あのガリレオシリーズが、スクリーンに帰ってくる!オリジナルキャストが勢揃いした本作では、原作シリーズの中でも名作と名高い『沈黙のパレード』を題材にしている。事件に関与する全員が沈黙する中、真相は見抜けるのか。
映画『沈黙のパレード』の作品情報
- タイトル
- 沈黙のパレード
- 原題
- なし
- 製作年
- 2022年
- 日本公開日
- 2022年9月16日(金)
- 上映時間
- 130分
- ジャンル
- ミステリー
ヒューマンドラマ - 監督
- 西谷弘
- 脚本
- 福田靖
- 製作
- 大多亮
荒木宏幸
中部嘉人 - 製作総指揮
- 臼井裕詞
- キャスト
- 福山雅治
柴咲コウ
北村一輝
飯尾和樹
戸田菜穂 - 製作国
- 日本
- 配給
- 東宝
映画『沈黙のパレード』の作品概要
『日本のミステリー作家といえば?』というテーマで、東野圭吾という名前は恐らく序盤に上がるのではないだろうか。それだけ長きに渡り、且つ幅広い世代から東野圭吾は支持され続けてきたのだ。そんな東野圭吾の代表作の一つが、この『ガリレオ』シリーズ。これまでに合計10作ものシリーズ作品が発表された。本作の題材となっている『沈黙のパレード』は、2018年に発表された9作目のタイトル。ファンからも過去最高傑作との呼び声も高い。ドラマ、映画はいずれも大成功を収めており本作への期待も自ずと高まる。9年ぶりの『ガリレオ』新作、是非堪能しよう。
映画『沈黙のパレード』の予告動画
映画『沈黙のパレード』の登場人物(キャスト)
- 湯川学(福山雅治)
- 天才物理学者。整ったルックスから、女子生徒に高い人気を誇る。あだ名は『変人ガリレオ』。
- 内海薫(柴咲コウ)
- 捜査一課に転属したばかりの新人女性刑事。湯川の相棒的役割を担う。
- 草薙俊平(北村一輝)
- 湯川の学生時代の同級生で、内海の先輩。かつて手掛けた事件で、無罪放免となった男を気にかけている。
映画『沈黙のパレード』のあらすじ(ネタバレなし)
ある日、一人の女性の遺体が発見された。その遺体は、数年間行方不明になっていた人物のものだった。事件の容疑者は、かつて少女殺害事件の容疑者となったが、結局無罪となり放免となった男だった。その事件を当時担当していたのが、湯川の親友である警視庁捜査一課の刑事、草薙だった。その容疑者は今回も沈黙を貫き結果的に無罪を勝ち取ったのだった。その容疑者は、晴れて釈放され街へと帰っていく。そんな事件を受け、街では不穏な空気が流れていた。一方、街では大規模な夏祭りのパレードが開催されようとしていた。そんな夏祭り当日、事件が起きた。例の容疑者が何者かによって殺されたのだ。事件に関与していると思われる住民には全員アリバイがあった。果たして、事件の真相は。
映画『沈黙のパレード』の感想・評価
オリジナルキャスト集まる
本作のキャストを見てみると、柴咲コウという名前が見て取れる。この名前が長年ガリレオシリーズを追ってきた人にとって、どれだけ喜ばしいことかお分かりになるだろうか。ガリレオシリーズは、途中ヒロイン(?)が柴咲コウから吉高由里子に変更となっている。映画一作目は柴咲コウ、2作目は吉高由里子が出演。勿論それぞれに魅力はあるが、ガリレオシリーズ=柴咲コウといったイメージを持っている人もいるのではないだろうか。さらに、湯川の親友という草薙演じる北村一輝も出演。なんと、このオリジナルキャストが3人揃うのは9年ぶりだという。再び肩を並べた彼らが拝めるありがたみを噛み締めよう。
草薙という男
シリーズ序盤から登場している草薙俊平という男。シリーズ序盤から出演している古参キャラクター。捜査一課に属していることからも分かるように、非常に優秀な人材ではあるが、どこか軽く親しみやすさもあり、内海を裏からさりげなく支援してくれている兄のようなポジション。そもそも彼がいなければ、内海と湯川は出会わなかった。実は原作ではこの草薙こそが湯川の相棒ポジションなのだ。ドラマ、映画となり、恐らく様々な理由から相棒が草薙から内海へと変更になったのだ。本作ではそんな草薙に焦点が当てられる。草薙の活躍は、原作を読んできたファンにとってはたまらないはず。
深いヒューマンドラマ
『ガリレオ』シリーズの最大の魅力といえば、やはり深いヒューマンドラマだろう。勿論、湯川と内海、草薙らの軽快な掛け合いや、情人では到底及びもつかない科学を用いた壮大なトリックの数々も魅力的。しかし、やはり一番は見ている者を思わず涙させる、骨太のストーリーだろう。特にシリーズの中でも一、二を争う知名度と人気を誇る『容疑者xの献身』も、それ故にエドガー賞にノミネートされるという名誉に輝いたのだろう。軽く見られる作品にも勿論魅力はあるが、時には登場人物に没頭しながらゆっくり作品を堪能するのも悪くはないだろう。果たして今作では、どのような人間模様が展開するのだろうか。
映画『沈黙のパレード』の公開前に見ておきたい映画
そして父になる
