映画『闇の列車、光の旅』の概要:ホンジュラス移民の少女とメキシコのギャング団に所属する青年が心を通わせながら米国を目指す姿を追ったドラマ。日系米国人キャリー・フクナガ監督の長編デビュー作で、監督自ら移民の旅に関する入念な調査を行った。
映画『闇の列車、光の旅』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:ヒューマンドラマ、青春、ラブストーリー
監督:キャリー・ジョージ・フクナガ
キャスト:エドガル・フローレス、パウリナ・ガイタン、クリスティアン・フェレール、テノッチ・ウエルタ・メヒア etc
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映画『闇の列車、光の旅』の登場人物(キャスト)
- サイラ(パウリナ・ガイダン)
- ホンジュラス人の少女。父は米国に移住して、再婚している。その父が迎えに来たために、一緒に米国を目指すことになる。
- ウィリー(エドガル・フローレス)
- スペインのギャング団に所属している青年。ギャング集団に隠れて付き合っていた恋人がいたが、ギャングのボスに殺されてしまう。
- スマイリー(クリスティアン・フェレール)
- ウィリーの弟分で、同じギャング団に入る。一人前として認めてもらおうと躍起になる。
映画『闇の列車、光の旅』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『闇の列車、光の旅』のあらすじ【起】
メキシコでウィリーはスマイリーを迎えに行き、ギャング団のボスに会わせる。スマイリーは13秒間殴られて仲間に加えられる。ウィリーは駅で見張りをしなければいけないのをさぼって恋人に会いに行く。そして、恋人の写真を撮るが、恋人はウィリーの仲間に会いたがる。ウィリーはスマイリーに恋人のことを秘密にするように命じる。そして、2人が組織のアジトに行くと、ウィリーがさぼっている間に敵対組織の男が捕まっていた。ボスはスマイリーに男を殺すように命じ、ウィリーはその手伝いをする。
ホンジュラスで暮らすサイラは父と伯父と共に米国を目指すことにする。父はサイラと伯父に非常時のための米国の家族の電話番号を暗記させる。そしてメキシコにまでやって来る。3人はウィリーが見張りをしている駅にまで辿り着く。父はサイラに地図を見せて旅程を説明する。そして、父が米国で作った家族の写真を見せる。サイラは自分を連れて行ってくれることを父に感謝する。
映画『闇の列車、光の旅』のあらすじ【承】
ウィリーは駅の見張りの場所に恋人を連れて来る。しかし、恋人のことをギャング団の仲間に見られてしまう。仲間は翌日に墓地で集会があることを告げる。一方、サイラ達は駅で一夜を明かす。集会が開かれウィリーとスマイリーは見張りをさぼって嘘をついていたとして責められる。そこにウィリーの恋人が姿を見せてしまう。それを見たボスは恋人を連れて行き、ウィリーとスマイリーは懲罰で13秒間殴られる。一方、ボスはウィリーの恋人に乱暴しようとした拍子に殺してします。恋人が死んだことを知ったウィリーは涙に暮れる。ボスはウィリーとスマイリーを仕事に連れて行く。
サイラ達は列車の屋根に乗って移動を開始する。ウィリーもボスの命令で同じ列車に乗り込む。翌日、雨が降る中ボスとウィリーとスマイリーの3人は移民達から金目の物を奪っていく。そしてボスはサイラを見付けると、乱暴しようとする。それを見ていたウィリーは刃物でボスのことを殺してしまう。そして、ウィリーはスマイリーにも列車を降りるように命じる。
映画『闇の列車、光の旅』のあらすじ【転】
ウィリーは列車の屋根に乗りながら悲しみに暮れる。しかし、身の危険を感じた移民がウィリーを突き落とそうとするが、サイラがとっさに国境巡視隊と叫んだために助かる。スマイリーはギャング団のアジトに戻る、そして、裏切っていないことを証明するためにウィリーを探し出して殺すと志願する。ウィリーはギャング団から殺しの指令が出されたことを知る。サイラがウィリーに近付き、食事を分けてあげる。
カスペルはカメラを見て、恋人との思い出に浸る。列車が止まり、移民達は水を浴びたりして休憩する。サイラはウィリーと色々話すようになり、サイラは一緒にニュージャージーを目指すように誘う。一方、スマイリーはギャング団の仲間と共にカスペルの先回りをしようとする。しかし、追っ手に気付いたウィリーは走って逃げて、うまく追っ手を交わすことに成功する。その後、サイラ達に合流して移動を続けるが、ウィリーは途中で電車を降りる。しかしサイラはそれに付いて行く。サイラがいないことに気付いた父と伯父は2人だけで旅を続ける。
映画『闇の列車、光の旅』の結末・ラスト(ネタバレ)
ウィリーは知り合いに頼んで、車両運搬車に隠れさせてもらって移動を開始する。ウィリーはサイラに自分といては危険だと説明する。ウィリーはカメラを見て、恋人のことを回想する。一方、サイラの父は列車から転落して死んでしまう。ギャング団は車両運搬車を待ち伏せするが、ウィリーたちはその前に車を降りていた。ウィリーとサイラは移民のシェルターで数日過ごすことにし、そこで父が死に、伯父が強制送還されたことを知る。ウィリーはサイラのことを慰める。
ウィリーはサイラに米国に渡ってちゃんと父の家族を探すように頼む。そして密行業者に金を払い、川を渡してもらうように頼む。まずはサイラが浮輪を使って川を渡り出す。そこにギャング団が現れる。ウィリーは懸命に走って逃げるが、スマイリーに遭遇する。そして、スマイリーは容赦なくウィリーのことを撃ち殺す。川からその様子を見ていたサイラは涙に暮れる。移動を再開させたサイラは、米国の公衆電話から父の家族に連絡を取る。一方、伯父も再び米国を目指して旅立つ。
映画『闇の列車、光の旅』の感想・評価・レビュー
ギャング集団から逃れようとするが追い詰められてしまう青年と、自由を求めて米国を目指した少女が何もかも失って新たな人生を歩み出そうとする姿が対照的に描かれており、強い印象を残す作品。単に米国を目指す移民家族のドラマにしなかった点が非常に目新しい。キャリー・フクナガ監督はこの後、『TRUE DETECTIVE 二人の刑事』という傑作テレビドラマを作っており、今作からもその瑞々しい才能を感じることができる。(MIHOシネマ編集部)
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