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映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』の概要:太平洋戦争で激戦を繰り広げたサイパン島。マリアナ沖海戦で大敗した日本は、サイパンを放棄し、作戦中止を命令。しかし、サイパンにいた日本兵は、その事実を知らずに戦い続けた。降伏か、玉砕か。日本軍兵士として、ひとりの日本人として、大場大尉が下した決断とは。

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映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』の作品情報

太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男

製作年:2011年
上映時間:128分
ジャンル:ヒューマンドラマ、歴史、戦争
監督:平山秀幸
キャスト:竹野内豊、ショーン・マッゴーワン、井上真央、山田孝之 etc

映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』の登場人物(キャスト)

大場栄 大尉(竹野内豊)
陸軍で歩兵連隊を指揮する大尉。すぐに終わると思われていた、米軍によるサイパン占領を、巧みな作戦で翻弄する。米軍からは「フォックス」と呼ばれていた。
ハーマル・ルイス大尉(ショーン・マクゴーヴァン)
米軍大尉。戦争前、日本に2年間留学した経験があり、日本語が話せる。また、日本人の精神にも理解を示しており、上官に日本人について説明をする。
堀内今朝松 一等兵(唐沢寿明)
ジャングルの中で大場大尉と会い、その後も行動を共にする。体に大きな刺青が入っており、関西弁を話す。
青野千恵子(井上真央)
サイパン島で生き残っていた民間人のひとり。看護師であり、主に負傷者の手当てをする。堀内に射撃の指導を受けるなど、軍人のような考えを持つ女性。
木谷敏男(山田孝之)
ジャングルの中で大場大尉と遭遇した曹長。日本軍兵士として、最後まで戦い、玉砕する強い意志を持つ。

映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』のあらすじ【起】

1944年6月15日、米軍がサイパン島に上陸。日本軍大本営は、サイパンの放棄を決定したが、サイパンにいた兵士にその命令は届かず、米軍が占領したあとも交戦を繰り返していた。

米軍のポラード大佐は、降伏しない日本軍に対し苛立ちを見せていた。そこで、日本で留学経験のあるルイス大尉を呼び、なぜ日本人が降伏しないのか、日本人について説明を求める。ルイスは日本の将棋を例に出し説明した。日本人にとって、捕虜になることは、天皇に対する裏切り行為となるため、決して降伏しないと語った。

1944年7月7日、日本陸軍が総攻撃を決行。日本軍は奇襲攻撃を行うも、米軍に打ち勝つことはできず、多くの日本兵が亡くなった。生き残っていた大場大尉は、同じ日本軍の堀内一等兵と出会った。

米軍基地では、未だ日本軍が抵抗を続けていることに対し、ポラード大佐が苛立っていた。ルイス大尉は、日本軍に対し降伏するよう呼び掛けることを提案し、その任務を任されることになった。

その頃、堀内一等兵と大場大尉は、焼け残った民家を発見する。そこでは、自決した民間人の中に、まだ生きている幼児がいた。大場大尉は米軍が幼児を見つければ、生き残れるかも知れないと考え、民家に目印をつけてその場を立ち去る。その後、ルイス大尉ら米軍が民家に到着し、幼児を発見した。

大場大尉は山中で、総攻撃の際にはぐれた部下と再会する。そしてほか連隊の木谷と出会い、彼の誘導で隠れ場所に移動した。彼らの後を追うように米軍も山中を捜索すると、日本軍からの攻撃を受けてしまう。日米両軍が攻撃していると、大場大尉が攻撃中止を命じ、日本軍は姿を消した。大場大尉は天候を読み、霧が濃くなることを察知して霧の中で逃げることにしたのだ。

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映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』のあらすじ【承】

大場大尉たちは、道中で民間人と出会う。彼らは200人ほどで身を潜めて暮らしていた。しかし、その野営地が米軍によって攻撃されてしまう。大場大尉は、多くの人たちが負傷したのを目の当たりにし、1人でも多くの命を守ることが任務だと気付いた。大場大尉の部下がジャングルの中を偵察していると、米軍に遭遇。彼らは大場大尉にそのことを報告し、野営地が米軍に見つかるのも時間の問題だとした。大場大尉は3班に分けていた野営地の1つを手放し、撤退することを決意。

米軍が大場たちのいた野営地に到着すると、そこに人影はなかった。そして、米軍兵の1人が、水が流れているのを発見。彼は水を飲もうと近寄るが、それは大場大尉が仕掛けた爆弾だった。

天候を読み、爆弾を仕掛けるなど、巧みな戦術を繰り広げる大場大尉は、米軍に「賢い者」を意味する「フォックス」と呼ばれるようになった。日本軍から攻撃を受けたことを知ったポラード大佐は、総動員して日本軍を探しだすよう命令を出した。

