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映画『人狼ゲーム ラヴァーズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『人狼ゲーム ラヴァーズ』の概要:大人気「人狼ゲーム」シリーズ映画版の第5弾。女子高生の蘭子が目覚めると、そこは人狼ゲームという名の殺し合い会場だった。登場人物が全員人狼ゲーム経験者の今作は、参加者同士の心理戦から目が離せない。

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映画『人狼ゲーム ラヴァーズ』の作品情報

人狼ゲーム ラヴァーズ

製作年:2017年
上映時間:108分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:綾部真弥
キャスト:古畑星夏、佐生雪、平田雄也、溝口恵 etc

映画『人狼ゲーム ラヴァーズ』の登場人物(キャスト)

高野蘭子(古畑星夏)
高校二年生。冷静で、意志が強い。義父と義理の妹との関係、そして義父が作った借金に苦しんでいる。人狼ゲームでの役割は、人狼・恋人。
八木ひなた(溝口恵)
高校一年生。血液のガンを患い、余命は短い。穏やかだが、芯は強い。人狼ゲームでの役割は、キューピット。蘭子と一香を「恋人」に指名する。
海老原一香(佐生雪)
高校三年生。一見冷淡な一匹狼だが、人狼ゲームの運営者に強い憎しみを抱き、復讐を胸に誓っている。人狼ゲームでの役割は、村人・恋人。
吉原虎之介(池田純也)
高校二年生。見た目は遊び人で、参加者の佳奈とは本当の恋人同士。ただし、彼女のことは利用しているだけと豪語する。人狼ゲームでの役割は、人狼。
管すばる(前田航基)
高校一年生。小太りで、大人しそうな見かけによらず、ゲームに積極的に参加。参加者の佐久間を、ある理由で脅している。人狼ゲームでの役割は、村人・預言者。
佐久間弘人(平田雄也)
高校三年生。以前は、運営側でゲームの勝敗に賭けをして楽しんでいたことがある。人狼ゲームでの役割は、村人。
河合陸(鈴木知尋)
高校三年生。インテリ風で、他の参加者をバカにしている。率先してゲーム序盤を仕切るが、その態度が反感を買う。人狼ゲームでの役割は、村人。
戸谷佳奈(森高愛)
高校二年生。ギャル。虎之介の、本当の恋人。前回は虎之介と共にゲームに勝利し、彼が自分を愛していると信じている。人狼ゲームでの役割は、村人・霊媒師。
山門拓海(安藤瑠一)
高校一年生。感情的になりやすいが、頭の回転は速い。前回は楓と共に勝利。人狼ゲームでの役割は、村人。
梅津楓(春川芽生)
高校一年生。大人しく、言うことはいつも正論だが、利己的。前回は山門と共に勝利。人狼ゲームでの役割は、村人・自称用心棒。
牧詩央里(中村萌)
高校三年生。優等生風。前回は河合と共に勝利し、彼のおかげと認めるが、あっさり河合に投票する。ゲームでの役割は、村人。

映画『人狼ゲーム ラヴァーズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『人狼ゲーム ラヴァーズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『人狼ゲーム ラヴァーズ』のあらすじ【起】

蘭子が目を覚ますと、そこは会議室のような部屋だった。同じ部屋には、蘭子を入れて11人の男女。その中のひとり、河合と名乗る青年が、高圧的にその場を仕切りだす。彼は部屋に置かれたモニターを指し、“ルール”を見ようと呼びかけた。

「ルール」

これは、命を賭けた“人狼ゲーム”。建物から出ることも、備品や他者に危害を加えることも、不参加も許されない。ペナルティーは死だ。

参加者は、「村人」8人、「人狼」2人、「キューピット」1人に分けられている。毎晩、全員で投票し、誰か1人を処刑する。そして夜中、人狼がさらにもう1人を処刑する。

人狼が両方処刑されれば、村人の勝ち。村人が2人になれば、人狼の勝ち。ただし、終了時に「恋人」が生き残っていれば、キューピットと恋人のみが勝者となる。恋人は、ゲーム開始直後にキューピットが2人指名する。恋人の片方が死んだ場合、もう片方も死ぬ。キューピットの勝利条件は、恋人が生き残ることのみ。

