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映画『幸せのポートレート』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『幸せのポートレート』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『幸せのポートレート』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『幸せのポートレート』の結末までのストーリー
  • 『幸せのポートレート』を見た感想・レビュー
  • 『幸せのポートレート』を見た人におすすめの映画5選

映画『幸せのポートレート』の作品情報

幸せのポートレート

製作年:2005年
上映時間:103分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:トーマス・ベズーチャ
キャスト:サラ・ジェシカ・パーカー、ダイアン・キートン、クレア・デインズ、レイチェル・マクアダムス etc

映画『幸せのポートレート』の登場人物(キャスト)

メレディス・モートン(サラ・ジェシカ・パーカー)
キャリアウーマン。真面目でお堅い性格。自分の考えをしっかり持っており、融通が利かない。
シビル・ストーン(ダイアン・キートン)
ストーン家の母。明るい元気者。病が再発してしまい、命が尽きようとしている。家族のことを心から愛しており、自分が亡くなった後のことを心配している。
ジュリー・モートン(クレア・デインズ)
メレディスの妹。明るく人懐っこい性格。アーティストへの助成金審査の仕事に就いている。
エイミー・ストーン(レイチェル・マクアダムス)
エヴェレットの妹。他人をなかなか受け入れない。少しヒステリックなところもある。神経質なメレディスのことを嫌う。
エヴェレット・ストーン(ダーモット・マローニー)
メレディスの恋人。病を患っている母のためにも、メレディスとの結婚を急いでいる。
ベン・ストーン(ルーク・ウィルソン)
エヴェレットの弟。映画関係の仕事に就いている。自由でお気楽な性格。
サッド・ストーン(タイロン・ジョルダーノ)
エヴェレットの弟。聾者。ゲイ。パトリックという名の恋人がいる。

映画『幸せのポートレート』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『幸せのポートレート』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『幸せのポートレート』のあらすじ【起】

キャリアウーマンのメレディス・モートンは、恋人のエヴェレット・ストーンの実家で行われるクリスマスパーティーに参加することになった。メレディスが家族に気にいられるか心配している中、ストーン家ではメレディスのことが噂されていた。メレディスに唯一会ったことがあるエヴェレットの妹のエイミーは、異常に神経質で大嫌いな女性だと評した。

メレディスはエヴェレットと同じ部屋に泊まることになった。だが、メレディスにとって、両親の家で恋人が同じベッドで寝ることは考えられないことだった。ストーン家は特に気にしていないのだが、エミリーの部屋に泊まらせることにした。メレディスのことを特に嫌っているエミリーは、不愉快な態度を露わにした。メレディスはエミリーに嫌われていることに気づき、ショックを受ける。

エヴェレットの家族はお堅い雰囲気のメレディスに困惑し、受け入れられないでいた。メレディスも家族に嫌われていることに気づいていた。メレディスは必死に家族に受け入れてもらおうと頑張るが、空回ってしまう。

エヴェレットの家族に辛く当たられ、傷ついたメレディスはホテルに泊まることを決めてしまう。エヴェレットはメレディスを受け入れない家族を怒鳴りつけた。そんな中、エヴェレットの弟のベンは、メレディスのことを気にかけていた。このままホテルに行くと家に帰ってこない可能性があったため、母のシビル愛用のマグカップに入れた珈琲をメレディスに渡した。マグカップを返すために、家に戻ってくるよう仕向けたのだ。

映画『幸せのポートレート』のあらすじ【承】

エヴェレットはメレディスと結婚することを決めており、母に祖母の指輪を譲って欲しいと頼んだ。だが、母はメレディスとエヴェレットが上手くいくとは思えなかったので、断った。エヴェレットは自分で結婚指輪を用意することにした。結婚を急ぐのは、病を抱えている母のためでもあった。

メレディスに呼ばれて、妹のジュリーがやって来た。エヴェレットは美しいジュリーに目を奪われる。ジュリーはメレディスとは違い、すぐにエヴェレットの家族に受け入れられた。メレディスはそのことにショックを受ける。さらに、メレディスは失言しシビルの息子のサッドを傷つけるような言葉を言ってしまい、食卓は険悪な雰囲気になってしまう。

