映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』あらすじネタバレ結末と感想

マネー・ショート 華麗なる大逆転の概要:強欲なウォール街に勝負を挑め。’08年のリーマンショックの数年前に金融破綻を予測した4人のアウトローたちの生き様を『マネー・ボール』の原作者マイケル・ルイスが描き、豪華キャストで演じきる経済ドラマ。

マネー・ショート 華麗なる大逆転 あらすじネタバレ

マネー・ショート 華麗なる大逆転
映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

マネー・ショート 華麗なる大逆転 あらすじ【起・承】

時は’05年。
サンノゼに拠点を置くエキセントリックな投資家のマイケル(クリスチャン・ベール)は。格付けの高い不動産抵当証券をアシストと共に、
何千件も調べ解析した結果、驚くべき事実を発見する。

ムーディーズなど権威ある格付け会社から国債並のトリプルAのランクを付けられ、世界有数の保険会社がこぞって購入している債権が
数年以内に債務不履行に陥るだろうという予測がだったのだ。

これらの商品に共通するのは、サブプライム(低所得者むけ住宅ローン)を含む事。
バーリは、この債権に目をつけ、空売りして莫大な儲けを出すデリバティブ取引(金融派生商品)を思いつく。

それは『クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)』と呼ばれる言わば企業の倒産保険と似た様なものだった。
住宅ローン債権で、銀行が潰れるわけがないと思い込む投資家たちはバーリの申し出を喜んで引き受ける。

マイケルの動きに早くから目をつけていたのが、ドイツ銀行のジャレド(ライアン・ゴスリング)だった。
彼は出入りしているヘッジファンド・マネージャーのマーク(スティーブ・カレル)を説得し、CDSの購入を勧める。

一方、カリフォルニアのガレージ裏で、僅か11万ドルの資金からスタートしたコーンウォール・キャピタルの、
チャーリー(ジョン・マガロ)とジェイミー(フィン・ウットロック)も、サブプライムローンの怪しさを解析し気づいていた。

しかしウォール街で投資会社として認められるためには、最低運営資金3000万ドルが必要なので、彼らは
大手銀行のロビーで門前払い、渡されるのは誰も見向きもしない弱小投資家の企画書のみ。

そんな中2人はマイケルのCDSの企画書を見つけ、自分たちが言いたい事はこれだと見抜き、
ウォール街に本格的に乗り込む為に、金融の師匠で今は表舞台から引退しているベン(ブラット・ピット)に
逢いに行くのだが・・・。

マネー・ショート 華麗なる大逆転 あらすじ【転・結】

バームは、ジャレドにCDSの購入を勧められたものの、今起こっている金融バブルが本当に住宅景気から来るものなのか、
それとも、ローンも払えない人間が知恵もなく住宅を購入しているという最悪の事態が起こっているのか。

バームは、ジャレドのアナリストたちと共に、サブプライムローンを組んだ人間の比率が多いとされるフロリダに向かうと、
そこはゴーストタウンと化していた。
ローンを払えなかった人々が、コンドバルチャー(取立て屋)によって住む家を追い出された後だった。

そして’08年。
マイケルが予測した様に、軒なみ投資会社が潰れ始める。
彼は、CDSの会社が破綻する前に保険金を回収し、AIGの保険金を空売りし、資本家の元本に充て、
自らのファンドを閉鎖する。

チャーリーとジェイミーはベンに頼み、買ったCDSを売り払って貰う。
ジャレドは、自らの持分のCDSは売り払った、残るは史上最大の空売りで儲けを出すと言われるバームだけ。

バームは、これを売ったとしても笑うのは、この間あった合成債権証券を作る悪徳金融マネージャーだけなのかと、
不甲斐なさを感じるが、世紀の空売りを行う。

そしてラストはエンディングテロップで、CDSの世紀の空売りを行い、儲けを出した登場人物のその後が
出てきて終わる。

マネー・ショート 華麗なる大逆転 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2015年
  • 上映時間:130分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、歴史
  • 監督:アダム・マッケイ
  • キャスト:クリスチャン・ベイル、スティーヴ・カレル、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピット etc

マネー・ショート 華麗なる大逆転 批評・レビュー

映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

奇跡の空売りのからくり

マイケルが行なったのは、他のケースに例えると、健康診断では優良と言われている人に、
アカの他人が『この人は後3年以内で死ぬ』と予測し、勝手に死亡保険をかけて死亡保険を受取る様なものである。

おっかない保険金融取引だが、こういう商品が実際に米国で成立っている。
CDSを購入した人からみれば、当時賭けだった。
金融危機で投資銀行が倒産しなければ、保険金は賭け損になったからだ。

本来家を変えない人に売りつけたサブプライム

サブプライムローンで、家を購入した人には、共通点があった。
過去5年以内に破産している、過去一年以内に30日以内の延滞を2回以上、借り入れが所得の半分という、
日本人からしてみれば『こういう人に不動産は売れない』代表格である。

そんな人たちに不動産購入の審査書類の職業欄に何も書かない状態で家を購入させ、その書類は、
100枚纏めて違う債権に組込むので、悪徳証券会社は、証券が化ける言葉あわせで『ニンジャローン』と呼んでいた。

業界の不透明さを暴く秀作

本作は、難しいテーマをなるべく簡潔に描き、魅力的なキャストを導入した事で成功を収めている。
製作会社がブラット・ピットの『プランB』だった事から、彼は『仕方なく出演』したそうだが、
それ以外に関しては割と纏まっていたのではないだろうか。

演じる俳優たちは、業界を知って、あまりにも不正が多かった事や複雑でもない事をわざと複雑にいい、
人々に判りにくくしている事に驚いたという。

映画はライアン・ゴスリング演じるアナリストが、観客に向かって話しかけるカメラ目線の言葉で判る。
業界用語を連発し討論する同僚たちから、カメラが俯瞰となりゴスリングのアップを映し出す。
そして彼は語る。

『ワケわからないだろ、自分がバカに思えるだろ。それが狙いなんだよ。
金融機関はわざと独特な言い回しを編してい自分たちがやってる事に疑問を持たれないようにしている。』

本来であれば、どの業界もわかりにくい事こそ簡潔簡単スマートにが原則だ。
それを複雑にしているのは、業界そのものが不透明な証拠だということなのだろう。

マネー・ショート 華麗なる大逆転 感想まとめ

この映画で、チャーリーとジェイミーは、自分たちのCDSを売り終わった後に、リーマンブラザーズが
倒産した事を知り、リーマンから出て行く人の社員証を拝借し、中に入る。

もぬけの殻となったリーマンブラザーズの中は僅かな守衛と掃除夫だけで、床には書類が散らばり、
誰も2人のつけている社員証の写真まで確認しようともしない。

これがあの憧れの投資会社か、2人は空しさを覚え宙を見上げ、その後チャーリーはコーンウォール・キャピタルを拡大し、
現在コーンウォールは日本に進出、ジェイミーはこれを境に金融から引退した。

若き投資家の運命を変える金融危機でもあったが、世の中はどうだろうか。
あまり変わってない事こそ恐怖なのではないだろうか。

だが本当に儲けている人は儲けている、奇跡の空売り以上に。
それに気づかない人が沢山いてぼやいている世の中に対する警告なのかもしれない。

Amazon 映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』の商品を見てみる