手のバスを強引に抜かさせる。

パットはカスティーヨがカルト集団の信徒だという噂を流す。実はカスティーヨの息子がカルト集団に属していたのだ。ジェーンはカスティーヨをテレビ出演させて、正直に事情を説明させる。息子を思って涙を浮かべるカスティーヨの姿がテレビに映り、人間味ある父親として好感を持たれることに成功する。ジェーンは更に対立候補をナチスと関連づけるネガティブキャンペーンを繰り広げる。カスティーヨは地方行脚の途中で、国際通貨基金に加盟することに反対するデモ隊に遭遇する。カスティーヨはもし加盟する場合は国民投票を実施すると公約する。

映画『選挙の勝ち方教えます』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジェーンは対立候補と支持基盤が重なる候補をバックアップし、票の分散を画策する。さらに最後の追い上げのためにカスティーヨに討論会での演説方法を指導する。討論会の会場でパットに話し掛けられたジェーンは本からの引用と思わせてキャチーな言葉を口にする。パットはその言葉を討論会中に対立候補に口にさせる。しかし、その引用は実はナチスの戦犯のものだった。ジェーンがパットを貶めるために仕掛けた罠だった。

投票日を迎え、カスティーヨが見事に当選を果たす。バーでその結果を見ていたジェーンは大喜びをする。ベンはジェーンにお礼を伝え、カスティーヨが国際通貨基金に加盟するための協議を始めたことを明かす。公約を破る行為に、ジェーンは失望を覚える。しかし、選挙が終わってしまってはカスティーヨに影響を及ぼす手立てはなかった。街では加盟への抗議デモが起こり、ジェーンとベンはパットの車に乗せてもらって空港に向かう。しかし、通りに繰り出す人々の姿を見たジェーンは途中で車を降り、市民の抗議運動に手を貸すことにする。

映画『選挙の勝ち方教えます』の感想・評価・レビュー

選挙戦の裏で仕掛けられる攻防は見ていて面白かった。しかし、主人公であるジェーンのキャラクターが定まっておらず、そのことで作品のテーマを見え難くしている。過去のトラウマや政治への失望という要素をもっとしっかり描き込んでいれば、共感を得やすかったのだろうが、それが不十分なためにジェーンの行動がエキセントリックで唐突に映ってしまう。特になぜ最後に正義に目覚めた場面などは全く説得力に欠けていた。(MIHOシネマ編集部)

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