映画『ヒルズ・ラン・レッド 殺人の記録』の概要:幻の映画「ヒルズ・ラン・レッド」に取りつかれた青年が、彼女、親友、監督の娘と共にフィルムを探すうち、恐怖を味わうことになるスプラッターホラー。原題は「THE HILLS RUN RED」。
映画『ヒルズ・ラン・レッド 殺人の記録』 作品情報
- 製作年:2009年
- 上映時間:81分
- ジャンル:ホラー、サスペンス
- 監督:デイヴ・パーカー
- キャスト:タッド・ヒルゲンブリンク、ソフィー・モンク、ジャネット・モンゴメリー、アレックス・ウィンダム etc
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映画『ヒルズ・ラン・レッド 殺人の記録』 評価
- 点数:60点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★☆☆☆☆
[miho21]
映画『ヒルズ・ラン・レッド 殺人の記録』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ヒルズ・ラン・レッド 殺人の記録』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ヒルズ・ラン・レッド 殺人の記録』 あらすじ【起・承】
20年前に製作された、コンキャノン監督の映画「ヒルズ・ラン・レッド」。
過激な内容からほとんど上映されることもなく、フィルムと共に監督も行方を消した。
残っているのは予告編だけ。
映画オタクのタイラーは、「ヒルズ・ラン・レッド」の謎に夢中で、映画本編を探すドキュメンタリー映像を作ろうとする。
ストリップバーで働くコンキャノン監督の娘アレクサを探し出し、インタビューの許可を取り付ける。
彼がアレクサの自宅にいる間、タイラーの恋人セリーナと親友ラロは、一夜限りの関係を持ってしまった。
微妙な空気のまま、タイラー、ラロ、セリーナ、アレクサは撮影場所だった山奥の町スカーギルへ。
問題の作品は、娘のアレクサですら見せてもらえなかったという。
しかしスカーギルで人形の燃えカスを見つけ、映画に出てくる殺人鬼ベビーフェイスそっくりの格好をした人物を見かけ、怯え始めるアレクサ。
アレクサを言いくるめ、撮影場所付近に住む老婆や、実際に映画を見た男性にもインタビューをしていく。
森の中にある映画の原点の家を探し始め、撮影場所のひとつを発見するが、アレクサは森から出たいと言う。
やがてアレクサは、強姦されて生まれた息子が顔を傷つけられ、人形の顔を自分の顔に縫い付けたというベビーフェイスの設定を語り始める。
映画『ヒルズ・ラン・レッド 殺人の記録』 結末・ラスト(ネタバレ)
夜になり、昼間に取材した町の屈強な男性たちの襲撃を受け、アレクサがレイプされかけるが、そこにベビーフェイスの格好をした人物が現れ男性たちを虐殺。
アレクサに逃げるよう告げたタイラーは彼女のあとを追い、ラロとセリーナは助けを呼びに。
アレクサが逃げたと思われる家に入り込んだタイラーは、そこでアレクサを隠し撮りしていた映画フィルムを発見。
捕らえられていたアレクサを助け、ラロを目の前で捕らえられて逃げ込んできたセリーナとも合流。
しかし突然アレクサは、ベビーフェイスにセリーナを捕まえるように命じる。
慌てて逃げたセリーナも捕まってしまう。
何もかもすべてがアレクサの策略だったと知ったタイラーの前に、死んだと聞かされていたコンキャノンが現れる。
ベビーフェイスはコンキャノンとアレクサの息子で、映画の中身はすべてリアルだった。
コンキャノンとアレクサが言い争いになり、アレクサは撃たれてしまう。
そしてベビーフェイスはコンキャノンを殺害し、ベビーフェイスはセリーナに殺されてしまった。
まだ生きていたアレクサに捕まり、ラロの遺体の隣でアレクサ版「ヒルズ・ラン・レッド」を見せられて発狂したタイラー。
ベビーフェイスの子を身ごもったセリーナは、アレクサの監視下に置かれていた。
映画『ヒルズ・ラン・レッド 殺人の記録』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ヒルズ・ラン・レッド 殺人の記録』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
殺人鬼ベビーフェイス
本作に出てくる殺人鬼ベビーフェイスは、「13日の金曜日」のジェイソンや「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスを連想させるものがあり、斬新さは全くない。
自ら傷付けた顔に人形のお面を縫い付けているが、ジェイソンやレザーフェイスと違い、きちんと話すことが出来てそれなりの知能を持ち合わせているという意外性はある。
携帯電話を使って隠れているセリーナを見つけ出したり、刃物だけでなく銃も使うという厄介さ。
しかし、不死身ではなく、刺されれば命を落とすという人間の枠を超えない存在として描かれている。
有名ホラー映画で見覚えのあるシーンばかり
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を連想させるシーンもあり、ドキュメンタリーを撮影すると言い出したタイラーが住民にインタビューをして、不気味な証言を得る場面がある。
また、森の中を逃げ惑うのは「クライモリ」にも似ている。
ベビーフェイスから逃げるため、大量の血が入った容器の中に隠れ、血まみれのセリーナが出てくる場面は「キャリー」そっくり。
有名なホラー映画やスプラッター映画の影響を強く受けたように見える作品で、設定も似通った部分が多い。
ホラー映画好きならどれも知っている場面だが、それが多すぎて、有名作品をつなげただけの中身が薄い映画にも見えてくる。
途中でだらける中途半端なストーリー
自らの顔を傷つける少年の姿という残酷描写から始まるが、4人で出かけてから襲われるまで平坦すぎるストーリーで、ベビーフェイスが登場するまでが長い。
アレクサが本性を表してから終盤まではスピード感のあるストーリー。
父コンキャノンと娘アレクサの罵りあいは、見ている作品もスプラッター映画なので凝った内容に思えるが、タイラーがヒッチコックなどの名前を出すのは謎。
また、幻の映画になった原因が明確に明かされておらず、次回作を連想させるかのような終わり方にはご都合主義が垣間見える。
映画『ヒルズ・ラン・レッド 殺人の記録』 まとめ
映画の中で“幻の映画を探す”というメタ要素を盛り込んだスプラッター映画だが、有名映画の名シーンそっくりな場面が多くて疲れてしまう作品でもある。
序盤から残酷描写が出てくるので注意が必要。
80年代のB級映画のような雰囲気を混ぜつつ、大雑把に作られている「ヒルズ・ラン・レッド」予告編動画は、いい味を出している。
お色気たっぷりのストリップガール、おびえるヒロイン、リアルな映画に執着し息子まで生んだ映画狂ともいえる3つの顔を演じ分けたアレクサ役のソフィー・モンクの演技が素晴らしい。
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