中越真帆は優秀なウェディングプランナー。今回担当することになったのは、石川彰人と新田遥のカップル。結婚式当日、新婦の元カレが現れるなど、次々と予想外の事態が起きてしまう。
映画『ウェディング・ハイ』の作品情報
- タイトル
- ウェディング・ハイ
- 原題
- なし
- 製作年
- 2022年
- 日本公開日
- 2022年3月12日(土)
- 上映時間
- 117分
- ジャンル
- コメディ
- 監督
- 大九明子
- 脚本
- バカリズム
- 製作
- 田渕みのり
石田聡子
河野美里
奥村麻美子 - 製作総指揮
- 吉田繁暁
津嶋敬介 - キャスト
- 篠原涼子
中村倫也
関水渚
岩田剛典
中尾明慶
浅利陽介
前野朋哉
泉澤祐希 - 製作国
- 日本
- 配給
- 松竹
映画『ウェディング・ハイ』の作品概要
お笑い芸人、司会者、俳優、脚本家としてマルチに活躍しているバカリズムが脚本を手掛けた作品。映画『勝手にふるえてろ』(17)で高い評価を受けた大九明子が監督を務めた。結婚式を舞台にした騒動が描かれており、個性的なキャラクターがたくさん登場する群像コメディ映画となっている。篠原涼子が主演を務め、中村倫也、関水渚、岩田剛典、中尾明慶、浅利陽介ら豪華なキャストが脇を固めた。主題歌は東京スカパラダイスオーケストラの楽曲『君にサチアレ』。
映画『ウェディング・ハイ』の予告動画
映画『ウェディング・ハイ』の登場人物(キャスト)
- 中越真帆(篠原涼子)
- ウェディングプランナー。石川彰人と新田遥の結婚式を担当する。仕事では絶対にNOを言わない。
- 石川彰人(中村倫也)
- 新郎。周囲の意見をそのまま受け入れてしまう、流されやすい性格。
- 新田遥(関水渚)
- 新婦。石川彰人と結婚式を挙げることに。天真爛漫な性格。箱入り娘。
- 八代裕也(岩田剛典)
- 新田遥の元カレ。遥に対して未練がある。友人達に応援され、遥を奪うために披露宴に乗り込む。
映画『ウェディング・ハイ』のあらすじ(ネタバレなし)
中越真帆はウェディングプランナーとして働いていた。仕事上では絶対にNOを言うことはなく、優秀な人物として周囲から一目置かれていた。今回彼女が担当することになったのは、石川彰人と新田遥のカップル。
結婚式当日、石川と新田は幸せの絶頂にいた。しかし、想定外の事態が起きてしまう。両家の父親はこぞって余興を披露しようと意気込み、二人の会社の上司や恩師はスピーチで競い合った。それだけでなく、新田に未練を残す元カレの八代裕也まで現れる。八代は友人達に応援され、石川から新田を奪おうとしていた。さらにさらに、正体不明の謎の男まで現れる。
果たして、中越は次々と起きる想定外の事態を乗り越え、無事に結婚式をサポートすることができるのだろうか!?
