映画『ノア 約束の舟』あらすじ・ネタバレ結末と感想

ノア 約束の舟の概要:ラッセル・クロウ主演の旧約聖書にあるノアの方舟を題材にした物語。共演はジョニファー・コネリー、エマ・ワトソン、ローガン・ラーマン。大迫力の洪水シーンが見どころ。ダーレン・アロノフスキー監督作品。

ノア 約束の舟 あらすじ

ノア 約束の舟
映画『ノア 約束の舟』のあらすじを紹介します。

エデンの園。誘惑が罪を生み、アダムとイブは楽園を追われた。その後、人類初の兄弟殺し~カインとアベルの諍いを経て、番人に救われたカインの子孫が荒涼とした大地に住んでいた。

この物語の主人公は、カインの末裔である父メトシュラの息子ノア(ラッセル・クロウ)。ノアには妻ナーマ(ジェニファー・コネリー)と3人の息子セム・ハム・ヤハェトがいた。また旅の途中で、負傷していた娘イラを養女にした。

ノアはある晩、大洪水の夢を見てうなされます。”神が世界を滅ぼす!”と予感し、山で隠遁生活を送る父メトシュラ(アンソニー・ホプキンス)を訪ねた。その際に貰ったベリーの実の種を大地に撒くと、水が噴き出し緑が生え、やがて森になった。

ノアは自分の家族と1つがいの動物達を助けるために、番人と巨大な船の建造を始めます。森には、白い鳩が現れ、動物達も続々と船にやってきます。

どこで船の噂を聞いたのか、ノアの宿敵トバル・カイン(レイ・ウィンストン)が、種族を連れてノアの元を訪れます。

ノア 約束の舟 ネタバレ結末・ラスト

舟を作り始めて数年後。ノアの息子セム(ダグラス・ブース)、ハム(ローガン・ラーマン)、ヤハェトに養女イラ(エマ・ワトソン)は大人へと成長していた。しかし、イラは幼い頃負った傷がもとで妊娠できない体である事を悩んでいた。

セムとイラは互いに相思相愛だったが、妊娠できない事が障害になっていた。恋に悩むのは、次男のハムも同じだった。あせって恋人を探そうとするが上手くゆかない。

父ノアに反抗して、森を彷徨ううちにトバル・カインの陣営に入ってしまう。そこで心優しい少女ナエルと出会う。2人で逃げようとするが、雨が降り始め、ノアの方舟の出航が迫った。少女ナエルは途中で罠にはまり、命を落としてしまう。

トバル・カインの種族も、ノアの方舟を目指してやってくるが、ノアと番人によって阻まれてしまう。しかし、ハムの手引きにより、トバルは秘かに船に乗り込んだ。

一方、ノアの家族と動物達は、方舟にのり無事だった。40日40夜に及ぶ雨と洪水が続き、地上の命は失われた。漂流して数か月後、イラはセムとの子を妊娠していることに気が付いた。

イラの妊娠を家族は喜ぶが、ノアは激怒した。神の意思に背く事だとして、”イラの子供が女の子であったなら、殺す!”と告げるのだった。イラとセムは悲しむが、子供が生まれる前に陸地を探し逃げようと考えます。

しかし、鳩を放ち、陸地を捜しても見つからないのだった。一方、ハムは初恋の少女を助けられなかったのは父ノアのせいだと思い、不満を募らせていた。そこで、トバルと共に父ノアを殺そうと計画します。

父を船の奥へおびきよせると、トバル・カインが現れた。2人が死闘を繰り広げる中、ハムはトバルを殺し、父ノアを助けてしまう。ついにイラが双子の女の子を出産した。

ノアはイラの子供を殺そうとするができなかった。”なぜ、私の子を殺せなかったの?”という問いに”愛が生まれたからだ”と答えるノア。

ようやく鳩が戻ってきた時、陸地が見つかった。新しい土地に立ったノアの一家はその地で根を下ろすが、ハムは1人、新天地を目指して旅立ってゆく。

ノア 約束の舟 評価

  • 点数:55点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2014年
  • 上映時間:138分
  • ジャンル:ファンタジー、ヒューマンドラマ、ラブストーリー
  • 監督:ダーレン・アロノフスキー、ラッセル・クロウ
  • キャスト:ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、レイ・ウィンストン、エマ・ワトソン etc

ノア 約束の舟 批評・レビュー

映画『ノア 約束の舟』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

人間としての葛藤に迫る!~信仰と家族の絆

神の意思を尊重するのか?それとも、人間としての意思を貫くのか?とても悩ましい問題です。旧約聖書に描かれているノアの方舟の物語は、人間よりも神の意思に沿うよう行動しています。

私はキリスト教信者ではないので、その点に疑問を感じます。なぜなら、人は自分の都合の良い時にだけ神を語るからです。それならば、神の言うように人類が滅びてもいいんじゃないかとさえ、思います。

家族以外の他人の命を犠牲にしてまで生きたいとは考えたくない。ノアは家族が助かっても、その後は人類が滅びると考えていたようです。どうして生きようとしないのだろう?

私には、ノアと敵対していたトバル・カインの気持ちの方が共感できます。ノアの方舟に描かれている選民思想が危険な考えである事に気づいて欲しい。

この映画は、大迫力の洪水シーンやCGを多用した映像で壮大な物語に仕立てていますが、主人公の気持ちや行動に共感することはできませんでした。ただ、キリスト教徒の方がこの映画を観てどう思ったかは聞いてみたい。

唯一、素晴らしい点は俳優です!家族の物語として、実に生々しい葛藤や闘いを描いている点をご覧下さい。

若い才能がはじける!~エマ・ワトソンとローガン・ラーマンの魅力

この映画と「ウォールフラワー」で共演している2人。演技の相性がとてもいい。年齢も2歳差で、ローガンの方が年下です。2人の経歴も、それぞれが子役からキャリアをスタートさせ、若手俳優として期待されています。

エマ・ワトソンは知性と美、そのどちらも兼ね備えた行動的な女優。反対にローガンは繊細で、守ってあげたい感がいっぱい。青春映画もいいが、家族がテーマの映画だと余計に2人への親しみやすさを覚えます。

明と暗、動と静といった対立する感情を2人なら、上手く演じきれるのではないでしょうか。この映画で共演したラッセル・クロウが、2人に対して家族の様な気持ちで成長を見守っていたと語っていました。

キリスト教世界の難解な部分は分からないが、俳優陣の仲の良さや家族のように作品に取り組む姿に魅力と可能性を感じるのです!

ノア 約束の舟 感想まとめ

ヨーロッパの文化や思想を理解するには、キリスト教の知識が欠かせないという。例えば、アガサ・クリスティーのミステリーを読んでいると、暗号やアイテムなどキリスト教に関するものがたくさん散りばめられているらしい。

キリスト教の観点から読んでみるとまた違った発見があるのかも。「ノア 約束の舟」で描かれるのは旧約聖書が出典の物語。キリスト教に関する映画だが、信仰か家族の命かで悩む人間ドラマとして考えたい。

なによりも、若手俳優であるエマ・ワトソンやローガン・ラーマンの演技&成長を楽しみたい。私なら、神の意思よりも人間の意思を優先するだろう。”選民思想”という考えはとても危険だ。

宗教は人の精神を支えるものだが、同時に狂わせる魔力を秘めています。ノアの洪水が津波に思えて、しばらく目を閉じていました。だが、地球の長い歴史の中では繰り返し洪水がおきたに違いない。

そんな太古の記憶に溢れた宗教が意味するものをこれからも考え続けたい。

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