ジャングルの中で、日本軍から攻撃を受けたことを知ったポラード大佐は、ルイス大尉に米軍兵がフォックスと呼ぶ人物が誰なのか、突き止めるよう指示。ルイス大尉は収容所に向かい、収監された日本人女性に尋ねる。彼女は、大場大尉であると伝えた。ルイス大尉はポラード大佐に大場のことを報告するが、彼はサイパンを離れることになっており、収容所を立ち去っていった。

クリスマスの時期を迎えると、米軍には、新しくウェシンガー大佐が赴任した。彼もまた、ルイス大尉に日本人の特性について尋ね、ポラード大佐の時と同じように、将棋を例に出して説明をする。

映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』のあらすじ【転】

ルイス大尉はビラを使って降伏をさせるため、収容されていた日本人に協力を求める。英語が堪能な元木は、ビラ作成に協力することになった。大場大尉たちは、米軍が撒いたチラシを見て驚愕する。そこには変わり果てた東京の写真が載っていたのだった。

野営地では、医薬品が不足し、助けられる人も命を落としていた。青野は、その状況を大場大尉に話す。大場大尉は、状況を把握していたものの、医薬品は収容所にしかなく、調達するまで待つように言った。納得のできなかった青野は、堀内に一緒に収容所に行くよう頼んだ。

収容所では、元木がルイス大尉らを連れて、大場大尉と落ち合う場所へ向かっていた。元木が大場大尉に食糧を渡し、ルイス大尉たちのことを話していると、銃声が鳴り響いた。同じ頃、医薬品を取りに来ていた青野と堀内が米軍に見つかり、交戦が始まったのだった。その際、堀内は攻撃を受けてなくなり、青野も被弾してしまう。

映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』の結末・ラスト(ネタバレ)

野営地へ戻った大場大尉は、皆を収容所へ行かせて生き残るべきではないかと考え始めていた。大場大尉が皆を集め、民間人は収容所へ行くように指示。民間人は荷物をまとめ、野営地を去っていった。

収容所では、ラジオ放送が流れ、日本軍の無条件降伏。つまり終戦が伝えられた。

早速、米軍は終戦したことを記したビラを撒くが、日本兵たちはその情報を信じようとしなかった。また、収容所で情報を集めた兵士によると、日本は原爆の攻撃に遭い、天皇が終戦を決めたのだった。それでも降伏しない日本兵たちは、次々と命を落としていった。

その状況を見かねた大場大尉は、ルイス大尉との面会を要求。元木の案内で面会を果たした大場大尉とルイス大尉だが、そこに木谷が現れ、元木を撃ち殺してしまう。その後、木谷は行方不明となった。

日本軍大将から無条件降伏の命令が下った一行は、亡くなった戦友、民間人のために弔砲をする。ジャングルの中でひとり離脱していた木谷は、弔砲の銃声を聞き、遠くから敬礼していた。日本兵は大場大尉が先導し、歌を歌いながら米軍が待つ場所へ行進していった。その姿は日本兵の誇りに満ちたもので、米軍も固唾を飲んで見守った。大場大尉がウェシンガー大佐に日本刀を渡し、降伏をした。1945年12月1日。彼らの戦争は、完全に終わりを迎えた。

映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』の感想・評価・レビュー

太平洋戦争での、日本兵と米兵の姿を描いた作品。日本兵のみならず、共に過ごした民間人の命を守ることを使命とし、最後まで玉砕命令を出さなかった大場大尉の心情は、現代の考え方を切り開いているように思える。また、大場大尉を有能な指揮官として尊重し、敬う米軍の姿は、日本と米国の新しい時代の象徴と言えるのではないだろうか。物語終盤、歌を歌いながら行進する日本兵、そして大場大尉の姿は、圧巻である。題名にもなっている「奇跡」は、日本兵が降伏したことだけでなく、大場大尉の存在そのものが「奇跡」なのではないかと感じる。(MIHOシネマ編集部)


戦時中を生きた人達にとって、命がどれほど尊くて脆いものだったのか、平和な今を生きている私たちには絶対に理解できないだろうと感じました。10~30代の死因の1位が自殺だと言われている今の日本を見たら、当時の人達が何よりも大切にしていた生きるための行動は何だったのだろうとがっかりするでしょう。
当時のことを何も知らない私にとって、この作品はなんで?という疑問の連続でした。しかし、一人一人が生きることに執着をしていて、自分の使命を全うしようとする姿にはとても感動させられました。(女性 30代)

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