恋人の他に、「預言者」と「霊媒師」、「用心棒」という役職が予め割り当てられている。いずれも村人で、預言者は毎晩1人を選んで人狼か村人かを知ることができ、霊媒師は、投票で処刑された者が人狼だったか村人だったかを知ることができる。用心棒は、毎晩自分以外の1人を、人狼の襲撃から守ることが出来る。

勝者への賞金は、1億円。

ルールを見ながら、河合が自分と詩央里は二度目の参加だと打ち明けた。彼らふたりは、村人として前回の人狼ゲームを勝ち抜いたのだ。さらに、恋人という新ルールに狼狽した山門も、明らかに経験者だった。

動揺しながらも、参加者たちは各自の部屋へ行く。そして蘭子は、部屋にあったモニターを見て、自分が「恋人」に選ばれたことを知った。相手役は、一香だ。

一同は、再び食堂に集まった。河合の仕切りで、簡単な自己紹介をする。そして河合は、預言者と霊媒師を明らかにすることを提案した。人狼が作戦を練る前に、重要な役職を把握して村人側に有利に進める目的だ。名乗り出たものは、用心棒が守ってくれる。

まず預言者には、河合、ひなた、管の2人が手を挙げた。すぐに河合は手を下げる。そして霊媒師に挙手をしたのが、河合、虎之介、佳奈だった。再び、河合は前言撤回。ひなたと管、虎之介と佳奈、それぞれどちらかが嘘をつき、人狼陣営か恋人陣営として疑わしい。虎之介と佳奈は本当の恋人同士だが、ゲーム開始早々にお互いを罵り合う羽目になった。一香はそれを鼻で笑い、蘭子はその一香を不安げに見つめた。

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映画『人狼ゲーム ラヴァーズ』のあらすじ【承】

解散し、ひとりになった蘭子の元に、ひなたがやって来た。彼女がキューピットだったのだ。蘭子を選んだ理由は、勘。そしてそこに、一香が合流する。恋人陣営として、夜の投票を誰に入れるかを相談するが、まとまらない。一香は河合を推すが、ひなたは全員同じ相手を選ぶのは危険だと考えた。

すぐに、20時10分前の投票の時間がやって来た。何の情報も無い初回の投票は、運と勘だけが頼りだった。佳奈は虎之介を偽霊媒師として責め立て、山門は管を偽預言者として疑った。さらに一香は、河合を挑発する。

すると、佳奈がうっかり「前回」と発言した。佳奈だけでなく、結局、参加者全員が人狼ゲーム経験者。そしてもちろん、勝者だった。

そしていよいよ、投票の時になる。何の手掛かりも無いまま、周囲を見下し罵り続けた河合が票を集めて選ばれた。河合は投票無効を訴え暴れるが、突然苦しみもがき始める。参加者の首に巻かれたリールが締まったからだ。しかし、それは単なる警告で、河合は死ななかった。投票で選ばれた者は、参加者自らの手で処刑すること。それが今回のルールだった。

今までにない残酷なルールに、室内に動揺が走る。ただし、20時までに処刑が終わらなければ、全員失格だ。誰も暴れる河合を殺せずにいると、一香が用意された包丁を手に取り、河合をめった刺しにした。

投票後、再び集まった恋人陣営。一香が、河合を選ぶよう、他の者にも声をかけていたと告白する。蘭子は一香の勝手を責めるが、一香も譲らず、出て行ってしまう。

蘭子とひなたが二人になると、ひなたは、自分が余命の限られた病人だと打ち明けた。もう助からないのに、賞金に淡い期待を抱いてしまうと笑うひなたに、蘭子も身の上を話し出す。

