映画『地雷を踏んだらサヨウナラ』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「地雷を踏んだらサヨウナラ」のネタバレあらすじ結末と感想

地雷を踏んだらサヨウナラの概要:戦場カメラマン、故一ノ瀬泰造の半生を描いた作品。1972年、激化するベトナム戦争のカンボジアにて、アンコールワットを支配下に置いた解放軍を取材するため、単独で乗り込んだ若きフリーランス記者の壮絶な生涯と、戦争の悲惨さを描いている。

地雷を踏んだらサヨウナラの作品情報

地雷を踏んだらサヨウナラ

製作年:1999年
上映時間:111分
ジャンル:ヒューマンドラマ、戦争
監督:五十嵐匠
キャスト:浅野忠信、川津祐介、羽田美智子、市毛良枝 etc

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地雷を踏んだらサヨウナラの登場人物(キャスト)

一ノ瀬泰造(浅野忠信)
フリーランスの戦場カメラマン。佐賀県武雄市出身の25歳。明るく人当たりが良く、子供達に人気がある。戦争にて失われる命に深い悲しみを抱きつつ、その真実を撮影し続けアンコールワットを目指す。
ティム・ヒル(ロバート・スレイター)
米国の戦場カメラマンで泰造とは友人。同じ戦場にて駆け回っている。泰造がベストショットを撮影した戦場にて、流れ弾に当たり息を引き取る。戦場カメラマンとして戦場で死ぬのは本望と断言し、ベトナムの土となることを望む。

地雷を踏んだらサヨウナラのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『地雷を踏んだらサヨウナラ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

地雷を踏んだらサヨウナラのあらすじ【起】

1972年4月、カンボジア。戦場カメラマンの一ノ瀬泰造は、音を立てないよう静かに目的の場所へ向かっていた。戦場に於いて、一ノ瀬のような報道記者は中立の立場として攻撃してはいけないという暗黙のルールがある。とは言え、いくら暗黙のルールがあっても銃弾や砲弾が飛び交う中を駆け回るのだから命の補償などどこにもなく、流れ弾に当たればもれなくあの世行きとなってしまう。早々に戦地と化した山野で逃げ惑う泰造。流れ弾が頭部に直撃し一瞬、意識を奪われるもヘルメットのお陰で命拾いした。

そうして命を懸けて撮った写真はUPI通信社へ持ち込まれ、使える部分のネガを渡し相応の収入を得る。当然、苦労して撮影したところで、使える写真がなければ収入は少ない。だが、泰造にはどこか躊躇いがあり、決定的な瞬間を撮れずにいた。同じ戦場には同業者である米国のカメラマン、ティム・ヒルもいる。彼と友人関係にあった泰造は、共に故郷を懐かしみながら毎日、命を懸けて撮影へと臨むのであった。

ベトナム戦争にて戦いが激化するカンボジアには、解放軍武装組織クメール・ルージュがアンコールワットを支配し、捕虜を容赦なく処刑している。その決定的な証拠を撮影した同業者は、カンボジアからの追放と引き換えに1枚の写真で6000ドル稼いだらしい。それを聞いた泰造は、自分もスクープを撮るべく解放軍が聖域と称するアンコールワットへの潜入を考えた。もし、そこでの写真が撮れたなら2万ドルは稼げるようだが、記者は敵とみなされ既に10人以上が行方不明になっていると言う。非常に危険な場所であるが故に、奇跡的に撮影ができたならピュリッツァー賞も夢ではないのだった。

戦場からホテルへ戻った泰造。激化する戦場とは違い、滞在する村はとても長閑で、子供達とも和気藹々と交流。だがそんなある時、流れ弾の砲弾が村を直撃。子供の遊び場でもあったバスへ着弾してしまう。このことで、村は騒然となり子供達は儚い命を散らすことに。愕然とした泰造だったが、それでもカメラを構え悲劇を撮影してしまうのだった。

