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映画『TOKYO!』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『TOKYO!』の概要:世界的に活躍する3人の鬼才監督ミシェル・ゴンドリー、ドゥニ・ラバン、ポン・ジュノが、思い描く「TOKYO!」を繋いだオムニバス形式の一作。悩む女性・正体不明の怪人、引きこもりの青年が物語の主体となる。

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映画『TOKYO!』の作品情報

TOKYO!

製作年:2008年
上映時間:110分
ジャンル:ファンタジー、ヒューマンドラマ、ミステリー
監督:ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノ
キャスト:藤谷文子、加瀬亮、伊藤歩、妻夫木聡 etc

映画『TOKYO!』の登場人物(キャスト)

ヒロコ(藤谷文子)
「インテリア・デザイン」の登場人物。役者の卵。誰かの役に立てているのか不安に苛まれている。友人のアケミを頼り上京したが、「向上心がない」と否定されてしまい気にしている。
アキラ(加瀬亮)
「インテリア・デザイン」の登場人物。駆け出しの映画監督。理屈的で前のめりな性格。ヒロコの変化に気付くのが遅く、怒らせてしまうことが多い。
アケミ(伊藤歩)
「インテリア・デザイン」の登場人物。ヒロコの高校の同級生。上京し仕事していることで自信を持っており、ヒロコに対して上から目線で話すことが多い。恋人とは遠距離恋愛をしている。
メルド(ドニ・ラバン)
「メルド」の登場人物。突如現れた「下水道の怪人」。奇妙な身なりと、奇行で世間を賑わせた。唯一話すことができる弁護士とのやり取りで意思を表明するも謎の多い存在。
ヴォランド(ジャン=フランソワ・バルメール)
「メルド」の登場人物。メルドと喋ることができる存在。フランスで人気の弁護士で、熱量のある仕事の仕方をするが、前代未聞なメルドの発言に振り回されていく。
引きこもりの男(香川照之)
「シェイキング東京」の登場人物。10年間一人暮らしの家に引きこもっている青年。整理整頓された家で、同じルーティンを崩さずに生きていた。しかし11年目の土曜日に人と目を合わせてしまい変化していく。
ピザ屋の店員(蒼井優)
「シェイキング東京」の登場人物。毎週土曜日、引きこもりの男性の家にピザを配達する女性。感情を司るボタンと、電源ボタンを身体に付けている。引きこもりの男性が外に出るきっかけとなる存在。

映画『TOKYO!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『TOKYO!』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『TOKYO!』のあらすじ【起】

「インテリア・デザイン」

突然変異などSFめいた話をしながら渋滞の気晴らしをするヒロコとアキラ。目的はアケミの自宅であった。一人先に上京しているアケミは「東京では」と必ず頭に付けて色々な説明をする。そして翌週には名古屋に住んでいる遠距離の恋人が泊まりに来ると話、ヒロコとアキラは早々にアパートを探すつもりだと返答するのだった。アキラは映画監督、ヒロコは役者として夢を追い上京したのだ。

翌日、アケミが教えてくれた場所に車を移動し、アパートを探しに出たヒロコとアキラ。予算を大幅に超えた初期費用と最悪なロケーションにうんざりするヒロコ。前夜アケミに言われた一言が引っかかっていたヒロコは、うまくいかない現状と重ねヒステリックになってしまう。アキラは優しく抱きしめ慰めるのだった。帰り道、偶然アルバイト募集の張り紙を見つけたヒロコ。包装の仕事内容は不器用なヒロコには向いておらず、アキラだけが採用されてしまう。アケミのプレッシャーもあり、早く家を見つけなければならない二人は、働いて資金を作るアキラ、家を探すヒロコに分かれて動くことにした。思うように家が見つからず落ち込んでいるヒロコは、車を路上駐車していたことを思い出す。案の定車はレッカー移動されてしまっていた。週末に上映を控えていたアキラの仕事道具も全て車の中にあったため、ヒロコは嘘をついてしまった。機材はアケミの家に避けてあると。

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映画『TOKYO!』のあらすじ【承】

アキラに隠れてレッカー先に出向いたヒロコ。お金は全額払えないが、車の中から機材だけ出させてほしいと懇願した。あいにく、融通の利かない受付は決して通してくれない。その様子を見ていた別の係員の協力で何とか機材を取り出し、上映に間に合わせることができたヒロコはこのころから異様な緊迫感に苛まれるようになった。

上映当日。評価は並々で、お客や広告代理店に勤めるアケミの恋人の叔父から声をかけられるアキラの様子を見守るヒロコは複雑な心境であった。そしてアケミとアキラがひそひそと話す様子や、夜にアケミの恋人が苛立ちながら言っている文句を聞きながらヒロコは心を疲弊させていた。翌朝、ヒロコが目を覚ますと、身体には穴が開いていた。怖くなって外に飛び出したヒロコだったが、時間が経つことに身体はどんどん木に蝕まれ提起、最終的には椅子になってしまった。そんなヒロシを拾ってくれた見知らぬミュージシャン。そのミュージシャンの家で誰かの役に立つ幸せを感じながら好きなことをして暮らすのだった。

