この記事では、映画『ザ・サンド』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ザ・サンド』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ザ・サンド』 作品情報
- 製作年:2015年
- 上映時間:84分
- ジャンル:SF、アクション、ホラー
- 監督:アイザック・ガバエフ
- キャスト:ブルック・バトラー、クレオ・ベリー、シンシア・マレル、ディーン・ガイヤー etc
映画『ザ・サンド』 評価
- 点数:55点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★☆☆☆
- 設定:★★☆☆☆
[miho21]
映画『ザ・サンド』 あらすじネタバレ(起承転結)
映画『ザ・サンド』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ザ・サンド』 あらすじ【起・承】
ビーチで盛大なパーティーを開いた若者たち。
一夜限りの思い出にする「ベガスルール」を決行し、全員のスマホは没収した。
翌朝、ケイリーとミッチは、監視塔の中で酔いつぶれていた。
ケイリーの彼氏ジョナは浮気相手のシャンダ、友人のヴァンスとロニーも一緒になって車の中でつぶれていた。
顔に落書きをされた肥満体系のギルバートはなぜかドラム缶に詰め込まれており、マーシャは半裸でベンチで寝ていた。
違和感に気が付いたケイリーが止めるが、マーシャとヴァンスは砂に触れたとたん、体が崩れながら砂の中に飲み込まれていった。
パーティー中に見つけた謎の卵が孵化し、それが砂の中から糸のようなものを出して襲ってくると判明。
ベガスルールで集めた全員のスマホは、ジョナたちが乗っている車のトランクの中で、助けを期待できない状況だった。
そして、一緒にパーティーをしていた友人たちは、砂の中に消えたと思われた。
ジョナはサーフボードを使って砂の上を移動し、怪物に襲われない場所を突き止める。
しかし砂から出てきた糸状のものがお腹に刺さり、皮膚はただれ、その場から動けなくなってしまった。
ロニーとシャンダは、何とかしてトランクからスマホを取り出そうとする。
タオルや救助フックを使い、あと一歩のところまで進むが、トランクの隙間に指を挟めて怪我をしてしまう。

映画『ザ・サンド』 結末・ラスト(ネタバレ)
ビーチパトロールが様子を見に来たことで、助かったかのように思われた彼ら。
しかし、実際に砂浜を歩いても怪物が出てこないことから、ドラッグの影響だと思われてしまう。
彼は靴を履いていたから、安全でいられたのだった。
けれど素手で砂に触れたとたん、彼もまた砂に食べられてしまった。
靴を履けば安全だと知ったミッチは、ビーチサンダルとタオルで足をガードして助けを呼びに行こうとする。
だが監視塔の柵が壊れ、寄りかかったミッチは砂の上に落ちて、そのまま消えてしまった。
ケイリーはシャンダと協力し、壊れた柵を踏み台にして移動を試みる。
途中、ロリーが砂の上に転んで命を落とし、ギルバートはドラム缶の中に入り込んできた怪物によって、その生涯を終えた。
ジョナの無事を確かめ、シャンダはビーチパトロールの車まで移動するが、砂の中の怪物が車を揺らしたことでシャンダはボンネットで気絶。
周囲が暗くなってから目覚めたシャンダの機転で、救助用ボートを利用して車に移動した。
しかし砂の中の化け物は、巨大化してケイリーに襲い掛かる。
彼女はガソリンとマッチで燃やそうとするが、それでも執拗に迫ってくる怪物。
ケイリーとシャンダ、そしてジョナは車の中で一晩過ごした。
翌朝、砂の中にいた怪物は姿を消していた。
映画『ザ・サンド』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ザ・サンド』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
斜め上をいくストーリー
B級パニックムービーにありがちな、パーティーで羽目を外した若者たちの翌朝からのストーリー。
砂の中の怪物に対して「政府の陰謀的なやつ」と言い争いがダラダラと続くのは、スタートした時点では広い砂浜なのに逃げ場が無いという緊張感が漂っていたのが、徐々にダレてくる。
