映画『ヴィドック』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「ヴィドック」のネタバレあらすじ結末と感想

ヴィドックの概要:鏡の仮面を着けた不気味な殺人鬼が登場するサスペンス・ホラー映画。本国フランスでは2001年に公開され、日本では2002年に公開された。主演は『シラノ・ド・ベルジュラック』で主演男優賞を受賞したジェラール・ドパルデューが務めている。

ヴィドックの作品情報

ヴィドック

製作年:2001年
上映時間:98分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:ピトフ
キャスト:ジェラール・ドパルデュー、ギヨーム・カネ、イネス・サストーレ、アンドレ・デュソリエ etc

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ヴィドックの登場人物(キャスト)

ヴィドック(ジェラール・ドパルデュー)
パリで活躍する名探偵。相棒・ニミエと探偵事務所を営んでいる。警察から依頼を受けることもしばしばあり、何かと頼りになる男性。
エチエンヌ(ギヨーム・カネ)
ヴィドックの伝記を執筆している作家。好奇心旺盛で正義感が強く、体当たりの取材を数々行っている。

ヴィドックのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ヴィドック』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

ヴィドックのあらすじ【起】

1830年のフランス・パリ。フランソワ・ヴィドックという男がいた。彼は優秀な探偵で、警察からも捜査を依頼されるほどの能力を持っていた。

ヴィドックはある男を探しており、その男がガラス工場にいることを知る。ヴィドックが向上内を練り歩いていると、狙い通りその男が現れる。男は鏡で作られた仮面で顔を覆い、黒いマントを羽織っていた。ついに男を追いつめたヴィドックだったが、形勢が逆転し、死を覚悟する。

死ぬ前に男の顔を拝みたかったヴィドックは、彼に「素顔を見せてくれ」と頼む。男が鏡の仮面を外し、素顔を見せると、ヴィドックは火の釜の底へ身を投げる。

名探偵のヴィドックが死んだことはすぐに新聞に掲載され、街中に彼の訃報が伝えられた。ヴィドックと共に探偵事務所を営んでいたニミエは自暴自棄となり、事務所で酒浸りの生活を送っていた。

ヴィドックの死後、荒れた探偵事務所に1人の尋ね人がやってきた。その人物は、エチエンヌ・ボワッセという若い作家で、ヴィドックの伝記を書くことに執念を燃やしている男だった。

ヴィドック本人に頼まれて伝記を書いていたエチエンヌは、誰が彼を殺害したのか、詳細を知りたがっていた。疲れた様子を見せるニミエだったが、エチエンヌの熱意に負け、ヴィドックの死と関係する事件について語る。

2週間前に起きたその事件は、男性2人が雷に撃たれて死亡するという奇怪な事件だった。被害者2人の名前はベルモンとヴェラルディといい、火薬工場で仕事をしている裕福な男達だった。

ヴィドックは警察に頼まれ、相棒のニミエと共にその事件の捜査を始める。落雷を操ることはそう簡単なことではなく、犯人がどのようにその技術を手にしたのか、謎が深まるばかりだった。

ヴィドック達は、ベルモンとヴェラルディが働いていた火薬工場に訪れ、捜査を進める。服に付着した少量の火薬が発火現象を引き起こすことを知った2人は、ベルモン達の服の洗濯係を探し始める。

ベルモン達の洗濯係はガンダンという黒人男性だった。ガンダンは恐ろしい血文字の手紙を受け取り、「2人の服には触れるな」と脅迫されていた。そのため、事件当日のベルモン達の服は洗濯されておらず、少量の火薬が付着したままだった。

さらに、遺留品のシルクハットからは金色の女性用の櫛が見つかった。犯人は避雷針(金属)で雷をキャッチすると、避雷針の先端を標的(シルクハット内の櫛)に向け、導火線代わりの櫛に雷が当たり、その衝撃で服の火薬が燃え始め、ベルモン達は死に至った、とヴィドックは推測した。

ヴィドックのあらすじ【承】

エチエンヌはヴィドックの死の謎を解明するために、無人の探偵事務所に忍び込むと、ヴィドックの愛人・プレアの存在を知る。プレアは例の櫛の持ち主で、エチエンヌはすぐさま彼女の元へ向かう。

金色の櫛のことを尋ねると、プレアも洗濯係のガンダンと同様に、見知らぬ人物から手紙を受け取っていたことが分かる。しかし、脅迫めいた文体ではなく、プレアは「女性が書いた手紙ではないか」と語る。プレアはその人物から遺留品の中に櫛を忍ばせることを指示されていた。

プレアは生前のヴィドックとの話をエチエンヌに語り始める。ヴィドックは櫛がプレアの物だと気がつき、彼女を問い詰めていた。

プレアはベルマンとヴェラルディ以外に、廃兵院で働く医者・ラフィットの帽子にも櫛を仕組んでいたことを明かす。ヴィドックとプレアは急いでラフィットの元へ向かい、彼の帽子を間一髪のところで投げたものの、ラフィットは心臓麻痺を起こし、亡くなってしまう。

ラフィットに雷を落とそうと企んだ人物は鏡の仮面男で、彼を見つけたヴィドック達は、必死にその後を追う。鏡の仮面男は、建物の高層部分から飛び降り、無傷で床に着地すると、その場から消え去る。

