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映画『早春物語』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『早春物語』の概要:恋に焦がれる17歳の女子高生は、春休み中に出会った年上の男に惹かれる。しかし、彼は死んだ母親の元恋人だった。母親と彼の恋の真実を知りながらも、彼女は彼に惹かれてしまう。赤川次郎原作のラブストーリー。

映画『早春物語』の作品情報

早春物語

製作年:1985年
上映時間:96分
ジャンル:ラブストーリー、青春
監督:澤井信一郎
キャスト:原田知世、林隆三、田中邦衛、由紀さおり etc

映画『早春物語』の登場人物(キャスト)

沖野瞳(原田知世)
鎌倉北高校の三年生。写真部に所属している。思春期で、恋することに憧れている。偶然出会った梶川に恋をするが、梶川が母親の元恋人だと知る。それでも、梶川に惹かれていく。
梶川真二(林隆三)
商社マン。上司が病気で会社を辞め、出世コースから外れてアメリカ支社へ転勤する。瞳の母親の元恋人。会社を辞め、南米の友人の会社で働くことを決意する。瞳に出会い、いつのまにか惹かれてしまう。
沖野修三(田中邦衛)
瞳の父親。妻を亡くし、大宅敬子と恋人関係にある。いずれは結婚することを考えている。母親とはお見合いで知り合い、修三が一目惚れした。
牧麻子(仙道敦子)
瞳の同級生で友人。恋人ができて、青春を楽しんでいる。性に対する期待と不安を抱えているが、恋人と一線を超える。
大宅敬子(由紀さおり)
修三の恋人。修三とは結婚を考えている。瞳には、気を使わず継母のままでいると宣言する。

映画『早春物語』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『早春物語』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『早春物語』のあらすじ【起】

鎌倉北高校三年生で写真部に所属している沖野瞳は、放課後の化学室で友人の牧麻子と話をしている。麻子には最近彼氏ができたらしく、キスまでしたのだと瞳に話す。

場所を移して雑談を続ける二人。瞳は麻子に、最近「あの」夢を見るかと尋ねる。麻子は見ると答える。「あれ」とは、思春期の女の子が感じる性に対する不安でもあった。

瞳は、下校途中に父の修三と出くわす。妻を早くに亡くしてしまった修三は、恋人の大宅敬子と一緒にいた。修三は瞳に、自分が出張にいっている間に敬子に泊まってもらおうと思うと話す。瞳は、心配しなくても二人が結婚したら親子関係に慣れるようにすると話す。

写真部の春休みの撮影テーマである「春」を撮影するために、瞳がカメラを持って鎌倉の町を散策する。

撮影の途中、どうしても駐車している車が邪魔に感じた瞳。彼女はその車の運転手を探し、どかしてもらうようにお願いする。運転手の名前は梶川といい、42歳のおじさんだった。梶川は瞳に言われてすぐに車をどかす。

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映画『早春物語』のあらすじ【承】

帰り道、梶川と瞳が再び遭遇する。渋滞につかまっていた梶川は瞳に、良い道はないかと尋ねる。瞳の教えた道が一方通行で通れず、二人は蕎麦を食べに近くの蕎麦屋へと向かう。

瞳は梶川に、20歳だと嘘をつく。梶川は、小さな商社でクズ鉄を扱う仕事をしている。侘しい生活だが、そんな生活が好きでもあると梶川は話す。

数日後、瞳は鎌倉駅で麻子に遭遇する。銀座の美術館に行くという瞳に、麻子も銀座にデートに向かうのだと話す。劣等感を感じた瞳は、美術館の後に自分もデートをするのだと嘘をつく。

写真展のあと、瞳は銀座にあると言っていた梶川の会社を訪れる。梶川の言っていた三階建てのぼろビルではなく、立派な建物に会社はあった。再会した二人。梶川は忙しかったが、夕方にパーティーがあるからと瞳を誘う。

梶川と共にパーティーへと参加する瞳。彼女は梶川とダンスをしたり歌を歌ったりして楽しむが、梶川が貴子という女と親しくしているのを見て嫉妬をする。

映画『早春物語』のあらすじ【転】

瞳は、敬子と一緒に母親の御墓参りへと向かう。敬子は瞳に、結婚しても決して瞳のご機嫌をとったりはしないと話す。

家に帰った瞳は、懐かしみながら母親のアルバムを見る。瞳はその写真の中に、梶川に似た男を見つける。

瞳は、母親の友人に写真を見せて話を聞く。写真の中の男は、やはり梶川だった。梶川は
母親の元恋人で、仕事を選んで母親を捨てたのだと彼女は瞳に話す。

病気の上司を見舞いに鎌倉へとやってきた梶川は、帰りに瞳が写真を撮っていた場所へと向かう。するとそこには瞳が居て、二人はドライブデートをする。

箱根に向かった二人。瞳は、母親と梶川が写っていた写真と全く場所と同じ構図で写真を撮ろうとする。梶川は、どこか決まりの悪い表情を浮かべる。その夜、梶川は瞳を抱きしめてキスをする。

出張から帰ってきた修三。瞳は、修三が母の命日に帰ってこなかったことを非難する。翌朝、修三はちゃんと墓参りに行くと瞳に話す。瞳はそこで、母親と修三の馴れ初めのことを聞く。

映画『早春物語』の結末・ラスト(ネタバレ)

瞳は、母親と梶川の写真を梶川の鞄の中に仕込んでいた。瞳は梶川にそのことを話し、かつて二人がよくデートをしていた喫茶店に呼び出す。

喫茶店で再会する瞳と梶川。出世のために母を捨てたのかと梶川に迫った瞳は、そのまま喫茶店を出ていってしまう。

後日、瞳が梶川に会いに向かう。瞳はそこで、梶川がアメリカに帰ってしまうことを知る。暴走した瞳は、瞳を送り届けるために運転していた梶川に抱いて欲しいと迫り、事故を起こしてしまう。

軽傷で済んだ二人。梶川はそこで、瞳の母親の話を始める。結婚を考えていた梶川と瞳の母親。しかし、母親の友人も梶川のことが好きだった。その友人はそのことで自殺してしまい、二人は結婚を諦めたのだ。

瞳の同級生が、不倫相手の教師と心中してしまう。その葬式へと参列する瞳に、梶川が会いに向かう。梶川は、会社を辞めて南米にある友人の会社で働くことに決めたと瞳に伝える。

空港まで梶川を見送りにきた瞳。梶川は瞳に、好きだと告白する。そして、二人は笑顔で別れるのだった。

新学期が始まり、麻子が恋人と一線を越えたと瞳に話す。瞳は、自分は過去のある女になったと麻子に話すのだった。

映画『早春物語』の感想・評価・レビュー

年上の男性に憧れてかっこよく見える気持ちはよく分かりますが、自分の母親の元恋人と言うのはいくらなんでもやりすぎかなと感じます。
映画だから描けるストーリーなのかもしれませんが、正直誰にも感情移入出来ず、不快感さえ覚えました。
梶川に恋する瞳の行動が本当に子供で、こんな面倒臭い女嫌だよな…と女の私でさえ思ってしまいました。気持ちが抑えられなくて暴走してしまうのも可愛いとは思えず、若干引いた目で見てしまいます。(女性 30代)

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