どうやって入ったか謎だけが残るドラム缶に詰め込まれ、顔におバカな落書きをされたままのギルバートの姿も、緊張感をなくす原因のひとつ。
靴を履いていれば安全だという設定は、当たり前すぎて開いた口がふさがらなくなる。
柵が嫌な音を立てるのにはハラハラさせられるが、ビーチパトロールの登場で一度緊張感が抜けた後にミッチが当たり前のように落下するという、斜め上をいく展開になっている。
ジョナの彼女のケイリー、浮気相手のシャンダが力を合わせて最後まで生き残る展開は意外だが、なんだか微笑ましい気分にさせられる。
ラストでジョナの姿を見た男性が何とも言えない表情だったり、最後まで怪物の正体がわからないままというのは、斬新な設定だ。
B級映画にするのが惜しいVFX技術
VFX技術がとにかく凝っていて、崩れる人間の様子や怪物の一部には驚かされる。
砂から出てくる糸状のものから、ドラム缶のギルバートを襲う段階ではタコの足のようなものになり、夜には青く光りながら襲い掛かってくる半透明のタコの足のようなものへと変化していく様子は、見る側を飽きさせないように出来ている。
砂に触れてしまい、腕や足などがボロボロと崩れる様子はグロテスクだが、どこか抜けたストーリーと中和されていてあまり嫌なイメージは残らない。
砂浜にいるのに、砂を触っちゃダメってなかなか難しいですよね。子供の頃、下校中にやった白線以外を歩くとサメに食べられるゲームのようなチープでくだらない展開なのですが本人たちは真面目に逃げようとして必死なので、見ていて面白くなってしまいました。
砂浜に潜むモンスターが一体何なのか一切分からず、そのまま消えてしまうのでモヤっとしますがB級作品なので別に気にしません。ちょっとおバカなパリピたちが逃げ惑う姿はお酒でも飲みながらダラダラ見るのがぴったりな気がします。(女性 30代)
本作は、ビーチでパーティーした翌日にビーチの砂がモンスターと化しており、脱出を試みる二日酔いの若者グループを描いたB級モンスターパニック作品。
思いの外、砂が襲い掛かるシーンがグロテスクだったけれど、ラストの戦いシーンの血しぶきには美しささえ感じた。
何よりも、ビーチ全体が肉食のモンスターとなって人間たちに襲いかかるという発想が奇抜であり、そんなストーリーも分かりやすく、短いわりには中々楽しめた。(女性 20代)
期待せずに観たら意外と面白かったです。砂に触れるだけでアウトという設定が、ずっとハラハラ感を持続させていて、飽きずに最後まで見られました。モンスターの造形がチープなのも、B級らしくて逆に好感持てました。(40代 男性)
怖いというより、「どうやって生き残るのか?」を見守るゲーム感覚の映画でした。砂浜という逃げ場のないシチュエーションが絶望感あって、つい応援しながら観てしまいました。テンポも良く、短時間で楽しめるのもポイント高い!(20代 女性)
やりすぎ感もあるけど、それがまたB級モンスターパニック映画らしくて良い!細かいリアリティはないけど、ビーチに行きたくなくなるくらいのインパクトはありました。何も考えずにワイワイ見るには最高の作品です。(50代 男性)
砂に飲み込まれる恐怖って、意外とリアルに感じました。ビジュアルは荒いけど、発想の勝利。若者たちのパニック演技も微笑ましくて、ホラー初心者でも楽しく観られると思います。夜中に友達と観るにはぴったり!(30代 女性)
これぞザ・B級ホラー!突っ込みながら見るのが正解な映画です。砂浜のどこが安全か考えながら観るのが意外とスリリングで楽しかった。ラストのあっけなさも、潔くて逆に好きになりました。(40代 男性)
低予算っぽさ全開だけど、その手作り感がたまらない!ストーリーも単純明快で、説明不足な部分すら味に思えてくる。サクッと観れて意外と満足感が高い一本でした。ツッコミ好きな女子会向きかも。(20代 女性)
脚本も演出も突き抜けたB級感でしたが、そこを期待して観ると超楽しいです!モンスターの正体なんてどうでもよくなるくらい、若者たちのドタバタ劇が面白かった。深く考えず、アトラクション気分で楽しみたい一本!(50代 男性)
「砂が敵」という突拍子もない設定に全振りした潔さが良かった。登場人物たちもどこか憎めなくて、最後まで応援したくなりました。突っ込みながら笑って、ちょっとだけドキドキする、まさに深夜向けB級エンタメです。(30代 女性)
映画『ザ・サンド』を見た人におすすめの映画5選
トレマーズ
この映画を一言で表すと?