地雷を踏んだらサヨウナラのあらすじ【承】

村にいた子供達は戦争で両親を失った戦争孤児でもある。泰造はアンコールワット攻略戦に従軍させてもらうよう政府軍の部隊長へ懇願。そうして、彼は思わず遠目に見える壮大なアンコールワットを撮影するのであった。しかし、そこへ軍の兵士が現れ撮影の許可は出せないと本部へ連行されてしまう。泰造は軍事機密であるアンコールワットを撮影したとして、銃で脅されフィルムは没収。従軍もさせてもらえなかった。

軍にたてついてしまった泰造は、滞在先に迷惑をかけてしまうことを恐れ、荷物をまとめて村から出ようとする。だが、高校教師の友人は毅然とした態度でここにいても良いのだと言ってくれる。友人の言葉に勇気を得た泰造。話によると、友人の兄も解放軍に参加しているらしく、もし追われて来たとしても匿うだろうとのだった。

その日の夜、泰造は単独で戦地を掻い潜り、アンコールワットを目指した。木陰に身を潜めその場で夜を明かす。翌朝、解放軍の親子兵に発見され捕縛された泰造。引き会わされた隊長らしき人物は、警告だけして今すぐに去れと言う。だが、ここで引き下がるわけにはいかない。友人の兄の名を出し、会わせて欲しいと頼み込んだ。しかし、銃で脅されてしまい、泰造は荷物を持って早々にその場を去るのであった。

逃げる姿を政府軍に目撃された泰造は、またも捕縛され国外追放となってしまう。教師の友人は必死に弁明し庇ってくれたが、銃で脅されてしまえば手を上げるしかない。泰造は必ず戻って来ると約束しカンボジアを去った。
同年、ベトナムのサイゴン市。泰造は日本へ帰国せず、サイゴンのUPI通信社で世話になることにした。

従軍した隊にはティムもおり、久しぶりに挨拶した2人。だが、その直後に砲弾の襲撃が始まりただちに撮影へ。しかし、泰造がベストショットを撮った際、流れ弾がティムに当たってしまう。泰造は衛生兵を必死に呼んだが、ティムは最期の言葉を友に託し息を引き取ってしまうのだった。サイゴンへ戻った泰造は、ティムの行きつけのバーへ向かい彼を偲んでビールを傾けた。

地雷を踏んだらサヨウナラのあらすじ【転】

その時に撮った泰造のベストショットはワシントンポストの一面を飾った。だが、戦場で命を落としても何の補償もなく実名も載らず、全てUPI通信社提供として掲載されてしまう。そのことに憤りを感じ、フリーランス記者の立場があまりに軽すぎると主張。だが、それこそがフリーランスなのだと言われてしまえば、反論もできないのだった。

怪我をしても戦場で病気になって命を落としても、全ては自己責任。それがフリーランスである。ただし、制約がほとんどないので自由に撮影することはできる。泰造は様々な写真を撮り提供し続けた。それは、日本の雑誌や新聞にも掲載され、佐賀県の武雄市に住む彼の両親も息子の写真を目にすることで、泰造が頑張っている様子を影ながら応援している。

サイゴン市に部屋を借り、そこを拠点に活動を始めた泰造。そんなある日、ティムの行きつけだったバーに泰造を訪ねて毎日新聞の社員がやって来る。彼から解放軍取材の要請を受けるも、泰造は軍に目をつけられている。そこで、カンボジアへ入るための方法を聞き出し、韓国の弾薬輸送船に乗せてもらうよう交渉。紆余曲折を経て船に乗せてもらうことになった。

姉が祝言を上げるとのことで一時、日本へ帰国した泰造。久しぶりに家族との団らんを楽しみ、束の間の平和を満喫。しかし、彼は姉の結婚式へ参加せず、当日の朝になってベトナムへと向かってしまう。そうして、ベトナムの港にて密かに恋焦がれていたバーのウェイトレスと別れの挨拶を交わし、カンボジアへ出発。彼女は別れ際、必ず生きて帰ってと涙ながらに送り出してくれるのだった。