様々な作品に出演し続けている歌手兼俳優の福山雅治。その中でも最新作も本作も、いずれも深いヒューマンドラマを描いた作品である。ごく稀に世間を騒がせる、出産時の新生児取り違え事件。本作は、そんなショッキングなテーマを描いた作品。本作における福山雅治は、子供を取り違えられてしまった父親役を演じている。監督は、後に『万引き家族』で世界的に有名になる是枝裕和。人気建築家で裕福な暮らしをしている野々宮とその家族、一方、小さな電気屋を営む斎木一家。暮らしも住む場所も全く異なる二つの家庭に、病院から衝撃的な報せが入る。なんと出生時、彼らの子供が取り違えられてしまっていたことが判明したのだった。果たして家族とは、血の繋がりか育った環境か。
詳細 そして父になる
容疑者Xの献身
『ガリレオ』シリーズの記念すべき一作目であり、最新作に出演している柴崎コウが参加している作品。原作も、史上2度目となるエドガー賞候補に輝くなど、まさにガリレオを代表するようなタイトルである。注目すべきはその深すぎる愛情と切なさが見事に混じり合ったストーリーと、堤真一による圧倒的な演技力。近年では『銀魂2 掟は破るためにこそある』のような三枚目役や、『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』のようなカリスマ性のある悪役など幅広く演じている堤真一だが、本作ではその純粋な演技力を堪能できる。観客の心を奪う堤真一の絶叫は必見。
詳細 容疑者Xの献身
トリック 劇場版
前述したように、『ガリレオ』シリーズはこれまでのミステリー作品の定石を打ち破った作品。そして、本作も他に類を見ない新しいタイプのミステリー作品として一世を風靡した。性格は全く異なるものの、本作の主人公も最新作の主人公も物理学者。本作の物理学者である上田次郎はかなりコメディ寄りではあるものの、その高い知能で事件解決に大きく貢献する。ドラマシリーズから始まり、爆発的なヒットの後に劇場版が複数本制作されたという流れも最新作と同様。完結して尚、高い支持を得る大人気シリーズである。
詳細 トリック 劇場版
映画『沈黙のパレード』の評判・口コミ・レビュー
あとで詳しく感想書くけど「沈黙のパレード」は絶対観た方がいい。原作読んでようが読んでまいが、過去のガリレオシリーズ観てようが観てなかろうが絶対観て。原作、キャスト、脚本、演出、全てが素晴らしい。単行本と文庫両方持ってるのにキャスト帯文庫買った。再読してまた観る。 pic.twitter.com/lMQgsWhCru
— 久保田大 (@magahakubota) September 18, 2022
『沈黙のパレード』ガリレオの映画化で最もドラマの色が強く出てる。東野圭吾の凄さの一つに湯川のようなキャラが立った存在から下町に住む人達や一般的な家庭内での人間模様を描くのが本当に上手い。動機含めて身震いするような冷酷さがある反面”誰かの為”に罪を犯す人間らしさが観る人の心を打つ。 pic.twitter.com/NlAKlRNY5A
— たけ (@taketakenana) September 17, 2022
『沈黙のパレード』
いろんな人間の過去や思惑が絡み合い、タイトルに込められた意味が徐々に姿を現す。切なくもそれぞれが大切な人への愛に溢れたストーリー。これでもかと二転三転する展開には最後まで引き付けられる。そしてなにより、主題歌の歌詞と映画の内容がリンクしててすごい沁みる。 pic.twitter.com/Bg0N5UZA0F— ムービーメン (@Stan_n_movie) September 18, 2022
映画『沈黙のパレード』を観てきました。うわあ、辛い…こんなにも愛されていた彼女が殺されてしまったんですよという冒頭のシーンからしてもう辛いんですが、真実がわかればわかるほど、さらにさらに辛い方向へ進んでいく物語…すごく面白かったし、すごく良い作り方。オススメです。 pic.twitter.com/q6pNvs1YWa
— 澤村御影@10/24発売『准教授・高槻彰良の推察8』、ドラマBlu-ray&DVD発売中! (@mikage_sawamura) September 19, 2022
沈黙のパレード良かったけどやっぱり容疑者Xの献身があまりにも良すぎてそれを越えられないってのがガリレオのジレンマ
— あろま (@aromahotExtreme) September 18, 2022
映画『沈黙のパレード』のまとめ
『ガリレオ』シリーズは、福山雅治にとって非常に意味のあるタイトルである。これまでも類稀なるルックスとカリスマ性から様々なメディアに引っ張りだこであった福山雅治だが、実は本シリーズの『容疑者xの献身』が、福山にとって映画初主演となっているのだ。その結果は、言うまでもないだろう。この作品で大作品を収めた後、福山雅治は更に活躍の場を広げることとなる。そんな、彼にとって正に転機となった作品。それほど思い入れのある作品の、9年ぶりとなる新作。これには当然自然と力が入ることだろう。ガリレオチームの集大成、その目で確認しよう。
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