映画史に伝説として名を刻む『アダムス・ファミリー』。そのアダムス・ファミリーのリブートシリーズが進行中であることを知っていただろうか。アニメとして令和の時代に蘇ったアダムス・ファミリー。時代を経ても色褪せないその魅力に注目。
映画『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』の作品情報
- タイトル
- アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!
- 原題
- The Addams Family 2
- 製作年
- 2021年
- 日本公開日
- 2022年1月28日(金)
- 上映時間
- 93分
- ジャンル
- アニメ
コメディ - 監督
- グレッグ・ティアナン
コンラッド・バーノン - 脚本
- ダン・ヘルナンデス
ベンジー・サミット
ベン・クイーン
スザンナ・フォーゲル - 製作
- ゲイル・バーマン
コンラッド・バーノン
ダニエル・スターリング
アリソン・オブライエン - 製作総指揮
- ケビン・ミセロッキ
ジョナサン・グリッドマン
キャシディ・ラング
アンドリュー・ミットマン
アーロン・L・ギルバート
ジェイソン・クロス - キャスト
- オスカー・アイザック
シャーリーズ・セロン
クロエ・グレース・モレッツ
ニック・クロール
ジャポン・”ワナ”・ウォルトン
ウォーレス・ショーン
スヌープ・ドッグ
ベット・ミドラー - 製作国
- アメリカ
- 配給
- パルコ
映画『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』の作品概要
あの伝説のアダムス・ファミリーが帰ってきた。何と、26年ぶりとなる帰還である。しかも、アニメーション映画として復活するとは誰も予想できなかったのではないだろうか。そんな、非常に大きな反響を呼んだ第一作から3年。この度、第二弾の製作が発表された。作品の雰囲気やあの恒例の音楽、超豪華なキャスト陣も変わらず。独特の美学と行動原理で多くの視聴者を魅了しているアダムス家。前作で人間達との絆を深めたアダムス家に今回待ち受けている問題とは?どこか『普通』とは異なるアダムス家が巻き起こす大騒動に、思わず笑ってしまうこと間違いなし。
映画『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』の予告動画
映画『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』の登場人物(キャスト)
- ゴメズ(オスカー・アイザック)
- アダムス一家の大黒柱。明るい性格だが、とんでもない力を身につけている。
- モーティシア(シャーリーズ・セロン)
- ゴメズが心から愛するアダムス一家の母親。魔女の血を引いている。
- ウェンズデー(クロエ・グレース・モレッツ)
- アダムス一家の長女。かなり無口でクールな女の子で、いつも弟を酷い目に遭わせている。
- パグズリー(ジャポン・”ワナ”・ウォルトン)
- アダムス一家の長男。暗い姉とは違いいつも笑顔だが、その行動はどこか変わっている。
映画『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』のあらすじ(ネタバレなし)
どこか”普通”の家庭とは違うアダムス・ファミリー。堅い絆で結ばれる一家だったが、ウェンズデーに反抗期が訪れたことで家族の間に少しずつ溝ができていってしまう。このままではいけない、とゴメズが計画したのは、一家総出のキャンピングだった。嫌がるウェンズデーを半ば無理矢理乗せ、車は慣れ親しんだニュージャージー州を後にした。グランド・キャニオンやマイアミビーチなど、観光地を巡りながらアメリカを縦断していくアダムス一家。しかし、そんなアダムス一家を執拗に追いかける何者かの姿が…?
映画『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』の感想・評価
ウェンズデーの魅力
『アダムス・ファミリー』ということだけあり、本シリーズの主役はアダムス家の全員。しかし、本作ではその中でも特に、ウェンズデーに焦点を置いて描かれることになりそうだ。ウェンズデーは、アダムス家の長女。他の家族同様、どこか影を感じさせる美少女で、いつも弟のパグズリーを殺しかねないような実験を平然とやってのける。そんなエキセントリックなキャラクターと、担当した子役の愛らしさもあり、実写版アダムス・ファミリーの頃からウェンズデーは大人気キャラクターだった。どうやら本作では、ウェンズデーが反抗期を迎えるようだ。元々かなり突飛な性格をしている彼女だが、本作では一体何を見せてくれるのだろうか。
アニメでの復活
この度、アニメ映画と形を変えて復活を遂げた『アダムス・ファミリー』。突然の方向転換に、戸惑いを隠せないファンも多くいたことだろう。作品特有の不気味さを演出するために、キャラデザもクセがあるものになっているため尚更。それでも尚、本作は多くの観客から愛された。クセを凌駕する魅力が、本作には存在するのだ。そもそも本作の世界観に没頭していくうちに、そのクセは作品をより魅力的にするスパイスとなる。また、もし実写でリメイクをしていたとすれば、よりオリジナルと比べられていたことだろう。そういう意味でも、アニメという全く違うアプローチをした本作は、大成功と言えるだろう。
伝説的なシリーズ
