映画『特捜部Q キジ殺し』の概要:未解決事件捜査班「特捜部Q」に所属するカールは、男に呼び止められ再捜査の依頼をされる。カールは男の話を適当に聞き流した。その後、男が自殺して、遺体となって発見される。男はカール宛てにある事件の資料を残していた。
映画『特捜部Q キジ殺し』の作品情報
上映時間:119分
ジャンル:ミステリー
監督:ミケル・ノルゴート
キャスト:ニコライ・リー・コス、ファレス・ファレス、ピルー・アスベック、ダーヴィッド・デンシック etc
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映画『特捜部Q キジ殺し』の登場人物(キャスト)
- カール・マーク(ニコライ・リー・カース)
- 未解決事件捜査班「特捜部Q」に所属する刑事。人のことが信じられず、対人関係が希薄。仕事に夢中になるあまり、周囲のことが疎かになる。
- アサド(ファレス・ファレス)
- 未解決事件捜査班「特捜部Q」に所属している刑事。カールの助手。事件の捜査にのめり込み過ぎるカールのことを心配している。
- ディトリウ・プラム(大人:ピルウ・アスベック / 少年時代:マルコ・リソー)
- 名門の寄宿学校に通っていた。大人になってからはホテル王として有名で、病院や会社も持っておりオリンピックにも出資している。
- ウルレク・デュブレ(デビッド・デンシック)
- 名門の寄宿学校に通っていた。大人になってからもディトリウと交流がある。
- キアステン・マリーイ・ラスン(大人:ダニカ・クルチッチ / 少女時代:サラ=ソフィー・ボウスニーナ)
- 通称キミー。名門の寄宿学校に通っていた。学生時代ディトリウと付き合っていた。現在はホームレス生活を送っている。
- ローセ(ヨハン・ルイズ・シュミット)
- 未解決事件捜査班「特捜部Q」に秘書として新たに配属される。書類の整理や電話での聞き込みなどを行う。アサドとはすぐに打ち解けるが、仕事人間のカールとの付き合い方に悩む。
- テルマ・プラム(ベアテ・ビレ)
- ディトリウの妻。ディトリウの存在に怯えている。
映画『特捜部Q キジ殺し』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『特捜部Q キジ殺し』のあらすじ【起】
未解決事件捜査班「特捜部Q」に秘書のローセが配属されることになった。そこに所属しているアサドはすぐにローセと打ち解けるが、仕事人間であるカールはローセとの関わり方に戸惑っていた。
カールは男に呼び止められ、ある事件を再捜査して欲しいと頼まれる。その男は「明日は日曜だ」という奇妙な言葉を言った。今日は木曜日なのに、明日が日曜であるはずがなかった。カールは適当に言葉を交わし、自宅へと帰った。
カールに声を掛けてきた男が遺体となって発見された。その男は市警の元警部であるヤーアンスンで、子供2人を殺されて既に退職していた。ヤーアンスンはカールに宛てた遺品を残していた。その遺品はある事件の捜査資料だった。カールは捜査資料とヤーアンスンが飼っていた猫を連れて「特捜部Q」に戻った。
捜査資料に載っていたのは、トーマスとマリー兄妹の殺人事件についてだった。マリーはレイプされて殺されていた。ビャーネ・トゥーヤスンが自首しており、事件は解決していた。ヤーアンスンはその2人の父親だった。アサドはカールがなぜこの事件に固執するのか分からず戸惑った。カールはヤーアンスンが再捜査を依頼してきたが、無視して自殺したことを話した。それを聞いたアサドは、再捜査に協力することを決める。
ビャーネは5年の刑期だったが、「一時的な精神障害」を理由に3年後には出所していた。弁護を務めたのは、ベント・クルムという男だった。クルムは金持ちばかりを相手にしていたが、なぜかビャーネだけは金がないのに弁護を担当していた。カール達はビャーネに話を聞きに行った。ビャーネは豪華な家に住み、高級車に乗っていた。弁護費用の件を聞くと、家を担保に両親が金を工面したと言われる。家などは株で一儲けして購入していた。カールが確認を取ると間違いはなかった。しかし、カールは株の元手がどこから出たのか気になった。
