12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『ウォー・ドッグス』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ウォー・ドッグス』の概要:二人の若者が一攫千金を目指し武器ディーラーになる物語。最初はノウハウもないまま始まるが、徐々に会社は成長していき、ついには米軍から大口の受注にこぎ着け、危ない橋を渡っていくことになる。

映画『ウォー・ドッグス』の作品情報

ウォー・ドッグス

製作年:2016年
上映時間:114分
ジャンル:伝記、フィルムノワール
監督:トッド・フィリップス
キャスト:ジョナ・ヒル、マイルズ・テラー、アナ・デ・アルマス、ブラッドリー・クーパー etc

映画『ウォー・ドッグス』の登場人物(キャスト)

エフレム・ディベロリ(ジョナ・ヒル)
デビッドの幼馴染。デビッドを武器ディーラーの仕事に誘う。口がうまく、持ち前の交渉術で会社を大きくしていく。
デビッド・パッカウズ(マイルズ・テラー)
エフレムの幼馴染。マッサージ師として細々と暮らしていたが、エフレムに誘われ武器ディーラーとしての道を歩み始める。
イズ(アナ・デ・アルマス)
デビッドの妻。戦争を憎み、デビッドが武器ディーラーにいそしんでいることを知らずにいる。
ヘンリー・ジラード(ブラッドリー・クーパー)
アメリカやイラクを相手に武器売買を行っているディーラー。エフレムとデビッドに大口の商売を持ち掛ける。

映画『ウォー・ドッグス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ウォー・ドッグス』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ウォー・ドッグス』のあらすじ【起】

物語は廃墟で男たちに殴られている主人公デビッドの独白から始まる。自分は武器ディーラーで、世界の国々を相手に取引をしていること、戦争において武器がどれほどの予算を食うかということなどを話し、時間軸は過去へと戻っていく。

2005年、デビッドはマッサージ師として地元のマイアミで金持ちの顧客たちを相手にセクハラまがいの扱いを受けながらも細々と働いていた。一発逆転を目指した彼は有り金をはたいて高級なシーツを仕入れ、老人ホームに販売しようと目論むも全く相手にされず失敗に終わる。

そんな折、友人の葬式に参加したデビッドは参列者の中にある男を見つける。その男とはデビッドとは古いなじみの悪友・エフレムであった。エフレムは銃器マニアであり、チンピラに脅されてもひるまない胆力のある男だった。そして、マイアミに戻ってきた彼は、大手が目もくれない小口の武器販売ルートにビジネスチャンスを見出していた。

デビッドは久々に再開したエフレムに誘われ、武器の売買の手ほどきを受けることとなる。

映画『ウォー・ドッグス』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『ウォー・ドッグス』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『ウォー・ドッグス』のあらすじ【承】

数週間の研修でデビットはエフレムから武器ディーラーとしてのノウハウを学び、彼らは東欧方面の軍需メーカーとのパイプを築くべく昼夜を問わず電話をかけ続ける。

デビッドの妊娠中の妻リズは彼の急激な生活スタイルの変化に疑問を持つが、リズが戦争をひどく嫌っていることをわかっているデビットは高級シーツを売っているという嘘をついてしのぐ。

エフレムの最大の強みは交渉相手の心理をつかみ、どんなことを言われたいかを的確に判断できる話術にある。その強みを生かし、彼らはクリーニング会社の社長からの出資を引き出すことに成功する。

徐々に知名度を増し始めたエフレムたちの会社だったが、アメリカやイラクを相手にしているという武器ディーラーのヘンリー・ジラートという人物から連絡を受け、繋がりを持つ。

時期を同じくして、エフレムたちはバグダッドに展開しているアメリカ軍からのイタリア製のベレッタという銃の大量発注を獲得する。
途中、想定していた輸出ルートが使えなくなってしまったり、デビッドが商売のことがリズにバレてしまったりとトラブル続きの中、命からがら武器の納入に成功した二人は巨額の売上をたたき出した。

映画『ウォー・ドッグス』のあらすじ【転】

バグダッドの件で会社も大きくなり商売がかなり好転する中、アフガン向けのさらに大きな取引を受注するが必要な弾薬は1億発という膨大な数でとても集めきれないという事態に陥る。

