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映画『嘘八百 京町ロワイヤル』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

2018年に公開され、大ヒットを収めた『嘘八百』の続編が登場。ただでさえ豪華キャストだった中、さらに広末涼子らも加わりパワーアップ。則夫と佐輔が、再びドタバタ劇を繰り広げる。

映画『嘘八百 京町ロワイヤル』の作品情報

嘘八百 京町ロワイヤル

タイトル
嘘八百 京町ロワイヤル
原題
なし
製作年
2020年
日本公開日
2020年1月31日(金)
上映時間
106分
ジャンル
コメディ
監督
武正晴
脚本
今井雅子
足立紳
製作
佐藤現
横山和宏
氏家英樹
楠智晴
製作総指揮
加藤和夫
小竹里美
キャスト
中井貴一
佐々木蔵之介
広末涼子
友近
森川葵
山田裕貴
坂田利夫
前野朋哉
製作国
日本
配給
ギャガ

映画『嘘八百 京町ロワイヤル』の作品概要

それぞれ、才能はあるものの中々芽が出ずに燻っていた古物商、小池則夫と陶芸家の野田佐輔。そんな二人がタッグを組み、贋物の仕事で街を騒がせた前作が大ヒットし、第2弾が制作された。大騒動を巻き越した二人も、とうとう贋作から足を洗い、京都と堺の街で新たな人生を歩んでいた。しかし、あの二人がそう簡単にまっとうな生活を送ることができるわけもなく・・?明らかにダメ人間である則夫と佐輔だが、見ていると次第に愛着が湧いてくる。

映画『嘘八百 京町ロワイヤル』の予告動画

映画『嘘八百 京町ロワイヤル』の登場人物(キャスト)

小池則夫(中井貴一)
古物商を営む男性。『古美術瀬』のオーナーだが、相変わらずパッとしない日々を送っている。
野田佐輔(佐々木蔵之介)
以前則夫とコンビを組み詐欺を働いていた陶芸家。凄腕でありながら、なぜか未だにパッとしない。
橘志野(広末涼子)
則夫の前に現れた着物美女。騙し取られたという父の形見の茶器を取り返して欲しいと則夫に依頼する。

映画『嘘八百 京町ロワイヤル』のあらすじ(ネタバレなし)

古物商を営む小池則夫と、陶芸家の野田佐輔。彼らはかつてタッグを組み、激しい騙し合い戦争を繰り広げた過去を持つ。そんな二人が、京の街でとあることから再会を果たす。則夫が佐輔を、境からわざわざ呼び寄せたのだ。実は、先日、則夫の前にとある着物美女が姿を見せていた。橘志野というその女性は、「父が愛し、騙し取られた思い出の器を探している。もし骨董市場に出たら教えて欲しい」と則夫に依頼する。そして、あの著名な千利休の弟子であり、天下一の武将茶人と称された古田織部の幻の作品と全く合致していたのだった。しかし、この二人がタッグを組んで、物事が順調に進むわけもなく…?その茶器には、とてつもない陰謀が隠されていた!

映画『嘘八百 京町ロワイヤル』の感想・評価

二人の絶妙なかけあい

本作の見所といえば、やはりなんといっても則夫と佐輔の絶妙な掛け合い。それぞれ古美術商、陶芸家として確かに腕を持ちながらも、贋作に手を出してしまう疑いようのないダメ人間である二人。そんな、ある意味同レベルの二人であるからこそ繰り広げられる掛け合いが見ていてとても愉快。しかし、人間としては低レベルでありながら、それぞれ芸術家としては隠れた一流。それだからこそ、そんな騙し合いがさらに高度なものとなっていて、より面白く仕上がっている。さらに、これを佐々木蔵之介と中井貴一という超一流俳優陣が演じているのだから尚更面白い。演技力を存分に発揮した、大人だからこそできる低レベルでありながら高度な騙し合いを楽しもう。