カール達が「特捜部Q」に戻ると、ローセがヤーアンスンの遺品の資料を整理し、壁に張り出していた。ヤーアンスンの遺品箱にはトーマス兄妹事件の他に、暴力事件と異常な事件の資料が入っていた。ヤーアンスンはトーマス兄妹事件の他の事件についても調べており、日曜日や満月に執着していた。ヤーアンスンの調べによると、兄妹が殺された1時間後に通報があった。そのことは調書には書かれていなかった。通報したのは寄宿学校に通っていたキアステン・マリーイ・ラスンだった。
映画『特捜部Q キジ殺し』のあらすじ【承】
キアステンの居場所を探したが、住所不定で分からなかった。継母も20年間娘と会っていなかった。カール達は継母に話を聞きに行った。継母は夫の連れ子だったキアステンに興味がない様子だった。結局、キアステンの行方の手掛かりは何もなかった。しかし、継母の話から、キアステンが物理の先生にレイプされたことがあったのが分かった。
カールは物理教師のクラウスに話を聞きに行った。クラウスの話によると、キアステンの方から部屋に来てクラウスを誘惑していた。だが、情事後突然キアステンが泣き叫び、クラウスは強姦罪で捕まってしまう。しかも、クラウスはフェンスマーク森の事件という別の事件でも訴えられていた。しかし、スキャンダルを恐れた学校側の指示で、不起訴になっていた。キアステンは訴えを取り下げ、クラウスは解雇を受け入れたのだ。
1994年5月15日フェンスマーク森でレイプ事件が発生した。被害者は布を被せられていて犯人の顔は分からなかったが、2人の声を聞いていた。1人は女だった。カールはヤーアンスンが「日曜日」に固執していた意味が分かった。寄宿学校は週6日授業があり、授業がないのは「日曜日」だけだった。トーマス兄妹が殺害されたのも、森でレイプ事件が起こったのも「日曜日」だった。ヤーアンスンの遺品箱の資料を見直すと、全て「日曜日」に事件が発生していた。
ローセの調べにより、キアステンにはディトリウ・プラムという恋人がいたことが分かった。現在ディトリウはホテル王として有名だった。キアステンはウルレク・デュブレという名の少年とも仲良くしていたことが分かったが、ビャーネとの繋がりは今のところ出てこなかった。
カール達はディトリウに会いに行き、キアステンについて尋ねた。ディトリウはキアステンのことを「異常」と表現した。嫉妬も激しく暴力も振るうような女性だったらしい。ビャーネのことも昔一緒に大麻を吸ったことがあったが、あまり詳しくは知らないと答えた。しかし、カールはディトリウとクルムとウルレクが一緒に写っている写真を発見し、ディトリウのことを怪しむ。アサドはディトリウの妻のテルマが怯えていたことが気になっていた。
映画『特捜部Q キジ殺し』のあらすじ【転】
カールは事件の捜査に夢中になるあまり、義理の息子のイェスパとの約束をすっぽかしてしまう。イェスパがいる部屋に行くが、素直に謝ることができなかった。一方、キアステンの目撃情報が出たため、アサドは聞き込みに行った。すると、キアステンのことを探している人物がいるのが分かった。首にタトゥーがある男だった。さらに、キアステンにはティーネという友達がいることも分かった。カール達が動いたのと同時にキアステンの捜索が行われているということは、捜査が筒抜けになっている可能性があった。
キアステンは男に襲われ、ティーネの家に身を寄せた。しかし、ティーネはキアステンの居場所を探るために男に薬を打たれており、息を引き取ってしまう。キアステンはティーネの死を悲しみながら昔のことを思い出した。キアステンはディトリウのことを深く愛していた。ある日、一緒に銃を持って遊んでいるところを、風紀委員に見つかってしまう。ディトリウは父親にばれるのを恐れ、ウルレクと共に風紀委員を痛めつけた。キアステンはその現場を目撃し、仲間に加わった。
カール達はティーネの部屋を訪ねた。その時、カールは部屋からキアステンが逃げ出したことに気づき後を追った。キアステンはカールが警察の者だと信じず、パイプで殴ってきた。カールはトーマス兄妹のことを話して説得するが、キアステンは逃げてしまう。カールはキアステンの保護を急がなければならないと課長に説明するが、なかなか受け入れてはもらえなかった。そんな時、キアステンが寝泊まりしていた場所から、ミイラになった赤ちゃんが見つかる。カールはキアステンのことを気にするが、殴られたことが原因で倒れてしまう。