プレアと別れたエチエンヌは、3人の被害者が足を運んだ娼館まで赴き、そこの女主人から彼らについての話を聴く。生前の3人は汚れなき魂の処女を望み、貧しい家庭から少女を買い漁っていた。

ヴィドックのあらすじ【転】

娼館を出たエチエンヌは、女主人の紹介で新聞記者・フロワサールの元へ訪れる。フロワサールは、3人が処女を売買し、薬漬けにして乱交させていることを明かしたが、エチエンヌはそれを信じたくはなかった。

その後、エチエンヌはアヘン窟に身を置いているラフィット夫人を訪ね、被害者3人と処女の関係を尋ねる。ラフィット夫人は、3人がナルシシズムに酔っており、永遠の若さと美しさを求め、処女達を若返り薬の生贄として捧げていたことを明かす。

3人に若返り薬を提案したのは、彼らを殺害した当事者である鏡の仮面男だった。彼は自らを錬金術師だと称し、若返りを求める3人に生贄の処女を集めるように指示をする。しかし、処女をいくら提供しても一向に薬は完成せず、3人は不信感から仮面男を裏切ってしまう。そのため、3人は殺害されたのだ、とラフィット夫人は語った。

事件の真相を追っているのはエチエンヌだけではなかった。ヴィドックと顔馴染みの警官・ロートレンヌも鏡の仮面男について捜査を行っていた。

エチエンヌはヴィドックの事務所に訪れ、証拠探しに勤しむが、後からロートレンヌと警官達が訪れ、エチエンヌを捕らえる。しかし、エチエンヌは機会を伺ってその場から逃げだし、姿を消してしまう。

時は戻り、生きていた頃のヴィドックは、馬車で鏡の仮面男の研究所へ向かっていた。その馬車はラフィットのもので、処女達を何度も運んでいた彼の馬は、研究所への道が体に染み付いていた。ヴィドックは研究所付近で、命からがら逃亡した1人の少女を発見する。その少女は尋常じゃないほど怯えており、言葉を発することもできず、その場から逃げ出してしまう。

研究所内には無数のチェーンがぶら下がっており、独特の不気味さを放っていた。階段を登っていくと、異臭を放つ薄い布のようなものが大量に吊されていた。その布の正体は処女の皮膚で、近くには少女達の無残な死体が吊り上げて固定されていた。

鏡の仮面男は、集めた処女達の生き血を原料に鏡の仮面を作り上げていたのだ。鏡の仮面には若さと命を吸い取る力が備わっており、男に見つめられた相手はたちまち命を落としてしまう、とヴィドックは推測を立てる。

ヴィドックが研究所内で謎を解いていると、鏡の仮面男が現れ、1対1で戦うこととなるが、激闘の末、鏡の仮面男は姿を消す。

ヴィドックの結末・ラスト(ネタバレ)

鏡の仮面男の正体を追求し続けるエチエンヌは、ニミエとプレアと共にヴィドックが殺害されたガラス工場へ向かう。ガラス工場には鏡の仮面男の協力者がおり、その彼の証言を頼りに鏡の仮面男の正体を割り出すことが目的だった。

エチエンヌは、その協力者の男性が、鏡の仮面男の顔を見たかどうかを異様に気にしていた。男性が「見ていない」と答えると、エチエンヌは笑みを浮かべる。すると、その男性は顔を覆う布と付け髭を取り外し、本当の素顔を見せる。協力者の正体は死亡したはずのヴィドックだった。

ヴィドックは、釜の底で死亡したと思われていたが、釜内に空いた穴に入り込み一命を取り留めていた。ヴィドックが釜内の穴を見つけられたのは、鏡の仮面に穴が映り込んでいたためだった。

エチエンヌが追っていた鏡の仮面男の正体は、なんとエチエンヌ自身だった。自身の正体がバレたエチエンヌは、鏡の仮面男に姿を変え、ガラス工場から逃げ出そうとする。ニミエは彼に向かって銃を撃つが、鏡の力で銃弾が反射され、逆にニミエ自身が撃たれてしまう。

エチエンヌの仮面に魂を吸い取る力があることを逆手に取ったヴィドックは、複数の鏡が置かれた部屋に彼を誘導する。合わせ鏡の原理で、エチエンヌは自身の魂を他の鏡に吸い取られて、弱体化する。苦しみ悶えるエチエンヌを、ヴィドックは容赦な攻撃し、戦いに勝利する。エチエンヌを成敗した数日後、ヴィドック達はニミエの墓の前に集まり、今回の事件の難解さを振り返るのだった。

ヴィドックの感想・評価・レビュー

優しい好青年のエチエンヌを応援していたが、ラストでまさかのどんでん返しが待っており、良い意味で裏切られたと感じた。序盤から中盤まで良い人を演じていたのかと思うと、彼のおぞましい狂気がひしひしと伝わってくる。エチエンヌが本当に死亡したのかは不明だが、そこを曖昧にしているところがまた良いと思った。処女の血が若返りを生み出すという設定はありきたりかもしれないが、圧倒的な映像美によってそれが表現されているため、むしろ新鮮さを感じる。(MIHOシネマ編集部)

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