橘志野という存在

本作は、結論から言ってしまうと小池則夫と野田佐輔という二人で見事に成立していた。それを証明するように、この二人の、まるで大人とは思えない人間としてのクズっぷりが視聴者の心を掴み、前作は大ヒットを収めた。しかし、本作には広末涼子が扮する橘志野というキャラクターが新たに登場する。映画において、女性キャラクターというものはとても重要。例えば『ルパン三世』シリーズの峰不二子のように、その類稀なる美貌と悪知恵で、主人公達を何度も振り回すキャラクター。一見、女性ファンには嫌われそうな存在であるが、実は憎むに憎めない特別なキャラクター。彼女達がいることで、物語は何倍も盛り上がるのである。そんな、峰不二子的存在である橘志野。彼女がいかに作品を良い意味でかき乱してくれるのか、注目が集まる。

映画『嘘八百 京町ロワイヤル』の公開前に見ておきたい映画

映画『嘘八百 京町ロワイヤル』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『嘘八百 京町ロワイヤル』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

嘘八百

2018年に公開された、最新作の前作品であり、『嘘八百』シリーズの第一弾にあたる。『関西を舞台にしたオリジナル脚本』という依頼の元に制作された作品で、中井貴一と佐々木蔵之介のダブル主演という豪華なキャスティングが売り。中井貴一が演じるのは、古物商を営む小池則夫。そんな則夫は、ある日野田佐輔という男から千利休にゆかりのある茶器を買い取った。しかし、なんと、その茶器は野田佐輔が作った贋作だったのだ。佐輔を警察に売り渡すこともなく、その技術に目をつけた則夫。そして、二人はなんと、タッグを組んで贋作作りに手を出してしまう!?則夫と佐輔の絶妙な掛け合いが観客の心を鷲掴みにした開運お宝コメディ。

詳細 嘘八百

百円の恋

本作を手掛けるのは、これまで『イン・ザ・ヒーロー』や『ボーイ・ミーツ・プサン』など、数多くの作品を手掛けてきた武正晴監督。その中でも、2014年に公開された本作は日本アカデミー賞を始めとした、その年の賞レースを総嘗めにした名作。32歳になっても家に引きこもり、うだつの上がらない毎日を送っていた斎藤一子。代わり映えのしない毎日を送っていた彼女だったが、妹が子供を連れて実家に帰ってきたことで、物事は大きく動き出す。家を出ることになった一子は、狩野祐二という男性に出会う。狩野はボクシングにひたむきに打ち込む男性で、そんな狩野に一子は興味を抱く。そして、二人はひょんなことから繋がることとなり、そこから一子の人生が大きく変わっていくのだった。

詳細 百円の恋

コンフィデンスマンJP ロマンス編

豪華俳優陣が演じる、いい歳の大人たちが、全力で騙し合いを繰り広げるという点で最新作と共通している作品。元々は『月9』で放映されていたドラマタイトルで、爆発的なヒットとなったために映画化に至った。本作もヒットし、2020年に第2弾にあたる『コンフィデンスマンJP プリンセス編』が公開となる。コンフィデンスマンとは、信用詐欺師のこと。ダー子、リチャード、五十嵐は、これまでに多くの人々を騙し続けてきたコンフィデンスマン。彼らの次の狙いは、『氷姫』という通り名を持つ恐ろしい香港マフィアのラン・リウ。しかし、ラン・リウは一筋縄ではいかない相手だった。さらに、以前ダー子たちに騙された赤星も加わり、三つ巴の闘いがここに始まる。

詳細 コンフィデンスマンJP ロマンス編

映画『嘘八百 京町ロワイヤル』の評判・口コミ・レビュー

映画『嘘八百 京町ロワイヤル』のまとめ

なんとも賑やかな二人が、去年に引き続きスクリーンに帰ってきた。ただでさえ面白い二人の掛け合いに、今回はなんと、恋愛要素も加わった。恋に騙し合いに一喜一憂するおじさん二人は、見ていてどこか可愛さすら感じさせる。予告ポスターでも『開運!お宝コメディ』、『開運招福度も、ますますパワーアップ』と銘打っているなど、なんとも目出度い作品。まさに、一年の初めに見るに相応しい一本。本作を皮切りに、今年も多くの映画を楽しもう。

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