「地面の下から突然襲ってくる“巨大生物”の恐怖を描いたモンスターパニックの傑作!」
どんな話?
砂漠の小さな町で、人間を襲う謎の巨大地中生物「グラボイド」が出現。地面を歩くと感知されるため、住民たちは知恵を絞りながら必死に生き延びようとする。絶妙なスリルとユーモアが魅力の作品です。
ここがおすすめ!
『ザ・サンド』が好きな人には、地面に潜む見えない脅威という共通点でドハマり間違いなし!コミカルでスピーディな展開と、個性的なキャラクターたちも楽しめるので、モンスターパニック好きには特におすすめです。
シャークネード
この映画を一言で表すと?
「サメ×竜巻というトンデモ設定が炸裂する、超B級パニックムービー!」
どんな話?
突如発生した巨大なハリケーンが、大量の人喰いザメを街にばらまくという前代未聞の大災害。生き残りをかけた市民たちの壮絶でおバカなサバイバルが繰り広げられます。
ここがおすすめ!
バカバカしさ全開で突き進むテンションが、『ザ・サンド』好きにはたまりません!ツッコミながら笑って楽しむタイプの映画で、深夜に友達とワイワイ観るには最高の一本です。
ザ・ビーチハウス
この映画を一言で表すと?
「静かに侵食していく“異変”に震える、スローペースホラーの新境地。」
どんな話?
ビーチハウスで休暇を過ごしていたカップルが、徐々に異様な現象に巻き込まれていく。正体不明のウイルスのような存在が、人間の体と心を蝕み始める恐怖をじわじわと描いています。
ここがおすすめ!
派手なモンスター描写はないものの、不気味なビーチの雰囲気と、静かに広がる絶望感が『ザ・サンド』に通じるものあり。じわじわ系ホラー好きにはぜひ体験してほしい異色の作品です!
デッド・サイレンス
この映画を一言で表すと?
「静寂の中に潜む“死の影”に背筋が凍る、本格派ホラー!」
どんな話?
妻を何者かに殺された男が、故郷の町に戻り、古い伝承「死の腹話術師メアリー・ショウ」の謎に巻き込まれていく。音を立てると殺されるという恐怖を、静かな恐怖演出で描くサスペンスホラーです。
ここがおすすめ!
『ザ・サンド』で感じた見えない恐怖を、さらにじっくりと味わいたい人におすすめ。ジェームズ・ワン監督ならではの緻密な演出で、静寂の恐怖を極限まで高めた一作です!
パラサイト 半地下の家族
この映画を一言で表すと?
「表と裏、貧富と恐怖が交錯する、衝撃のブラックコメディ・サスペンス!」
どんな話?
半地下住宅で暮らす貧しい家族が、裕福な家族に寄生するように家政婦や家庭教師として入り込む。しかし、思わぬ秘密が発覚し、物語は衝撃の展開へ。社会風刺とスリルが絶妙に絡み合った傑作です。
ここがおすすめ!
サバイバル的な展開、限られた空間での息詰まる人間ドラマなど、『ザ・サンド』に通じる緊張感が楽しめます。エンタメ性も高いので、ホラー以外も観たい気分のときにピッタリです!
みんなの感想・レビュー
せっかくビキニ女優さんいっぱいでてるのだから色々な構図で撮影してもらいたかったな。特に、シンシア・マーエルと言う女優さん、美人でスタイル抜群です。