地雷を踏んだらサヨウナラの結末・ラスト(ネタバレ)

輸送船にて2日目の夜、襲撃に遭う。泰造は船上の様子を必死に撮影。翌朝、船はどうにか無事にカンボジア対岸の港へ到着。船長は夜が明けて税関が来る前に泰造を船から降ろしてくれるのだった。川を泳いで対岸へ渡り、先に来ていた毎日新聞の社員と合流。彼の伝手で待望のアンコールワットへ向かうことになった。

予定では出発は翌日と言われていたが、教師の友人が結婚するという手紙を受け取る。泰造は出発を延期してもらうよう頼み、友人のために結婚式へ。そして、彼とその妻の幸せそうな笑顔を何枚も写真に収めた。戦争のため、悲惨で残酷なことが多い中、数少ない幸せで楽しい出来事であった。

しかしそんな時、目をかけていた幼い子供が姿を消したと聞かされる。どうやら近くの村でロケット弾の攻撃が始まったらしい。泰造は必死になって子供を探したが、幼子はなぜか地雷が幾つも埋まっている畑の向こうにいた。子供はとても泰造に懐いており、彼の姿を見つけると一目散に駆けて来る。兵士や泰造たちは必死に来るなと叫んだが、無邪気な子供は地雷を踏んでしまい、無残な死を遂げてしまう。泰造は泣きながら子供の亡骸を抱き、畑を横切るのだった。

翌朝、友人夫婦と会いフィルムと記事を託した泰造。10日以上戻らなかったら、プノンペンへ届けてもらうよう頼む。そして、彼は地雷を踏んだらサヨウナラだと笑って告げ、アンコールワットへの取材に向け出発した。
その後、解放軍の一般兵と出会った泰造は、彼らに握り飯をご馳走し党の人に会わせてくれるよう頼む。2人の兵と共に山道を進むと以前、彼を脅した隊長と思われる人物と会う。すると、隊長は問答無用で泰造を痛めつけ、彼を連れて来た2人の兵士を処刑してしまう。

その後、泰造は数人に囲まれ銃を突き付けられる。そして、国の肥やしになるのだと後ろ手に拘束された。だが、彼は諦めずにアンコールワットの方角を聞き、隙を突いて逃走。奴らは銃を発砲しながら追いかけて来たが、どうにか逃れとうとうアンコールワットへ辿り着くのだった。壮大な遺跡を目にした彼は息を飲み、カメラで撮りたいと口にしたが、荷物は兵士に取り上げられ何も持っていない。すでに追手は背後に迫り、泰造を狙っている。彼は焦燥感に駆られ、叫びながらアンコールワットへと走り出した。

1973年11月22日、一ノ瀬泰造は単身、アンコールワットへ向かい消息不明となる。それから9年後の1982年。アンコールワット近くのプラダック村にて彼の遺体が発見され、両親により確認がされた。泰造の遺骨の一部は今も尚、アンコールワットを望む菩提樹の木陰に眠っている。

地雷を踏んだらサヨウナラの感想・評価・レビュー

ベトナム戦争へ一ノ瀬泰造が向かった当時、25歳と若かった。作中では彼がいかに穏やかで明るく人好きのする性格であったかが描かれ、どこへ行っても子供達に囲まれ笑顔を見せる。一ノ瀬泰造を演じた浅野忠信も撮影に臨んだ当時、同じ年であったらしい。故のフレッシュさであり、当時の一ノ瀬を体現できたのかもしれない。

ベトナム戦争により埋められた地雷は今も尚、除去作業は続けられているらしいが、その作業にも子供達が駆り出されていると聞く。フリーランスの戦場カメラマンであった一ノ瀬が見た戦場もまた悲惨で残酷なものであり、故に彼は解放軍の本拠地であるアンコールワットを目指し、戦争を終わらせようと足掻いたのだろうと思う。(MIHOシネマ編集部)

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