蘭子の家は、母親の再婚相手が作った借金でボロボロだった。その返済のため、絶対に賞金が欲しいと願う蘭子に、ひなたが協力を申し出る。

そして深夜、人狼の時間だ。蘭子は人狼として、ナイフを持って部屋へ出る。もうひとりの人狼は、虎之介だった。彼は、預言者とも霊媒師とも名乗り出なかった蘭子を、良く思っていなかった。

虎之介はまず、「恋人」を殺すことを提案した。人狼の勝利は、恋人が生き残っていてはあり得ない。もちろん、蘭子も賛成だ。しかし実際は、人狼が勝ち、かつ一香が生き残っていることが蘭子の生存条件だった。

その日虎之介が選んだ獲物は、山門だった。彼を虎之介が羽交い絞めにし、蘭子が刺し殺す。二人とも泣きながら、人狼の仕事を終えた。蘭子は手についた血を落としながら、絶対家に帰ると心に誓う。

映画『人狼ゲーム ラヴァーズ』のあらすじ【転】

翌朝。ひなたは「詩央里は人狼じゃない」、管は「蘭子は人狼じゃない」と預言した。管の発言に蘭子は驚き、虎之介は、蘭子と管が恋人陣営ではないかと疑い始める。そして、佳奈と虎之介は、共に河合が村人だったと証言。詩央里の誘導で、その日の投票は、自称預言者と自称霊媒師の中から選ぶことになった。

投票の時間。蘭子は、選ばれた者の自殺を提案した。建物から出るだけで、首輪が締まるのだ。そして、誰に投票するかという話になると、激しく虎之介を責め始める佳奈。一方、虎之介は冷静に彼女を諭す。票が集まったのは、佳奈の方だった。泣き喚く佳奈を、虎之介は一度抱きしめ、建物の外へ放り出した。

人狼の時間。虎之介は感情的になり、蘭子を疑い胸倉に掴みかかる。そこで蘭子は、この時間であれば、人狼同士が殺し合ってもルール違反にはならないと気が付いた。そして、自分たちの仲間割れこそが管の目的ではないかと思いつく。

その日の獲物は、詩央里だった。命乞いをした詩央里は、管が佐久間を脅していたという情報を打ち明ける。しかし虎之介は、冷酷に詩央里を殺した。

翌日。作戦会議をする蘭子とひなた。ひなたは、具合が悪そうだ。心配する蘭子に、ひなたが、勝ったら遊びに行こうと誘う。病気になった彼女には、友達と呼べる相手がいなかった。

そして今日も、預言と霊媒の結果が発表される。虎之介は、佳奈が人狼ではなく、キューピットだった可能性が高いと発言。しかし、管がそれを否定した。彼は前日の預言を撤回し、蘭子は人狼、そして昨晩占った虎之介も人狼と指摘。すると、ひなたが割り込み、人狼は楓だと預言。二晩続けて人狼を当てるなんて怪しいと、管を追い詰める。

しかし、ひなたの作戦は失敗した。楓が用心棒だったのだ。形勢を逆転された蘭子は、思わず「用心棒は自分だ」と名乗り出る。

これに怒ったのが、一香だった。蘭子を呼び出し、彼女の失策を責め立てる。金目当てで、ひなたも裏切るつもりだろうと言われる蘭子。一香は、ゲームの運営側に対する強い憎しみを爆発させ、彼らの正体を突き止めるために自らゲームに参加したと告白した。

蘭子は、虎之介の信用を取り戻すため、彼の部屋を訪ねる。相変わらず蘭子を疑う虎之介だが、仲間割れを狙われていると言われれば、反論できない。

そして、投票の時間になる。管は、用心棒から指名しようと提案。もちろん、狙いは蘭子だ。しかし佐久間が、預言者、それも管を指名したいと言い出した。

管は、佐久間の秘密を知り、それをネタに彼を利用していた。佐久間は、運営側の人間だったのだ。元々彼は、金持ちの友人のツテで、人狼ゲームへの賭けを楽しんでいた。そこで負けが続き、多額の掛け金が払えなくなった佐久間。彼は今や、ただの参加者のひとりだった。