映画『TOKYO!』のあらすじ【転】

「メルド」

片眼が白眼の青年はマンホールから地上に這い上がり、通りすがりに人へイタズラを続けた。人々は彼を「下水道の怪人」と呼んでいる。異様な姿と傍若無人な振る舞いに世間は震え、警察も動く騒動に発展していた。そんな中、住みかとする下水道で手榴弾を見つけた彼は、夜に人が多く集まる渋谷に出向き無計画に手榴弾を投げまわった。

膨大な数の被害者を出した事件に、警察も黙ってはおらず下水道に入り込んで彼を逮捕する試みに出た。計画は見事成功し逮捕することはできたが、言葉は通じず、食事は一文字菊のみ。得体の知れない犯人に情報は錯綜する一方であった。そんな事態の救世主となったフランス人弁護士、ヴォランド。ヴォランドだけは彼と会話ができるのである。彼の名前はメルド。奇行の動機は「日本人が嫌い」というものであった。神の与えた十字架の元生きているメルドは、涙を浮かべながら絞首刑だけは嫌だと拒否し続けた。

世間はメルドのニュースに泳がされ、絞首刑推奨派とメルド信仰派に大きく分かれた。判決は「死刑」。3年の月日を経て、ついに刑を執行されたメルドは大勢に見られながら、最期に祈りを捧げ息絶えた。しかしそれは振りであり、再び動き出したメルド。日本に飽きたメルドの次の狙いはアメリカ、ニューヨークであった。

映画『TOKYO!』の結末・ラスト(ネタバレ)

「シェイキング東京」

10年間、一人暮らしで引きこもる青年。父親から送られてくるピン札の仕送りに喜びを感じ、人との接触を避けて生きている。整理整頓された部屋の壁には、毎週土曜日に頼んだピザの空き箱が積み上げられていた。

11年目の土曜日。ピザの配達員の脚に気を取られ思わず目を合わせてしまった。その矢先訪れた地震。玄関に倒れ込んだ配達員を起こそうと近づくと、感情を表すボタンと電源ボタンがあることに気付く。何気なく電源ボタンに触れてみると、即座に彼女は起き上がった。「この家は完璧だ」という彼女は、ヘルメットを手に取り颯爽と家を後にした。彼女と出会った衝撃で2日間何もできなくなった青年。彼女に会いたい一心で、土曜日以外にもピザを頼んだ。

何を話そうかシュミレーションして待っていたが、彼女は来なかった。仕事を辞めてしまったこと、もう二度と外に出ないと言っていることを知った青年は、「引きこもり」になった彼女に会うために「引きこもり」の自分ができることは外に出ることだと理解する。意を決して外に出た彼の目には、11年分の草木に覆われた我が家が写る。気付くはずもない変化は家だけではい。町中の人々が引きこもってしまっていた。必死に彼女を探すと、窓の格子越しに座り込む姿を見つけた。せめて名前だけでも聞きたい彼は必死に声をかけた矢先、再び地震が起こった。引きこもった人々は一斉に飛び出し、彼女も外に出てくる。彼の顔を見て逃げようとする彼女の腕を取った時、「LOVE」のボタンを押してしまった彼。沈黙する二人を遮るように、再び地震が訪れるのだった。

映画『TOKYO!』の感想・評価・レビュー

自負する部分があると人は被害者になりやすい。一作目である「TOKYO!/インテリア・デザイン」ではそれが明白であった。そして奇怪な怪人に翻弄される「TOKYO!/メルド」。最後は日本が誇る鬼才・香川照之と世界を揺るがすポン・ジュノ監督タッグ作品「TOKYO!/シェイキング東京」。オムニバス形式ながら、3作品を通して、舞台となった東京という町の孤独感や身勝手さは繋がっているように見えた。外から見るTOKYOという町はもっとカルチャーに溺れた世界なのかと思っていたが、案外日常と隣り合わせで安心した鑑賞後である。(MIHOシネマ編集部)


3人の外国人監督が描く「東京」のオムニバスで、それぞれがかなり異色だった。視点と監督のバックグラウンドが異なるだけでこんなにも違うTOKYOを描けるということを知り、映画の更なる奥深さを感じる作品だ。

それにしても圧倒的にポン・ジュノの作品が印象に残った。引きこもりの話であったが、独特な部屋のセットや蒼井優の非人間感がとても良かった。最後には自分以外が引きこもりになってしまうという展開も、監督ならではの発想のような気がして凄く引き込まれた。(女性 20代)

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