2015年から2016年にかけて連載されていた、宮月新原作、近藤しぐれ作画によるコミック『シグナル100』。そんなシグナル100が、豪華キャストで実写映画化されることが決定。
映画『シグナル100』の作品情報
- タイトル
- シグナル100
- 原題
- なし
- 製作年
- 2020年
- 日本公開日
- 2020年1月24日(金)
- 上映時間
- 88分
- ジャンル
- ホラー
- 監督
- 竹葉リサ
- 脚本
- 渡辺雄介
- 製作
- 村松秀信
藤田浩幸
島田明
與田尚志 - 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 橋本環奈
小関裕太
瀬戸利樹
甲斐翔真
中尾暢樹
福山翔大
中田圭祐
山田愛奈 - 製作国
- 日本
- 配給
- 東映
映画『シグナル100』の作品概要
2015年から2016年にかけて、『ヤングアニマル』にて連載されていた、宮月新原作、近藤しぐれ作画の大人気コミック、『シグナル100』が2020年実写化されることが決定した。主演には、今映画やドラマ、CMにバラエティなど、あらゆる方面から引っ張りだこの人気女優、橋本環奈を起用。さらには歌舞伎界から中村獅童、若手俳優枠からは小関裕太が参加するなど、あらゆるジャンルからキャストが集結しているのも見所の一つ。果たして、突如担任教師から『自殺催眠』をかけられてしまった彼らは、この地獄を生き延びることができるのか。
映画『シグナル100』の予告動画
映画『シグナル100』の登場人物(キャスト)
- 樫村怜奈(橋本環奈)
- 明るい性格で、誰とでも仲良くなれるクラスの中でも人気者。下部がしかけた集団自殺ゲームに巻き込まれる。
- 榊蒼汰(小関裕太)
- 怜奈のクラスメイトで、サッカー部に所属する学年1のモテ男。密かに怜奈に想いを寄せる。
- 下部(中村獅童)
- 生徒からの人気も高い高校教師。ある日突然、生徒達に催眠をかけ、自殺するように仕向ける。
映画『シグナル100』のあらすじ(ネタバレなし)
平凡だが、一生の思い出に残るであろう青春時代の高校生活。しかし、その教室は、ある日突然地獄絵図と化した。担任教師である下部が、自分のクラスの生徒36人に『自殺催眠』をかけたのだ。日々行なっている、あくびをする、スマホを使うなどの何気ない行動がトリガーとなり、その特定の行動をとると無意識に自殺してしまうという自殺催眠。そして、注意しながらもトリガーとなるシグナルに触れてしまい、次々と生徒達は命を落としていく。そんな極限状態の中、普段は隠されている生徒達の本性が明らかになっていく。なぜ下部はこのような事態を引き起こしたのか、果たして生徒達は生き残れるのか。史上最低最悪の生き残り戦争が、ここに始まる。
映画『シグナル100』の感想・評価
予測不可能なシグナル
欠伸をする、携帯を操作する。これらは、恐らく誰もが毎日のように行っているであろう、普段の何気ない日常の行動だ。しかし、そんな日常の行動をとることで、なんと突如自殺してしまうという恐ろしい事態に陥ってしまうと言われた時、あなたは一体どうするだろうか。自分がどんな行動をとってはいけないか、そのNG行動さえ分かっていれば、なんとか対処は可能だろう。しかし、そのNG行動が分からなければ、これが自分のNG行動かもしれない、と恐怖のあまり何もすることができなくなってしまうのではないだろうか。しかし、『何もしない』ということが、もしかすると自分のNG行動かもしれない。どんどん疑心暗鬼になり追い詰められた時、果たして人間は一体どうなってしまうのか。人間が壊れていく様子に思わずゾッとする一本。
下部の動機は一体
思春期真っただ中の、多感な高校生の時期。何かと親や教師に反発してしまう生徒も多いため、教育に頭を悩ませる教師も少なくはない。そんな中で、本作のキーパーソンとも呼ぶべき教師、下部は、そんな生徒達からも厚い信頼を得る人気の存在だった。しかし、そんな下部が、突如として彼の生徒全員の命を奪いかねない恐ろしい事件を引き起こしたのだ。なぜ、彼はこれほどまでに凄惨な事件を引き起こしたのか。予告映像を見る限り、彼は自分の生徒達を巻き込むことに何の躊躇も後悔も感じさせない。彼を追い詰めた動機が、きっと存在するに違いない。一体その動機とはなにか。本作の一番の謎に包まれたキャラクター、下部の動きに注目。
終着点は?敵は誰?
