映画『英国王のスピーチ』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「英国王のスピーチ」のネタバレあらすじ結末

英国王のスピーチの概要:第二次世界大戦時の大英帝国国王・ジョージ6世には、実は吃音症という悩みがあった。彼の吃音症克服、そして言語療法士のライオネル・ローグとの友情を描く。アカデミー賞で作品賞・主演男優賞ほか主要4部門受賞。

英国王のスピーチの作品概要

英国王のスピーチ

公開日:2010年
上映時間:118分
ジャンル:ヒューマンドラマ、伝記
監督:トム・フーパー
キャスト:コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーター、ガイ・ピアース etc

英国王のスピーチの登場人物(キャスト)

アルバート / ジョージ6世(コリン・ファース)
大英帝国の第2王子。小さいころから吃音症に悩まされており、演説が苦手。一方で政治に対する責任感は人一倍強く、頑固な側面も。のちにジョージ6世として大英帝国の王位につく。
ライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)
オーストラリア出身の言語療法士。精神面にもアプローチしてアルバートの吃音症を治そうとする。シェイクスピア劇の役者になるのが夢。
エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)
アルバートの妻。夫の吃音症を治すため、ライオネルのもとを訪れる。王室の一員であることにプライドを持っている。
デイヴィッド / エドワード8世(ガイ・ピアース)
アルバートの兄で大英帝国の第1王子。父の崩御に際し、エドワード8世として王位につくが、あまり政治に関心はなく、恋人ウォリスとの愛を優先している。よくアルバートの吃音症を馬鹿にしていた。
ジョージ5世(マイケル・ガンボン)
アルバートとデイヴィッドの父で現国王。年老いた身で、王室の行く末を心配している。内心、アルバートに期待をかけ、彼に王位を継いでもらいたいと思っている。
ウォリス・シンプソン(イヴ・ベスト)
デイヴィッドの恋人。アメリカ出身で、離婚歴がある上まだ夫と別れていないこと、また何人もの男性との噂があることなどから、周りからは王室の一員になるには不適格と考えられている。

英国王のスピーチのネタバレあらすじ

映画『英国王のスピーチ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

英国王のスピーチのあらすじ【起】

1925年、大英帝国博覧会閉会式。大英帝国の第2王子、ヨーク公アルバートは、父王ジョージ5世の代わりに演説を行う。しかし、アルバートは小さいころから吃音症に悩まされており、演説はどもってうまくいかなかった。

アルバートのために、妻のエリザベスは何人もの医者に吃音症の治療を頼んでいた。しかしどれもうまくいかない。エリザベスはこれが最後と、オーストラリア出身の言語療法士ライオネル・ローグの元を訪ねる。ライオネルは王子であるアルバートに対しても、自分の治療スタイルを貫き、お互い愛称で呼び合おうとし、アルバートを怒らせてしまう。ライオネルはアルバートに賭けを持ちかけた。大音量の音楽をヘッドホンに流し、自分の声が聞こえない状態で『ハムレット』を朗読させたのだ。朗読途中で怒って帰ろうとするアルバートに、ライオネルは先ほどの朗読を録音したレコードを手渡す。

ジョージ5世はクリスマスのラジオ演説を堂々と行う。彼は第1王子であるアルバートの兄・デイヴィッドより、アルバートの方が王にふさわしいと考えていた。その期待から、アルバートに演説の重要性を説き叱咤する。アルバートは試しに先日のレコードを聴いてみる。すると、そこにはいつもとは違いなめらかに朗読を行う自分の声があった。

英国王のスピーチのあらすじ【承】

アルバートとエリザベスは再びライオネルのもとを訪れる。愛称で呼び合うことは認めないながらも、アルバートはライオネルのレッスンを受けるようになる。それは窓に向かって大声を出したり、発音に特化したりと、劇役者を目指すライオネルならではの斬新なものだった。ライオネルは時に、アルバートの過去のトラウマにも切り込んでいく。それに対しアルバートは、自分の生い立ちや弟の死など、プライベートな内容も話すようになっていく。

ジョージ5世は次第に体調を崩し、自分で字も書けないほどになっていた。1936年、ジョージ5世が崩御。第1王子であるデイヴィッドが「エドワード8世」として国王に即位することとなった。しかしデイヴィッドは人妻で離婚歴もあるアメリカ人女性・ウォリス・シンプソンと恋人関係にあった。もともと政治に興味のなかったデイヴィッドは、国王になれば彼女とも結婚できないと嘆く。

父王に先立たれたアルバートは、いたたまれずライオネルのもとを訪れる。訃報を聞き、てっきりレッスンは休みだと思っていたライオネルは、驚きながらも彼を部屋に招き入れた。2人は歌を使いながら、過去のトラウマを語り、ジョージ5世が自分に期待していたと崩御後に知らされたと告白する。

英国王のスピーチのあらすじ【転】

アルバートとエリザベスは兄デイヴィッドに招かれ、クリスマスパーティーのためバルモラル城を訪れた。しかし、デイヴィッドはウォリスとの関係を続けており、ウォリスは我が物顔で城内を闊歩していた。エリザベスはそれに憤慨する。議会の面々も、離婚歴があり他の男性との噂も絶えないウォリスは王室にふさわしくない、と不満を持っていた。対外的にもドイツが台頭してきており、国王の力量が求められる時期でもあったのだ。アルバートはデイヴィッドに、ウォリスとの関係について指摘、国王は英国国教会の長だから離婚歴のある女性とは結婚できないと注意する。しかしデイヴィッドはそれに腹を立て、「王位がほしいのか」となじり、アルバートの吃音症をからかった。

