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映画『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』あらすじネタバレ結末と感想

映画『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』の概要:「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」の原作者、スーザン・ヒルが書きおろした続編小説を元にしたホラー映画。前作の子供たちを連れてイールマーシュの館に疎開してきた、教師イヴが味わう恐怖を描いた。

映画『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』 作品情報

ウーマン・イン・ブラック2 死の天使

  • 製作年:2015年
  • 上映時間:98分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス
  • 監督:トム・ハーパー
  • キャスト:フィービー・フォックス、ジェレミー・アーヴァイン、ヘレン・マックロリー、エイドリアン・ローリンズ etc

映画『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』 評価

  • 点数:45点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★☆☆☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

[miho21]

映画『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』 あらすじ【起・承】

1941年、第二次世界大戦中のロンドン。
教師イヴ・パーキンズは、突然身寄りを失い声も失った少年エドワードたち生徒と共に、郊外に疎開することに。
医者だったローズ博士の手配で、子供たちとジーン校長、そしてイヴが暮らすことになったのは、湖に囲まれた廃墟同然のイールマーシュの館だった。

無理やり鬼ごっこに参加させたトムとジェームズの悪戯で、部屋に閉じ込められ、書いた絵も奪われるエドワード。
その時からエドワードは、館の中でもらったという人形を手放さなくなった。

やがて、列車の中で知り合ったパイロットの空軍中尉ハリーが、近くに滞在していると言ってイヴを訪ねてくるようになる。

翌朝、施錠したはずの館の外で、トムが遺体となって発見される。
イヴはローズ博士に館を出る提案をするが、聞き入れられることはなかった。

アリスとチャールズの息子ナサニエル・ドラブロウの墓を見つけ、人がいないはずの館近くで見かけた人影を追ううち、深い霧に囲まれた土地に恐怖を覚えたイヴはハリーに救われる。
罪悪感と、屋敷の中と墓地で見た幽霊のような人影について、ハリーに相談するイヴ。
2人は館の中を調べ、アリス・ドラブロウが養母として育てた息子ナサニエルの死と、それを見てしまった実の母ジェネットの復讐を知る。

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映画『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』 結末・ラスト(ネタバレ)

思い当たる節があった2人は、村にある弁護士H・ジェロームの家でナサニエルへの手紙を見つけ出す。
彼女の姿を見てはいけない、イヴのせいで彼女が戻ったという盲目の老人に襲われ、なんとか逃げ出すイヴ。
一方、トムに取られたはずの絵を持つエドワードに違和感を抱くジョイスが、自分の首を絞めて命を落としかけた。
幽霊話を聞いた校長はイヴに出ていくよう告げるが、空襲が始まりそれどころではない。

ジェネットに同情しつつ、自分が狙われていると語るイヴ。
彼女は未婚の母として息子を産んだが、周囲はそれを許さずに、息子の名前すら知らされずにいた。

明かりが消えた少しの時間でジョイスが自殺。
彼女の死で、館を出てハリーの所属する飛行場に一度避難することに。
だがそこは囮に使われている飛行場で、追撃された仲間を助けられなかったハリーが左遷された場所だった。

ジェネットの幽霊に驚いて逃げ出したエドワードは、爆撃に巻き込まれる。
だがエドワードは生きていて、館にいると直感したイヴはエドワードを探しに向かう。
ジェネットによって引き裂かれそうになるイヴとエドワードだったが、ハリーに助けられる。
ハリーは湖に沈んだが、イヴは実の息子エドワードと共に暮らせることになった。

しかしジェネットは、2人から離れたわけではなかった。

映画『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

ストーリーも怖さもパッとしない作品

原作者のスーザン・ヒルが書き下ろした物語。
第二次世界大戦中に強く生きようとする女性教師イヴと彼女の過去、そして一緒に疎開してきた子供たちの関係が絡み合い、館に潜む亡霊を目覚めさせたというストーリー。
事情を知らずにイールマーシュの館で多くの子供たちと暮らすことや、電気が使えない薄暗い館の中という部分で戦争中という設定はうまく機能しているが、ハリーのトラウマや背景の出来事までは詰め込みすぎ。
館で何かが起こるというよりも、ただ不気味な雰囲気が続いていくだけなので、すぐに飽きてしまう。

全体的に言いたいことや表現したいことがわからず、怖さも中途半端。
盲目の老人や、首を吊ったような人影、ラストに一瞬だけ出てくる黒衣の女にちょっとびっくりさせられるだけの作品。
よく見れば、エドワードのベッドの上にある壊れた天井の隙間から、手のようなものが見え隠れするが、とにかくわかりにくくパッとしない。

エドワードの人形を館に置いて、ハリーが所属している囮としての飛行場へ逃げるシーンも、伏線のようで何でもないという間抜けっぷり。

キャストだけは前作に負けない

全編にわたり薄暗く、ほとんど何が起こっているのかわからない。
ゴシックホラー特有の、薄暗い部分での不気味さや、徐々に忍び寄ってくる薄気味悪い雰囲気も少ない。
ただ音でビックリさせようとする展開も、面白味が無い。

舞台を中心に活躍する演技派女優、フィービー・フォックスが主演のイヴ役で、堂々とした存在感を見せつけている。
ハリー役には「戦火の馬」のジェレミー・アーバイン、ジーン校長役には「007 スカイフォール」のヘンリー・マックロリーなど有名俳優が出演。
子供たちも素晴らしい演技を見せているが、内容の中途半端さが足を引っ張ってしまっている。


前作でダニエル・ラドクリフが素晴らしい演技力を見せていましたが、今作も主人公のイヴを演じたフィービー・フォックスが圧巻の演技を見せてくれました。しかし、問題はシナリオです。原作者のスーザン・ヒルが書き下ろしたオリジナルのストーリーでありながらなんともつまらない展開。何を伝えたいのか、何をしたいのかが全く分からずホラーと言いながらも恐怖心を煽るようなシーンは少なかったです。
もう少し驚きや緊張感のあるストーリー展開だったら、この不気味な世界観をより楽しめるのではないでしょうか。(女性 30代)

映画『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』 まとめ

典型的な続編の失敗作であり、原作者のスーザン・ヒルが新たに書き下ろした小説が元になっているが、ゴシックホラー独特の不気味さは半減。
また、キャストの演技力は、「ハリー・ポッター」シリーズのイメージを吹き飛ばしたダニエル・ラドクリフ同様、素晴らしいものがあるが、イマイチな印象のストーリーによって台無しになってしまった。

肝心のイールマーシュの館の亡霊がほとんど出てこないのと、音でごまかすような怖がらせ方がありきたりで、ガッカリさせられる作品。

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