家を飛び出したメレディスは車に乗り込むが、事故を起こして動けなくなってしまう。様子を見に行ったベンがおどけながら声を掛けると、メレディスは笑いながら泣き崩れた。ベンはそんなメレディスを心配し、気晴らしに飲みに出かけることにした。一方、メレディスがホテルに戻っていないことを知り、エヴェレットとジュリーは一緒に探しに出かけた。

映画『幸せのポートレート』のあらすじ【転】

メレディスはお酒を飲みながら、必死に頑張っているのにストーン家に受け入れてもらえないとベンに愚痴を零した。ベンはそんなメレディスに、頑張る必要はないのだとアドバイスした。一方、エヴェレットはジュリーと夜の街を歩きながら、会話を楽しんでいた。エヴェレットはジュリーに惹かれていた。

シビルの病は再発しており、命は尽きようとしていた。そのため、エヴェレットが結婚に失敗したとき、傍にいることができないことを恐れていた。メレディスのことを受け入れられないのは、それが理由だった。しかし、夫のケリーに諭され、母の指輪をエヴェレットに渡すことにした。一方、メレディスはベンの部屋のベッドの上で目を覚まし、偶然部屋を訪ねてきたケリーに姿を見られてしまう。

エヴェレットは母から貰った指輪をジュリーの指に嵌めた。ピッタリと嵌り、石鹸を使っても外すことができなかった。そのことを知ったメレディスは驚きながらも、ジュリーに昨夜ベンといたことを打ち明けた。

映画『幸せのポートレート』の結末・ラスト(ネタバレ)

メレディスはストーン家のためにプレゼントを用意していた。それは、額縁に入れた妊婦姿のシビルの写真だった。メレディスはエヴェレットの机に飾ってあったその写真を見て素敵だと思い、額縁に入れてプレゼントすることにしたのだ。ストーン家は感動に包まれる。そんな中メレディスは、エヴェレットがジュリーにプロポーズするつもりでいることを知ってしまう。ショックを受けたメレディスは、ベンとベッドを共にしたことをしゃべってしまう。エヴェレットは怒り、ベンを追いかけ回した。だが、全てはメレディスの誤解で、ベンの部屋で寝ていただけだった。

ジュリーが外れた指輪を置いて家を出て行ってしまう。ジュリーはバス停におり、帰ろうとしていた。エヴェレットはジュリーを引き止めた。一旦はバスに乗ったジュリーだったが、途中で降りてエヴェレットと抱き締め合った。その頃、メレディスはベンと寄り添い合いながらベッドの上にいた。

クリスマス。サッドはゲイの恋人と共に、子供を連れて実家に帰った。そこにはメレディスの姿もあり、ベンと寄り添い合った。エヴェレットもジュリーを連れて帰ってくる。部屋には、メレディスがプレゼントしたシビルの妊婦姿の写真が飾られていた。

映画『幸せのポートレート』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

結婚を考えているメレディスとエヴェレットは、彼の家族と共に休暇を過ごすことにした。家族に歓迎されていないこと、物事がうまくいかないことにがっかりするメレディス。妹の方が受け入れられていることにさらに追い討ちをかけられた彼女は、落胆し泣き崩れてしまった。母親は、彼らが合わないと思っていたが、次第に別々の人に惹かれ合う二人。恋愛にはそれぞれ合う相手がいるのだということ、そして流れに乗っていけばうまくいくのだと思わせてくれる映画だ。(女性 30代)


クリスマス映画ですが、妙にリアルな作品です。
結婚を控えたカップルが彼氏の実家でクリスマスを過ごすのですが、彼の妹に軽い嫌がらせをされたり、彼の母親には煙たがられたりと最初から四面楚歌です。ハートフルな映画かと思って観始めるとリアルさに頭が痛くなります。随所にコメディが挟まれており、最後の方でメレディスが良い仕事をしたりするので何とか観れますが、クリスマスに観るには現実的すぎると思います。
出演している俳優陣は豪華なので、そこは楽しめます。ルーク・ウィルソンのお気楽なキャラクターがこの作品の救いです。(女性 30代)