アルバートはライオネルに、デイヴィッドの王位継承に対する不安を漏らす。するとライオネルは、アルバートが王位を継ぐべきだと意見した。その発言に腹を立てたアルバートは、ライオネルに絶交を言い渡す。後日、ライオネルは王室を訪ねてみたが、依然腹を立てたままのアルバートは彼に会おうともしなかった。ライオネルは降りしきる雨の中、とぼとぼと家に引き返す。

英国王のスピーチのあらすじ【結】

新しく国王となったデイヴィッドに対し、議会の不満は高まっていた。首相から、デイヴィッドが国王を退位しなければ内閣総辞職だと迫られ、王室は苦渋の決断をすることとなる。デイヴィッドは国王を退位してウォリスとの暮らしを選び、アルバートが「ジョージ6世」として即位することになった。王位継承評議会でアルバートは宣誓をしたが、吃音症が直っておらずうまくいかない。アルバートは再びライオネルのもとを訪れる。

戴冠式が迫っていた。アルバートは大主教の反対を押し切ってライオネルを臨席させる。ライオネルのおかげで、戴冠式は問題なく終わった。アルバートはヒトラーの演説をテレビで見て、彼の演説のうまさを実感する。

1939年、ヒトラー率いるドイツ軍がポーランドを侵攻。イギリスはドイツに宣戦布告することとなった。そのため、アルバートはラジオ放送で全国民に向け、演説を行うこととなる。アルバートとライオネルは2人で放送室に入り、向かい合って演説に臨む。エリザベス妃は緊張の面持ちで、放送を聞いていた。アルバートは吃音症を克服し、堂々たる演説を行った。その演説は、国民の胸に強く響いた。演説を終えたアルバートは、家族や議会の面々に拍手で迎えられる。そして家族と共に、バルコニーから大衆に手を振った。

アルバートとライオネルの友人関係は、その後長きにわたり続いた。

Amazon 映画『英国王のスピーチ』の商品を見てみる

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    最後にアルバートが見事完璧なスピーチを行う姿は、感動の一言です。少し焦ったときでも、目の前にいるライオネルがいることでどれだけ大きな支えになっているかが伝わります。スピーチ後、アルバートは「ありがとう、友よ」とライオネルに素直に感謝し、ライオネルはアルバートを「陛下」と呼び敬意を示します。お互いへの本心を初めて打ち明け合う素晴らしいラストです。2人の関係に関しては、大きな波がありハラハラさせられました。全く分かり合えなかった初対面、治療を始めるも効果が表れず怒りをぶつけるアルバート、罵倒する時はどもらないじゃないかと飄々と接するライオネル。治療に真剣になり心の闇を打ち明けるアルバートに、真剣な面持ちで治療を試みるライオネル。ある日の治療の帰り道、兄の代わりに即位するべきだと正直に忠告するライオネルに対し、反逆罪になるからそれはできないと辛く跳ね除けるアルバート。ここで一本道を正反対に歩いていく別れのシーンはとても切なく、2人の身分の差や様々な心情のすれ違いを描くような印象に残るシーンでした。結果的にアルバートはライオネルに謝罪し再び治療を続け、ラストシーンへとつながります。最後のナレーションの一文では、「戦争スピーチには毎回ローグが立ち会い、ジョージ6世は抵抗運動のシンボルとなった。ライオネルとバーティは生涯にわたりよき友であった」と流れます。身分の垣根を越え、自らの障害をも乗り越えた、勇気と感動をもらえる作品です。

  2. 匿名 より:

    ライオネルがアルバートに行った治療は現代でも有効なのでしょうか?実際に克服した人の経験談を見ると、やはり呼吸法や言語療法が鍵を握るようです。しかしその効果も千差万別、症状にもよりますし”絶対”というのはなかなか難しいようです。ただ共通しているのは、心の治療が必要だということ。アルバートのように幼少の頃の体験が災いして吃音持ちになる人は多く、またそれからの恐怖や不安が更に回復を妨げてしまうそうです。まずはアルバートとライオネルのように信頼関係やリラックスできる環境下で治療を行うこと、そしてエリザベスのように温かく見守る存在がいることも大切なのです。

  3. 匿名 より:

    実際の歴史や人物を基に忠実に製作された作品で、数々の波乱が起きたりそこまでドラマチックな展開が待っているわけではないので見方によってはつまらないという意見もあるかと思います。しかし吃音症の悩みだけではなく王家の深刻な内情まで考えなくてはならなかったジョージ6世に対し、思わず感情移入してしまうと思います。史実の観点から見ると、実際のジョージ6世の吃音症はそこまで声高らかにされた事実でもなく、内気だったかどうかも分かりません。でもアルバートとライオネルの友情関係に偽りはないようで安心しましたし、最後の演説を終えた際の「wの音で少しどもりがあった」「私だと分かるように、わざとどもったのだ」というやり取りは本当にあったことをそのまま盛り込んだそうです。序盤のアルバートからは考えつかない台詞に、ライオネルの力の偉大さを感じます。