『図書館戦争』あらすじ&ストーリー考察・解説

人気小説家の有川浩の代表作である『図書館戦争』の第一巻を元に、自衛隊の全面協力によって製作されたSF・アクション・ラブコメ要素満載の映画。監督は、『GANTZ』などで知られる佐藤伸介。主演は岡田准一と榮倉奈々。

あらすじ

図書館戦争』のあらすじをご紹介します。

正化という元号に名を変えたパラレルワールドの日本が舞台となっている。1988年に「メディア良化法」が制定され、社会風俗を乱す表現を規制するためにメディアの監視を行う「メディア良化委員会」が発足した。また、委員会が問題ありと判断した創作物を取り締まるのが良化特務機関、通称「メディア良化隊」である。検閲や没収のためには暴力行為も辞さない良化隊に対して、表現の自由を守ろうとするために、対抗し得る法を持っていたのが図書館であった。「図書館の自由に関する宣言」を元に図書館の自由法を制定し、本の自由を守るべく「図書隊」が結成された。ここから長きに渡る二つの組織の攻防が幕を開けた。メディア良化法が制定されてから30年後の2019年、図書隊に一人の女子隊員、笠原郁(榮倉奈々)が入隊する。彼女は高校生の時に、地元の書店で出会ったある図書隊員に憧れて、良化隊との武力衝突による図書防衛を担う防衛部所属を志願していた。顔も名前も分からない憧れの図書隊員を王子様と慕い、彼との再会を夢見る郁だったが、そこで出会ったのは、郁を他の隊員よりも厳しく指導するチビの鬼教官、堂上篤(岡田准一)であった。王子様とは真逆の堂上に対し反感を抱く郁は、事あるごとに堂上に反抗するが、訓練を通して堂上に信頼を置くようになる。
入隊訓練を終えた郁に下ったのは、通常図書業務から戦闘まですべての図書館業務に携わる精鋭部隊「図書特殊部隊」への配属であった。初の女性隊員として、同じく図書特殊部隊に所属し、教官でもあった堂上の下で、本の自由を守るため、郁は困難に立ち向かっていく。

評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2013年4月27日
  • 上映時間:128分
  • ジャンル:SF、コメディ
  • 監督:佐藤信介
  • キャスト:岡田准一、榮倉奈々、田中圭、福士蒼汰、西田尚美 etc…

ストーリー考察・解説

『図書館戦争』について、考察・解説します。※ネタバレなし

豪華役者が勢ぞろい。キャラの魅力を最大限に引き出す良キャスティング

本や漫画を原作とした映画は、原作を知っている人にとっては、良いか悪いかがはっきりと分かれるのではないかと思います。それは、映画を見る前にキャラや作品に対して固定観念を持っているから。そのため、自分が思っていた世界観と違うとちぐはぐな感じがしてしまったり……。けれど、そんな原作好きも「これぞ正しく我々が思い描いていた図書館戦争だ」と言い張れるほどの再現性を持っています。
その世界観を発揮させているのが、主人公を初めとする俳優陣のベストキャスティングであると感じます。偶然にも、プロデューサーの辻本珠子が選んだ主役の岡田准一と榮倉奈々は、文芸雑誌『ダ・ヴィンチ』で「読者が選ぶ誌上キャスティング」において1位を獲得していたというように、原作のイメージと重なる二人を主人公にしたことで、実写映画ならではの魅力を吹き込ませることに成功しています。また、郁の同僚には栗山千秋や福士蒼汰、堂上の親友役には田中圭など、こちらも今を時めく俳優陣たちによって構成されており、お目当ての俳優を目当てに鑑賞するのにもおススメの作品となっています。
原作好きも、俳優のファンも、もちろん原作を知らない方でも大いに楽しめる映画だと思います。ただ、ストーリーの大前提である「図書館の本を守るために武力を行使する」というところに引っ掛かりを覚える方は、物語自体に違和感を感じてしまうかもしれません。
おススメなのは、堂上と郁の距離が縮まる野営のテントのシーンです。二人の自然な雰囲気に少女漫画を読んでいる気分になりました。

まとめ

初見で見る人のために、図書館法などの解説が映画の冒頭でされていたりと、原作を知らない人でも楽しめるように配慮がされた作品だと思います。また、ストーリー展開においては原作の内容とそれほど異なる点はなく、無理な冒険をして原作ファンの不興を買うようなこともなかったのではないでしょうか。しかし、ただ単に原作をなぞっただけの作品ではなく、実写化だからこその迫力は持ち得ていると感じます。
自衛隊の全面協力の下で行われた撮影ということもあり、装備や戦闘など細部に至るまでクオリティは圧巻です。
『図書館戦争』は、SFやアクション、ラブストーリーといった様々な要素を含んでいますが、どの部分もおざなりにされておらず、それらが見事に融合され素晴らしい世界観を放つ作品だと思います。

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