映画『ヴィクトリア女王 世紀の愛』の概要:『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(原題:The Young Victoria)は、イギリスの女王で、エリザベス二世に次ぐ治世の長さを誇ったヴィクトリア女王の若き日の姿をメインに描いた映画。
映画『ヴィクトリア女王 世紀の愛』 作品情報
- 製作年:2009年
- 上映時間:102分
- ジャンル:歴史、伝記
- 監督:ジャン=マルク・ヴァレ
- キャスト:エミリー・ブラント、ルパート・フレンド、ポール・ベタニー、ミランダ・リチャードソン etc
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映画『ヴィクトリア女王 世紀の愛』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ヴィクトリア女王 世紀の愛』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ヴィクトリア女王 世紀の愛』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ヴィクトリア女王 世紀の愛』 あらすじ【起・承】
19世紀のイギリス王朝では、後継ぎ問題が起こっていた。年老いて老い先短いウィリアム四世の皇位継承者は、まだ少女のヴィクトリアだった。母親とその愛人は未成年のヴィクトリアの摂政の地位を得ようとヴィクトリアを説得するが、操り人形にはなりたくないヴィクトリアは拒否する。
ベルギー国王でヴィクトリアの叔父にあたるレオポルドは、甥のアルバートをヴィクトリアの元へ送る。レオポルドによって、ヴィクトリアの夫にさせるべく送り込まれたのだった。
背景にはそんな思惑があったが、当のヴィクトリアとアルバートはすぐに惹かれ合う。その後二人は文通をするようになる。
そして、イギリスの現首相であるメルバーンもヴィクトリアに取入ろうとする。見事ヴィクトリアの信頼を勝ち得たメルバーンは、彼女の秘書として働くようになる。その頃、ヴィクトリアは周囲によって母であるケント公爵夫人とは距離を置くようになっていた。
一方、ドイツに戻ったアルバートとは変わらずに文通を続けていた。
映画『ヴィクトリア女王 世紀の愛』 結末・ラスト(ネタバレ)
ウィリアム四世が逝去し、ヴィクトリアは女王となった。政治がわからないヴィクトリアはメルバーンに任せきり。
戴冠式に合わせてイギリスにやってきたアルバートは、ヴィクトリアが求婚してくれるのを待っている。しかし、ヴィクトリアはアルバートを友人として好いていた。
メルバーンは政権交代によって失脚し、ヴィクトリアは新しい首相であるピールと対立する。ヴィクトリアは長年仕えてくれたメルバーンを尊重して支えたが、それが世間では問題視される。
こうした問題に突き当たり、ヴィクトリアはアルバートの存在がかけがえのない者だと気づく。女王には求婚することが許されない。ヴィクトリアは自らアルバートに結婚を申し込み、二人は結婚した。
その後、叔父のベルギー国王がアルバートを操り国政に介入しようとするが、アルバートはそれを拒んだ。彼は献身的にヴィクトリアを支え、愛した。
二人の間にはその後9人もの子供が誕生した。二人はいつまでも愛し合い、アルバートが亡くなるとヴィクトリアは最期まで喪服を着て生きた。
映画『ヴィクトリア女王 世紀の愛』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ヴィクトリア女王 世紀の愛』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
女王として
現国王であるエリザベス女王に次いで在位期間の長いヴィクトリア女王。彼女の子孫がヨーロッパ各地の王室にいることから、「ヨーロッパの祖母」としても知られる。ヴィクトリア女王の時代は、各地に植民地があり、在位期間中に目立った問題が起こるようなこともなく、安定した時代だったと思う。
それにしても、イギリス国王が女王の場合は安定した時代で、しかも在位もかなり長いのは共通しているような気がする。
王朝は違うが、オーストリア・ハプスブルク家のマリア・テレジアも女王で、しかも子だくさん。そして夫の死後喪服で通したことも共通している。夫が支え、妻で有る女王が国を治める。それだけでなく、二人の間に変わらず愛情があったということが共通しているのが素晴らしい。
ヴィクトリア女王の若い頃の物語
ヴィクトリア女王というと、どうしても年をとってからの印象が強い。絶対的な女王というイメージだったが、少女期は周囲に利用されそうになり、誰を信じていいかわからず苦悩した姿は新鮮だった。
夫であるアルバート公との愛がテーマだが、この映画を観るまでアルバート公については共同統治者として認められたということしか知らなかったが、二人の関係にこんな物語があったことを知ることができてよかった。
皇位継承者として母親にまで利用されかけ、誰もが自分に取入ろうとするように見えたであろう人生の中で、たった一人愛したのがアルバート公。しかし、アルバートですらヴィクトリアを利用しようとする周囲の駒の一つで、ある時は信じられずに仲違いする。しかし、女王としてのヴィクトリアを支えたのはやはりアルバートの愛だけだった。
ヴィクトリア女王と言う名前を聞いたことはあっても、どんな人なのか何をしたのか全く知らなかった私にとって、この作品はとても興味深く面白かったです。ヴィクトリアを演じたのはエミリー・ブラント。彼女は『クワイエット・プレイス』や『ボーダーライン』などの強い女性のイメージが強かったので一国の女王という役はどうなんだろうと不安に思っていましたが、大きな違和感もなく、若くして女王となりながらも愛を信じ続けた強い女性の姿をしっかりと演じていました。
夫の死後は喪服を着続けたと言うストーリーに驚きましたが、それほどまでにアルバートのことを深く愛していたのだろうと感じました。(女性 30代)
映画『ヴィクトリア女王 世紀の愛』 まとめ
今作で主人公のヴィクトリア女王を演じているのは、『プラダを着た悪魔』では脇役だったエミリー・ブラントだ。この作品では多数の映画賞を受賞している。『プラダを着た悪魔』のヒットがあったからこその主演だと思う。女王の役を勝ち取るのは並大抵なことではなかっただろう。
内容については、若き日のヴィクトリア女王がアルバート公と幸せになるまでを描いているので、その後、私たちが良く知るヴィクトリア女王の事は描かれない。そこは少し物足りなさがあるが、ヴィクトリア女王の愛だけに注目して描き切るというのは、新しい切り口だと感じた。
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