『永遠の0』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

百田直樹原作の戦時中のヒューマンドラマ。主演・宮部久蔵役を演じるのはV6の岡田准一。佐伯健太郎役は三浦春馬。松乃役は「キッズ・ウォー」「花より団子」の主演女優である井上真央。監督は山崎貴。

あらすじ

永遠の0』のあらすじを紹介します。

祖母の葬儀をきっかけに実の祖父が賢一郎でない事を知った佐伯健太郎とその姉の慶子。実の祖父・久蔵は終戦間際に特攻で戦死した海軍航空兵である事を知る。
フリーライターをしていた慶子は終戦60周年記念プロジェクトのアシスタントを司法浪人してブラブラしていた健太郎に頼む。慶子自身、特攻隊員であった実の祖父に興味があり健太郎もバイト料がもらえるという事で姉妹で祖父の足取りを追っていく。
かつての戦友を訪ね祖父が天才的な技術を持ちながら“海軍一の臆病者”であったと聞かされる。困惑した二人は調査を続ける気を失くしていたが、母親から改めて久蔵について知りたいと頼まれて、海軍従軍者の元を訪ねる。久蔵を知る海軍従軍者はみな語る内容が異なっており久蔵という人物像が謎に包まれていった。
第二次世界大戦下における日本では国のために命を捧げるのがあたり前であり、生き残る事にこだわった。そしてその久蔵が秘めた真実と決意。そこの時代に生きていた人々との葛藤。各々生き方と交錯が徐々に明らかになっていく。凄腕の零戦乗りでありながら妻・松乃とのある約束を守る意思。卑怯者と言われても命を重んじた久藏。
久蔵の真意とは…。そしてその事実を知っていく健太郎と慶子の胸中は…

評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2013年12月21日
  • 上映時間:144分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:山崎貴
  • キャスト:岡田准一、三浦春馬、井上真央、濱田岳、新井浩文 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『永遠の0』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

交錯して展開する現代日本と戦時下の日本

本作の内容は現代を生きる健太郎の視点でストーリー展開し戦時中の久蔵がメインである内容。展開が交互であり、健太郎と久蔵の心境の変化が見どころ。
内容に納得のいくよう鑑賞者のスピードに合わせる意味合いとしての交錯感もあったと言える。途中途中で久蔵が実の祖父と感づきやすい内容ではあるがそれを含めても内容に感情移入してしまうほど久蔵の心境に感情移入できる。
 ただ登場人物が多い。そして、戦時中の内容が元々難しいというのがやはり戦争を題材にした要所である。

戦時下の日本

交錯していく登場人物の区別と心情に頭がこんがらがる人も多いと思うので、戦時下の日本について簡単にまとめて置く。
 戦時の明確な時期はないが本作は第二次世界大戦(1939~1945)の終期の内容。日本国内でも戦争時には沖縄空襲や東京空襲、そして原子爆弾の投下があったが、『永遠の0』を鑑賞するのに認識しておきたいのはゼロ戦による海軍の内容である事。
作中で展開されるのは1941年の真珠湾奇襲、1942年のミッドウェー海戦、1942~1943のガダルカナル島の戦い。
そして、明治憲法下(当時の日本)における思想は天皇陛下のため、お国のために命を捨てるという思想。詳しく説明すると現行の日本と違い「思想・良心の自由」が明治憲法では保障されていなかったので思想が強制状態。その現状で「死にたくない」
「生きて帰りたい」と言う久蔵は臆病者、反日思想と捉えられる。

まとめ

まず、戦時中の内容である事。フィクションでありながらノンフィクションの要素が濃い事。これらの理由からフィクションであっても戦争作品である認識を持ち作品を鑑賞すると良いと私は思う。
内容は戦時中の視点から良い意味でも悪い意味でも感動させられる。つまり、深く考えさせられる作品である。観る人自身が戦時中の日本に対してどのような見解をもっているのか、どのような影響を受けるのか。戦時の日本と鑑賞者が向かいあう作品である。
 同時に現代社会の側面として現代を批判するのではなくしっかりと捉えられている作品だと感じた。重要なのは健太郎が司法試験での挫折状態からの心変わりは心境に近い現代人が多いという事である。
総合的に観てほしいと思える作品。観た上でその人自身がどう感じたか。どう心境が変化したか。今後、自分自身がどうしていきたいのかと考える事も充実する作品である。とは言え、内容が戦時なので私自身あまり他者とみる事は進めない。しかし、内容は感動的に仕上がっているので他者と観ても非常に楽しめる作品だと思う。(私自身が内容の濃い作品や戦時作品は一人でみた方が映画の世界に入り込めるので…。)

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