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映画『ソイレント・グリーン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ソイレント・グリーン』の概要:食糧難に陥った近未来で起こった殺人事件をきっかけに、人工の代用食品「ソイレント・グリーン」の恐ろしい事実が明らかになっていく。チャールトン・ヘストン主演、1973年公開のSFサスペンス。

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映画『ソイレント・グリーン』の作品情報

ソイレント・グリーン

製作年:1973年
上映時間:98分
ジャンル:SF、サスペンス、ミステリー
監督:リチャード・フライシャー
キャスト:チャールトン・ヘストン、エドワード・G・ロビンソン、リー・テイラー=ヤング、チャック・コナーズ etc

映画『ソイレント・グリーン』の登場人物(キャスト)

ソーン(チャールトン・ヘストン)
富豪サイモンソンの殺人事件を追う頑固な刑事。事件の裏にソイレント社がいるのではないかと勘付き真相を追う内、ソイレント社が製造する合成食品「ソイレント・グリーン」の恐ろしい事実に辿り着く。生まれた時代には既に環境汚染がひどく、自然の風景や果物・肉などの味を知らずに生きてきた。
ソル(エドワード・G・ロビンソン)
ソーンの相棒として同居している老人。警察の“本”(文字の読めない刑事に代わって事件の資料を調べる役目)として働いている。かつては大学教授だったが、今となっては本を読むのは老人だけである。美しい自然や本物の食べ物が珍しいものでなかった時代を知っており、しょっちゅう昔を懐かしんでいる。
シャール(リー・テイラー=ヤング)
サイモンソンの元で“家具”(売春婦のような役割)として暮らす若い女性。事件を追うソーンと次第に密接な関係となる。個人用ではなくマンションに属するため、部屋に入居したこと新しい主人と暮らすことになった。
タブ(チャック・コナーズ)
サイモンソンの護衛。サイモンソン殺害時にはシャールと食料の買い出しに出ており留守だった。なぜか家には高級品であるイチゴのジャムがあり、ソイレント社と裏で繋がっているのではないかとソーンに疑われる。
サイモンソン(ジョセフ・コットン)
何者かに殺害された富豪。強盗事件と思われていたが、実はソイレント社の手の者による暗殺だった。ソイレント社の委員となったことで社の秘密を知り、精神的に不安定になっていた。
ハッチャー署長(ブロック・ピータース)
警察署長。ソーンの上司に当たる。ソーンとは仲が良かったが、ソイレント社からの要請を受け、事件を闇に葬ろうとする。

映画『ソイレント・グリーン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ソイレント・グリーン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ソイレント・グリーン』のあらすじ【起】

人口増加と環境汚染が進んだ2020年。NYの人口は4000万人に膨れ上がった。気温上昇と汚染によって肉や野菜は希少なものとなり、富裕層以外の人々は人工的に作られた植物性の合成食品を食べている。サンティニー知事は、ソイレント社がプランクトンから作った新しい合成食品「ソイレント・グリーン」を、週に1回配給すると発表する。刑事のソーンは、警察の“本”(文字の読めない刑事に代わって事件の資料を調べる役目)としてコンビを組んでいる老人・ソルと2人暮らしだ。彼らは家も仕事もない多くの人々より恵まれてはいたが、あらゆる物資が制限されていた。

富豪のサイモンソンが、何者かに雇われた貧しい男に殺された。ソルは現場で護衛のタブとマンション所有の“家具”(売春婦)シャールに話を聞く。人口が多すぎるため、死体は郊外のごみ処理場に運ばれる。ソーンはサイモンソン邸から酒や本物の牛肉をくすねて家に届ける。ソーンは初めて食べる果物や肉の味に驚き、ソルは食べ物や美しい景色があった昔の時代を懐かしんだ。

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映画『ソイレント・グリーン』のあらすじ【承】

ソルは資料から、サイモンソンがソイレント社の委員でサンティニー知事とも繋がりがあったことを突き止める。ソーンはこの事件に裏があると考え、ハッチャー署長に報告しシャールの元へ向かう。ソーンは知らなかったが、署長の元にはソイレント社の手の者が来ており、事件について知事に逐一報告するようにと指示していた。

シャールはサンティニー知事を見かけていた。サイモンソンは最近様子がおかしく、死ぬ1か月前と直前に教会に行ったという。先行きに不安を感じるシャールに促され、ソーンは彼女とひと時を共にする。

ソーンは神父に話を聞こうと、教会へ向かった。教会は貧しい人々で溢れかえっていた。パウロ神父も疲れ切っていたが、サイモンソンの告白についてどうしても語ろうとはしなかった。ソーンが署に戻ると、署長はこの事件を強盗事件で処理するよう命令した。お偉方が事件を葬ろうとしていたのだ。ソーンは怒って署名しなかった。サンティニー知事はソイレント社の者から報告を受け、ソーンが神父から告白内容を聞き出したと考えた。知事の指示で、秘密を知るパウロ神父は殺されてしまう。