『ラブ・アクチュアリー』を超える…とあったのでどんなものかと期待して鑑賞しましたが、『ラブ・アクチュアリー』のような憧れや夢のような明るさが詰まった作品と言うよりも、幸せの価値観や考え方を教えてくれるリアルな作品でした。
好きあって結ばれた恋人同士でも一緒にいるうちに嫌な部分が見えてきたり、結婚を誓っていてもそううまくはいかなかったり。所詮他人同士が一緒になるのだから合わない部分があって当たり前で、それをどれだけ補っていくか、認め合っていくかが大切で、それが幸せに繋がるのだと教えてもらった気がします。(女性 30代)


エヴェレットが恋人メレディスを家族に紹介するという、よくある導入だと思って観始めたが、ストーン家の“濃さ”に圧倒されつつ、いつの間にか感情移入していた。最初はぎこちなく、家族と全く噛み合わないメレディスが痛々しかったが、徐々に彼女の不器用さや必死さが伝わり応援したくなる。最終的にエヴェレットではなく弟のベンと結ばれる展開には驚いたが、自然で温かい流れだった。シビルの病状が家族の雰囲気の奥に静かに影を落としていたことも印象的。涙と笑いのバランスが素晴らしい作品。(20代 男性)


ストーン家の空気感に最初は嫌悪感すら覚えたが、ストーリーが進むにつれ“家族としての強さ”が理解できてくる構成が秀逸。メレディスが受け入れられず孤立していく姿は見ていてつらいが、彼女自身もまた、自分が強すぎる殻を持っていたことに気づく過程が丁寧に描かれていた。特に、食事中の会話がこじれて涙するメレディスのシーンは心が痛む。最後にベンと惹かれ合い、エヴェレットとジュリーの関係も自然に収まっていく展開は、奇跡のような“家族の再配置”で美しかった。(30代 女性)


エヴェレットとメレディスの関係がうまくいかなくなる理由が、ただのミスマッチではなく“家族という大きな価値観の違い”である点が非常にリアルだった。メレディスが頑張れば頑張るほど空回りし、逆にベンといるときは素直になれるという描写も巧い。シビルが病気を抱えながらも家族の未来を見据えていたことが後半で明かされ、作品に深みを与えている。ラスト、ツリーの前で微笑む家族の姿は切なくも温かかった。(40代 男性)


最初はハートフルなコメディだと思っていたら、どんどんドラマとしての濃度が増していき、最後には涙が止まらなかった。メレディスが必死に家族に溶け込もうとして逆に嫌われていく構造はつらいが、彼女が本当に求めていたのは“認められる安心感”だったのだと感じる。シビルが家族へ残した“表情のないポートレート”が象徴的で、彼女の不在後も家族がつながっていくラストは美しい余韻を残す。(50代 女性)


メレディスというキャラクターがとにかく印象深い。完璧に見えて本当は自信がなく、家族との会話がすべて裏目に出てしまう姿に共感と切なさを覚えた。ベンとの距離が自然に縮まる流れはとても微笑ましく、メレディスが“頑張らなくていい自分”でいられる相手を見つけられたことが救いだった。一方で、シビルの病気が物語全体に静かな影を落とし、笑いの裏にずっと温かい悲しみが流れている。クリスマス映画としても非常に質が高い。(20代 女性)


ストーン家のやり取りは優しさと毒舌が混ざり合っていて、とてもリアルな家族像だと感じた。とくに、母シビルがメレディスを拒絶してしまう場面は厳しいが、彼女なりの家族への想いが根底にあると後半で分かり、印象が大きく変わる。メレディスの失敗だらけの滞在が、最終的に全員を成長させる結果になっているのが素晴らしい。ベンとメレディスの関係も自然で、温かい余韻を残す良作だ。(40代 女性)


メレディスの空回り具合が序盤は見ていて辛いが、その不器用さが徐々に愛しく思えてくる構成が上手い。ベンと一緒にいるときだけ、彼女が本来の姿を出せるのがとても自然で、恋愛ドラマとしての完成度も高い。エヴェレットもまた、ジュリーと話すことで“自分らしさ”を取り戻していく描写に説得力がある。シビルの病気という重いテーマを抱えながら、最後は柔らかい光で終わるのが心地よい。(30代 男性)

映画『幸せのポートレート』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『幸せのポートレート』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ホリデイ(The Holiday)

この映画を一言で表すと?