管が佐久間を初めて見たのは、前回のゲーム終了後だった。村人の勝者は、勝っても意識を奪われ、次のゲームに放り込まれる。しかし管は、ガラスの破片を握り、すぐに意識を取り戻した。そこで、運営側に働かされていた佐久間と顔を合わせたのだ。

運営を出し抜き、立ち向かっていた管。佐久間は、そんな管の言うことが信じられなかった。運営側を憎む一香は佐久間に掴みかかるが、投票の時間は迫り、管が選ばれた。泣いて佐久間を襲おうとする管を、蘭子が刺し殺す。

映画『人狼ゲーム ラヴァーズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

人狼の時間。何としても恋人を仕留めたい虎之介は、佐久間を獲物に選んだ。狙いは他にもある。運営側の話を聞き出すのだ。

佐久間の語る運営の話は、蘭子を動揺させた。運営が参加者を集める方法は、二つ。誘拐と“生贄システム”だ。人狼ゲームの賭けに参加するには、1億円の入会金と、多額の掛け金が必要になる。そこで掛け金を払えなくなったものは、家族や友人を生贄として差し出し、掛け金に補填することが許される。佐久間は自分が売られたと言い、蘭子もまた、同じ側の人間だと言った。そして佐久間は、建物の外に出た。

蘭子を売ったのは、義父だった。彼は今も賭けに参加し、しかも、義父の連れ子である蘭子の妹は売られていないらしい。絶望する蘭子の手を、虎之介がそっと握る。

翌朝。佐久間の死体を見て、楓が蘭子と虎之介を責めた。無言で涙を流す蘭子を、心配するひなた。蘭子は、ひなたに昨夜の話を聞かせた。それを聞いたひなたは一緒に泣き、蘭子に、運営側を許さず絶対に勝ってくれと励ました。

最後の投票の時間がやって来た。残ったのは、恋人陣営の3人と、人狼の虎之介、村人の楓。ここで突然、蘭子が、ひなたを恋人として告発した。ひなたは、告発を認めるが、恋人の名は明かさなかった。

ひなたの処刑が決まった。彼女の病気を知っていた一香も、蘭子の意図を汲み取り、ひなたに票を入れていた。ひなたは泣きながら、蘭子に「生きて」と告げ、建物を出て行った。

ゲームが終わった。恋人の勝利だ。蘭子は、最後まで騙していた虎之介の方を見ることが出来ない。それでも彼に近づき、硬く手を握る。虎之介はそれを受け、静かに部屋を去ろうとする。しかし、それよりも早く、虎之介と楓の首輪が作動した。

生き残った一香は、勝利を喜んだ。二人は屋上へ行き、一香はこれからの話を口にする。それを言い終わるのを待たず、蘭子は、一香を屋上から突き落とした。

蘭子は、監視カメラを睨みつけた。賞金は1億円。運営側への入会金も、1億円。蘭子は賞金で入会し、義理の妹を、掛け金のための生贄に差し出すと宣言した。

映画『人狼ゲーム ラヴァーズ』の感想・評価・レビュー

シリーズ第5弾となる今作。人狼ゲームが好きで、色々な作品を見てきましたが、今作は1番賛否両論あるんじゃないかと思います。人狼ゲームらしさが少ないというか、心理戦よりもその場の感情や煽りに負けて行動してしまう参加者が目立つので「ゲーム」を楽しみに見ると少しガッカリするかもしれません。
今作から登場する「キューピット」という役職によってかなり難しくなっていて、展開が全く読めませんでした。感動的なシーンもあるので今までの作品とは少し違ったテイストが楽しめると思います。(女性 30代)

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前作 人狼ゲーム プリズン・ブレイク

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みんなの感想・レビュー

  1. おーす より:

    人狼って心理戦がメインと思ってたけど、どのシリーズにもほぼそんな所もなく役職も活かせず名前だけ出した感。ひどいのはエンドロールでやっと役職明かされたり。みんなの演技はすごくいいのに設定がスカスカ。製作者はルールだけ見て実際人狼やったことないのかな?と疑う。