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映画『神童』あらすじとネタバレ感想

映画『神童』の概要:「リンダ リンダ リンダ」の向井康介脚本、萩生田宏治監督のクラシックミュージックをテーマにした2007年の映画。主演は成海璃子、松山ケンイチ。ピアニストの三浦友理枝や指揮者の竹本泰蔵も出演している。

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映画『神童』 作品情報

神童

  • 製作年:2006年
  • 上映時間:120分
  • ジャンル:青春、ヒューマンドラマ
  • 監督:萩生田宏治
  • キャスト:成海璃子、松山ケンイチ、手塚理美、甲本雅裕 etc

映画『神童』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

映画『神童』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『神童』のあらすじを紹介します。

音大を目指して浪人中の八百屋の息子菊名和音(ワオ)は、言葉を覚える前に楽譜が読めたという中学生の少女、成瀬うたと出会う。
しかし彼女は、ピアニストだった父が自殺してから神経質な母に育てられ、ピアノのためだという制限のある生活にうんざりしてレッスンもサボってばかり。
なりゆきで和音のピアノを教えることになったウタは、和音の演奏を「へたくそ」と言いながらも楽しんでいた。

ある日、和音は片思いしている音大生の相原コズエの演奏会に向かうのだが、その場に居合わせたウタはコズエの演奏を下手だと罵る。
その日を境に、ウタと和音は距離を置くようになる。

入試の日、中学を抜け出してきたウタの激励を受け、和音は主席で入学を果たす。
しかし授業についていけず、腕の良い担当教官から見放された和音は、別の教官から声楽科の伴奏を任される。

一方のウタは、聞こえる音に違和感を感じるようになっていた。
学校の図書館で調べ、深刻な耳の病気だと知ったウタは、次第に音楽に向き合うようになる。
和音の通う大学に忍び込んだウタは和音の担当教官で父の古い友人、御木柴教授と出会う。
和音と声楽科に通う恋人の香音と共に父の話を聞き、自分と同じ病だったと確信するウタ。

体調不良を隠してレッスンに顔を出すようになったウタは、日本公演の準備をしていた有名なピアニスト、リヒテンシュタインに出会う。
和音や香音、御木柴教授らが見にきたリヒテンシュタインのコンサートが中止になり、代奏者にウタが指名される。
心配して駆けつけた和音に対し、ウタは「自分は音楽だから大丈夫」と告げて舞台に上がるのだが、ウタの体は限界に近づいていた。

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映画『神童』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『神童』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

美しい映像と表現を使ったクラシック音楽映画

うたと和音が出会う水辺のボートで自然の音を聞くという場面が、聴力を失ったうたが、無音の世界で水をすくうシーンにうまくつながっている。
道路で同級生に手を引かれるまでは作中も完全な無音状態で、うたと同じ世界観を作り上げているのだが、DVDの故障かと思ってしまう可能性もあるだろう。
自分の耳の病気を自覚したうたが、トイレで苦しんだ後、鏡の中の自分と違う行動を取るという映像には驚かされる。

うたの父が語る”ピアノのお墓”の存在や、”どうしてたくさんの足で歩けるかを考えるとムカデは動けなくなってしまう”といった印象深い台詞も多く使われている。
また、舞台に立つ前に和音に告げた「私は音楽」という、うたの言葉からも、神童という存在が成長して音楽と向き合うようになる様子が、描かれているのがわかる。

同じクラシック音楽をテーマにした「のだめ」とは正反対の作品であり、言葉で表現するよりも、雰囲気や音、表情などを観察して理解する作品になっている。
しかし、それだけでは理解しきれない部分が多く、どういった部分から上手いか下手かに分かれるのかも、素人が見てもサッパリわからない部分が多い。

本物志向の作品だが、ストーリーの山場が見えない

当時13歳だった成海璃子の13歳には見えない外見や、ずば抜けた演技力はまさに”神童”だ。
別人の演奏をつなぎ合わせるのではなく、習ったことのあるピアノを特訓し、本人が演奏したシーンも取り入れるという工夫もされている。
2006年に公開されたヒット映画「デスノート」のL役の印象が強かった松山ケンイチだが、平凡で頼りない和音役も演じきっている。
本物のピアニスト、三浦友理枝が相原こずえ役で出演し、指揮者の竹本泰蔵が作中でも指揮者役を務めるなど、リアリティのある作品になっている。

和音とうたの出会いのきっかけにもなったぬいぐるみが、なぜ持っていると上手くいくというジンクスがついたものになったのか、そもそもうたはなぜそこまで大切にするのかなど、謎が多い。
うたの耳の病気についても説明するようなシーンは全く無く、耳が聞こえなくなったはずのうたが突然聞こえるようになっているという、都合のいいラストシーンは突っ込みどころだ。
ストーリーが淡々としすぎており、リヒテンシュタインの代わりに舞台に立ったうたが演奏終了後に倒れても、そこが山場という感覚が無い作品になっている。


音楽をテーマにした作品は沢山ありますが、こんなにも淡々とした盛り上がりのない作品は珍しいなと感じました。成海璃子に松山ケンイチ、そしてピアニストの三浦友理枝などかなり豪華なキャストが揃っているので、ピアノの演奏については「本物」なのかもしれませんが、映画としてはイマイチだった気がします。
音楽に対する情熱や愛をもっと強く感じたかったし、耳が聞こえなくなってしまったウタがこれからどんな風に音楽と向き合って行くのかを見たかったので、いきなり聞こえるようになってしまうラストには驚かされました。(女性 30代)

映画『神童』 まとめ

メディアへの露出も多く、クラシックが好きなら一度は名前を耳にしたり演奏している動画を見つけることができる、プロピアニスト三浦友理枝が出演しているという意外性のある映画。
そして、ピアノを習っていた経験のある成海璃子は本作で短時間ではあるが演奏をこなし、監督や松山ケンイチもピアノ演奏に興味を持ったという、本格的な作品になっている。

つき指をしてはいけないと体育の授業に参加できず、手袋を強要され、母の期待を一身に背負ってしまった神童うたの葛藤と、病気を知ってがむしゃらに音楽に向き合っていく姿が感動的。
そんなうたの歳の離れた友人であり、うたは恋愛感情もあったであろう和音の、平凡で情けない姿もどこかほほえましいものがある。
L役が印象的だった「デスノート」の翌年に公開された作品というのも要因だろう。

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