映画『ウェディング・ハイ』の感想・評価
群像コメディ
本作は結婚式を舞台に、様々な人物の騒動を描いた群像コメディ映画である。敏腕ウェディングプランナーの中越真帆を中心に物語が展開していく。中越は石川彰人と新田遥のカップルの結婚式を担当することになった。無事に結婚式当日を迎えたものの、新婦の元カレが登場したり、謎の男が現れたりと、予想外の事態が次々と起きてしまう。
主演を務めたのは篠原涼子。ウェディングプランナーの中越真帆を演じた。どこか頼りない新郎の石川彰人役は中村倫也。石川彰人の結婚相手で箱入り娘の新田遥役は関水渚。そして、新婦の元カレである八代裕也役はダンス&ボーカルユニット「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」及び「EXILE」のメンバー・岩田剛典。
新郎の後輩役を中尾明慶、新郎の上司役を高橋克実、新婦の父親役を六角精児、中越の同僚・加藤友梨役を臼田あさ美、謎の男の役を向井理がそれぞれ務めている。その他、お笑いコンビ「空気階段」、お笑い芸人のヒコロヒーなど、書ききれないほど豪華で多彩なキャストが集結した。
脚本家・バカリズム
脚本を手掛けたのは、お笑い芸人のバカリズムである。バラエティ番組『エンタの神様』やバラエティ番組『笑いの金メダル』などに出演し、一躍有名になる。最近では司会者としても活躍しており、教養バラエティ番組『家事ヤロウ!!!』やゲーム&バラエティ番組『いいすぽ!』などでメイン司会を担当している。
2014年、竹野内豊が主演を務めたテレビドラマ『素敵な選TAXI』で、連続ドラマの脚本家デビューを果たす。また、自身の書籍を元に制作されたテレビドラマ『架空OL日記』(17)の脚本を手掛け、「第36回向田邦子賞」を受賞している。大ヒットを記録した永野芽郁が主演を務めた映画『地獄の花園』(21)の脚本を手掛けるなど、お笑い芸人としてだけではなく「脚本家・バカリズム」としても大きな実績を残している。
映画『勝手にふるえてろ』の大九明子監督
大九明子が監督を務めた。大九明子は痛みに敏感な女性小学校教師の姿を描いた、短編映画『意外と死なない』(1999)で映画監督デビューを果たす。新垣結衣が映画初主演を務めた映画『恋するマドリ』(07)、原田マハ原作の小説を元に制作された映画『でーれーガールズ』(14)などの話題作を手掛けている。
また、大九明子は綿矢りさ原作の恋愛小説を元に制作された映画『勝手にふるえてろ』(17)で監督と脚本を担当し、大きな注目を集める。この作品は「第30回東京国際映画祭コンペティション部門」に出品され、「観客賞」を受賞している。
本作の主題歌を「東京スカパラダイスオーケストラ」が担当した。主題歌の『君にサチアレ』は映画のために書き下ろされた楽曲である。結婚式を舞台にしたストーリーにピッタリと合う明るい曲になっているため、ぜひ映画と合わせてチェックして欲しい。
映画『ウェディング・ハイ』の公開前に見ておきたい映画
勝手にふるえてろ
大九明子が監督&脚本を担当した作品で、「2018年日本映画プロフェッショナル大賞 作品賞」を受賞している。「第27回織田作之助賞」の候補に選出された綿矢りさ原作の小説を元に制作された。松岡茉優が主演を務めており、中学時代に片思いをしていた相手のことが忘れられない女性・江藤良香を演じた。
24歳の江藤良香は、今まで誰とも交際をしたことがなかった。中学生時代に好きになったイチのことを忘れることができず、脳内恋愛をして一人で楽しんでいた。ある日、「ニ」というあだ名をつけた会社の同期に告白される。人生で初めて告白されたことを喜ぶが、イチのことを考えるとすぐに返事を返すことができなかった。良香は脳内恋愛と現実の恋愛、どちらを選ぶのだろうか。
詳細 勝手にふるえてろ
地獄の花園
バカリズムが脚本を手掛けた作品。テクノポップユニット「Perfume」を始め、数々の有名アーティストのMVを手掛けてきた関和亮が監督を務めた。OL達による会社内の派閥争いがコミカルに描かれている。永野芽郁が主演を務め、広瀬アリス、菜々緒、川栄李奈、お笑いトリオ「森三中」の大島美幸など、バラエティ豊かなキャストが集結した。