“人生を入れ替えた先で見つかる、新しい自分と愛の物語。”

どんな話?

失恋した女性2人が、気分転換のために家を交換する“ホームエクスチェンジ”に参加。片方はロサンゼルスへ、もう片方はイギリスの田舎町へと旅立つ。環境が変わることで出会う人々も変わり、2人は人生の新しい扉を開いていく。心が温かくなるロマンティックコメディ。

ここがおすすめ!

『幸せのポートレート』の“心の解放”や“価値観の変化”というテーマと美しく響き合う一本。見知らぬ場所で素直な自分を取り戻していく過程が感動的で、恋愛だけでなく人生の再生物語としても優れている。美しい風景と心地よい音楽に癒される、冬にぴったりの温かい映画。

家族のゆくえ(The Family Stone)に近いテーマを持つ『アバウト・タイム』

この映画を一言で表すと?

“家族と愛の尊さを時間の魔法で描く、心に染みる人生賛歌。”

どんな話?

主人公ティムは“時間を遡れる能力”を家族から受け継ぎ、人生をより良くするためにその力を使う。しかし、能力にも限界があり、彼は家族との時間、愛する人との日々の大切さに気づいていく。恋愛と家族愛が見事に融合した感動作。

ここがおすすめ!

『幸せのポートレート』のように、家族の温かさと切なさが交互に押し寄せてくる映画。特に父と息子の関係は涙腺を直撃する。派手な展開はないが、人生を肯定してくれる優しいメッセージ性が魅力で、観終わったあとに必ず心が温かくなる。

ラブ・アクチュアリー(Love Actually)

この映画を一言で表すと?

“様々な愛の形がクリスマスに重なり合う、心温まる群像劇。”

どんな話?

クリスマスのロンドンを舞台に、10組以上の人物の“愛の物語”が同時進行で描かれる。恋愛、友情、家族愛、報われない想い――すべてが一つに交わり、感情豊かな時間を生む。ユーモアと切なさが絶妙に混ざった、冬の定番映画。

ここがおすすめ!

“家族と恋人の関係性”“クリスマスの温かい空気感”“笑いと涙の絶妙なバランス”など、『幸せのポートレート』と相性の良い要素が満載。登場人物それぞれのストーリーが美しく重なり、観るたびに新しい発見がある。心を優しく包む名作。

そんな彼なら捨てちゃえば?(He’s Just Not That Into You)

この映画を一言で表すと?

“恋愛のリアルが詰まった、多視点ラブストーリー。”

どんな話?

複数の男女が恋愛に悩み、すれ違い、時に傷つきながら、本当の幸せを見つけようとする群像劇。スマホや日常的なすれ違いがリアルに描かれ、恋の勘違い・期待・誤解に多くの観客が共感できる構成。

ここがおすすめ!

『幸せのポートレート』のように、人間関係の複雑さやすれ違いが描かれるため、観客が“わかる!”と思える瞬間が多い。恋愛映画として軽快さもありながら、時に鋭いメッセージを投げかける良作。登場人物たちの成長が魅力的。

邦題:アイス・ストーム(The Ice Storm)

この映画を一言で表すと?

“家族のひび割れを静かに描く、切なく美しいドラマ。”

どんな話?

1970年代のアメリカ郊外で、二つの家庭が抱える問題を静かに映し出す作品。夫婦間の溝、子どもの孤独、家族の崩壊と再生――厳しい冬の空気の中で彼らが向き合う感情が丁寧に描かれる。落ち着いた語り口ながら、心を強く揺さぶるドラマ。

ここがおすすめ!

『幸せのポートレート』の“家族の関係性を深掘りする”部分に惹かれた人に特におすすめ。感情表現が繊細で、登場人物の心の動きが雪景色のように静かに染み込んでくる。派手さはないが、観終わったあとに深いため息が出るような余韻を残す名作。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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