映画『ザ・キューブ ファイナル・トラップ』の概要:見知らぬ部屋に監禁された女性が知る、意外な真実を描いた2014年のサスペンス映画。原題は「RIDDLE ROOM」。名作映画「CUBE」とはタイトルが似ているだけで、内容は別物。
映画『ザ・キューブ ファイナル・トラップ』 作品情報
- 製作年:2014年
- 上映時間:80分
- ジャンル:サスペンス、ホラー
- 監督:ブライアン・バインダー
- キャスト:マリサ・ルビー、ピーター・ケアリー、エリカ・ホヴランド etc
映画『ザ・キューブ ファイナル・トラップ』 評価
- 点数:15点/100点
- オススメ度:★☆☆☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★☆☆☆☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★☆☆☆☆
- 設定:★☆☆☆☆
[miho21]
映画『ザ・キューブ ファイナル・トラップ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ザ・キューブ ファイナル・トラップ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ザ・キューブ ファイナル・トラップ』 あらすじ【起・承】
手足を拘束され、見知らぬ部屋に監禁されてしまった薬学を専門に扱うエミリー・バーンズ博士。
部屋には簡易ベッドと大きなタイマー、そしてテレビが設置されていて、監視カメラもあった。
ドアの隙間には「1月11日午後8時30分」と書かれたマッチと、小さな鍵がひとつ。
首のうしろには大きなコブが出来ていて、興奮すると頭痛やめまい、フラッシュバックが起こるエミリー。
突然部屋にやってきた覆面の人物は、エミリーに「1月11日の事」を話せと迫るが、彼女には見当もつかない。
しばらくすると、テレビ画面には自分の大学の卒業式のビデオや、夫アンドリューと娘マディーが彼女の帰りを待っている様子が映し出された。
再びやってきた覆面の人物は、エミリーの上司デイヴィッド・コブ教授の死を告げ、証拠としてニュース映像も流す。
彼らは、教授の研究である“ヘイゼル計画”の内容を知りたがったが、秘密主義の教授の研究内容をエミリーは知らなかった。
隣の部屋には、同僚のアマンダが監禁されていた。
彼女もまた理由もわからず監禁されていて、2人はわずかな隙間を使い、相談して脱出を決意する。
エミリーは、部屋の中を探るうち、天井に隠されていたヒントから、床下に隠された箱を見つけ出す。
マッチと一緒に見つけた鍵で箱を開くと、彼女にとってはありえない新聞が出てきた。
映画『ザ・キューブ ファイナル・トラップ』 結末・ラスト(ネタバレ)
箱を見つけ出す際に手に入れたカッターで、覆面の人物に反撃しようとしたエミリーだったが、銃で撃たれてしまう。
目を覚ますと傷は無く、同じ部屋の中で手足を縛られた状態で意識を失っていたエミリー。
壁の側には、アマンダからの別れを告げるメモが。
そして彼女は、壁の向こう側で撃たれて命を落とした。
エミリーは脱出を諦めかけるが、娘マディの名前を出され、気力を取り戻す。
言葉巧みに手下と思われる2人組を気絶させ、拳銃を奪って覆面の人物と対峙する。
しかしエミリーは、その拳銃が空砲だとなぜか知っていた。
覆面を取った男性は、エミリーの友人で主治医のアトリー博士だと名乗る。
1月11日、コブ教授の研究を手伝っていたエミリーは事故に巻き込まれ、未知のウィルスに感染して30分間しか記憶が保てなくなっていた。
そして4ヶ月もの間、エミリーの記憶の中では1月3日が続いていた。
フラッシュバックや頭痛は怪我とウィルスの影響だった。
全ては、記憶を保てる時間が少ないエミリーへの、荒治療だったのだ。
壁一枚隔てた場所からは愛する家族が見守っており、アマンダは治療の協力者だった。
ウィルスの正体がわかれば治療法も見つかるが、エミリーはそれを思い出せない。
そして30分が過ぎた。
気がつくと手足を縛られ、見知らぬ部屋に押し込まれるエミリーがいた。
映画『ザ・キューブ ファイナル・トラップ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ザ・キューブ ファイナル・トラップ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
タイトル詐欺映画
日本に輸入する際、原題とはかけ離れているのに、人気作、有名映画のタイトルにそっくりにして集客を狙った、ありがちな映画の中の1作品。
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の不朽の名作「CUBE」そっくりのタイトルとパッケージだが、関係性はゼロ。
部屋の仕掛けや謎明かし部分を見ると、「ソウ」や「メメント」の影響を受けたようにも見えるが、内容としては駄作の部類に入る。
主人公エミリーが監禁されるのは立方体に違いはないが、デジタルカウンターがついた単なる部屋。
子供の落書きのような絵が描かれた麻袋を被ってエミリーに拷問する人物には、不気味さが感じられる。
色彩を変化させて映すフラッシュバックシーンや、かろうじて覚えているアマンダと一緒の部屋での治療の場面が多すぎて、その色の変化に目が痛くなる。
何も残らないストーリー
脱出用の仕組みがイマイチで、天井裏の黒い箱の中にあったメッセージも、床を指しているとは到底思えない。
カーペットを切るためのカッターナイフも、治療中の安全性を考えた時に、危険だと気が付かないという矛盾点がある。
結局見つかった新聞には何が書いてあったのかほとんど見せず、種明かしとしてエミリーが1月3日を4ヶ月間繰り返していることの伏線としているが、もともとの新聞内容を見せないせいで容量を得ない。
エミリーにしかわからないウィルスの影響で30分で記憶がなくなるため、何度も荒治療を繰り返すことになるというエンディングは、インパクトが弱すぎる。
30分というエミリーの記憶のタイムリミットを計るためのデジタルカウンターも、見せ場がほとんど無くて、付けた意味がよくわからない。
このタイトルでは嫌でも『CUBE』と比較してしまうと思いますが、続編でも無く、言ってしまえば全く関係性のない作品なので正直つまらなかったです。
初めてCUBEを見た時の驚きや恐怖を感じたいのであればこの作品は絶対におすすめしません。
何故エミリーがこんな状況になっているのか、目的は何なのか、どうやって脱出するのかなど不明な点が多すぎて集中して見ていても、よく分かりませんでした。面白いと感じるシーンも特に無かったので1度見れば十分な作品です。(女性 30代)
映画『ザ・キューブ ファイナル・トラップ』 まとめ
「ザ・キューブ ファイナル・トラップ」という、不朽の名作と呼ばれる「CUBE」の関連作品と勘違いしてしまうようなタイトル。
パッケージも、立方体の箱と女性に「CUBE」を連想させるような単語の数々がちりばめていて、思わず続編と勘違いしそうになる。
しかし中身は別物であり、だまされたような気分になってしまう。
全体的に黒っぽい映像や突然歪みだす木の壁、意味深なフラッシュバック映像は不気味さが漂うが、「CUBE」の印象が付きまとうせいで薄っぺらく感じてしまう。
みんなの感想・レビュー
CUBEの続編だと思って見たけど途中から飛ばして見た。
最低な出来。部屋でウダウダ過ごしてる女の様子を永遠見せられる苦痛。最低な一作。