田中直子が勤める株式会社三富士では、OL達による派閥争いが起きていた。悪魔OLの安藤朱里、狂犬OLの佐竹紫織、大怪獣OLの神田悦子など、周囲から恐れられているOL達がいた。そんな会社に、カリスマヤンキーの北条蘭が入社してくる。OL達の派閥争いは、さらに過激になっていく。初めはOL達の戦いに驚いていた直子だったが、次第にそんな環境にも慣れていくのだった。
詳細 地獄の花園
SUNNY 強い気持ち・強い愛
篠原涼子が主演を務めた作品で、平凡な主婦・阿部奈美を演じた。阿部奈美の高校生時代を、広瀬すずが演じたことでも大きな話題を集めた。韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』(11)の日本版リメイク作品。劇中で、1990年代の大ヒット曲がたくさん使用されている。映画『モテキ』(11)で「第35回日本アカデミー賞 話題賞」を受賞した大根仁が、監督&脚本を担当した。
阿部奈美は病院で、高校生の頃に仲が良かった伊藤芹香と再会を果たす。芹香はガンを患っており、余命1か月だった。奈美は芹香の願いを叶えるため、高校の仲良しグループ「SUNNY」のメンバーを集めることにした。久しぶりに会った友人達は、夫の浮気に悩んでいる者や夫の借金に悩んでいる者など、それぞれ大変な人生を歩んでいた。
映画『ウェディング・ハイ』の評判・口コミ・レビュー
「ウェディング・ハイ」を見終わった。見事である。縦軸と横軸を貫く劇構造が、絶妙なバランスで配置され、伏線のはり方、演出の肉付けが実にうまい。俳優陣では、髪振り乱す篠原涼子もいいが、ラストの落ち含め岩田剛典の格好良さが光る。
— 大高宏雄 (@Hiroo_Otaka) March 12, 2022
「ウェディング・ハイ」
面白かった!バカリズムの結婚ネタの再現と大九明子監督らしからぬ王道エンタメ。一人一人がモノローグで思いを語る前半と、誰も蔑ろにされないまま主体的に描く後半。しっかりと観客を”ハイ”にさせる笑いの他に伏線回収的な展開でも、バカリズムの凄さを感じることができた。 pic.twitter.com/3ypJhDdqQS
— 8637 (@H9ido) March 13, 2022
#ウェディングハイ
篠原涼子が前面に出た彼女の作品かと思いきや登場人物全員にスポットが当たる構成。
新郎新婦のみならず出席者各々の想いがぶつかり合うイベントとしての披露宴が楽しい。
配役もお久しぶりな人なんかも出て来て退屈しない。
ただ、最後の男二人のエピソードが冗長だったのが残念。 pic.twitter.com/NKjeaSlymC— センタ (@UdonsukiMimiu) March 13, 2022
『ウェディング・ハイ』鑑賞しました。
脚本がバカリズムさんだけあって、クスッと笑える演出多めで楽しめました。
登場人物皆にエピソードがあり、プロフェッショナルとは何ぞやも面白おかしく見せつけさせて貰いました。
思ってもいなかった伏線回収もあり、最後はスッキリできました。 pic.twitter.com/Y0tMeUysv5— ヤマタノ カツミ (@GBsinsinkan) March 12, 2022
『ウェディング・ハイ』
ある結婚式に集う人々を描いたコメディ。「映画はこうあるべき」みたいな理想を持っていると辛い。情報過多なボイスオーバー、SE多用、TVバラエティ的な笑いで貫かれている。ただタルコフスキーには笑ったし、中盤の収束は見事なものだった。でも最後のエピソードは完全に蛇足 pic.twitter.com/RTgKmQm34F
— 徒然映画雑記 (@metamol_cinema) March 13, 2022
映画『ウェディング・ハイ』のまとめ
ウェディングプランナーの中越真帆が無事に結婚式を行うため、様々な問題に立ち向かう姿が描かれている。新婦を奪おうとする元カレが現れたり、両家の父親が余興で張り合ったりと、個性豊かなキャラクター達が大暴れしている。主演を務めた篠原涼子を始め、豪華なキャストが出演しているのも見どころの一つ。高い演技力を誇る役者達が真剣に作品に向き合っているからこそ、声を出して笑わずにはいられない、楽しい作品に仕上がっている。
みんなの感想・レビュー