映画『ソイレント・グリーン』のあらすじ【転】

ソイレント・グリーンの配給日、配給場所には民衆が詰めかけていた。ソーンも暴動鎮圧隊に駆り出されていた。しかし輸送中に不正があり、ソイレント・グリーンが足りなくなってしまう。怒った民衆が暴動を起こすが、ダンプカーが人々を強制的に積み込んでゆく。暴動の最中、ソーンを狙った殺し屋が銃を撃ち、近くの民衆が犠牲となる。殺し屋はダンプカーの下敷きとなった。

命を狙われていることを知ったソーンは、護衛のタブの家へ押しかけたが真相はわからなかった。ソーンはシャールを心配し彼女の元へ向かう。彼女は無事で、ソーンの手当てをし、今晩から新しい主人が来ることを打ち明けた。

一方ソルは書物の交換所へ行き、ソーンがサイモンソン邸から持ち帰ったソイレント社の海洋報告書を調べてもらう。交換所の面々はそこに隠された恐ろしい事実を突き止め、ソイレント社が口封じのためサイモンソンを殺したのだろうという結論に達した。しかしまだ証拠が足りなかった。ソルは”ホーム”と呼ばれる安楽死施設へ入所する。

映画『ソイレント・グリーン』の結末・ラスト(ネタバレ)

ソルからの伝言を見たソーンは”ホーム”へ行き、無理を言って安楽死式典中のソルと面会する。ソルは交換所でサイモンソン事件の裏付けを取るよう言い残し、亡くなった。安楽死した死体がごみ収集車で運ばれてゆく。ソーンはそのうちの1台に飛び乗った。

ごみ収集車は郊外の処理場に到着した。そこでソーンが見たのは、焼却されるはずの無数の死体が液体に投入される光景、そしてソイレント・グリーンの製造レーンだった。処理場から逃げたソーンは交換所の前に来たが、待ち伏せに遭っていたことに気付く。電話でシャールに別れを告げたソーンは、署長に助けを求め応戦する。しかし撃たれてしまい、教会に逃げ込むこととなった。追手は教会まで追ってきた。追手は死んだが、ソーンも重傷を負ってしまう。

ハッチャー署長が駆けつけ、ソーンは教会から運び出される。ソーンは必死に「ソイレント・グリーンの原料は人肉だ」と真実を主張する声が、教会に響くのだった。

映画『ソイレント・グリーン』の感想・評価・レビュー

「こんな未来は嫌だ!」と叫びたくなる程絶望的な未来図を見せてくれる映画です。人口が溢れて飢餓に苦しみ、所得の格差で住む場所さえなくなったりと、リアルなディストピアが広がっており、初めて視聴した際は衝撃を受けました。
未来食の正体が死亡した高齢者というオチもインパクト大で、更なる絶望を味わいました。かなり残酷かもしれませんが、ディストピアを描く映画のラストとしては、ふさわしいオチだったと感じています。
自分達の未来が、もし『ソイレント・グリーン』のような世界になったらと考えると、ゾッとします。(女性 20代)


国家が絶対的な地位ではなくなってきた時代の映画で、当時は冷戦からの核戦争や人口爆発など未来への不安が世界中を覆っていた。斬新なディストピア像を描いた作品で有名だが、サスペンスパートは当時のサスペンスのお決まりの展開でアイデア以外に突出した部分はみあたらない。それでもSF映画としては70年代を代表する作品ではあるので映画ファンなら鑑賞に値する。そうでないなら小説でもいいかもしれない。(男性 30代)


人口が爆発し、貧富の差がとんでもない事になってしまった未来が舞台の今作。未来と言っても2022年のことなのでもう来年のことになってしまいます。こんな世界にはならないで欲しいなと願ってしまうほど絶望的で、オチが分かっていても面白く見られる作品でした。
ソイ(大豆)とレント(レンズ豆)を合成したとされる人工食品。配給されるそれを食べるしかないので仕方ないのですが、どうにも不味そうで食欲減退にはもってこいの作品でしょう。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. 人の未来を心配する者 より:

    昔の映画とはいえ人類の未来は共喰いに等しい行為による生き残り策しか想像がつかない明るい未来を想像することが出来ない閉塞した当時の社会情勢の人々がその様な恐ろしい未来を考えていた。……..今の時代は、映画の世界に近づきつつあるのかもしれない。世界が一つに成らなければ環境問題も解決しないことがわかっているはずなのに、それぞれの国のエゴがまかり通ってしまう現在自分達で自分の首を絞め人類滅亡への道を転がり落ちている危険な状況になっていると感じました。

  2. サントスジロー より:

    ソイレントグリーンは、子供のときに親に連れていかれて見たけど衝撃の映画だった。怖かった思い出がある。

  3. おけいさん より:

    20代始めにこの映画を見た時、遠い未来図に思え衝撃を受けました。
    けれどそこに向かっている現実を確信しますが、大いなる警鐘でした。