本作は、まさにダークファンタジーの火付け役。今では当たり前のようにあるそのジャンルだが、当時はまだ異質な存在だった。本作は、その後ティム・バートンなど多くの監督に影響を与えたとされている。確かにティム・バートンの作品を見ていると、ファンタジーの中に不気味さが混じった演出など、本シリーズを彷彿とさせるシーンが多くある。そもそも、本アニメシリーズは元々ティム・バートンが手がける予定だった。しかし、残念ながらそれは頓挫。夢の共演は叶わなかったが、本シリーズが映画史に大きな影響を与えたことは変わることのない事実。本作がなければ、『シザーハンズ』や『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』といった名作は生まれなかったかもしれない。
映画『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』の公開前に見ておきたい映画
アダムス・ファミリー(アニメ)
25年以上の沈黙を破り、再び舞い戻ってきたアダムス・ファミリー。そして、今回のアダムス・ファミリーはなんとアニメーション映画となっていた!元々アダムス・ファミリーは、チャールズ・アダムスによるコミック作品。実写映画があまりに有名が故に実写のイメージが強いが、アニメーション映画となっても本来であれば全くおかしくはないのである。さらに、キャストにはシャーリーズ・セロンやクロエ・グレース・モレッツなど超豪華俳優陣の名前が並んでいる。まさに、伝説の作品を蘇らせるには相応しい陣営。ニュージャージー州へと引っ越し、新たな生活を始めたアダムス・ファミリーに、次々と試練が待ち受ける。
アダムス・ファミリー
全てはここから始まった。25年以上前の作品でありながら、未だにレンタルビデオ店などのコメディおすすめ欄に必ずといっていいほど並ぶ超人気作。それこそがアダムス・ファミリーである。例え作品を見たことがなくとも、あの印象的な音楽はどこかで耳にしたことがあるのではないだろうか。キャラクター設定、演出、音楽。その全てが超一流の、人気が出るのも当然といった一作。まさに、原点にして頂点といった言葉が相応しい。本作を見なければ、アダムス・ファミリーは語れない。
詳細 アダムス・ファミリー
スーサイド・ショップ
アニメとは、人々に笑顔や元気を与えるもの。子供たちはアニメに夢中になり、熱い冒険や友情に胸を奮わせる。しかし、本作も最新作も、少し様子が異なる。特に海外のアニメーションに多く見られるが、どこか影があるのだ。本作に至ってはタイトルが『スーサイド・ショップ』。直訳すると、『自殺店』だ。主人公の一家の名前もミシマと(恐らく三島由紀夫からきているのだと思われる)、とにかくブラックユーモアに富んでいる。勿論ただ暗いだけではない。超ネガティヴな一家に生まれたアランという特異な存在を通して、視聴者は明日を生きる希望を見出していく。
詳細 スーサイド・ショップ
映画『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』の評判・口コミ・レビュー
『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』鑑賞。
前作よりもテンポ良くなり、アメリカ各地で騒ぎを起こすファミリーのシュールさがなかなか面白い!😄
ブラッユーモアのキレのなさは物足りないものの、アダムスファミリーだからこその「家族」へのアプローチは良かったです🤔
🎥ランクB pic.twitter.com/sslDqe4qpP— 洋タルト (@XXVmdvAbBdghi0T) January 29, 2022
「アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!」観た。前作観てないし実写版は昔過ぎてよく覚えてないしあまり期待してなかったんだけど面白かった。序盤は普通なんだけど話が進むに従って徐々に盛り上がっていく。1作目を観たくなった。 pic.twitter.com/BtI20xWueG
— タナカ (@hhhllaa1) January 29, 2022
『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』世代を超えて君臨するエポック…途轍も無くユニークで、最強に過激で最高に温かい家族の冒険第二弾。やる事なす事ダウナーなんだけれども…魅せてくれる出来事と絵は超アッパーで愉し過ぎて。豪華極まる演者の方々も演じる事自体目茶苦茶楽しんでいる筈。 pic.twitter.com/OKKr9PQdla
— Keinosuke Okada (@HIP_K) January 30, 2022
映画 アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行! 鑑賞終了
予測不可能の連続なブラックジョークの効いた良い2作目でした!(*´∀`*)
ただ生い立ちやキャラ紹介 全くこれっぽっちも無いので、実写か本シリーズ1作目の予習は必須です!予習してないと理解がついていけず多分そのまま終わる!( ´_ゝ`)
— あさるとん@通常 (@asaruton) January 29, 2022
映画『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』のまとめ
あの伝説の『アダムス・ファミリー』の26年ぶりとなる帰還。多くのファンの間に動揺が走り、喜びの声が聞かれた。と、同時に、不安を訴える声も聞かれていた。あまりにオリジナルのアダムス・ファミリーが完成度の高い作品故、その名前に土がつかないか疑問視したのだ。大人気作品のオマージュやリメイク作品が製作されることはよくあること。しかし、それがよっぽどコメディ寄りの作品でない限り、真剣に作品に向き合えば向き合うほどそのハードルは高くなる。前作で見事にその高いハードルを超えてみせた新アダムス・ファミリー。本作でもその勢いに続くことができるか。
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