担任教師が、自分の生徒達に『自殺催眠』をかけたことで、クラス全体が恐怖の渦に叩き落とされた。これだけ聞くと、本作における絶対的悪は教師である下部に間違いない。しかし、敵が彼だけだと言い切れないところが、本作の面白い所。僕を犯行に走らせた原因に関する人物もまた、敵と言えるかもしれないし、そもそも下部が単独犯であるかも分からない。そして、元々は味方であったはずのクラスメイト達ですら、極限状態の中、一人また一人と本性を現し、敵になってしまうのだ。誰も信じられない状況の中で、果たして彼らはどのようにしてこの苦難を乗り越えるのか。そもそもこの事件の解決はどこにあるのか。下部が死ぬことか、催眠をなんとかして解くことか。姿の見えない敵に対し、終着点のない地獄を生き延びなければいけない生徒達の行く末は。
映画『シグナル100』の公開前に見ておきたい映画
神さまの言うとおり
平凡だが楽しい学園生活を過ごしていた学生達が、ある日突然、自らの命を賭けたゲームに強制的に巻き込まれてしまうという、最新作と共通点がある作品。元は金城宗幸原作、藤村緋二作画の漫画であり、2014年に福士蒼汰主演で実写化された。高畑瞬は、平凡ながら充実した高校生活を謳歌していた。しかし、ある日突然彼の身に信じ難いことが起こる。なんと、彼やクラスメイトの目の前で、教師の首が吹っ飛び、そこから一体のダルマが現れたのだ。そして、次々とクラスメイトが殺されていく。なんと、彼らは強制的に、命がけの『ダルマさんが転んだ』に参加させられていたのだ。それ以降も、命を賭けたゲームは続く。果たして、彼らは無事にゲームをクリアし、生き長らえることができるのか。
詳細 神さまの言うとおり
GANTZ
なぜか突如牙を向いてきた担任、自殺を強要するシグナルなど、興味深い設定が多数存在する本作。しかし、いくら設定が魅力的でも、ストーリー展開がつまらなければ目も当てられない。つまり、設定をいかに活かすかは脚本担当の手にかかっているのだ。その点、最新作は安心。何故ならば、脚本を務めるのが『GANTZ』などで知られる渡辺雄介だからだ。本作は、二宮和也や松山ケンイチなど豪華キャストが出演し、大きな反響を呼んだ人気作。就活中だった玄野計と加藤勝は、ある日電車に轢かれて命を落としてしまう。しかし、死んだはずの二人が眼を覚ますと、謎の場所にいた。そして、黒い球体である『GANTZ』に、異形の形をした存在達との戦いを強いられるのだった。
詳細 GANTZ
十二人の死にたい子どもたち
『自殺』が大きく関わっていて、まだ高校生くらいの若い子供達がそこに大きく振り回されるという点で最新作と共通している作品。さらに最新作で主演を務めている橋本環奈も出演している。元々は、2016年に刊行された沖方丁によるミステリー小説である本作。とある廃病院に、12人の子供達が集まっていた。そんな彼らの目的は共通していた。それは、集団で安楽自殺をすること。しかし、そこにいるはずのない13人目が、死体で発見されてしまう。自分達の中に、殺人鬼が混じっている。ここで集団自殺をすれば、全員犯人扱いされてしまうかもしれない。こうして、自殺をするために集まった子供達の、犯人探しが始まるのだが…?極限状況の中、次々と露わになる人間の本性にも注目。
映画『シグナル100』の評判・口コミ・レビュー
『シグナル100』鑑賞。催眠をかけられた高校生を描いた竹葉リサ監督作品。橋本環奈主演のティーン向けホラーをシャマラン『ハプニング』に仕上げてしまうとは。死に物狂いの熱演を見せる恒松祐里に圧倒された。上映後に聞こえてきた「催眠発動するのが怖くてスマホが使えない」という感想が印象的。 pic.twitter.com/BUTjWdEMCY
— だよしぃ (@purity_hair) 2020年1月26日
シグナル100観てきました!生徒一人一人のストーリーがあり、切ないシーンばかりだった。映像の緊迫感と音響の臨場感が凄かったです。それぞれのシーンが美しくて、まじまじと見てしまった。人間が極限の状態の時の行動も表現の中にあって、感情が忙しかったです。また観に行きます。#シグナル100 pic.twitter.com/sIOXexth5B
— *あいぴょん* (@rainbow3ailove) 2020年1月26日
『シグナル100』
ある行動をとると自殺してしまう催眠を掛けられた生徒達が生き残りをかけたサバイバルゲーム.
序盤から次々と多種多様な死に方をしていくので展開は早いけど色々説明されなすぎて最後まで入っていけない。あと結構グロかったなぁ🤔
話の設定は面白いけど活かしきれてないと思った💭 pic.twitter.com/HtmkltrwoV— 桧山🍳 (@hiyama_ttt) 2020年1月26日
#シグナル100 観てきました!
圧倒的スピード感でバッタバッタ人が死んでいきます😱滅茶苦茶グロい感じじゃないけど、刺激的な映像が多いのでそういうの苦手な人は気を付けたほうがいいかな?
思ったとおり原作とは大分アプローチ違うので映画も漫画もどちらも見たほうが良いですね💀💕 pic.twitter.com/tt5NRt0byg— Rev.from JANE (@irevjane) 2020年1月26日
映画『シグナル100』のまとめ
楽しいはずの高校生活。人生の中でも1番の青春時代といっても過言ではないこの日々が、突如終わるなど一体誰が想像できるだろうか。しかも、信頼していたはずの教師の手によって。風邪を引いた時など、普段当たり前のように鼻呼吸ができている有り難みを感じたことはないだろうか。そういった、『当たり前のことを当たり前にできる』ことに思わず感謝したくなる一作。自由を奪われた人間のとる行動は果たして。彼らは自分達のNG行動を見事にすり抜け、自殺催眠から逃れることができるのか。思わず手に汗握る一本。
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