ディトリウは物理の単位が足りず、クラウス先生を追い出すためにキアステンにレイプ事件を起こさせた。キアステンは嫌だったが、ディトリウの愛を失わないようにするためにはやるしかなかった。ディトリウ、キアステン、ウルレク、ビャーネの4人は暴力事件を起こしていた。そんな中、キアステンは妊娠する。
ローセは仕事に夢中になるカールについていけなくなるが、アサドに必要だと説得される。ローセは調べた情報をアサドに渡した。目を覚ましたカールは、自分の体よりもキアステンのことを気にした。カールは仕方なく胎児のことで分かった情報をカールに伝えた。1994年6月16日、ゲントフテ病院で若い女性が血だらけで来院した。女性はレイプ被害を受けていた。女性は妊娠4か月だったが、胎児は死亡していた。中絶手術を行う前に、女性は姿を消した。6月16日はトーマス兄妹が殺されてから4日後のことだった。
映画『特捜部Q キジ殺し』の結末・ラスト(ネタバレ)
キアステンの捜索要請は、交通安全キャンペーンにより車が出払っているので却下された。市警本部長の指示だった。カール達は市警本部長がディトリウ達よりも10年前に寄宿学校を卒業していたことや、ディトリウと本部長が同じ経営者団体の会員で繋がりがあることを突き止めた。しかも、カール達の捜査資料が本部長に筒抜けだった。課長は本部長が事件に関わっていることに納得し、キアステンの捜索に捜査員を導入することにした。
アサドはカールの体調を心配して自宅に送り届けようとするが、カールは頑なに拒んだ。そんな時、キアステンの目撃情報が出てくる。カールは現場に向かい、キアステンが着替えたことに気づく。
キアステンはティーネを殺した男に復讐し、建物から突き落として殺した。その男はフィン・オールベク、元兵士で警備会社を経営していた。カール達は遺体を確認し、オールベクの首元にタトゥーがあることに気づく。オールベクのパソコンを確認すると、市の報道官とテルマの浮気現場の写真が見つかった。その報道官は移民に襲われて入院していた。そのことから、ディトリウとオールベクが繋がりを持っていたのは明らかだった。カール達はオールベクを襲ったのがキアステンの仕業だと気づく。無くなっていたオールベクの携帯を追跡すると、ディトリウの家の方面に向かっていた。
キアステンはディトリウを撃とうとするが、引き金を引くことができなかった。カール達はキアステンを保護し、ディトリウ達を逮捕するためにキアステンを聴取しようとした。しかし、ディトリウは20年前にキアステンが書いた過激な内容の手紙を持っており、起訴を逃れる。さらに、オールベクの部屋からキアステンの指紋や毛髪が出ており、キアステンは容疑者として病院送りされることになった。
カールはキアステンと話して情報をもらう。キアステンはウルレクが被害者の持ち物を収集していることを教えた。カールはウルレクの家に忍び込むことにした。アサドはテルマにディトリウの悪行を教え、協力を求めた。テルマは夫の存在に怯えながらも、カール達に協力することを決める。テルマがウルレクを呼び出している間に、カール達は屋敷に侵入した。そして、被害者の物を集めた箱を発見する。ウルレクは警報器が鳴ったのを知り、テルマが警察に協力したことに気づく。カール達は屋敷から逃げるが、麻酔針を撃たれて気絶してしまう。
キアステンはディトリウに妊娠のことを告げるが、ディトリウは喜んではくれなかった。ディトリウ達はマリー兄妹を襲撃する事件を起こし、顔を見られたため殺害した。キアステンは警察に通報するが、ディトリウに見つかってしまう。キアステンはベッドで休んでいるときに襲われ、腹を殴られた。窓を突き破って病院に駆け込むが、子供は助からなかった。
ディトリウはカール達に酒を飲ませ、事故を装って殺すことにした。カールはディトリウの手下に酒を飲まされるが、キアステンに助けられる。キアステンは銃を持ち出し、ディトリウを殺そうとした。カール達は拘束を解き、急いで後を追った。アサドはウルレクを撃ち、カールはキアステンを止めようとするが、キアステンはディトリウに火を点けてしまう。キアステンもその炎に身を任せた。カールはキアステンを救おうとするが、アサドに止められる。
カールはキアステンを救えなかったことに落ち込んだ。家に帰ると、ビールを持ってイェスパの部屋のドアをノックした。
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