その時、ヘンリー・ジラートからアルバニアにある冷戦時代の古い武器庫を紹介されたエフレムたちは、ヘンリーがアメリカから監視対象となっている危険な人物とわかっていながらもその話に乗ってしまう。

リズは嘘ばかりつくデビッドに愛想をつかし、子供と共に実家に帰ると言い出す。デビッドは家族を呼び戻すため、アフガンの取引できちんと分け前をもらえるようエフレムと正式な契約を結び、アルバニアへと向かう。

いざデビッドがアルバニアの倉庫に着くと、用意されていた弾薬は輸入が禁止されている中国製だった。すぐにエフレムもアルバニアへ合流し、2人で対策を模索した結果、貨物の重量を軽くする目的という建前ですべての弾薬を箱詰めしなおすことにした。

エフレムは今回の取引でヘンリーばかりが得をしていたことに腹を立てヘンリーを威嚇したことで、デビットは二人組の男に暴行を受ける。これが映画冒頭のシーンである。

映画『ウォー・ドッグス』の結末・ラスト(ネタバレ)

エフレムのせいで暴行を受け、また彼の汚いやり口についていけないと考えたデビッドは帰国後家族を迎えに行き、今回のアフガン取引の報酬を受け取って武器ディーラーをやめると約束する。

デビットがエフレムのもとへ報酬を受け取りに行くと契約の話はなかったことにされており、言い争いの末二人は決別する。その矢先に二人のもとへFBIがやってきて、アフガン取引での不正をはじめとした容疑で二人を逮捕した。

デビットはアフガン取引の際ヘンリーの裏の恐ろしさを感じ、FBIの取り調べの中でヘンリーのことは口に出さなかった。幸い、デビットはエフレムよりも軽い罪で7か月の自宅軟禁で済み、家族のもとへ無事に戻ってマッサージ師の仕事を再開する。

そんなある日、デビットのもとにヘンリーが現れる。デビットはヘンリーに、最初に出会った時から踊らされていたのではないかと質問するが、ヘンリーはFBIに口を割らなかったことに礼を良い、何も聞くなと言って分け前の金を置いていった。

映画『ウォー・ドッグス』の感想・評価・レビュー

戦争映画は数多くあるが、戦争で武器を流通させる武器ディーラーの映画は珍しかったので新鮮だった。話の内容としては『ウルフ・オブ・ウォールストリート』や『バリー・シール』に構成が似ていて、違法スレスレビジネスでぼろ儲けし、家族をないがしろにし、最後に裁かれ落ちぶれるというある意味王道である。法や制度の裏を突いて大儲けして豪遊ライフを楽しむというのは自分には怖くてできないので、上記の作品などで追体験するくらいが丁度いいし、映画を観る一つの醍醐味と思う。(MIHOシネマ編集部)


一攫千金を狙い「武器商人」を始めるデビッドとエフレム。仕事は少しずつ軌道に乗り出し、遂にはアメリカ軍の武器まで請け負うことになるストーリー。実話がベースなのでだいたいの結末は想像出来てしまうのですが、想像を超えるハラハラドキドキ感のある作品でした。
武器商人の話と言うと、ニコラス・ケイジ主演の『ロード・オブ・ウォー』が浮かびます、一攫千金を狙って…というと『ウルフ・オブ・ウォールストリート』なんかも。
色々な作品の要素がありますが、これは一つの作品としてとても仕上がっていて、かなり見応えがありました。解説もあるのでとてもわかりやすいです。(女性 30代)


幼馴染の悪友コンビで武器を転売し大儲け。スケールの大きさはアメリカンドリームですが、ドカンと盛り上がるところまでとはいきません。かなり危ないビジネスですからね。実話に合わせたのだと思いますが、儲けた後の主人公たちの生活がランクアップしたところが良く分からず、作品としては地味すぎたかと思います。監督が「ハングオーバー」を手掛けた人なだけあって、過度なコメディシーンが満載なのは良かったです。(男性 20代)

みんなの感想・レビュー